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2010年5月31日

どくだみの名を負ふ花の咲き初めし去年 (こぞ) と同じき坂道を登る


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五月は今日で終わり。明日から六月だが、どうもそんな気がしない。今日もどちらかといえば涼しい一日だったし。

それにしても、時の経つのは早い。もう一年の半分にさしかかろうとしているのか。たまらんなあ。

今年もドクダミの花が咲き始めた。またの名をジュウヤク (十薬) とも言うが、ドクダミの方がずっと一般的だ。それにしても、こんなに愛らしい花なのに、名前が 「ドクダミ」 とはかわいそうな気がする。

これから、このドクダミがどんどん増える季節になる。いつもの坂道は、いつもの年のごとく白っぽくなる。

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2010年5月30日

日本は四季の明確な国なりとの幻想は今捨ててしまはむ


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この写真は、田舎道の赤信号で止まっているときに、もしかしたらおもしろい写真になるかと思って写してみたものだ。期待ほどではないが、少しはおもしろい写真になった。

左下の赤い光は、前の車のブレーキランプ。ずいぶん赤く映り込むものだ。まるでわざとねらったようになってしまっている。そういうわけじゃないのに。

今日もまた肌寒い一日だった。朝、選択物干しをしたら手がかじかんでしまいそうだった。この極端な肌寒さも今日で終わって、明日は普通の肌寒さになるようだ。一応二十度をこえるみたいだから。水曜日からはまた夏日になる。忙しい天気だなあ。

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2010年5月29日

それぞれの白髪の一本一本に物語ありそを透かし見む


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今日は昼過ぎから高校時代の同級会で、東京八重洲のホテルまで出かけてきた。本当は仕事が入っていたのだが、昨年欠席しているので、今回は無理矢理に調整して参加した。

酒田東高校を昭和四十六年に卒業した首都圏在住者の集まりで、今回は十五名が集まった。前は二十名前後集まったのだが、最近少し寂しくなっている。

このご時世なので、聞けば皆なかなか苦労しているらしく、白髪が増えている。白髪の一本もないのは私だけで、なんだか苦労が足りないみたいである。

三次会まで話に花が咲いて、ようやく帰ってきたところだ。写真は出かける前に撮った取手駅の風景。

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2010年5月28日

上空の寒気のかくも凛としてゐるならばまた冷淡もよし


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今日はなんだか冬晴れみたいな感じの青空になった。初夏の空じゃない。

初夏の空は朝の八時を過ぎたら、ぼんやりともやがかかったようになるものだが、今日はなんと、風もそんなに強くないのに、富士山が見えた。

上空に入ったという寒気が、水蒸気を遠ざけてくれていたのだろう。写真に撮ったのだが、ちゃんと見えるだろうか。

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2010年5月27日

夕立に逢ふも逢はぬも竹藪をゆらりと揺らす風に任せむ


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取手駅近くに借りている駐車場から駅までの道中に、結構竹藪がある。なかなか風情がある。

風に吹かれると竹藪全体が揺れ動いて、不思議さを感じるほどの光景になる。

今日はさっぱりした天気になったと思っていたが、局所的に大雨が降ったようだ。秋葉原にある事務所にきた印刷会社の営業マンに 「今日はいい天気になったね」 と言うと、「この辺は降ってないんですか !?」 と驚かれた。

浜松町のあたりは、土砂降りになったという。山手線の東側でそんなに離れていないのに、全然知らなかった。

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2010年5月26日

風渡り宵の木立の影浮かぶこの夏の雲をを如何にぞ読まむ


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今日は昨日とはうって変わって、朝からうっとうしい天気。気温も二十五度になるなんて言われていたが、実際にはそんなにはならなかったと思う。

暗くなって戻ってきたつくばの地は、冷たい風が吹いて肌寒いほど。今年の季節感って、いったいどうなってるんだろう。

なんだかよくわからないうちに、宵は更けていく。今年の夏はどんな夏になるんだろうか。

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2010年5月25日

紫陽花の小さき芽吹き小夜更けてフラッシュの灯に浮かび来たりぬ


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今日は末娘と一緒に日舞の会に行って、夜が更けてから戻ってきた。というわけで、写真を撮っている暇がなかった。劇場は撮影禁止だったし。

というわけで、家に戻ってふとみると、裏のアジサイが小さなつぼみを付け始めているのに気づき、フラッシュをたいて写してみた。フラッシュをたくと画像が妙に白っぽくなるのが嫌で、普段はほとんど使わないのだが、正真正銘の夜には使わざるを得ない。

今日は暑い一日だったようだが、明日は涼しくなるという。本当に油断のならない天気が続いている。

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2010年5月24日

喉を鳴らす猫の小さき背を撫づるうちに今宵は更けてゆくなり


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今日は一日雨降り。夕方頃から急に蒸し暑くなってきた。

昼過ぎからずっとおもしろくもない会議で、ストレスが少々たまる。ストレスを癒すには、猫を撫でるのが一番だ。

我が家には真っ白な猫と真っ黒な猫がいる。真っ白な方が年長で、もうそろそろ十八歳ぐらいになり、写真の黒猫も十二歳ぐらいになる。両方とも雌猫だが、人間の年にすれば結構なおばあさんだ。

それでも、ゴロゴロいうのを撫でているうちに、ストレスはなくなってしまうから、ペット療法というものがあるというのもわかる気がする。

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2010年5月23日

草刈りの終はりし土手に飛び来ては無垢なる顔で虫漁る鳥


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町内自治会の一斉草刈りが行われた。毎年五月から十月までの間に、三回ぐらい実施する。そうしないと、うちの町内は雑草に覆われて、ヤブ蚊の巣窟になってしまう。

我が家の裏手の土手も、草が刈られてこざっぱりした風景になった。そこにムクドリが何羽もやってきて、盛んに餌をあさっている。

多分、雑草を刈る中で小さな種が地面に落ち、さらに土中の虫もついばみやすくなったのだろう。なかなかめざとい奴らである。

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2010年5月22日

久方の奄美の島の大地より生まるる色の車輪梅咲く


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今年も我が家の裏手のシャリンバイの小さく白い花が咲き誇っている。シャリンバイというと、10年以上も前に訪問した奄美大島の大島紬を思い出す。

大島紬のあの深い黒は、シャリンバイの木のチップで染める。これだけでは茶色っぽい色にしかならないが、染めた糸を田んぼの泥の中に埋めると、泥の中の成分が触媒になって黒い色になる。

その工程を三回繰り返すと、あの深みのある黒になる。染めから織りまで、とてつもない手間暇をかけるのが大島紬だ。

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2010年5月21日

真夏日の黄昏に高校生たちが歩道橋昇る夏の顔して


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昨日から二十九度になるとは予報で言われていたが、蓋を開けてみると東京は三十・九度まで上がって真夏日になった。

とはいえ、日が暮れてしまえばさすがに涼しい風が吹いてくる。真夏になってもこのくらいの陽気ならありがたいと思うぐらいだ。

黄昏の駅に向かう道を高校生の一団がやってきて、歩道橋の階段を昇ってくる。群れをなした高校生は、夏そのものだ。

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2010年5月20日

パン生地の中に見えざるいのちありてふつふつと膨らむ夜を徹し膨らむ


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このところ、毎日忙しい日が続いている。今日も一仕事終えたと思ったら、先日送った原稿が、先方の行数指定の間違いで、「急遽、もう三十行増やしてくれ」 と言ってこられ、大急ぎで書き直して送った。

原稿の書き直しが終わってから、我が家の自家製パンをこねた。これは天然酵母を使ってこの三十年近く作り続けているもので、もうこれがないと市販のパンでは満足できない。

こうしてこねたパン生地が、今の季節だと、明日の朝にはこの特大ボウルに溢れんばかりに膨らむ。それを妻がオーブンで焼く。

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2010年5月19日

初夏の風雨の匂ひを路地裏に置き去りにして花かたばみ咲く


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今頃の季節は、いろいろの花が一斉に咲き乱れて、写真を撮るのも楽しい。

これはどうやらオキザリスという名の花らしい。花カタバミともいうようだ。図鑑を調べてようやく特定した。こういうときに、花の名前にうといのは本当に困る。

今日は昼過ぎから雨になった。最近ずっと降らなかったから、少しは降ってもらわないと困るところである。ちょうどいいお湿りだ。

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2010年5月18日

薔薇咲けり五月の空の裏庭に似合ふわけでもなくゴージャスに


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我が家の裏手のバラが咲いた。昨年はバラの木が弱っていたようで、あまりまともに咲いてくれなかったのだが、今年は手入れが行き届いたおかげで大きな花が咲いた。

やっぱりバラはゴージャスである。これから次々に咲くだろうから、少しずつ切って花瓶に生けよう。

今日もまた暑い。いきなり夏になってしまった。明日と明後日は曇りがちで雨も降るようだが、それでも気温は二十二度まで上がるという予報だ。ようやく天気が安定したとみてもいいのかしらん。

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2010年5月17日

躑躅咲き躑躅しをれて躑躅散り躑躅また咲く五月の街に


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今日は写真はヒメジオンで、歌の方はツツジと、ちぐはぐだがお許しを戴きたい。

汗ばむ夏日となった関東。三日前は庄内の寒さに震えていたのだから、体が付いていくのがやっとだ。そういえば、ゴールデンウィークの前半も、冬の寒さの北海道から初夏の関東に帰ってきて、体がビックリした。

今週当たりから天候も安定するらしいが、まだまだ安心はできない。

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2010年5月16日

海原に西の裾野を浸しつつ頂き空に解くる鳥海


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今日の昼過ぎに酒田を発って、日が暮れた頃に自宅に着いた。車で約七時間である。

金曜日に酒田に着いたときは、小雨模様で肌寒く、空はどんよりと曇っていた。二日目は上天気になって、気持ちよく墓参りもできたが、鳥海山は雲に覆われたまま。

せっかく帰郷したのに鳥海山をまともに拝めないのではもの足りないと思っていたが、三日目の今日はきれいに晴れて、鳥海山が文句なしに見通せた。やはり、これがないと帰郷した甲斐がない。

ふるさとの山というのは、何物にも代え難い価値をもっている。写真は酒田から帰る途中の国道で撮影したもの。

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2010年5月15日

豪勢に八重桜散る木の下の分厚きまでの花筵かな


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実家の隣に小さな公園があるが、そこの八重桜が散って、木下は今、豪勢な花筵と化している。

八重桜だけあって、花びらの数が多い。それで散る花びらも半端ではなく、花筵どころか、花カーペットと言っていいぐらいの分厚さになっている。

今日は天気がよくて、昨日ほどには寒くない。父の風邪も完全に治るだろう。

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2010年5月14日

庄内のデイドリームを見むとしてこの地に萌ゆる孟宗を食さむ


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酒田に帰っている。写真は地元スーパー 「ト一屋」 に並んでいる。孟宗。

庄内には、おそらく日本一おいしい孟宗竹の子の 「湯田川孟宗」 がある。庄内ではこの季節、たいていの家で湯田川孟宗の粕汁を食べる。これが絶品といっていいほどうまい。「サクッ」 とした歯ごたえが最高だ。

で、スーパーに並んでいるのは、「湯田川孟宗」 ではなく 「田川孟宗」。本物の湯田川孟宗は流通量が限られているので、これはその周辺で採れたものということなのだろうか。その辺のことは私もよくわからない。いずれにしても、おいしいことには変わりない。

私は幼い頃からこれを食って育った。あまり馴染んでしまったので、日本中どこでも食べられるものと思っていたが、実際には庄内以外ではなかなか巡り会えない。今日は時間がなくて無理だが、明日は我々もこれを食す。

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2010年5月13日

恋ふごとく仰ぎ見たしと思へども今日も叶わず富士宮過ぐ


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岡山から帰ってきた。昨日の往路はあの通りの曇り空だったから、富士山は全く見えなかったが、今日は朝から快晴で、Twitter の書き込みを見ても、富士山がきれいに見えると書いてある。

そういえば、最近富士山の全貌を間近で見たことがない。今日こそは見られるかなと期待した。

ところが、新幹線の指定席は富士山とは反対側の端っこで、まともに見えそうにない。それで、見えそうになったらトイレに立って、デッキの窓から写真を撮ることにした。

三島の手前まで我慢して、満を持してトイレに行ったのだが、その我慢を嘲笑うかのように、富士山は写真のように雲に覆われてしまっていた。周り中青空なのに。

やはり、天気が良すぎると昼過ぎには雲が湧いてしまうようなのだ。

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2010年5月12日

小夜更けて思ひがけなき冷たさの風の吉備路を渡るを眺む


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今日はまた出張。今度は岡山に来ている。今回の仕事は夜で終わりで、明日は早めに帰宅できる。明後日の朝には今度は帰郷だから、なるべく疲れないようにしているのだが、やはり旅の連続はちときつい。

それに立夏もとうに過ぎたのに、今日はなんだか少し冷え込んでいて、岡山の夜風がやけに冷たく感じられた。まだまだ天気は安定していないみたいだなあ。

忙しくて写真を撮る閑もなかったから、ホテルの窓から岡山の街の夜景を写してみたのだが、今度はココログの画像関係のサーバが混み合っているみたいで、アップロードできない。テキストの方は問題なくできるのだが、一体どうなっているのだろう。

まあ、今日の写真はそれほど重要ってわけじゃないから、後でアップロードしてもいい。取り敢えず、シャワーを浴びて寝よう。明日は父への土産にきび団子を買って帰る。

【翌朝 追記】

写真のアップロードができた。昨夜は画像サイズを縮小するのを忘れていて、大きいままでアップロードしようとしてはねつけられていたのだった。ちょっと頭が疲れているようだ。

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2010年5月11日

風に削がれ半球となりし蒲公英の綿毛は風の道を見せゐる


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今日はなんだかはっきりしない陽気である。気温もぐっと低くなってしまった。この気温の変化は、年寄りには堪えるだろう。

取手駅への道すがら、タンポポがどんどん咲いて、どんどん綿毛になっている。草むらの中に咲いて綿毛になったものは、風が上っ面の方だけを通るので、上の方の綿毛だけが削り取られるように飛んで、半球状になっている。

ああ、明確に風の道があるのだなと、わかる。

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2010年5月10日

実の母も義母もおはさぬ母の日の明けて祥月命日の空


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今日は母の祥月命日だ。母の日に近いので、毎年ちゃんと思い出す。

ところで、庄内弁では 「祥月」 も 「正直」 も、「しょっずぎ」 みたいな発音をするので、私は子供の頃、「祥月命日」 を 「正直命日」 だと思っていた。他の月の命日は、「うそんこの命日」 ってことだと解釈していた。

母の命日の朝は晴れ渡っていたが、夕方、少しだけ雨が降った。夜が更けるともう少しまともに降るらしい。

ちなみに、妻の母の命日はお盆だから、これもまた自動的に思い出す。人は死ぬタイミングにも人徳というモノが現れるようだ。

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2010年5月 9日

千年の杉立つ山に不生にて不滅を観たる空海の久遠


Wl100509っかく近くまで出張したので、高野山参りをしてきた。例によって天気は上々。標高八百メートルの山中も、汗ばむほどだった。

弘法大師は、この紀伊の国の高野山の中に久遠を見いだしたのだろうなあと思った。それは如来の久遠である。生まれては滅する現世の中で、不生不滅のイメージをこの幽山に観じたのだ。

それが今の世にも脈々と残っているというのは、思えばありがたいことである。

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2010年5月 8日

紀伊の国の大台ヶ原より流れ来る水輝きて高野山を映す


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関西に出張している。高野山に近い橋本という町だ。市内には大台ヶ原から流れ落ちてくる清冽な川が流れている。透明度が高く、川底まで見通せる。

川の水を手ですくってみたが、それほど冷たくはない。さすがに紀伊の国である。

今回は天候には本当に恵まれている。前回の北海道は要所要所で晴れてくれたが、今回はずっと気持ちのいい晴れ。あまり暑くなりそうだと、適当に曇ってくれる。

明日は高野山に参詣してみようと思う。

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2010年5月 7日

前髪の生え際の汗拭きて行けば秋の色したままの竹藪


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竹秋とか竹の秋というのは、俳句でいうと春の季語ということになっている。ところが、今年は四月の天候不順で竹の秋の進行も遅れているらしく、立夏を過ぎてからようやく竹の秋らしい色になっている。

今日は昨日ほどの暑さにはならず、どちらかといえば梅雨を思わせる湿気だ。沖縄と奄美大島は実際に梅雨入りしたらしい。先週まで厚着していたので、なんとなく現実感が伴わないのだが、季節は確実に夏進行しているようだ。

さて、明日は高野山に向かう。天気予報を見ると、天気は上々のようだ。我ながら晴れ男ぶりはありがたい。

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2010年5月 6日

春くれば一つか二つ花の名を覚え春行けばそを忘れゐる


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立夏二日目。まさに夏の暑さだ。アパレル業界の人間と顔を合わせると、「冬からすぐに夏じゃ、春物が売れないのも当たり前だね」 と決まり文句の愚痴になる。

とはいえ、短いながら春はあった。春の花が一斉に咲いていた。今は初夏の花の咲く頃になっている。

春になると、毎年一つか二つ、花の名前を覚える。そしてすぐに忘れる。何度か忘れて、三度目か四度目に思い出したころに、ようやく身に付いて忘れなくなる。

花の名前と英単語は、そんなところがよく似ている。

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2010年5月 5日

田の面にさざ波立てば白鷺の白き姿は映らざりけり


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今日は立夏。確かに夏といっても全然不思議じゃない暑さだった。先週までコートとかダウンパーカとか着ていたとは信じられない。

とくに私は、5月 1日まで氷雨の北海道にいたので、まだ現実感がともなわない。おかげで昨日は半日だけ体調を崩して寝込んだし。

今日、田んぼの中の近道を通ってつくば市内方面に向うと、まだ田植えの済んでいない田に白鷺が立ちつくしていた。風がないと、鏡のような水面に鷺の白い姿が映り込むのだが、今日はさざ波が立っていて、そうはならない。

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2010年5月 4日

晩春の気絶の如き午睡より覚めて遠くの灯火を見る


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今日はゴールデンウィーク中で唯一、人並みの休日だったのだが、疲れが溜まっていたせいか、何だかわからないうちに夜になってしまった。

昼に、庭用の腐葉土などを買いにホームセンターに出かけ、帰ってすぐに気絶の如き眠りにおちいった。ふと目覚めてみると、もう、日が暮れかけている。ああ、せっかくの休日だったのに。

朝から首筋が涼しいような気がしていたのだが、眠りから覚めてみると、ちゃんと暑く感じる。多分、風邪気味だったのが治ってしまったのだろう。

というわけで、休日はもう終わりかけている。写真は夕暮れの田園風景。こんなに暑いのだが、立夏は明日なので、本日までは 「春の歌」 ということにしておく。

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2010年5月 3日

鯉のぼりの腹を潜りて抜くる風の空に戻れば蒼く広がる


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今日は仕事で古河方面を走り回った。「古河」 は 「ふるかわ」 ではなく 「こが」 と読む。栃木県とか埼玉県の市だと思っている人も多いが、茨城県の市である。もっとも、栃木県にも埼玉県にも、車でちょっと走れば行けてしまうが。

今日はなかなかいい天気で、青空が広がった。そしてその青空の下で鯉のぼりが泳いでいるのを何度も見かけた。

私は前に、近頃鯉のぼりがめっきり少なくなったと書いた。多分少子化の影響だろう。ところが今日は、鯉のぼりが多かった。昔ほどではないにしろ、全滅というわけではない。

この写真は茨城の典型的な鯉のぼりである。ポールにロープを逆V字に張り、親戚中から送られたありったけの鯉のぼりをつないで、大家族にして泳がせる。さすがに、このタイプの鯉のぼりは、かなり減少している。

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2010年5月 2日

夕刻となれども空の明き日は衣替へせむ夢の如くに


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北海道に行っている間に、坂東の地はすっかり初夏になっているようだが、今年の立夏は五月五日なので、それまではせめて 「春の歌」 というカテゴリーにさせていただこう。

今日は夜になって帰宅したのだが、夕方六時を過ぎてもまだ十分に明るいので、すこし嬉しくなってしまった。やっぱり人間は明るい時間の長い方が、心が安定する。

で、その六時を過ぎても明るい空を撮りそびれてしまったので、写真の空はとっぷり暮れてしまっているのが残念なのだが。

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2010年5月 1日

わだつみと見まがふほどの広がりの水を張る田の輝く国よ


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写真に映っているピカチュウやらなんやら、ポケモン満載の絵の飛行機で、北海道から帰ってきた。帰ってみると、関東はすっかり季節が進行していて、春どころか、初夏になっている。

昨日まで最高気温が一桁で、道端に除雪された雪が残っているところにいたものだから、体がビックリである。暑くて汗をかいた。

明日はどうやら夏日になるらしい。さっさと衣替えして薄着にならないと、大変なことになる。それにしても、近頃季節の進行が極端だなあ。

今日は天気がよかったので、飛行機から関東平野を見下ろすと、水の張られた田んぼが日を反射して輝き、まるで海のように見えた。窓際の席ではなかったので、写真に撮れなかったのが残念だ。

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