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2011年1月31日

生きてあらば母も手づから作るらむ八十路の色の御殿の鞠を

If mother were alive / She would make goten.mari / With matured color threads


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取手駅の西口と東口を結ぶ通路のギャラリーで今、介護施設の老人の作品が展示されている。書道や絵手紙の他に、御殿鞠 (ごてんまり) も飾られている。

死んだ母も一時、御殿鞠作りを趣味にしていて、大きな鞠をいくつも作っていた。ほとんどは人にあげてしまい、我が家にはあまり残っていないが、この展示を見て母のことを思い出してしまった。

作者の名前と年齢も紹介してあり、ほとんどが七十代後半から八十代だ。母も生きていれば八十二歳だから、ほぼ同じ年代である。

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2011年1月30日

美しきゴールの様を繰り返す脳内ビデオのスロー再生

Beautiful Goal of the football game / Repeated replay / With my brain video


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今日も朝から仕事で、水戸まで出かけ、夜遅くなってから帰ってきた。写真は国道二九四号線の夜景。

サッカーのアジアカップ決勝を最後まで見たので寝不足だが、あの美しいゴールシーンを何度も脳内ビデオでスロー再生している。

今日は早めに風呂に入って寝るとしよう。

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2011年1月29日

冬の花なれど咲きたる様を見れば春近しとぞ思ふ水仙

Though they are flowers in winter / Remind me spring is / Just around the corner


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今日は仕事で江古田に行き、その仕事が終わってから、高校時代のクラス会で恵比寿に行った。そのクラス会が終わって、今常磐線に乗って帰るところである。

心配していた雪は、どうやら降っていないらしい。安心。

写真は、出がけの道の途中で撮った水仙の花。水洗は初春の花というイメージがあるが、実際は冬の真っ最中から咲く。

まだ大寒だが、水仙の花を見ると、春はそこまで来ているような気がする。故郷の酒田は大雪に見舞われているようだが、もう少しの辛抱だ。

 

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2011年1月28日

一日は確かに長くなりにけり遠くの道のヘッドライトよ

Head lamps flow / Along the highway in the distance / Day is getting longer


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いやはや、今日はいっぺんにいろいろな仕事がドサドサっと入ってきて、とりあえずそれの交通整理をするのに一日かかってしまった。

ふと気付けば一日は終わりかけていて、我が家の裏手を流れる川の向こうの県道は、家路を急ぐ車のヘッドライトとテールライトが次々に流れている。

それにしても、5時をとっくに過ぎているのに、遠くが見渡せるのだから、日の入りだけは確実に遅くなってきている。

明日もまた、土曜日だというのに仕事。そしてその仕事が終わると、高校時代の連中とのクラス会。帰りは雪が降りそうで、どうなることやら。

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2011年1月27日

人生は大観覧車の如きものさらにいかやうにも言ふるもの

Our life is like a great wheel / Or you can compare it / To anything else


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今日はアパレル関係の展示会で有明のビッグサイトに行った。幸い (というか、このところずっとそうなので、幸いかどうかわからないが) とてもいい天気で、行き帰りは楽だった。

写真はビッグサイトの入り口付近から、青海方向の大観覧車を眺めたところ。壮大なアーケードの向こうに見えるのがそれだ。写真をクリックして拡大してみるとよくわかる。

十年ぐらい前、二年ほどこのビッグサイトの近くのビルに事務所をおく団体に勤務したことがあって、ここまで毎日通っていた。つくばから片道二時間である。よくまあ続いたものだ。

ここに二年間通ったことで宮仕えに嫌気がさし、独立を決意したのだから、人生わからないものである。

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2011年1月26日

地吹雪のなき板東の冬にゐて寒しと呟く唇凍えず

In the district without a blizzard / I say " It's cold" / With lips free from freezing


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五時過ぎに帰ろうとしたところ、西の方から怪しげな雲が広がってきていると思っていた。案の定、取手駅で電車を降りると、冷たいみぞれになっていた。

もっとも傘をさすほどの降りではなかったので、パーカのフードをかぶって駐車場に急ぎ、車に滑り込んだ。

iPhone の天気予報をみると、このみぞれは一時的なもので、夜中からは晴れてしまうらしいということは、みぞれで冷やされた後に放射冷却になってしまうから、明日の朝はさぞ冷えるだろう。

雪国生まれのくせに、寒い時期が続くと頭が呆けてしまう。いっそ吹雪が続く方が覚醒するんだが。

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2011年1月25日

篭の内にでこぼこの柚子八個あり今宵も香る湯を楽しまむ

Eight yuzu fruits / Remain in the basket / To make hot bath scented


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妻が知人からゆずをたくさん頂いてきたので、このところ毎日ゆず湯に入っている。もうそろそろ終わりかと思っていたが、かごの中をのぞいたらまだまだこんなにあった。

もう二~三日はゆず湯を楽しめそうだ。

今日は何となくぼんやりとした夜明けのまま、少しは寒さもゆるむかと思ったらそういうわけでもなく、相変わらず風は乾いて冷たい。

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2011年1月24日

何といふことなき景色冷え冷えと連なるばかり春めく日まで

Ordinary view in the morning / Remains chilly / Expecting some changes


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朝のうちはどんよりと曇っていたが、昼過ぎにふと気付くと晴れていた。これまでのような乾いた冬空ではないが、やはり寒い。週末にはより強い寒波が来るというから、覚悟しておこう。

写真は取手駅に向かう道すがらの、国道六号線。通称水戸街道の、なんということのない風景。

小正月を過ぎてからはとくにめぼしいこともなく、春めくまで寒さに耐えるだけの日々になる。淡々と暮らしていこう。

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2011年1月23日

ひむがしの明きを眺め県道を行けばはや日の出づる頃なり

Sunrise is getting earlier / I drive on a country road / Seeing a ray in the east


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だんだん夜明けが早くなってきた。普通は、冬至の夜明けが一番遅いと思われがちだが、実は冬至を過ぎてからもどんどん日の出は遅くなる。

ただ、冬至前から日の入りも徐々に遅くなるので、昼の一番短いのは冬至ということになる。日の出と日の入りは、正午を境に対照というわけではないのだ。

夜明けが長くなり始めたのは、今月中頃からである。前は朝の七時になってようやく完全に日が昇っていたが、今は七時だともう写真のように完全に登り切っている。今日はちょっと雲があってわかりにくいが。

寒さにはもう少し耐えなければならないが、昼は確実に長くなっていきている。明るい時間が長いと、心も明るくなる。

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2011年1月22日

冬の日の沈む彼方の北寄りに雪山を越え朱に染まる雲

In the north of the sunset / Clouds came across the snow mountains / Glow in red


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今日もまた昨日と同じような天気で、要するに冬晴れだったのだが、風はそれほど冷たく感じなかったし、夕暮れ時の雲もふんわりとして見える。風が強いと雲の輪郭が毛羽立ってしまうのだが。

今日はどこにも出かけずに原稿を書く予定だったのだが、夕方前にちょっと気分転換に買い物にでかけた。週末だけに、ショッピングセンターは大混雑で、レジの前には長蛇の列が並んでいた。

明日は午後から雲が広がるらしい。日が陰るとぐっと寒く感じるだろう。

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2011年1月21日

板東の冬の変はらぬ青空の下のため息にぬくもりもなし

Under the blue sky of winter / not a little bit of warmth / In my sigh


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裏の川のちょっと上流の方で、川幅拡張工事の続きをしている。我が家の前のあたりは昨年に工事が終わっているが、ちょっとさきの水門のあたりで拡幅の仕上げをしている。

水門のところだけ、ちょっとネックになっていたのを解消しているのだ。パワーショベルの音が響いてくる。

冬の間は水量が減るので、以前の川幅のところだけ水が流れていて、拡幅した部分は川底の土が露出している。春になると急に水量が増えるので、その前に工事を完了させる計画なのだろう。

それにしても、今日もご覧の通りの晴天。空気は乾ききったままだ。ラジオの天気予報も、「とくに言うことありません。昨日とほぼ同じです」 なんて言ってた。空気が乾燥しすぎているので、近頃は龍角散が手放せない。

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2011年1月20日

寒き夜の草むらに身を潜ませて黒猫は人の帰るを待ちゐき

Black cat was waiting for me / In the yard grass / To keep out tonight's chill


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今日は妻と外で夕食をとって帰ってきたら、玄関の前で我が家の黒猫がニャアニャア鳴いている。閉め出されて入れなくなり、誰か帰ってくるのを待っていたようだ。

この寒さの中で、何とか暖を取ろうとして草むらの中に潜り込んでいたらしく、頭から肩にかけて小さな草の実をびっしりと付けている。こんなに寒くても、草の実はまだ落ち尽くしていないようだ。

家の中に入るとさっそく寝室のベッドの上に飛び乗り、ごろりと横になって体を撫でてくれるのを待っている。

我が家は犬一匹に猫二匹を飼っていたのだが、犬が死に、猫が死んで、残るはこの黒猫一匹だけになってしまった。一匹だけだとさすがに寂しいようで、異常なほどの甘えんぼ猫になってしまっている。

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2011年1月19日

果てしなき青さの空に溶くるとも人の言葉よ今を瞬け

May our words glow / At this eternal moment / Though fading into the blue heaven


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つくば方面は十六日の早朝に雪が降ったが、東京はそんなこともなかったようで、昨年末からずっと同じような天気が続いている。要するに、冬晴れで寒い。

このところ都心に来て昼間に写真を撮っても、同じような青空の下にビルがそびえているだけで、まったく代わり映えしない。

この天気はまだまだ続くらしく、来週はさらに気温が下がるという情報もある。そういえば、今日まで小寒で明日から大寒にはいる。大寒の半月をしのげば立春になるのだが、本当に春らしくなるのはもう少し先だろう。

まだまだ辛抱しなければ。

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2011年1月18日

冬の樹の枝黒くして蒼天に巣を張るごとく広がりてあり

Branches of winter tree / Spread against the blue sky / Like some webs in black


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今日は昼から某会議に出かけたのだが、常磐線の線路内に人が立ち入ったとかで安全確認に一時間近くかかり、電車が大幅に遅れてしまった。

遅刻するかと思ったが、かなり余裕をもって家を出ていたので、ぎりぎり間に合った。やれやれ。

写真はかなり逆行だが、神谷町の路地の景色。今日も抜ける用の青空で、空気はからからに乾いている。寒さは少しだけゆるんだ。

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2011年1月17日

午後五時を過ぎたる街に残りゐるほの明るさの奥を望みき

I looked into the twilight / In the town after five o'clock / To find a sign of spring


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少しは日が長くなって、夕方の五時を過ぎてもまだ少し明るい。日の出の方もようやく峠を越して、これから少しずつ夜明けが早くなる。

寒さの方はまだまだ続き、これから大寒になるが、寒さの底はもうすぐだという気がしてきた。

今年は杉花粉が大量に飛ぶらしい。既に杉林の色が変わってきていて、いつ花粉が飛び始めてもいいような具合だ。敏感な人はもう鼻水を流し始めている。

日が長くなると、気分的に少しは明るくなる。寒さに震えながら 「春はまだか」 と言っているうちに、いつの間にか春はくるはずだ。

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2011年1月16日

板東に降りたる雪は青空に決して染まらず朝日に映ゆる

White snow never be dyed / By the blue sky / But shines in the morning


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昨日の和歌日記で、水戸方面はみぞれだったと書いたが、その後に本格的な雪になったようで、今日は銀世界になってしまった。

週末の 3日間、仕事で水戸に通ったので、今日は大あわてで 1時間前に出たが、幸い常磐道の積雪はそれほどでもなく、支障なく到着した。

写真は友部パーキングの様子。既に青空が出てきている。

関東では雪が降ってもすぐに青空になることが多い。どこにも行かなくて済むなら、青空の下でキラキラ輝く雪は、なかなかの絶景である。東北ではなかなか味わえない風景だ。

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2011年1月15日

水戸の地はみぞれ降りゐてつくばには寒風のみの吹き下ろしゐる

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昨日から明日までの三日間、仕事で水戸に通っている。今日はたまたま、タイヤをラジアルタイヤからスタッドレスに替えたのだが、その日の帰り道、水戸方面はみぞれになった。

みぞれといっても、大したことはなく、つくばに戻ってきたら道路は乾いていたので、今日から始まったセンター入試には大きな影響はでないだろう。

それにしても寒い。この寒空の下で大学入試に臨む受験生はなかなか大変だろう。

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2011年1月14日

素裸の欅の枝の間隙に白く凍えて浮かぶ宵月

A half moon freezes white / Between the branches / Of naked zelkova


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今日もまた、ずいぶんに寒い一日だった。とくに今日は仕事で水戸方面に行っていたので、いつもの都心やつくば周辺よりも輪を掛けて寒かった。

印象としての気温は、都心より三度、つくば周辺より二度ぐらい低い。とにかく底冷えのする寒さである。

午後四時を過ぎると、空に宵月が浮かんだ。月齢でいえば、十か十一ぐらい。ちょっとだけ膨らんだ月である。その中途半端な月が、葉を落として見事に裸になった欅の上に、寒々と浮かんでいる。

今は小寒で、これから大寒が来るのだから、寒さが続くことは覚悟の上で生きなければならない。

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2011年1月13日

寒空に停め置かれたる自転車の光冷たきのみにもあらず

Bicycles under the winter sky / Shows cold luster / As well as something more


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今日はかなり寒い。関東ではちょっとないほどの寒い日である。

日中も震えるほど寒かったが、日が暮れて取手駅に着き、そこから車を停めてある駐車場に歩くと、しんしんと底冷えのする寒さで、こめかみがキンとするほどだった。

写真は秋葉原駅に隣接した駐輪場。こんなに寒い日に、自転車で通っている人もいるのである。なかなか大変なことである。

金属製の冷たい光のみにもあらず、どこか暖かい景色でもある。

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2011年1月12日

底冷えの中で冷たき両頬をさらに冷たき指でさすりき

A chilly evening / I rubbed my cold cheeks / With colder fingers


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日のあるうちは思いの外暖かかったが、夕方過ぎから急に冷えてきた。

秋葉原で買い物をして電車に乗り、取手駅に降りた頃にはかなり底冷えのする寒さになっていた。

明日の夜明けは、マイナス三度になるという予報である。覚悟して寝よう。

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2011年1月11日

木枯らしの吹き込む駅の見慣れたる顔も生き返る写真の力

Camera can inspire a life / In a commonplace view / Of Ueno station in winter


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今日は朝から密度の濃い忙しさで、夜になってようやく開放されて戻ってきた。

写真は地下鉄日比谷線から地上の JR 上野駅に上がってきたところ。なにげなく iPhone のカメラで撮影したのだが、写真で切り取られた映像だけをみると、どこかヨーロッパの駅ではないかというほどお洒落に見える。まさかあの上野駅とは思われない。

まさに恐ろしきは、写真のフレーミングの力である。余計な部分を切り落としてしまうと、思いがけないイメージになる。

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2011年1月10日

夕暮れの茜の空に吹き渡る木枯らし分けて立つ富士の影

In the deep red glow at twilight / Mt. Fiji stands / Cutting the north wind


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今日も大変寒い一日だった。風も強かったし。

しかし、風が強いおかげで、つくばの地からも富士山がくっきりと望めた。写真はショッピングセンターの屋上駐車場からの、夕暮れの景色。かなたに富士山のシルエットがくっきりと浮かんでいる。

朝に見たときは真っ白に雪化粧しているのがわかったが、夕暮れだとシルエットである。この辺りから見える富士山は東北東方向からのアングルなので、案外たっぷりと雪に覆われている。

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2011年1月 9日

連休も知らぬ日曜は日暮れても日暮れぬ店の灯り煌々

Having nothing to do / With a long weekend / To see the light of a convenience store


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今日は朝から晩まで、仕事で水戸方面を廻り、日がとっぷりと暮れてから戻ってきた。一番寒いときに出かけ、再び寒くなってから戻ってきたわけだ。

途中のコンビニで、飲み物を補給するついでに、トイレも拝借。馬鹿馬鹿しいみたいな気もするが、水分を上から入れて下から出すだけだ。

それにしても、コンビニというところは、二十四時間店を開けて、ご苦労なことである。

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2011年1月 8日

首を上げ下流を望む水鳥の如き枯れ枝波に流れず

In the stream a dead branch / Watching the down stream / Like a water bird


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我が家の裏手の川に、昨年末の大風と大雨で流れてきた枯れ枝が、一月近くも鎮座ましましている。なんだか水鳥が首を上げて下流を眺めている姿にもみえるからおもしろい。

このところは雨が全然降らないので川の水も増えず、そのためずっと下流を眺めっぱなしである。毎朝、階段の踊り場のカーテンを開けると目の前に見えるので、お馴染みのオブジェになってしまった。

これからはますます渇水期になるので、春になって水かさが増えるまではずっと留まっていることだろう。こうなると、流されるのが惜しいような気がしてきた。

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2011年1月 7日

筑波嶺の蒼天を背に際だちて野に生ゆる草見ることもなし

Mt. Tsukuba stands out / In the winter blue heaven / Without a grass on the ground


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今日は春の七草ということなのだが、ものすごく寒い一日だった。最高気温は六~七度だというのだが、風が強いので、朝のうちの体感温度は確実に氷点下だったと思う。

そもそも、春の七草というのは、旧暦の一月七日の行事なのだから、新暦で行うには無理がある (促成栽培で無理を無理でなくしているようだが)。実際には昨日小寒に入ったばかりで、半月後に大寒が来るというのに、「春の七草」 もないものである。

今年の旧暦一月七日は、新暦だと二月九日になる。これなら、まだまだ寒いことは寒いだろうが、立春過ぎだからちゃんとサマになる。

同様に、年賀状に 「新春のお慶びを云々」 とか 「迎春」 とか書くのも、新暦の年賀状にはそぐわないと私は思っている。あれは本来、旧正月の決まり文句だ。(旧正月なら、大体立春過ぎなので)

風が強いので、苅田の向こうに筑波山がくっきりと見えた。(クリックで拡大するとよくわかるはず)

 

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2011年1月 6日

知らぬ間に仕事始めとなりにけり昼の写真を撮る間もなきに

Too many to-do things / In the beginning  of New year / To take a picture of the day


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年末年始はゆっくり休めると思うのは大いなる勘違いで、実際にはかなり忙しい。

たしかに元日だけはその気になればゆっくりできる。しかし二日以後は初詣に行ったり、前年の大掃除のし残しに気付いて大あわてでこなしたり、なかなか忙しい。

なまじ一日中家にいるので、ストーブの灯油をどんどん消費し、3日にガソリンスタンドに行って買ったりするのもお約束だ。灯油配達は、三が日はお休みなのである。

それ以外にも、こちらから賀状を出さなかったのに、先方から思いがけなく届いたりして、あわただしく 「筆まめ」 を起動させて印刷するなど、案外暇なしだ。

そんなこんなでバタバタしているうちに、仕事始めになってしまう。和歌ログのための写真も、明るいうちに撮っておけばいいものを、撮りそびれて、日が暮れてから買い物に寄ったスーパーの店先なんか写して、お茶を濁してしまう。

というわけで、今日の写真はお茶を濁していることを白状している。

 

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2011年1月 5日

水底を貫き映る蒼天の虚空に満つる深き青さよ

Deep blue of the Winter sky / Reflected in the dam  / And filled in the air


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今日も上天気。風も弱く、それほどの寒さも感じない。世の中はそろそろ通常モードになりつつあって、私もまだ都内に出かけてはいないが、自宅で仕事モードである。

午後一番で、取手駅前の銀行まで行き、帰り道は岡堰を通ってきた。冬なので、堰に貯められた水量も少ない。

明日は小寒。見上げれば青々とした空。

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2011年1月 4日

三が日過ぎたる色の朝の日はしカーテン越しに昇り来るなり

Morning ray shows / The forth day of the year /  Through the curtain of my bedroom


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今日からぼちぼち仕事始め。自宅のデスクに向かってちょっと年越しになってしまった仕事を片付けている。

起き出すのも三が日より少し早めである。カーテン越しに朝日の昇ってくるのが見える。カーテン越しの朝日というのも、なかなか乙なものだ。

それにしても、仕事というのはあるものである。いくらこなしても次から次に湧いてくる。

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2011年1月 3日

波立たぬ川面に映る夕映えの雲居の色も際も流れず

Edge and shade of evening clouds / Reflect clearly / On the calm surface of the river


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箱根駅伝は、ワセダの総合優勝。二位の東洋大との差が三十秒足らずという接戦だったので、最後までハラハラしたが、なんとか逃げ切った。

総合優勝は十八年ぶりということで、本当に久しぶりだ。一時はシード落ちしていたこともあり、やっと気分のいい正月になった。

今日は風も弱く穏やかな日和で、我が家の裏を流れる川にもほとんど波がない。空の雲がきれいに映っている。波が立たないと、外界をきれいに歪みなく捉えられるというのは、人の心も同じようなものだ。

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2011年1月 2日

何事か願ふこととてなけれども歩きに歩き詣でたりけり

I walked and walked / To visit to shrines / Though I don't realize any wish to pray


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今日は箱根駅伝でワセダが惜しいところで往路優勝を逃したものの、総合優勝に望みをつないだのを見届けてから、昼食を取って2時半過ぎに、恒例の初詣のはしごにでかけた。

これは平成二十年から始めて、今年で四回目となる。この辺りの初詣の名所、板橋不動に至るまでの約四キロの道のりを歩いて往復し、その途中にある神社にも寄り道してすべてお参りしようというものだ。

途中で寄り道する分も含めて、行程は約十キロ。今年も二時間四十分かけて歩き通したが、いつもの年より風がなかったので、結構楽だった。

写真は、板橋不動の本堂で、ご祈祷を受ける人たち。東京都内から来ている人もいるようだ。商売繁盛、身体健康、合格祈願、いろいろの願をかけて祈祷してもらっているようである。

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2011年1月 1日

月にても冬のオリオンの足下(そっか)にも兎はありて刀抜かざり

On the moon and at the foot / Of the Winter Orion / Rabbits don't draw swords


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あけましておめでとうございます。元日ということで、恒例の年賀状に書いた新年の和歌。

使った画像は、兎を歌舞伎十八番の助六と揚巻に見立てた浮世絵である (と思う)。助六が刀を抜きかかるのを、揚巻が袂の影に隠して押しとどめる場面。

この浮世絵に、いかにもあざとさ満点の異化効果的に宇宙の兎を重ねてみた。月の表面の兎と、ウサギ座の兎である。ウサギ座というのは、冬の代表的な星座であるオリオン座の足下にある。

今年は刀の抜かれることのない平和な年であるように。

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