梅の蕾弾けぬうちは朝毎に春はまだかとつぶやきゐるらむ
Murmuring all the time / I can't wait for spring / Till the ume buds open
先月の二十七日に続いて、我が家の庭の梅の蕾である。二十七日というと結構前のことのように思えるが、二月は二十八日までしかなかったから、実はわずか四日前でしかない。
その四日前の写真と比べても、あまり膨らんだような気がしない。考えてみればそれもそのはずで、この間ずっと、真冬に戻ったような寒さだった。今日も北風が冷たい。
毎年今頃になると 「春はまだか」 なんて言っているが、実はもう春なのだ。関東に度々雪が降るのも、春だからこそだし、「寒の戻り」 ということば自体が、春を前提としてのもの言いである。
ただ、「近頃は春と秋がほとんどない」 というのも、かなりの実感である。多分、「春はまだか」 と言っているうちに、いつの間にか初夏になってしまうのだろう。
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