« 黄昏るる北を望めば日光の山影浮かぶ紫の空 | トップページ | 一輪の桜の内に満開を願ふ心の宿りゐるなり »

2011年3月28日

いつになくほの暗き街の裏庭で桜は既に咲きたりといふ

At the backyard of Tokyo / In unusual dimness / Cherry blossoms began to bloom


Wl110328

今日はあの地震以来、久しぶりで都内に出た。最後に都内に出たのは地震の前日の十日だから、十七日ぶりである。上京してから二週間以上も東京の空気を吸わなかったのは、初めてではなかろうか。

上野駅に着いてみると、東京はほぼいつもの東京の雑踏である。だがどこか違う。駅にしても商店にしても飲食店にしても、照明を落としているから薄暗い。

そして、夕方に仕事を終えるとみな、そそくさと家路につきたがる。だから、夕方の電車がいつも以上に混む。

皆が節電していて、仕事を終えればすぐに帰宅するというのは、別に悪いことではなく、むしろ望ましいことでもあるが、その分だけ経済はシュリンクする。

昨日東京の桜の開花宣言が出されたらしいが、夜はライトアップも自粛されるだろうから、せいぜい夕方の明るいうちに花を愛でて、ついでにどこかに寄って食事でもするのがいいかもしれない。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

|

« 黄昏るる北を望めば日光の山影浮かぶ紫の空 | トップページ | 一輪の桜の内に満開を願ふ心の宿りゐるなり »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いつになくほの暗き街の裏庭で桜は既に咲きたりといふ:

« 黄昏るる北を望めば日光の山影浮かぶ紫の空 | トップページ | 一輪の桜の内に満開を願ふ心の宿りゐるなり »