黒猫は静かに息を引き取りて記憶の中の生き物となりぬ
This morning / My black cat has gone / To the world of memory
今日の写真は、我が家の猫の遺影である。
昨日の和歌日記で、最期の時を迎えつつあると書いたが、今朝六時頃、ついに息を引き取った。静かな最期だった。
Twitter にそのことを書いたら、思いがけなく多くの方にお悔やみをいただいた。この猫は和歌日記でも何度か紹介したから、案外お馴染みになってしまっていたようだ。
とても性格のいい猫で、長女が高校の時に拾ってきて以来、皆に愛されてほぼ十五年生きた。人間で言えば七十歳過ぎにあたるらしい。今は都内で暮らしている長女が、一昨日顔を見せた。思えば、拾ってくれた人の顔を見てから死んだわけだ。不思議な巡り合わせである。
というわけで、一時は犬一匹に猫二匹いた我が家が、二十数年ぶりにペットなしになってしまった。何だか不思議な気持ちである。
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