三春なる枝垂れ桜の色の奥に物狂ひなる色ぞ潜める
Shade of lunacy / At the heart of weeping cherry / In Miharu town
一昨日行ってきた福島県三春町の枝垂れ桜の美しさが、まだ目に焼き付いている。それで今日は、一昨日撮ってきた写真を改めて使わせていただくことにする。当和歌ログでは、当日以外の写真を使うのは珍しいのだが。
三春というところは、本当に春の景観を大切にして町作りをしているようなのだ。町では梅と桜と桃の、三種類の春の花が一度に楽しめるから 「三春」 の名になったというのだが、それはちょっと怪しい。
「みはる」 の名が最初に歴史に登場するのは、「結城古文書写」 に収録された 「沙弥宗心書状」 という史料で、延元四年(一三三九)頃のものとされているが、「御春輩 (みはるのともがら)」 と表記されているという(参照)。 「三春」 は後世の当て字なのだろう。
それでも 「三春」 の名にふさわしい美しさだった。今日の歌の二句めまでは一昨日と同じ。
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