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2011年6月30日

梅雨の夜の空気を振るはせ雷鳴の轟くを父は病室で聞くらむ

Thunder quivers air / Of the summer night / Father may hear it in the sickroom


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帰郷している。実は父が肺炎を起こして入院していて、明日の検査の結果次第で退院できるかどうか判断される。いずれにしても、主治医に詳しい話を聞かなければならないので、来ているわけだ。

写真は、父の入院している病院である。さあ、明日の検査結果次第である。

夜になってから、大雨と雷雨に見舞われている。落雷の音が空気を振わせる。下手すると雹が降るかもしれない。

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2011年6月29日

梅の実の葉陰に隠れ膨らめばそを揺らす風の吹き初めしなり

Wind began to blow / To swing green ume fruits / Among the similar tinted leaves


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今日もまた、頭がぼうっとなるほどの暑い一日だった。もしかしたら昨年の二〇一一年を境に、夏の最高気温は三十五度前後が普通ということに決まってしまったのかもしれない。

そして今年からはさらに、それが七月の声を聞く前に出現するまでにレベルアップしてしまったのかもしれない。下手すると、来年あたりは最高気温四十度というのが普通に出現し始めるかもしれない。それを考えると恐ろしい。

それでも今年は、エアコンのスイッチを入れずにがんばっている。電力使用のピーク時以外に節電しても意味がないという指摘もあるが、こうして体を熱さに慣らさなければ、我慢というのはできないだろうと思う。

庭の梅の木に実がなっているのを発見した。我が家の梅は遅咲きということでもわかるように、あまり体力がない。急に肥料をたくさんやりすぎてもいけないだろうから、手をこまねいていて、そんなこんなで、実もあまりたくさんはならない。

去年はほとんど実がならなかったので、今年は少しはなるだろうと思っていたところ、ようやく見つけた。梅の実は葉と同じような色なので、なかなか発見しづらい。

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2011年6月28日

マジョラムの香りに蜂は酔ふらむか羽音の満つる戸口明るし

Front yard is filled / With the hum of bees / Attracted by scent of marjoram


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我が家の玄関先に植えているハーブ、マジョラムが花盛りになってきた。花盛りといっても、ピンクがかった紫の小さな花が風に揺れているだけなのだが、蜂たちにとっては十分にご馳走のようなのである。

今日は天気がいいので、蜂たちが集まる。よく見ると、何匹も花の周りでぶんぶん飛び回っている。

この写真は、iPhone で撮った。iPhone は光学望遠機能がないから、思い切り近づいて撮ったのである。こんなに近づいても、蜂は蜜を吸うのに夢中で、こちらにはお構いなしだった。

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2011年6月27日

微小なる水滴のただ梅雨空と地の隙を吹く風に漂ふ

Subtle mists drift / In the leaden draft / Between dark clouds and the earth


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梅雨空である。東北や山陰は大雨らしいが、関東では細かな雨粒が降るともなく漂っている。気温も少し戻って、ほんの少し蒸し暑い。まさに梅雨空らしい梅雨空である。

国道を車が行き過ぎる。路面は濡れてはいるけれど、水滴が飛ぶわけでもない。

わずかな水滴のみの舞う大気。まさに梅雨空。極端な天候の中の貴重な繊細さ。

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2011年6月26日

風の道に熱を逃がしてこの夏をただ穏やかに乗り切らむとす

Trying to ride over the hot summer / With a little circulator / That blows the heat away


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昨日と今日は結構涼しいが、その前までの二~三日は、まだ六月だというのに猛暑だった。その猛暑の中で、自宅で缶詰になって仕事をしていた。

暑いことは暑いが、今年は意地でもエアコンのスイッチを入れずに過ごしている。夏は暑いものだと諦めれば、なんとか我慢できる物だ。

二十二日の記事でも書いたように、サーキュレーターを活用して、室内で熱の逃げ道を作ってやっている。パソコンから排出される熱さえうまく逃がしてやれば、死ぬほどの暑さというわけじゃない。

今年はできるだけエアコンを使わずに乗り切るつもりである。

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2011年6月25日

花散りて久しき桜ひたすらに人目かまはぬ緑のみなり

Cherry trees after blooming / Are earnestly green / Without avoiding being seen


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今日は昨日までとはうって変わって涼しい一日だった。内陸の最高気温は十度ぐらい下がったらしい。極端な天気である。

写真は小貝川の土手の桜の木。春には豪勢なほどの満開となっていたが、今は単に緑の葉の茂る普通の木になっている。だが、この葉の生い茂る夏を経過するからこそ、来年の春にまた豪勢な花盛りになるのだろう。

明日もまた、夏日の気温に届かない日になりそうだ。

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2011年6月24日

暑き日に鳴き休みゐし牛蛙黄昏となるも未だ鳴かざり

Bullfrogs took a rest from mooing / In the hot daytime / Are not back even in twilight


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我が家の裏手は川の土手になっていて、ウシガエルが何匹も棲みついている。もう慣れっこになってうるさいとも感じなくなったが、春から秋にかけてかなり大きな声で 「モウ、モウ」 と鳴く。一日中鳴くのである。

ところがこのところの暑さにはさすがにまいったようで、朝の九時頃から、あの地の底から響くような鳴き声が聞こえなくなった。お休みを取らないと体がもたないのだろう。

そして、日が暮れていくらか涼しくなったのに、まだ鳴かない。相当暑さ負けしてしまってたのだろうか。カエルの世界も、なかなか大変なようだ。

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2011年6月23日

行く川の広き水面に青空の映るを越えて日々の暮らしよ

Daily life beyond reflection / Of the blue sky / On a wide flow of the river


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もうすっかり真夏の様相である。朝のうちは少し涼しいような気がしていたが、午後になって真夏の日差しになり、我が家の寒暖計は三十二度を指した。まだ六月の最終週に入っていないのに。もちろん、梅雨明け宣言も出ていないのに。

ちょっと事務用品の買い物に出て、小貝川の橋を渡ると、川面が真夏の海のような色で輝いている。もちろん、真っ青な空を映しているのだ。やれやれ、今年も暑い夏になるのだろうか。

そういえば今日、向こう三ヶ月の予報が出て、関東は平年並か暑い夏になるという。ただ三ヶ月予報というのはかなり外れる。逆に聞いている方がいいという説もある。せいぜい平年並程度で推移してくれないかなあ。

ちなみに、今日もエアコンのスイッチは入れなかった。今年は節電で乗り切るつもりである。

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2011年6月22日

川沿いに吹く風のうちに夏至の日の熱を逃がして生き延びにけり

Releasing the summer solstice heat / In the whole day wind / That blows along the stream


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夏至。いつもの夏至は梅雨空が多いが、今年はまるで真夏のような夏至。

気温は各地で軒並み三十度を超えたという。今日は私は自宅で缶詰になって仕事をしていたが、居間の寒暖計は三十三度を指していた。

それでも、意地でもエアコンのスイッチを入れず、サーキュレーター二台でパソコンから出る熱を逃がす道を作ってやると、なんとかしのげる。

昨年までエアコンを点けても死にそうに暑かったのは、ひたすらパソコンから排出される熱のせいであったと実感する。

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2011年6月21日

夕立にしとどに濡れて光りゐる駅前を人は走り過ぎ去る

People run through / Reflection of street lamps / Glitters at the station


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都内での仕事を終えて、常磐線で帰って来ると、柏を過ぎたあたりから猛烈な夕立になった。利根川を渡れば天気も変わるかと思ったが、取手に着いてもやはり土砂降り。

仕方がないので、スタバで和歌日記の更新をしながら雨をやり過ごそうとしている。

明日は夏至で、今一番日の長い時期だが、さすがに七時半を過ぎれば暗くなる。雨が降っているのでなおさらだ。明日は晴れて暑くなるらしい。

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2011年6月20日

梅雨空に真直ぐに向かひ立つ茎を白き葵は弥咲き昇る

Pure white hollyhocks / Come out along the straight trunks / Under the rainy sky


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家の裏の土手にタチアオイの咲く時期になった。例年梅雨に入ると満開になって、梅雨明けになってもまだ咲き続ける。

普通、アオイと言えばこのタチアオイを指すらしい。今月十日に登場したウスベニアオイ (マロウ) とはおもむきが全然違う。

このアオイは真っ白である。赤やピンクや八重咲きのものもあるが、真っ白というのはなかなか潔い。この真っ白な花が、まっすぐに立った茎を咲き昇る。

川岸は葦がびっしり生えてきた。夏である。

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2011年6月19日

湿りたれど濡るるほどでもなき風の吹き渡りゐる高速道路

Driving along the expressway / Wind is humid but not so damp / On this cloudy day


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今日は仕事で水戸方面に出かけた。ニュースでは、今日が高速料金の上限が千円というシステムの最後の日なので、混雑が予想されると言っていた。

実際には、いつもよりは確かに交通量が多い気がした程度で、それほど極端に混雑したわけではない。

写真は午前十時頃の友部サービスエリアの様子。せいぜいこの程度で、連休の真っ只中のような混雑ぶりではない。湿り気を多く含んだ風が渡って、むしろしっとりとした風情だった。

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2011年6月18日

姫女菀小さき花に釣り合ひの小さき虫の蜜を吸ふなり

Tiny bees match / Tiny flowers  of annual fleabane / Fly around to suck nectar 


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ヒメジョオンが咲きまくっている。さすがに都心ではみかけないと思っていたが、ちょっとした空き地があると咲く。それほどの花なので、郊外に出たらあちこちで見る。

私は花に虫がとまっているのを見るのが好きだ。花と虫のいのちがいい具合に重なり合っているように見える。今月十日の 「蜂を呼び蜂のいのちと自らのいのちの際に花は咲くなり」 という歌はそんな気持ちである。

このヒメジョオンにも、小さな蜂が止まって蜜を吸っている。

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2011年6月17日

コミスジといふ名のチョウの足元より紙切れの舞ふ如く飛び去る

A butterfly named little three lines / Flew away from my feet / Like wastepaper


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新潟十日町での仕事が終わり、帰路の途中、越後湯沢で新幹線に乗り換える前に途中下車して、ちょっと付近を散歩してみた。

不動の滝に行く途中の山路で、足元に黒い蝶々が止まって、あまり人を恐れることもなくのんびりしている。ゆっくりと iphone を取り出し、ぐっと近付いて何枚も写真が撮れたほどだ。

あとでインターネットで調べると、コミスジという種類のようだ。飛び方に特徴があって、紙切れが飛ぶようだと書いてある。確かに、紙切れみたいに不器用に飛び去った。

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2011年6月16日

頂に雪解け残る山並みの懐かしきかな越後路を行く

Familiar landscape / Snow is still white / On far-off mountain top in Echigo


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仕事で新潟県十日町に来ている。梅雨時で、関東はぐずついているはずだが、こちらはときおり弱い日が差すぐらいで、存外いい天気である。毎度のことだが、自分の晴れ男ぶりがありがたい。

越後湯沢で上越線~ほくほく線に乗り換えて、田んぼの中の線路を二両編成の電車でトコトコと進む。

この空気感は、私の育った庄内地方と共通している。なんだかほっとする雰囲気だ。この土地で暮らす人も、同じような遺伝子を持っているような気がする。

いい感覚で仕事ができたと思う。

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2011年6月15日

景色とは変はるものにて変はりたる奥に昔の色ぞ潜める

Everything turns and turns / But good old tints lies / Deep inside the scenery


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仕事で国分寺に行った。国分寺と言っても日本中にその地名はたくさんあるが、私が言ったのは東京の国分寺である。中央線で吉祥寺、三鷹、小金井と行ったその先にある。

実は私は学生時代、国分寺に住んでいたので、四十年ぶりぐらいになる。

この写真は 「お鷹の道」 と呼ばれる小径の、西国分寺に近いところである。将軍が鷹狩りをしたところなので、この名が付いたのだそうだ。私が住んでいた頃はこんな団地はなくて、本当にひなびたところだったが、景色が一変していた。そりゃそうだ。世紀が変わったんだから。

そのうち、野川のほとりに訪れてみたいと思う。少しは昔の面影のある景色に出会えるだろう。

 

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2011年6月14日

雲間より日差しもなきにどくだみは不意に静かに広がりて咲く

Calmly but abundantly / Dokudami flowers bloom / In a dim and rainy morning


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道端にドクダミの花が咲き乱れる季節になった。ドクダミは名前のせいであまりいいイメージをもたれていないが、よく見ると案外きれいな花である。清楚なイメージと言ってもいいぐらいだ。

ドクダミという名前がかわいそうなら、ジュウヤクと言えば少しはまともになる。ちなみに、ドクダミを英語で何というのかと思って調べたら、dokudami というのだそうだ。へぇ、欧米にはドクダミがないのかしらん。

学名では hottuynia cordata というらしいが、そんなことを言っても誰にもわからないだろう。米国に行って "dokudami" と言っても、多分わからないだろうが、とりあえず、舌を噛まずに済む。

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2011年6月13日

紫陽花の煙れる雨に咲きぬれば水の天使と呼ばれたりしも

In the faint rain / They may see aqua angel / In the humid beauty of hydrangea


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我が家の裏の空き地で、アジサイが咲き始めた。ほかのアジサイよりはかなり小さめで、色合いも地味なのだが、それはそれでおもむきがある。

アジサイを英語で hydorangea (ハイドレインジャ) という。「水のアンジェ」 である。「アンジェ」 といえば "angel" (天使) と関係あるのかと思って調べたら、"angelica" (アンゼリカ) というのがみつかった。その名の通り、ヨーロッパでは 「天使のハーブ」 ということになっているらしい。

どんな植物かというと、こんな のである。なるほど、アジサイに似ている。これにちなんで、アジサイを hydrangea と読んだ気持ちがよくわかる。

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2011年6月12日

一つ知れば二つ忘るる花の名を一夏かけて覚えむとぞする

Try to memorize one flower name / While forgetting two / In this floral season


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近所の土手にピンクの可愛らしい花が咲いている。マツバギクという名前の花らしい。花びらが松葉のように細いからその名が付いたのだろう。葉の様子がマツバボタンと似ているが、全然別の種類のようだ。

一日一首なんてことをしていると、昔よりは花の名前に詳しくなった。昔はチューリップとヒマワリとサクラぐらいしかわからないと言ってもいいぐらいだったが、最近は人並みぐらいにはなった。

それでも、一つ覚えると二つ忘れるみたいなところがある。

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2011年6月11日

週末の雨乾きたる国道は彼方までみな青き信号

A series of green lights / On the late evening highway  / After a heavy rain of the weekend


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今日は昼前頃まで雨降り。とくに早朝の雨はすごい土砂降りだった。小振りになってからも、トイレットペーパーが溶けそうなほどの、大変な湿度だった。

昼過ぎから雨は止んで、湿度も少しは下がってしのぎやすくなったが、まあ、いかにも梅雨の真っ最中と実感する一日だった。

写真は、雨が止んで道路も乾いた夜、取手方面から国道六号を通って帰る途中の風景。土曜の夜だが、車の通りは少ない。

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2011年6月10日

われ此処にありと啼くらむよしきりの短かき夜の白く明け初む

Nights are short / For reed warblers persistently chirp / To claim their lives in summer



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iPad で記事を投稿しているのだが、いつものように写真の周りに本文を回り込ませて表示させる機能が使えない。ココログ側で、Safari に対応していないみたいなのが残念だ。

近ごろ、うちの裏の川の対岸にヨシキリが何家族か棲みついているようで、ギョギョギョ、キリキリと、絶え間なく啼き続けている。なんと、明るいうちだけでなく真夜中にも啼くのだ。かなりうるさい。

伊藤左千夫の歌に 「家近く鳴けば葦切ぬば玉の 夜も鳴くものと今年知りつも」というのがある。左千夫も、夜中までけたたましく啼くヨシキリに閉口してしまったのかもしれない。

インターネットで調べたら、繁殖期には夜でも啼くとあった。もう少しの辛抱だ。

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2011年6月 9日

蜂を呼び蜂のいのちと自らのいのちの際に花は咲くなり

Calling honeybees / Flowers come out between / Both lives of themselves and bees


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春から夏にかけては花の季節だ。いろいろな花たちが次々に咲き出す。

このピンクの花はマロウ。正しくはコモンマロウというらしい。日本名はウスベニアオイ。ハーブの一種である。このあたりの道ばたに生えているのは、ほとんど我が家の庭で育てたのマロウの種が飛んだのではないかと思う。

今では我が家ではとくにマロウを育てているわけではないのだが、毎年今頃の季節になると、そこらじゅうで自然にきれいな花を咲かせる。

ハーブティにするとおいしい種類だけに、虫たちも蜜を求めてよく飛んでくる。マロウの近くに行くと、蜂が群がってぶんぶん羽音を立てている。よく見ると、この花の真ん中にも止まっている。

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2011年6月 8日

振り下ろす青龍刀の瞬きのぎらりと光る梅雨の日差しよ

Just like a Chinese broad sword / The sun suddenly glitters / In the rainy sky


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明け方から昼過ぎにかけて、小雨交じりのどんよりした空模様で、気温もびっくりするほど肌寒かったのだが、午後三時頃から急に雲が切れてあっという間に晴れ上がってしまった。

急にじりじりと太陽が照りつけて、今日の最高気温は午後五時頃になってしまったという。珍しいパターンだ。

写真は、午後三時過ぎ頃に、雲間が切れかけたところ。雲も遠くの家並みも、逆光でどす黒く見える。肉眼ではここまでどす黒く見えないというのは、よほど頭の中で修正して見ているんだろう。

この一時間後には、すっかりさわやかな青空が広がった。こういうのを、本来の 「五月晴れ」 というのだろう。(参照

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2011年6月 7日

紫陽花の縁の花より咲き初めて淡き色玉膨らみつつあり

Hydrangea began to bloom / From the edge of the ball / To expand its tone


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さわやかな一日だった。昨日ほどじりじりと日が照りつけるわけでもなく、過ごしやすかった。

裏の空き地の紫陽花が咲き始めた。この紫陽花はとても小振りで慎ましやかである。なにしろ単なる空き地で、元は造成の時にどうでもいい土で埋め立てただけなので、土壌がよくないのだろう。

それでも、ちゃんと咲くときには咲く。もう少し経てばほんわりとした花になるだろう。

 

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2011年6月 6日

夏空を映す隙間もなきまでに田を覆ひたる緑濃きなり

Green of the rice fields grew / So thick that reflection of the blue sky / Has been hided away


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梅雨は完全に中休みになったようで、今日はかなり暑い一日になった。東京の最高気温は二十七度になったらしい。半袖で道を歩くと、日向では腕がじりじりするぐらいの日差しだった。

うちの周りの田んぼも苗がかなり成長して、緑の中に隙間がなくなってきた。田んぼばかりでなく、周囲の木々の緑も濃くなった。そして田んぼに空が映り込むこともなくなった。

その空の青さも増して、紛れもない夏空である。

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2011年6月 5日

青々として広がれる田の中にふいに現る麦秋の色

Contrast of fresh green / On wide spread of rice fields / And sudden image of wheat harvest


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田んぼの中の近道を通ると、ところどころ、収穫の時期の色をしている。田んぼの中に麦畑があるのだ。いまちょうど、麦秋の時期にさしかかっている。

すぐ隣は田植えが終わって間もない田んぼで、苗の間に水の引かれた田の表面が見える。初夏のイメージと秋のイメージの不思議な対称だ。

今日はなんとか曇りのままで一日を終えて、夜に降った雨も日付の変わる頃には止んで、明日はまた暑くなるらしい。

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2011年6月 4日

運転をしばし忘れてコーヒーをすする五月雨途切れし夕べ

View of the twilight jam / From a coffee shop / During a lull of rainy season


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今日も暖かい一日だった。雨も辛うじて降らず、梅雨は中休みに入っているようである。

一日中水戸方面にいて、日が暮れてから常磐道を通って帰ってきた。日が暮れても風はなま暖かい。

友部サービスエリアは最近リニューアルして、ずいぶん小じゃれた建物になった。写真はスターバックス。サービスエリアにスタバがあるなんて、珍しい。ロングドライブの途中で、ゆっくりとコーヒーを飲む人もけっこういるのだなと驚く。

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2011年6月 3日

連れ帰り飼ひたく思ふ金蛇の物陰に消ゆ悲しき速さで

A lovely grass lizard / Ran away so quickly / That made me a little bit lonely


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今日は昨日までとはうって変わって暖かい陽気になった。最高気温が十度ぐらい違うのだそうだ。本当に天気の変わり方が極端である。

取手駅前の歩道橋で、カナヘビを見つけた。写真に撮ろうとしたらあわてて逃げ出そうとする。写真はステップの上でゆったりと日を浴びていたのが、あわてて逃げ出そうとステップの端を登ろうとしているところである。

カナヘビというのは、かなりかわいい。トカゲやヘビの苦手な人にはちっともかわいくないだろうが、よくみると、多分は虫類の中で一番の癒し系である。捕まえて家に連れて帰りたいほどだったが、諦めて電車に乗った。

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2011年6月 2日

雨に煙る景色の奥の見えざれば嬉しきことは遠くにぞある

Hope good things wait for me / At the long distance / In the uncertainty of view


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今日も冷たい雨。夕方過ぎに帰宅すると、内閣不信任案が否決されたと報じられていた。どうやら鳩山さんが官邸側に丸め込まれたらしい。

まったくもう、見通しが悪い。今日の風景みたいである。心も晴れない。

それでも、何かいいことあると信じて生きよう。そう思えるだけ、捨てたもんじゃない。

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2011年6月 1日

スタンドより響く 「ニッポン、ニッポン」 の声被災地まで響けと祈る

May cheering call / "Nippon, Nippon" from the stand / Reach the whole disastrous area


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サッカーのキリンカップ。ペルー戦である。ヨーロッパ組の主力は時差ぼけ対策も兼ねてベンチでのスタート。

前半はやや押され気味。スタンドからの 「ニッポン、ニッポン」 の声が響く。

この声がピッチにいる選手だけでなく、日本全体、とくに東北にまで届いてもらいたいと願う。

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