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2011年7月31日

特別の年の不思議の夏にある得体の知れぬ時間感覚

Unindentifiable sense of time / Of the strange summer / In this special year


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新潟の豪雨はようやく峠を越したようだ。梅雨末期の大雨以上の戻り梅雨だった。

ふと気付くと、まだ七月である。もう夏が終わりかけているのかと思ったが、まだ八月にもなっていないのである。特別な年の不思議な時間感覚である。

夏をもう一度やり直さなければいけないのだろうか。それとも、晩夏と初秋の長い長い境目を過ごしていけばいいのだろうか。

関東の空はまだ曇っている。八月の声を聞いて、少し夏が戻るようだが、なんだかまともな夏ではなさそうだ。

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2011年7月30日

山百合の六輪咲きて道を行く子の視線まで頭垂れゐる

Six flowers of goldband lily / Came out bowing as low / As eyes of children passing by


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国道一一八号線沿いの脇道を通りかかると、道端にヤマユリが咲いていた。見事に大きなヤマユリである。

ヤマユリは球根で増えて、その株に年ごとに花が一輪ずつ増えていくという。ということは、このヤマユリは花が六つ咲いているから六年目の株ということなのだろうか。

大きな花が六輪も咲いているので頭が重く、お辞儀するように垂れ下がっている。

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2011年7月29日

戻り梅雨とラジオ言ひけりこの夏はいつこそ来たりそして行くらめ

Rainy season again radio says / Not sure when the summer came / And will go


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「戻り梅雨」 と言ってもいいぐらいの天気図なのだそうだ。なるほど、いかにもそれらしい前線が横たわっている。梅雨明け宣言を出していなかったら、立派な梅雨前線だ。だが、一度梅雨明け宣言してしまったので、これはただの 「前線」 でしかない。

気温はさほど高くないのだが、なにしろむしむしする。これも本当に梅雨感覚だ。今年の夏は順序が逆じゃなかろうか。

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2011年7月28日

六本の糸張り替えて甦るギターを鳴らし日は暮れにけり

My guitar has revived / By complete restringing / I played it to the twilight


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久しぶりでギターの弦を張り替えた。多分、一年以上ぶりだと思う。

最近ではギターも滅多に弾かなくなったが、それでもたまにつま弾いてみると、弦が少しさび付き加減でシャリシャリいうのが気になっていた。当然音もこもり気味だ。

新しい弦に張り替えると、音が生き返る。みずみずしさが甦るのだ。久しぶりでブルースのフレーズを何度も繰り返した。前は簡単にできたフレーズが、指が動かなくてぎこちない音になる。やはり時々は練習しなければだめだ。

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2011年7月27日

白鷺の立つ道を人も通り過ぐ日の真上より射す夏の昼

White heron stands still on the road / At noon on a summer day / The sun is right overhead


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近頃、白鷺を写していない。一時はこんな具合に、かなり白鷺の姿を撮っていたのだが、近頃はさっぱりだった。

それは多分、最近はコンパクト・デジタルカメラを持ち歩くことがなくなって、もっぱら iPhone のカメラで済ませているからだろう。iPhone のカメラは光学望遠が効かないので、遠くにいる鷺を大きく写せない。

今日撮った写真も、この程度である。もう少し近づこうと思ったが、あっという間に飛び去られてしまった。

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2011年7月26日

水面には広がる雲の映りゐて秋の香りのする誕生日

Reflection of clouds / A slight sign of autumn / On the surface of water


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暑さがぶり返してはいるが、それほど死にそうな暑さというわけではない。日が暮れれば少しは落ち着く。

写真は近所の岡堰の風景。雲が広がっていて、水に映る空の色もそんなに鮮やかではない。雲の様子もそんなに真夏っぽくない。

まだ七月だということに驚く。しかもまだ二十六日だ。ということは、実は私の誕生日なのである。こんなに秋の香りがする誕生日は、生まれて初めてかもしれない。

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2011年7月25日

対岸に家の灯りの四つ五つ瞬きて暑き日は暮れにけり

Evening after a hot day / Looking over some lights / Beyond the opposite bank


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暑さがしっかりとぶり返した。せっかく暑さに慣れた体が、涼しさの方に戻ってしまったので、かなり暑く感じた。日が暮れてからも、熱帯夜ではないが、あまり気温が下がらない。風が弱いのでますます暑苦しく感じている。

写真は日が暮れてからの光景。川向こうの灯りが点々と見える。

今日は夕方、車が納品された。これまで乗っていた車のエンジンがおかしくなってしまったので、乗り換えである。車体の色は、この写真の宵闇の色をちょっと明るくしたようなブルーである。

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2011年7月24日

夕暮れの秋思はする群青の空の奥にはまだ星も見ず

Autumn like twilight / Not a single star yet / In this dark blue sky


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涼しさは今日までで、明日からはまた暑さがぶり返すらしい。しかし、先週全般のような暑さとまではならず、八月の声を聞く頃には、太平洋高気圧がしぼんで、オホーツク高気圧が大きくなるという。

今年は旧暦が早いから、お盆頃にはしのぎやすくなると期待していたが、まさにその通りになりそう。夏のピークは既に超したとみていいのだろう。

小学生なんかは夏休み前が一番暑くて、夏休みに入った途端にちょっと拍子抜けという感じだろう。普通の感覚では、訳の分からない夏ということになりそうだ。

写真は夕暮れの空。なんとなく秋の到来を思わせるような色合いだ。

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2011年7月23日

東北にまたしてもなゐの来たるらし安らぎもなく秋を待つ地よ

Earthquake again in the Tohoku district / Waiting for autumn / With little peace in mind


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車で都内に来ている。結構蒸し暑い。

途中、カーラジオで東北地方にかなり大きな地震のあったことを知った。これが昨日だったら、新幹線が止まって、まともに帰ってこれなかったかもしれない。

天気だけじゃなく、地震にも恵まれたかな。今日東北に行かれた人は、大変だったかもしれない。

明日までは猛暑の一休みで、その後に月末までは暑さがぶり返し、その後は少し落ち着くという予報である。

今年は旧暦がかなり新暦に追いついて来ているから、秋の来るのは早いと期待している。

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2011年7月22日

極楽といふはさほどに遠からじすべて忘れて蓮に見入れば

Paradise seems not so far / When I gaze lotus flowers / With nothing in my mind


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秋田への出張が無事に終わり、帰ってきた。一時は台風六号の影響で、スケジュールがおかしくなってしまうんじゃないかと心配したが、そこはそれ、晴れ男の私であるからして、何の影響もなかった。

関東は曇りがちだったらしいが、秋田は快晴で、日中は三十度の真夏日になったらしい。関東は二十六度なんて言っていたから、どっちが北だかわからないぐらいである。

今朝は千秋公園のお堀端に通りかかると、蓮の花がきれいに咲いていた。蓮は朝のうちはきれいに咲くが、昼近くになるとしぼんでしまうから、いい時間帯に通りかかったものである。

ちなみに蓮の花が咲くときは、花の中と外の気圧差で 「ポン」 と音がするといわれるが、それはどうやら俗説らしい。

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2011年7月21日

年ごとの祭の宵に会ふ顔の変はりなきなり笑ひてあれば

All the faces remain the same / With their smiles / In the yearly festival


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出張で秋田に来ている。晴れ男の私だからして、いつものようにすっきりと晴れている。

ただ、このお天気は、私が晴れ男だからというだけではなかったらしい。お祭りのためでもあったようなのだ。

秋田の土崎曳山まつりというのに遭遇した。土崎港の地区の各町内が20ぐらい (と聞いた) の山車を引いて町内を練り歩く。

賑やかなお囃子が、心を浮き立たせる。老いも若きも揃いの半被を着て、楽しそうだ。

聞けば、この祭りのために、東京や大阪から毎年帰郷する人も多いという。いいものを見せてもらった。

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2011年7月20日

川面には細かき波紋と緩やかなる波の交互に見ゆる不可思議

Subtle ripples and slow waves / Appear alternately / Wonder on the surface of the river


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昼過ぎ頃までは蒸し暑さが残っていたが、夕方過ぎには風がとても涼しくなった。その風がちょっと強すぎるのは、台風が近づいているのだから仕方がない。

それでも、昨日の方が雨がずっと激しかった。なんとなく拍子抜けだ。天気図をみると、台風六号は当初の予想よりも日本列島から離れたコースを辿って東に抜けるようだ。

それにしても、変わったコースを辿る台風である。まあ、そのおかげで、灼熱地獄と化していた日本列島を冷やしてもらえたのだが。

あとは、明日の秋田出張がスムーズに行くことを祈るのみである。

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2011年7月19日

遙かなる野分より来る黒雲の落とす雨こそ世を冷やすなれ

Dark clouds generated distant typhoon / Cool the burning world / Poring rain all day long


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台風六号の影響で、朝から断続的に大雨が降っている。空が雲に覆われているので、あの強烈な太陽が隠されて、気温は三十度に届かなかった。

写真は今日の昼過ぎに銀行に行った時に取手駅前で撮った空である。分厚い雲が流れている。

台風の動きが遅すぎるので、明後日の秋田出張が少し心配だ。東北北部への影響は小さいようだが、関東を抜けるまでの交通がどうなるかわからない。

もし明後日の朝に影響が出そうだったら、前夜のうちに出発ということも考えておこう。

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2011年7月18日

空覆ふ雲居の際の毛羽立ちて野分の来ると知る昼下がり

Clouds have cover the sky / With fluffy edges / Notice of Coming typhoon


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今日は明らかに天気の変わり目だ。超大型の台風六号が近づいているらしく、関東の空も雲の量が増えている。写真は昼頃に某ショッピングセンターの駐車場からみた空。

十九日から三日間は、関東でも雨模様になるという予報だ。この辺りの最高気温も、向こう一週間は三十度に届かないようだ。

ただ、気温は下がっても、湿度が上がるのでさぞかしムシムシするだろう。雨が降り込んで窓が開けられなかったら、過ごしにくくなるかもしれない。

二十一日は秋田に出張だが、北東北は天気の崩れはそれほどでもないようだ。いつもの晴れ男ぶりが発揮されるかもしれない。

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2011年7月17日

前日に刈られし草のたちまちに干し草となり焼くる土手道

Grasses mowed yesterday / Quickly faded into hay / Burned tone on the bank


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今日もやたらと暑い。写真は我が家の裏を流れる川の土手の風景だ。

枯れ草色が続いているので、あまりの暑さに地面が焼けて草まで枯れてしまったのかと驚いたが、これは市が実施した土手の草刈りで、刈られた草があっという間に乾燥して枯れ草色になってしまっているのだった。

この暑さも月曜日までで、連休明けからは雨になって少しは気温が下がるらしい。といっても、台風六号の影響だから、気は休まらない。

来週の後半は秋田に出張だ。秋田は少しは涼しいだろうか。

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2011年7月16日

天頂は宇宙の底より見上ぐるにあまりにも濃く深き夏の日

The zenith is too deep to look up / From the bottom of the universe / In this summer afternoon


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昨日は茨城の県北地域に大雨洪水警報が出て、県南のつくばの地からも北を望むとものすごく大きな雷雲が見えた。そして今日は県南でも夕立になるかもしれないとのことだった。

しかし実際には、全然そんなことはなかった。写真はショッピングセンターの屋上駐車場から北を見渡したところだが、真ん中のビルの間に筑波山が、雲に覆われることもなくしっかりと見える。空は相変わらず濃いブルーだ。

今日付の "Today's Crack" に書いたことだが、今年は旧暦がずいぶん新暦に追いついてきていて、旧暦の七夕が月遅れのそれより 1日早いという珍しい年である。

ということは、真夏は既にピークを迎えていて、これ以上暑くなることはないんじゃないかと、淡い期待を抱いてしまう。本当にそうだといいんだがなあ。

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2011年7月15日

青空にかなとこ雲の湧く果ての大雨洪水警報を聞く

Radio says a storm warning / Under the huge cumulonimbus / Far-off beyond the plain field


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今日は多分、今年一番の暑さだったと思う。とにかく外に出ると肌が痛いほどの暑さだった。

写真は午後三時頃の景色。北の方に積乱雲の上部が横に広がった 「かなとこ雲」 が見える。この頃、ラジオでは 「茨城県北部に大雨洪水警報発令」 と言っていた。

このかなとこ雲は見る間に大きくなって、一時間も経たないうちにこの写真の数倍になった。雲の下ではバケツをひっくり返したような雨になっていたのだろう。

まさに 「坂東の夏」 の様相である。

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2011年7月14日

炎天に熔けてわずかに声のみとなりてもさらに昇る雲雀よ

Melted into the summer sky / Continuous chirp of lark / Still rises ever higher


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今日も今日とてカンカン照りで、すさまじい暑さだった。とはいえ、この辺りの最高気温は三十四度程度で、猛暑日にはなっていない。同じ茨城でもずっと内陸の古河や笠間や大子辺りでは、三十六度ぐらいになったらしい。

最高気温が三十四度で、家の中の寒暖計は三十三度ぐらいを指しているという状況でも、触るものがみんな熱い。私のコックピット (最近は狭いワークスペースをこう呼んでいる) の椅子の肘掛けも熱いので、あまり剥き出しの腕をおきたくない。

こんなに暑いのに、裏の川の向こう岸からは揚雲雀の忙しく鳴く声が聞こえる。声ばかり聞こえて、姿は見えない。見えたとしても、眩しい青空の中で微かに揺れる一点でしかないのだろう。

この炎天下で雲雀のような重労働をしたら、人間ならあっという間にあの世行きだ。それだけに、夏にこれをやられるとあまりにも暑苦しいので、「揚雲雀」 は俳句では春の季語ということになっている。

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2011年7月13日

遠くにて鳴るエンジンの音に似る蜂の羽音の満つる我が庭

Happiness is hum of bees / Fill my back yard / Just like distant roar of engines


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我が家の庭は、クリーピングタイムというハーブがほぼびっしりと生えている。「クリーピング」 (はいずり回る) という名前の通り、あまり高く成長せずに横に広がるタイプのタイムだ。

芝生は手がかかりすぎるので、このクリーピングタイムを芝生代わりにしているのだが、なかなか野趣があっていい。そのクリーピングタイムが今、白い小さな花を満開に咲かせている。

その花に蜂が群がってきている。庭に出ると遠くで暴走族のバイクがエンジンを轟かせているような音が聞こえるが、実はそれは我が家の庭に群がる蜂の羽音なのだ。

蜂が群がっているなどというと、さも恐ろしげに聞こえるかもしれないが、蜂としても蜜を吸うのに忙しくて人間の相手などしている暇がないから、不意に踏みつけようとしたりしなければ、幸せに共存できる。幸せな羽音である。

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2011年7月12日

梅雨明けて三日の朝の立葵てつぺんまでは未だ咲かざり

Hollyhock is not come out yet / At the top of its tall stem / In the third morning after the rainy season


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我が家の裏手の土手沿いを歩いていくと、タチアオイの咲いているところがある。昔から、タチアオイは茎の下から咲いていって、一番上まで咲くと梅雨が明けると言われている。

今年のタチアオイは咲くのが早くて、梅雨が明ける前に一番上まで咲くんじゃないかと思っていた。ところが実際には、平年より十日以上も早い梅雨明けで、タチアオイの咲くのを追い越してしまった。

今日もとても暑い一日だったが、風がさわやかで、昨日と一昨日ほどの灼熱ではなかった。おかげでまだ、エアコンのスイッチを入れずに済んでいる。

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2011年7月11日

国道の彼方の空に育ちかけの入道雲の立ち上がりたり

Far beyond the highway / A growing thunderhead has risen up / Against the bluest heaven


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今日もとてつもなく暑い。お昼過ぎに写真は国道を運転しながらパチリと撮った写真。真正面に育ちかかった入道雲が見える。

それにしても、今年の夏は去年ほどの猛暑にはならないと言われていたが、もう既にそれに近い猛暑になっちゃってるんですけどと、言いたくなる。去年の今頃は、まだ梅雨も明けていなかった。

このまま暑さが続いたら、またまた野菜不足やらなんやらの問題が出てくることになりかねない。

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2011年7月10日

現れて消えて彼方にまた見ゆる打ち水にさへならぬ逃げ水

Mirage of water on a hot road / Appears and then disappears / Never cools the summer afternoon


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梅雨明け二日目。つくばの南部は猛暑日になったようでだが、相変わらずエアコンを点けずに仕事をしている。かなり暑さに慣れてしまって、屋内では本当にどうということもなく過ごしている。

四方の窓を開け放していると適度に風が通り抜けて、その風が昨日よりずっと乾いているので、汗をかいた肌に気持ちがいい。

その代わり、外は眩暈のするような暑さで、県道を車で走ると、逃げ水ばかりギラギラと輝いている。

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2011年7月 9日

目もくらむ夕焼け空を iPhone のカメラを通し液晶で見る

Watched a dazzling sunset glow / Through the liquid crystal display / Of my little iPhone


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関東甲信越と北陸まで、今日で梅雨明けした。梅雨が明けてみると、これまでとは暑さのレベルが少し違う。つくば周辺まで最高気温が三十四度まで上がった。

さすがにうだるような暑さだが、湿度が下がったので屋内にいれば、我慢できないほどの暑さではない。これならまだまだ、エアコンなしで暮らせる。

写真はつくばからみた夕焼け。こんなに強烈な夕焼けだと、あしたもまた強烈に晴れそうだ。

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2011年7月 8日

梅雨明けは明日になるらむ薄日射す午後に木槿は咲き初めにけり

Rose of Sharon began to bloom / In the gloomy afternoon / To foretell the end of the rainy season


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今日も暑い日だったが、まだエアコンのスイッチを入れずにがんばっている。関西や東海地方は既に梅雨が明けて、関東も明日頃梅雨明けになりそうだ。ということは、ますます暑くなるのだろう。

お陰様で体に暑さへの耐性ができてきたようで、まだまだなんとかなりそうな気がする。要は気合いである。今年の夏はちょっとした意識変換の夏になりそうだ。

我が家の裏のムクゲが既に咲き始めている。秋になるまで咲き通してくれるはずだ。

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2011年7月 7日

レンズ越しの視界の縁の歪みゐる字を拾ひ読むルーペの世界

Reading deformed characters / At the edge of the lens / In the world of a magnifying glass


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私の机の上には、結構大きなルーペがある。大分前から老眼になってしまって、小さな字は眼鏡がないと読めなくなってしまい、さらに小さな字はルーペが必要になった。

このルーペは単三乾電池二本で明かりがつき、拡大して見たいものを照らしてくれる機能が付いていたのだが、電球がいかれてしまって、周りから照らさないといけなくなってしまった。

しかしこのルーペも、滅多に使わなくなってしまった。小さくて読みにくい字は iPad で写真に撮り、画面に表示してどんどん拡大してやると、ルーペで見るよりずっと楽に読める。世の中、便利になったものだ。

今日、久しぶりでルーペで小さな字をのぞき込んでみた。やはり iPad の方が読みやすいが、おもむきのある視界である。

 

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2011年7月 6日

すくと立つといへども天に届かざる高さの愛し東京タワー

Lovely height of the Tokyo Tower / That cannot reach the heaven / Though rises upright


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今日もかなりの暑さだったが、エアコンを点けない生活に慣れて、体に暑さに対する耐性ができたようで、何とか耐えきれた。

逆に、冷房の効きすぎた店や電車の中では寒く感じるほどになっている。体というのはなかなか大したものだ。

写真は東京タワー。最近はスカイツリーの方がずっと話題になっているが、東京タワーもなかなか捨て難い味がある。私は一時、東京タワーに昇るのが大好きで、展望台には十回ぐらい行っている。知人の中では一番多いみたいなのである。

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2011年7月 5日

熱き地の色変はるほどに冷やしたる夕立去りて沈む日の見ゆ

After the heavy shower / That cooled the earth down / Just a glance of the setting sun


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今日は昨日ほどには暑くならないと言われていたが、蓋を開けてみると十分に暑かった。それでも、夕方五時頃から猛烈な夕立になり、見る間に世界を冷やしてしまった。夕立が止んで少しだけ日が射した頃には、かなり涼しくなった。

雨の後で湿度が猛烈に上がってしまったので、外は涼しくなったものの、家の中はまだ蒸し暑い。あんなに強く吹いていた風がぱったりと止んでしまったせいもある。

写真は夕立が止んで黒雲が小さくなり、日が射し始めた瞬間。明日は都内に出る仕事がある。曇りがちで雨の心配はそれほどないようだ。

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2011年7月 4日

夕凪となりても川の真中には波収まらぬ道のありけり

There remain waves / At the center of the stream / Even in the evening calm


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今日は暑いし風は強いし、車のエンジンの調子がおかしくなって、どうやら寿命みたいだし、なかなか大変な一日だった。

その上、変な復興担当大臣が東北に行ってわけのわからないことを口走ってるし、ストレスが溜まってしまった。

写真は我が家の裏の川の夕暮れ風景。夕暮れといってもまだ夏至の時期だから、明るい風は少し収まりつつあるところ。

父がどうやら退院できそうだ。自宅療養は続けなければならないが、少しホッとした。

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2011年7月 3日

夏の朝の青田の彼方自転車で海を目指して行く我を見る

Far beyond the summer rice field / I see myself going to the beach / by an old bicycle


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昨日は雑節のひとつ 「半夏生」 という日だった。上方では半夏生にはタコを食べる習慣があるという。夏至を過ぎ、半夏生ともなると、田んぼの稲もずいぶん青々と生い茂ってくる。

田植えが終わってからしばらくは苗の間がスカスカで、青空が映り込んでいたが、今はもうすっかり田の表面が覆われてしまった。真夏の色である。

梅雨がまだ明けないのに、こんな景色を見ると夏休みの朝の景色のような気がする。

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2011年7月 2日

日は射せど朝の雨をうつすらと濡れ残したるきのこぞ白き

Though the sun has come / A mushroom is white / With the rest of raindrops


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今日おじゃました会社の駐車場にキノコが生えていた。朝方の霧雨に濡れたまま、ほっそりとしている。写真に撮って帰宅して図鑑で調べてみると、どうやらツルタケという種類のようだ。

「どうやら」 というのは、確証がもてないからで、他にも似たような似てないようなのがいっぱいあって、よくわからないのである。まあ、ここはとりあえずツルタケということにしておこう。

ツルタケのとなりにはドクダミが咲いていた。なんだかお似合いの取り合わせだった。

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2011年7月 1日

我が父のいつ死ぬとても満足と言ひつつ生くる逆説の幸

Whenever I would die / I am happy enough / Father says in fortunate paradox


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昨日に帰郷し、今日は既につくばに戻ってきた。父の退院は延期。

点滴の甲斐あって体力はかなり回復し、自力で食事もできるようになったが、いかんせん、肺の物理的ダメージがかなり大きいようで、検査結果の数値の波が激しい。これが安定するまで、もう少し様子を見る方がいいという主治医の判断である。

当人は至ってさばさばしたもので、上機嫌である。「もう十分に生きたから、死ぬ分にはいつでもいい」 なんて言っている。こんなに上機嫌なものだから、当人の言い分とは裏腹に、まだまだ死にそうにない。ありがたい逆説である。

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