愛宕山隧道抜くる向ふには江戸の景色も今は見えざり
Over the Atagoyama Tunnel / I can't see no longer / Anything of the Edo period
写真は東京の愛宕山の下を通るトンネルである。愛宕山は標高二十五・七メートルで、実は自然の山としては東京二十三区内の最高峰なのだという。
最高峰だけに、鉄道唱歌にまで歌われている。一番目の歌詞の新橋のところで歌われているだけに、新橋駅の近くにある。
ちなみに、東京二十三区内には愛宕山より高い箱根山 (標高四十四・六メートル) というのがあるが、これは残念ながら人工の山である。新宿区戸山二丁目にあって母校のすぐ近くなのに、私は一度しか登ったことがない。
もう一つ 「ちなみに」 なのだが、落語の 『愛宕山』 に出てくる愛宕山は、この愛宕山ではなく、京都にある愛宕山である。元は上方落語なのだが、私は桂文楽の江戸前落語でしか聞いたことがないので、その昔は江戸の愛宕山で 「かわらけ投げ」 なんてことをしていたのかと思っていた。
で、何が言いたいのかというと、私はこの愛宕山の下のトンネルから向こう側を覗いてみるのがちょっと好きだという、単にそんなことなのである。
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コメント
>江戸の景色も今は見えざり
なにげなく、さらっと言って
お江戸ノスタルジーがでています~。
こんなトンネルがあるんですね~
人工の山「箱根山」ってのがあるんですかぁ?
すごいなあ!
「マークスの山」っていう映画がありましたが
そりゃ、大変でしょうね。
投稿: tokiko68 | 2011年8月 7日 19時01分
tokiko68 さん:
>人工の山「箱根山」ってのがあるんですかぁ?
>すごいなあ!
戸山町の箱根山みたいにでかいのは珍しいですが、人工の山って、案外そこら中にあると思いますよ。
よくあるのは、昔の「富士講」の人たちが、本当の富士山まで登りに行くのは大変なので、近場に富士山に似せた山を作って、そこに神社まであつらえちゃったりしています。
「浅間神社」という名前の神社が、ちょっと小高く盛り上がったところに建っていたら、それはきっと 「人工の富士山」 です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E4%BF%A1%E4%BB%B0#.E5.AF.8C.E5.A3.AB.E8.AC.9B.E3.81.A8.E5.AF.8C.E5.A3.AB.E5.A1.9A
>「マークスの山」っていう映画がありましたが
ごめんなさい。それ、題名しか知りません。推理小説が原作ですよね。
投稿: tak | 2011年8月 7日 23時38分
いえいえ、実は私もその映画、観ていないんですよ。
ただ、山の高さがちょっと足らないので、
みんなで土を盛り上げて、
その高さにする、というお話だったです。
投稿: tokiko68 | 2011年8月 8日 08時43分
tokiko68
>ただ、山の高さがちょっと足らないので、
>みんなで土を盛り上げて、
>その高さにする、というお話だったです。
そりゃまた、すごい ^^;)
投稿: tak | 2011年8月 9日 08時14分