« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »

2011年8月31日

台風の遅き歩みよ青空を時折映し波立たぬ川

A  typhoon is coming so slowly / River often reflects the blue sky / On the calm surface


Wl110831

台風十二号の影響が心配だ。相変わらず動きが遅く、明後日の午後になってもまだ、日本の南海上にいるという予報だ。その後に一日かかって日本列島を横切るらしい。

今のところ、紀伊半島に上陸して若狭湾に抜けると予測されていて、だとすると、大阪直撃である。この台風はかなり大型なので、関東でもかなりの風雨になるだろう。

今日のところはまだ静かだ。我が家の裏の川も波はなく、時折のぞく青空が映り込んでいる。なんだか不思議な光景にもみえる。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月30日

雲一つなき夏空に白日夢の三文字熔けて終点の駅

The train arrived at the terminal station / While a daydream melted / Into the bluest summer sky


Wl110830

このところ、出張と土曜も日曜もない暮らしが続いて、体がかなり疲れ気味である。ふと気付くと瞼が閉じて、うつらうつらしてしまっていることがある。

今日も午前中に家で仕事を済ませてから、昼過ぎに東京都心に向かった。写真は取手駅に向かう道で撮ったものである。雲一つない青空だ。

常磐線の上野行き快速電車に乗って座席に座ると、いつの間にか爆睡してしまっていて、ふと気付くと、電車は上野駅のホームに滑り込んでいるところだった。その間の記憶は飛んでしまっているので、まるで座席に座った次の瞬間に上野に着いたような気がした。

少しは早めに寝て体を休めなければならない気がしてきた。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月29日

しじみてふ小さきものの名を負へる小さき蝶の淡き青さよ

Faint blue shade / Of the tiny butterfly with the name / Originated in shijimi, very small mussel


Wl110829

今日、車で外出しようとしたら、運転席のドアノブに小さいがとてもきれいなチョウが止まっていた。

一応写真に撮っておいて、後でインターネット上の図鑑で調べたところ、なんでもシジミチョウの一種であろうことはわかった。その中でも多分、シルビアシジミかヤマトシジミのどちらかだと思うが、それ以上のことはわからない。

多分オスなのだろう。うっすらと青みがかった羽は、車の青と調和してなかなかのものだった。

この辺りでよく見かけるのは、何の変哲もないモンシロチョウとアゲハだが、よく気を付けていると、先日のツマグロヒョウモンとか、今日のようなシジミチョウの仲間とかが見つかったりする。

生物多様性の重要さが説かれている。身近にいろいろな種類の生き物がいるというのは、なかなか気持ちのいいものだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月28日

夏空に噴水見れば浴びたがるリビドー薄れ大人とぞなる

Libido that let children / Dive into a fountain / fades out to make adults


Wl110828

晴れさえすれば暑い。そして日が暮れさえすれば涼しい。あのトイレットペーパーが熔けるような湿度が下がって、天気はすっきりした。

今日は外で一日会議に付き合って、帰りにつくばで買い物。ショッピングセンターの噴水で、子どもたちが水浴びをしていた。

この時期の子どもって、水さえあれば浴びたがる。むやみやたらに水を浴びるほどのリビドーが薄れると、大人になる。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月27日

この年の米を食して半世紀後の世に生くる子らを称へむ

God bless children / Who will live half a century later / Eating this year's rice


Wl110827

今日はまた、かなり涼しい一日になってしまったが、稲は日に日に穂の重さに耐えられなくなって、お辞儀するようになっている。今年は結構豊作のようだというのが、素人目にもわかる。

問題は放射能汚染がどの程度のものなのかだ。この地域の米からは、基準値以上のセシウムは検出されなかったというレポートが、市役所からまわってきたが、まったく汚染されていないわけはないので、ある程度の覚悟を決めている。

我が家には小さな子供はいないので、福島産だろうが茨城産だろうが、店頭にならんだものなら、しっかり引き受けて食べようと思う。どうせ、結構長生きしてもあと四十年は生きないだろうから。いや、もしかして生きちゃうかもしれないが、それならそれで、まあ、いいや。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月26日

都路の弥陀の御前に四半時座りて外の雨の音聞く

Sitting in front of Amitabha / I hear rain pours outside / For half an hour


1314356971111.jpg

今日は名古屋からさらに京都に出張。二カ所への出張を一度に二日で済ませてしまおうという強行軍である。

京都では見物の時間は取れないと思って諦めていたのだが、お昼に三十分だけ時間がぽっかり空いて、せっかくだから東本願寺にお参りした。

そしてそのお参り中の三十分だけ猛烈な通り雨が降って、外に出る頃にピタリと止んだ。こういう巡り合わせも晴れ男の私にはよくあることで、誠にありがたい次第である。

それからは帰るまでしっかりと晴れて、大汗をかいた。

写真は東本願寺。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月25日

今日もまた降るはずの雨降らずしてビルの明かりの夜空に溶くる

It didn't rain at all / Against the forecast / Lights of the buildings melt into the sky


1314277083931.jpg

名古屋に来ている。静岡県内の豪雨で新幹線の出発が少し遅れたが、到着はほぼ時間通りで、問題なし。それより、予報に反して雨が少しも降らなかったのがありがたかった。我ながら晴れ男ぶりがありがたい。

写真は名古屋駅前の夜景。名古屋は本当に久しぶりだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月24日

渋滞の都心の空を見上ぐれば突き抜くる碧に雲は湧き立つ

From the traffic jam in downtown / I look up huge clouds / Rising up in the boundless blue


Wl110824

今日は車で湾岸の有明と都心の秋葉原を廻って、日が暮れてから帰宅した。荷物を受け取らなければならないので、電車を使うわけに行かなかったのである。

距離にしてみれば往復で百キロちょっとで、大したことはないのだが、なにしろ渋滞を通り抜けるので、運転時間だけで六時間近くになった。田舎の道を走るのは快適だが、都心を走るのは消耗である。

写真は都心のビルの谷間から見上げた夏空。またしても暑さが戻っている。猛暑ではないが、湿度が高いので汗がしたたる。

明日は名古屋に出張。天気予報をみると、午後から雨である。晴れ男の私にしてみれば本当に珍しいことになるかもしれない。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月23日

暑き日の射し来たりては日の色の蝶の飛び来てわが庭を舞ふ

Intense sun beam again / Butterfly of the sun shade came / To dance around my back yard


Wl110823

今日は朝のうちまではどんよりと曇って涼しかったが、昼頃から日が出て、急に暑くなった。三十度には達したんじゃなかろうか。もし達していなかったとしたら、よほど湿度が高くて暑苦しく感じたのだ。

十三日の日記で書いたツマグロヒョウモンというチョウが、庭に現れた。もっとも、今日のは羽の先がかなり黒いので、十三日のと同じではないと思う。どちらかが雄で、どちらかが雌なのかもしれない。

今日は慎重に近づいたので、十三日の写真よりはアップで撮ることができた。拡大してみると、けっこうきれいである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月22日

俯きて雨に濡れゐる白百合に今日は飛び来る虫もなきなり

White lily came out / Hanging down its flowers / With no bees under the rainy sky


Wl110822

今日は窓を開けていると寒いぐらいの一日だった。先週前半まではあんなに暑かったのに、天気というのはちょっとしたことでこんなにも変わってしまう。

裏の空き地に白百合が咲きかけている。夜来の雨の雫をつけたまま、俯き加減の花が開き始めている。

百合が俯き加減に咲くのは、花弁の中のおしべとめしべを守るためなのだろうか。百合が上向きに咲いたら、雨が降ったら水が溜まってしまうだろう。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月21日

罪を犯す前の記憶よ無花果の実を食むとても消ゆることなかれ

Memory of innocent days / Shall not be removed / Every time I eat wild fig


Wl110821

今日もやたらに涼しい。どうも天気が極端で、季節の中での立ち位置を決めるのが大変だ。

近所でイチジクの実がなり始めている。イチジクといえば、私が生まれた家の庭にはイチジクの木があった。秋になると実を採り放題で、毎日のように食べていた。

その家からは、小学校に上がる前に引っ越した。以来、イチジクのなる庭には縁がない。あのワイルドなイチジクの実を食べる機会も、減ったままだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月20日

木槿とは秋の花なり前線の北に咲きゐて色こそ映れ

Rose of Sharon is flower of autumn / Its shade is the best / At the north of the fronteer


Wl110820

昨日京都からつくばに帰ってきたら、何やら大雨が降った後のような様相で、前線が通り過ぎた後らしく、とても涼しくなっていた。

そして夜が明けてもその涼しさは変わらず、あまり汗をかくこともなく過ごすことができた。空は秋の雲で覆われ、日がほとんど射さない。前線の北側に入って日射しさえなければ、世の中はこんなに涼しいのである。

写真は、ムクゲの花のバックに広がる雲。ムクゲは秋の季語だったなあと、改めて思った。それで、今日は一時的なことになるとは思うが 「秋の歌」 ということにする。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011年8月19日

都より遥かに望む駿河なる富士の流れの静まるを待つ

Waiting for stop of the heavy rain / In the Fuji river area / With the Shinkansen train


1313752509611.jpg

京都滞在中、雨が降ったのは昨日の夕刻だけで、後は全然降らなかったので、仕事には全く差し支えなかったが、帰路、静岡県内の集中豪雨で新幹線がストップしてしまった。

何だか電光表示板に出てるので、新幹線改札にいた駅員に新幹線は止まってるのかと聞いたら、「どっち方面ですか?」と言う。

「東京方面です」というと、「それなら止まってません」と、彼は答えた。

ところが、新幹線ホームに上ってみると、10分前に出たはずの便が止まってるじゃないか。あの駅員、ずいぶん寝ぼけてる。

結局、30分遅れで品川に到着。東京駅のホームが満杯かもしれないので、品川で下車した。まあ、それほど遅くならずに済んで、結果オーライだが、あの駅員さん、大丈夫かなあ。

写真は京都駅に止まりっぱなしの、のぞみ号の鼻先である。行く手がそんなに集中豪雨になっているようには、見えなかったがなあ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月18日

雨止めば宵の宇治川に漕ぎ出さむと鵜飼の船に人は乗り込む

After the shower / People go on board of a cormorant fishing board / On the Uji river


1313669978127.jpg

今日は急な夕立があったが、程なく止んで、宇治川には鵜飼の船が漕ぎ出ようとしていた。

優雅なことである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月17日

盆過ぎて暑き都に吹く風に道を譲りて我も涼まん

After the Bon Festival / Giving way to the wind in Kyoto / I feel rather cooler


1313579103327.jpg

京都はさすがに暑いが、仕事先はエアコンが効いていて、快適。外に出ると京都特有の湿っぽいジリジリ感におそわれるが、室内にいる分には楽だ。

ただ、せっかくこれまでエアコンなしで暑さに慣らしてきた体が、涼しさの味をしめてしまわないか、少し心配だ。

ところが天気予報によれば、帰宅する頃には暑さのピークを越えているらしいから、あまり心配することはないかもしれない。安心して楽しておこう。

写真は京都の湿り気の元凶のような、いかにもじっとりとした雲。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月16日

風渡り渡り止みまた渡り行く揺れ静まれる杉の枝々

Wind passes and stops / And then passes again / Cedar boughs wave and sleep


1313473587971.jpg

京都に来ている。仕事は明日からなのだが、少し早めに来て、東福寺で生き返っている。

さすがに京都は暑くて、息苦しいほどだが、東福寺に渡る風は心地良い。

禅宗の寺の直線的な、しかし微妙に揺らぐ造りはいいなあ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月15日

半世紀変はらぬ蝉の声を聞く我もさほどは変はらざるなり

With chirps of Locusts / That remain the same for a half century / I'm not so changed as well


Wl110815

続く暑さで、地面が焼け焦げて赤茶色になっている。一雨欲しいところだが、天気予報では降る降ると言っている夕立が、この辺りは全然降らない。

その代わり、蝉の鳴き声が夕立の如く降り注いでいる。蝉の声というのは、頭の回転を妙にゆっくりさせる働きがある。目をつむって聞いていると、子供の頃の時間につい戻ってしまう。

明日からはしばらく旅の空になる。体調を崩さないように、今夜はしっかり休もう。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月14日

平らかに広がる緑その中に実りの色の混じり始めき

In the wide and flat green / Of  the rice field / Shade of harvest began to grow


Wl110814

大変な暑さが続いている。それでもエアコンのコンセントは外しっぱなしで、自然の風のみで耐えている。なんとかなるものである。

田のあぜ道を車で走ったら、稲穂が頭を垂れ始めているのに気付いた。早いものである。今年は七月下旬に結構雨が降ったから、その後の猛暑もあって実りはいいようだ。

放射能で出荷停止になるのは、あったとしてもごく限られているだろうから、米不足の風評に踊らないようにしよう。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月13日

蝉の声降り注ぐ中に音もなく色のみ残し蝶は舞ひ飛ぶ

In the chorus of locusts / A butterfly shows a fluttering dance / Without a little bit of sound


Wl110813

今日も体が溶けそうなほど暑い一日だった。2010年以来、日本では夏にちょっと晴れたら、こんなに暑くなるということになってしまったのかなあ。

この暑さにめげず、我が家の玄関付近を見慣れない蝶々がが飛んでいた。カメラを取りに行っている暇がないので、手持ちの iPhone で撮った。望遠が効かないので、蝶々を撮るのはちょっと辛いところである。

ネット上の図鑑で調べたところ、これはツマグロヒョウモンというチョウであるらしい。

相変わらずセミは盛大に鳴いている。セミと比べると、視覚的には目立っても、聴覚的には静かだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月12日

助手席のカサブランカの芳香にむせて透明ガラスの花瓶

Entranced by the fragrance / Of casa blanca at the passenger seat / Got a transparent glass vase


Wl110812

今日はお盆前の仕事の仕上げ。出先で西瓜や梨や水ようかんなど、いろいろなものをごちそうになって、仕事だかなんだわからない日だった。

最後に顔を出したところでいただいたのが、百合の花。カサブランカという品種の白百合だ。車の助手席に積んで帰る間、むせかえるほどの芳香だった。

透明ガラスの花瓶に生けて玄関の棚に置いた。大きな白い花が二輪咲いていて、まだ開いていない蕾がいくつもある。先の楽しみはまだ長い。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月11日

巨大なる入道雲とそを染めて沈む入り日が世間てふもの

Huge thunderhead / And the setting sun / Reflect the world of people


Wl110811

茨城県全域に大雨洪水雷警報が出っぱなしなのだが、つくば周辺では天も降らなければ雷の音も聞こえないまま日が暮れた。夜の八時頃になったら、急に風が涼しくなった。

写真は夕方五時頃の空の様子。遠くに巨大な入道雲が盛り上がって、夕日に染まっている。確かにいつ雷が来ても不思議じゃない光景だが、まだ来ない。

暑さは今日がピークだったらしいが、明日になってもそんなにはっきりした下り坂にはならないらしい。しばらくは暑いままの状態が続くという。お盆過ぎから仕事で旅の空になるので、少しは秋風が吹き始めて欲しいなあ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月10日

七日を少しも長く生きむとて公園の灯に夜蝉啼くなり

Locust sings at night / To the light in the tiny park / As if trying to prolong its seven days


1312917982576.jpg

実家の隣は小さな公園になっていて、そこで夜通しアブラゼミが啼いている。途切れ途切れの啼き方である。

公園には水銀灯が灯っているので、それに集まり、昼と勘違いしているようだ。

与えらた七日間を少しでも長く生きようとしているかのようにも思われる。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年8月 9日

暑き日の傾く西の海つ方秋の雲居の渡りくるなり

Autumn clouds from the sea / Came to the top of the sky / At the end of the hot day


Wl110809

八月に入って、秋が早まるかと期待していたが、やはりいくらなんでも、もう一つ暑さの山を越えなければならないようだ。庄内も暑い。

蝉が盛んに鳴いている。旧盆は一週間先なので、考えてみればこれも当然である。ただ、七月半ばの猛暑と比べると、まだなんとかなっている。

そしてさすがに庄内のことで、暑い日が西に傾き出す頃から、真上の空には秋の雲がかかり始めた。これを 「地震雲」 なんて言われたらかなわないが。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月 8日

暑き日の暮れて小さき公園で途切れ途切れの蝉の声聞く

Fragments of a locust's chirp / Came from a small park / At a hot day's night


Wl110808

帰郷して今、酒田の実家にいる。父はかなり元気を取り戻してくれていて、ホッとした。

写真は山形道の寒河江サービスエリアの様子。寒河江は山形県の内陸部で、夏はかなり暑い。というか、めちゃくちゃ暑い。多治見と熊谷に抜かれるまで日本最高気温の記録をもっていた山形市の隣りなのだから、それも当然だ。

今日も寒河江を出たばかりのところにある表示が、三十八度になっていて、ぞっとした。暑いのにぞっとするのは、山形内陸とか、京都とかではよくあることだ。

それでもさすがに東北で、日が暮れるとかなり過ごしやすい。隣の公園で、夜蝉が途切れ途切れに鳴いている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

彼方にてみんみんと鳴く蝉あれば此方でもまたじいじいと鳴く

Various kinds of locusts sing / In various way of chirp / Just like endless call and response


Wl110807

今年は蝉が多い。しかも、鳴いている蝉の種類もかなり交錯している。この辺りではミンミンゼミとアブラゼミが盛んに競争で鳴いている。

先日訪れた常陸太田の辺りでは、夕方近くになるとヒグラシが鳴いていた。あの 「カナカナカナ……」 と、哀愁たっぷりに鳴く蝉だが、この辺りではあまり聞かない。

千葉や湾岸ではクマゼミが上陸したという。あの大音響で 「ワシワシ……」 と鳴くヤツだ。何年か前の夏に九州に行ったとき、窓を開けっ放しでは話もできないほどクマゼミがうるさかったのを思い出す。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月 6日

我が妻と偕に暮らせる夏ごとに風送り来る扇風機あり

Old but modern designed electric fan / Give us comfortable wind / Since we married


Wl110806

我が家にはちょっと変わったデザインの扇風機がある。これは妻と結婚する直前ぐらいに二人で買ったものだから、少なくとも三十五年前ぐらいの製品だ。

当時は扇風機でこんなふうなデザインのものなんて、他になかったと思う。西荻窪駅前の西友で見つけて、いっぺんに気に入って購入し、二人でぶら下げて帰った。

あれ以来ずっと、夏になると我が家のリビングルームで回り続けている。とくに念入りな手入れなんてしていないのに故障はまったくしないという、優秀な製品だ。

今年はエアコンのコンセントを抜いてしまっているので、この扇風機がいつもの夏以上に活躍している。頼もしいやつである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2011年8月 5日

蝉の鳴き蜂の羽音の響く頃ただ眺めゐる遠き雷雲

Locusts' song, bees' buzz / And far off huge clouds / Without a roll of thunder


Wl110805

暑さが戻った。先月中頃のような猛暑ではないが、一度涼しさに体が慣れてしまったので、ずいぶん暑く感じる。とりあえず、もう一度ぐらいは暑さの山を越えなければ、秋は来ないようだ。

天気予報では、朝から雷注意報が出ていたが、我が家の辺りでは全然雷は鳴らなかった。だが北の方角には大きな入道雲が出て、それが夕方前には壮大なかなとこ雲に変化した。あの直下では、多分大きな雷が鳴っていたのだろう。

来週は里帰りする。今日は庄内も暑かったようだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年8月 4日

彼方にて鳴く蝉あれば此方でもしんしんと鳴く日暮れてもなほ

Locusts still sing penetratingly / In the twilight / As if answering distant chirp


Wl110804

少し暑さが戻ったようだが、少なくとも関東ではもう、猛暑日になるなんてことはないようだ。

ところで、昨年のつくば周辺は蝉の鳴きだすのが遅かったと記憶しているが、今年は先月あたりから盛んにないている。ただ蝉の鳴き始めも地域差があるようで、昨年は 「早くから鳴いていた」 という地域もあり、今年も 「うちの方はまだ鳴かない」 という人もいる。

日が暮れてからも鳴き止まない蝉もいる。これは世の中が夜になっても明るいからだという。蝉の都会化現象のようだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年8月 3日

夕焼けとならずに沈む太陽の夏の雲居の際に熔け行く

The sun is setting / Without making sunset glow / Just melting into the clouds


Wl110803

今日は晴れたり曇ったり雨が降ったり、風が吹いたり凪いだり、まあ、何でもありの天気だった。めまぐるしいことである。

写真は夕暮れ近い小貝川の様子。岡堰に貯まった水に、地平線に向かう太陽が映っている。

太陽も雲に隠れながら沈むので、形が明確でない。今年の夏そのものが、明確でないので、こんなものなのかもしれない。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011年8月 2日

愛宕山隧道抜くる向ふには江戸の景色も今は見えざり

Over the Atagoyama Tunnel / I can't see no longer / Anything of the Edo period


Wl110802

写真は東京の愛宕山の下を通るトンネルである。愛宕山は標高二十五・七メートルで、実は自然の山としては東京二十三区内の最高峰なのだという。

最高峰だけに、鉄道唱歌にまで歌われている。一番目の歌詞の新橋のところで歌われているだけに、新橋駅の近くにある。

ちなみに、東京二十三区内には愛宕山より高い箱根山 (標高四十四・六メートル) というのがあるが、これは残念ながら人工の山である。新宿区戸山二丁目にあって母校のすぐ近くなのに、私は一度しか登ったことがない。

もう一つ 「ちなみに」 なのだが、落語の 『愛宕山』 に出てくる愛宕山は、この愛宕山ではなく、京都にある愛宕山である。元は上方落語なのだが、私は桂文楽の江戸前落語でしか聞いたことがないので、その昔は江戸の愛宕山で 「かわらけ投げ」 なんてことをしていたのかと思っていた。

で、何が言いたいのかというと、私はこの愛宕山の下のトンネルから向こう側を覗いてみるのがちょっと好きだという、単にそんなことなのである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年8月 1日

昼下がり木槿の白き花越しの水色の空に筋雲流る

Over the white roses of Sharon / Slight cirrus flows / In the light blue sky


Wl110801

朝のうちは曇っていたが、午後になって青空が出てくると風までさわやかになってきた。白いムクゲの花越しに、まるで秋のような青空と白い雲が光る。

そういえば、今日はあまり汗をかいていない。日が暮れたらさぞかし涼しかろうが、少しは汗をかかないと体調が崩れそうだ。

来週半ばからは少しは夏空が戻るらしいが、関東は猛暑にはならないようだ。残暑と言っても死ぬほどの暑さにはならないと思っていいみたいである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »