山上に立つ天守閣を瀬戸内の四百年の風が吹き抜く
Wind from The Seto Inland Sea / Blows through the castle tower / For four hundred years
まこりんさんにそそのかされて、百二十メートルちょっとの山の上にある松山城に、足で歩いて登ることにした。普通はふもとからロープウエイで登るんだそうだ。地元在住の人に聞いても、歩いて登ったことなんてないと言ってた。
しかも、現在一般的になっているルートではなく、黒門口からのルートがおすすめだという。こちらの方が、往時の正式ルートなんだそうだ。かなりの山路らしい。
私も来年還暦だし、しんどいかなあと思ったが、案外なんてことなく登れた。天気が良すぎて、大汗かいたが、木立の中は涼しくて気持ちがよかった。
結論。松山城は素晴らしい。これまで訪ねた城の中で、ベストワンである。登城ルートも雰囲気あったし。
天守閣は三層になっていて、最上階は素晴らしい展望だ。北側の窓から瀬戸の海風が入ってきて、大汗かいた分、陶酔するほど気持ちがいい。ここのお殿様も、そんなような漢詩を残していて、すごい達筆で展示されていた。
「松山だから、一句」と思って、「海風も登り来たりて天守閣」というのを tweet したのだが、「海風」って季語じゃないかもしれないなあ。俳句は難しい。やっぱり三十一文字の方がいいわ。
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コメント
そそのかせたわけじゃないですよ(笑)。わたしは好きだなーってだけで。とはいえ、楽しんでいただけたなら幸いです。
より深く味わうには歩きがいいと思うのですよね、松山城は。山深く分け入っていくあの作業がいい按配に前菜になるというか。
街のざわめきが遠のき「俺は、今、城に向かっている」て気持ちが自然と出来上がってくる。ロープウェーで登っちゃうと、なんかちょっと印象が、変わるというか、少し俗っぽくなっちゃうんですよね。
投稿: まこりん | 2011年9月14日 23時04分
まこりん さん:
ご案内、ありがとうございました。
やっぱり歩いて登って正解だと思いました。
しかも、せっかく歩くのなら東雲口ではなくて、黒門口からでないといけませんね。
「登城してる」 という実感が湧きました。
投稿: tak | 2011年9月15日 14時22分