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2011年12月 7日

枯尾花ほほけたる穂はひとひらの風をはらみて日だまりに解く

Withered plumes of pampas grass / Swell with a wind / To melt into the sunny spot


Wl111207

東北日本海側から帰ってみれば、関東は別世界である。空は青く、風も身を切るほどの冷たさではない。

そういえば、酒田の高校を出て東京で初めての冬を迎えた時、冬が来ていたのにしばらく冬と気付かなかったことを思い出した。

冬といえば、鉛色の雲が重く立ちこめ、雪交じりの冷たい風が常に吹くものと思っていたのに、関東の冬はそれほど寒くはなく、おまけに青空が延々と続くのだ。

「なんで、冬なのにこんなに天気がいいんだ?」 と言うと、関東育ちの友人は 「冬は天気がいいものじゃないか」 といぶかしがった。私は 「日本は広いものだ」 と、その時思った。

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