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2012年5月31日

坂東の夏の緑の濃密さにたじろぎゐたる十八の我

I flinched from deep green / In the Kanto area / When I was eighteen


Wl120531周囲の緑が濃くなった。外を歩くのに、Tシャツ一枚でちょうどいい季節である。

つい先月までは、フリースを重ねて寒がっていたのである。本当に近頃、春と秋という季節が霞んでしまった。

こんなに濃い緑を眺めていると、十八歳で関東に出てきて初めての夏を迎えた時、その緑の濃さに少なからずひるんでしまったのを思い出す。

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2012年5月30日

世の中の夏に移らむともがきゐるその足元に松葉菊咲く

Ice plants at the feet / Of this area / Struggling to accept summer


Wl120530JR常磐線取手駅西口の駅前道路。並木の足元にきれいなピンクの花が咲いている。「マツバギク」 という花だそうだ。なるほど、花びらが松の葉のように細い。

インターネットで調べたところによると、寒さに強いんだそうだ。これだけ花弁が細かったら、寒さにやられずに済みそうである。季節の変わり目に咲く花だそうだ。ふむふむ。

今日は大気の状態が概ね安定していたようで、雷も雹もなかったが、明日はまた不安定になると、天気予報は言っている。この季節の変わり目は、なかなか油断がならない。

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2012年5月29日

喧噪のスカイツリーをよそ事にすつきりと立つ東京タワー


Wl120529_4今日も大気の状態が不安定で雷雨や雹の可能性が高いというので、いつ来るかいつ来るかと思っていたが、都心では八時になってもそんな気配がなく、九時過ぎに取手駅に着いたら、ようやく雷が鳴っていた。

写真はお昼過ぎの東京タワー。スカイツリーの喧噪には関わりなく、相変わらずすっきりと立っていた。

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2012年5月28日

青空の見る間に狭くなり果てて遠雷の音の近づくを聞く

Dark clouds came / Blue sky suddenly shrinked / Hear the thunder coming near


Wl120528今日もこないだほどではなかったが、天気が不安定になったようで、昼過ぎに急に暗くなって雷が鳴り響いた。

この辺りは普通の雷雨で住んだが、東京多摩地区の方では大きな雹が降ったという。こんなにも度々雹の降る初夏を、私は初めて経験したような気がする。もはや、それほど珍しい気象現象ではなくなった。

写真は急に暗くなる直前の空。青空の部分がどんどん狭くなっていく。それまでは穏やかだったのに、風までびゅうびゅう吹き出して、いかにも 「風雲急を告げる」 という感じがした。

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2012年5月27日

道端に群れ咲く赤詰草の上に似つかはしきは初夏の青空

Red clovers come out the best / With blue sky / Of the early summer in Japan


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今日は昨日にも増していい天気で、湿度も低く、嫌な汗をかくこともない一日だった。まあ、初夏のいい陽気といえば、もう少し気温が低くて、二十五度にちょっととどかないくらいだと理想的なのだが、温暖化してしまった地球では、贅沢は言えない。

近頃、近所でアカツメクサが増えているような気がする。アカツメクサは明治頃に入ってきた帰化植物なのだそうで、私はつい最近まで見たこともなかったのだが、近頃はどこでも見られるようになった。

帰化植物だけに、からりと晴れ上がった乾いた空に似合う。バーモント州の州花なんだそうで、英語で何というのか、苦労して調べたら、なんのことはない、red clover というのだそうだ。

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2012年5月26日

駐車場の砂利かき分けて咲く花を踏まぬようにと車遠のく

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私がいつも利用している駐車場の砂利を掻き分けるように、小さなパンジーが咲いている。

タイヤで踏みつけるのが気の毒な気がして、この付近には停めないようにしている。

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2012年5月25日

麦秋の畑を渡り来る風の少し乾きて香ばしきかな

During the wheat harvest / Wind comes dry / And seems a little bit scented


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田植えが終わったばかりで、稲の早苗はまだまだ小さいままだが、麦は収穫の時が近づいていて、麦秋なんて言われる季節になっている。

昔は田んぼだったところも、減反の影響で小麦の畑に切り替わっているところがかなりあり、青々とした田んぼのすぐ隣が麦秋という景色が珍しくない。

麦畑を渡る風は、同じ風なのに、田んぼの上を渡る風とは少し違って、乾いて香ばしいような気がしてしまう。錯覚なのだろうが。

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2012年5月24日

南側の花より咲きて北側の花もほころびかける車輪梅


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我が家の裏のシャリンバイの花が咲いた。木の南側の花が大きくて、北側はまだ小さい。

シャリンバイが咲くのは毎年のこととはいえ、やはり結構うれしい。普通の梅よりはずっと質素だが、バラ科の花特有のきれいさはある。

一昨日のような寒さは 1日限りだったようで、昨日からは暖かい陽気になっているので、順調に満開に近づいている。

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2012年5月23日

群れ停まる車の屋根のみな青く光る黄昏のショッピングセンター

All the roofs of cars / In the parking lot / Reflect in twilight blue


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仕事が終わって帰宅する途中、猛烈に空腹になったので、途中のショッピングセンターで軽くスパゲティを食べた。

駐車場に車を停めて周囲を見渡すと、初夏の黄昏はものみな全て青い。車の屋根もみな青く光っている。こんなにも青いのに、風は冷たくない。昨日とは大違いだ。

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2012年5月22日

夏の日も野に咲く花も筑波嶺もスカイツリーも隠す黒雲

Dark and thick clouds / Covers the sun, hills / And the new TV tower


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北風と雨が強くて、三月下旬の陽気というほどの寒い一日だった。五月下旬にもなって 「寒の戻り」 があろうとは、さすがに思わなかった。

しかもこの寒さは、本日の関東地方限定だという。北海道では夏日を記録したところもあり、さらに明日からは関東でも暑くなるらしい。

ちょうと東京スカイツリーの開業日なので、「これは東京タワーの怨念じゃないか」 と言いたくなるほどの、妙な天気だった。

この厚い雲は明日の夜明け頃には消えて、いい天気になるという。

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2012年5月21日

太陽の真中の丸く欠けたるを甲斐路の人は見ずに行き過ぐ


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「もしも見られたら儲けもの」 と思っていた金環日食を、甲府の空に見ることができた。

しかも、日食観測用グラスなんて洒落たものはもっていなかったので、あまりきれいに晴れたら目が潰れてしまうところだったが、雲がちょうどいいフィルターになってくれて、きれいに見られた。

写真はやや左側に、かけ始めた太陽が映っている。金環日食になったところもきれいに見えたのだが、写真には取り損ねた。残念。

それにしても、金環日食というのは、ほとんど暗くもならないので、気にしていなければ全然気付かない。実際、甲府の人の多くは空も見ずに会社に急いでいた。今日ぐらい、遅刻は大目に見ればいいのに。

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2012年5月20日

山並の近きにあれば山々を下り来る風頬に冷たし

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仕事で甲府に来ている。仕事は好天にも恵まれて順調に片付いた。

明日の朝は金環日食が見えることになっているのだが、何となく雲行きが怪しい。雨にまではならないだろうが、晴れるかといえばそうはならないんじゃないかという空模様だ。

もしも見えたら、儲けものである。

写真は甲府駅から北の山を望んだところ。

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2012年5月19日

暑き日に終はりかけたるマーガレットの最後の蜜を蜂は吸ふなり

Bees suck the last nectar / Of marguerite flowers / In a hot afternoon


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近所に咲くマーガレットの花が、そろそろ終わりかける頃だと思って、何気なく写真に撮ったら、蜂が蜜を吸っているところだった。

今日は一日中よく晴れて、暑い日になった。これ以上暑くなったら、もややマーガレットの季節じゃなくなる。蜂は終わりかけたマーガレットの最後の蜜をいただきに来ているのだろう。

明日は山梨県に出張。明後日は日食になるというのだが、さて、天気はどうなるだろう。

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2012年5月18日

昼時の大気の荒きせめぎ合ひを半時足らずの雷雨は消したり

The atmospheric battle was ceased / By the thunder storm / Within an hour


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昼過ぎ、つくば周辺は一天にわかにかき曇り、まるで黄昏時のような暗さになったと思ったら、雷鳴が盛んに聞こえてきた。「雨が来るな」 と思った瞬間に大雨になった。

またしても 「不安定な大気状態」 とやらになっているらしいと思ったが、その不安定な状態は二時間ぐらいで解消したようで、その後はさわやかな晴天になった。

千葉では雹の降ったところもあるらしい。今年の天気は、時々この 「不安定な大気状態」 というのが顔を出すので、油断ならない。

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2012年5月17日

乾きたる初夏の空気の彼方より滲みもせずに夕日は届く

Ray of sunset / Without a bit of blur / Through the air of early summer


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若い頃は、いくら運転しても疲れることなんてなかったが、年は取りたくないものである。一昨日まで三泊四日で、千四百キロ以上の距離を運転したら、その疲れがまだ抜けきらない。

今日も今日とて、仕事で水戸まで往復したが、帰りはちょっとしんどかった。しばらくあまり無理はしないでおこう。

写真は、友部サービスエリアから望んだ夕日。天気予報では夕方から不安定になるということだったが、きれいに晴れていた。

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2012年5月16日

夏の気を吸ひてピンクの花びらに吹き込みゐるか薄紅葵

Mallow blesses summer air / To blow pink flowers out / Of its fresh green stem


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今年も裏の土手にマロウ (ウスベニアオイ) の花が咲いた。かなり生い茂っているが、これもウチの庭から広がったものだと思う。

ハーブとはいえ、土手に咲いてしまったら雑草扱いだから、市の草刈り部隊がどんどん刈ってしまうだろう。しかし刈っても刈っても、また生えてきて咲く。さすがにハーブは逞しい。

今日は気温が二十七度ぐらいになって、かなり暑さを感じた。これからますます、マロウが目立つ季節になる。

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2012年5月15日

安達太良の山を覆へる黒雲の下で桜は散りゐたるなり


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三泊四日で千四百キロ以上をドライブする東北出張から帰ってきた。初めの三日間は順調に晴れたが、最後だけは雨になった。

ただ、四日目は車で帰ってくるだけだから、雨でも全然構わない。真ん中の二日間は屋外での写真が必要だったから、肝腎な時にきちんと晴れてくれたわけだ。

帰路はさすがに疲れた。昼飯を食ってからは本当に眠気がさして命が危ないと思ったから、サービスエリアで三十分ぐらい仮眠を取った。おかげで、死なずに帰ってこれた。

写真は、安達太良高原のパーキング。

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2012年5月14日

みちのくのわたの遙かにいにしへの人は浄土を如何に見たるや


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宮古市にある浄土ヶ浜は、陸中海岸国立公園の中心にあたる。この浄土ヶ浜のリゾート施設も、昨年の震災で津波に現われ、この夏の復興に向けて急ピッチで工事を進めていた。

それにしてもいにしえの人は、この海岸のどこに浄土を見出したのだろうか。もしかしたら、遙か彼方のわたの原の内にあると見たのだろうか。

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2012年5月13日

大空を映して青き海原が去年(こぞ)の弥生のあの海なりとは

It is incredible / That this beautiful blue sea / Killed many people on March 11, 2011


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仙台での仕事を終えて、灯がとっぷりと暮れてから盛岡のホテルの入った。明日は宮古市を往復する。

写真は仙台の近く七ヶ浜の高台から海岸を眺めたところ。津波にさらわれた住宅の土台と、廃墟になった鉄筋のビルが見下ろせる。あれから一年経ったのに、生々しい印象は変わらない。もうここには人は住めないだろう。

青い海の美しさが悲しいほどだ。

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2012年5月12日

夏空といへど遙かのみちのくは雪を戴く吾妻山見ゆ

Snow covered mountains / In the background of summer sky / Twilight of the Michinoku country


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東北方面への出張で、今日は福島に前泊している。あまり写真を撮っている時間がなかったので、今日の写真はホテルの部屋から望んだ吾妻山だ。雪を戴いているのがわかるだろうか。

近頃は夕方の六時近くになっても明るくて写真が撮れるが、窓ガラスの斜めのワイヤーが映っているのはご愛敬。

昨日までの暖かさとはうって変わり、今日は涼しかったが、東北まで来ると肌寒いほどだ。半袖ポロシャツに夏用ジャケットで来てしまったのは、ちょっと失敗だったろうか。

明日は少しは暖かくなってくれるとありがたい。

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2012年5月11日

業厚き娑婆より出でて立ちこめし黒雲は今日晴れむとするか

May dark clouds of karma / Generated by the earthly world / Clear up in today's calmness


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写真は今日の夕方の空。一昨日や昨日ほどではないが、いかにも大気の状態が不安定そうな雲である。

上空の寒気と地表の暖気の間のギャップが、必死になだめすかし合いをして、その結果、かえって大きなショックの雷や竜巻なんてものが起きる。今日はそのギャップが、少しは埋められていたので、この程度の雲で済んだのだろう。

明日と明後日は、穏やかに晴れるそうである。ありがたい。明日からは東北方面に車で出かけるのだ。

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2012年5月10日

唐突に広がる川に大粒の雨の波紋は滔々と行く


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朝から黒雲が多い割にギラギラした日が射して、いかにも不安定な天気の様相だったが、案の定、昼過ぎから雷が鳴って大粒の雨になった。

とはいえ、雹にはなっていないし、竜巻が起きる様子もない。六日の日曜日よりはずっとマシだ。

裏の川には大粒の雨の波紋が無数に広がり、かなりのスピードで流れている。

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2012年5月 9日

気付かねば聞こえねどふと気付きたれば夜に満ち満つる蛙(かはづ)らの声

Once I notice it / The night has been filled / With croak of frogs


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写真は日付が今日に変わった頃の、我が家の裏手を望んだ夜景である。川の向こうに県道の明かりが見える。

ふと気付けば、川からは合唱団の声が聞こえる。何の合唱団かといえば、カエルの合唱団である。つくば周辺はカエルの合唱団の本拠地と思われている。

カエルの鳴き声というのは、ふと気付くとあふれんばかりに鳴り響いている。そして気付かないと 「聞こえない音」 になってしまっていて、全然意識されない。不思議な音である。

太古の昔から馴染みすぎてしまったからかもしれない。

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2012年5月 8日

世の中が木へんと草かんむりのみで溢れ流るる時の加速度


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今日はまたよく晴れて、完全に初夏の陽気だ。白いツツジの花が一杯に咲いている。

世の中が緑と様々な花の色に満ちているというのは、心楽しいものだ。枯れ草色ばかりに染められた冬では、こうはいかない。春というのはいっぺんに訪れて、さらに、いっぺんに夏になる。

すごい加速度だ。

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2012年5月 7日

静けくもスーパームーンの名残とて東の空に月は照りゐる

As a vestige of the super moon / Tonight's moon is still bright / In the eastern sky


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今日は昨日のような雹や竜巻もなく、割に平穏なうちに夜になった。東京都内から九時過ぎに取手駅に戻ると、そらは晴れて、スーパームーンの名残の月が浮かんでいた。

近頃は取手駅の周囲も、夜になると人通りが少ない。夜風が吹き抜けるだけである。

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2012年5月 6日

竜巻の雲居の晴れて大いなる満月は照るつくばの空に

The tornadoes are gone out of Tsukuba / With huge clouds / Leaving the super moon


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今日はすぐ近くのつくば市の北条地区 (我が家から直線距離だと三十キロ足らず) で竜巻があり、大きな被害が出た。

私はその頃、東京銀座で仕事をしていて、三時過ぎに帰ろうとしたら大雨、雹、雷雨になったが、なんとか無事に帰ってこれた。帰ってきてニュースを聞いて驚いた。

今は天気も落ち着いて雲が晴れ、大きな月が出ている。雲が晴れるまでは、「しまった、スーパームーンを昨夜のうちに撮っとけばよかった」 と思っていたが、今日も撮れた。暗くてわかりにくいが、月の下の斜めの線は隣家の屋根である。

なお、立夏が過ぎたので今日からは 「夏の歌」 が多くなる。

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高速道のテールランプのパレードの中の一つと我もなりたり

I was a pair of taillights / Glow in line like a parade / On the congested expressway


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今日は仕事で水戸まで行って、行きも帰りも常磐道の大渋滞に巻き込まれた。とくに帰りの渋滞はなかなかのもので、いつもの倍以上の時間をかけて帰ってきた。

延々と続く夜の渋滞の中にいると、自分が赤く光るテールランプの一つとして溶け込んでしまったような錯覚に陥る。

来週もまた仕事で東北方面に長距離ドライブするが、こんな渋滞のないことを祈る。

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2012年5月 4日

雲晴れて思ひがけなき青空に白く浮かべる小望月見ゆ

The moon appeared nearly full / In unexpectedly blue sky / After the continuous rain


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昨日からの雨がいつまでもしとしとと降り続いて、昼過ぎにようやく止み、雲が三時過ぎからは雲が晴れてきた。

雲の隙間が見る間に広がり、そこに小望月が白く浮かんでいた。小望月とは、満月の直前の月を言うらしい。ちなみに満月は明後日になるはずだ。

さすがに先日購入した光学十八倍のデジカメは、小さな月でも単なる白い穴ではなく、月らしく撮れる。

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2012年5月 3日

幾たびも風に捻れて雨粒の玉を載せたる葉の裏表

Twisted by the wind / Green grasses hold rain drops / On their both sides


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つくば周辺ではそれほど大した雨ではなかったが、高速道路があちこちで通行止めになるほど、大雨のところが多かったようだ。

我が家の裏手を流れる川もずいぶん流量が増えて幅が広がり、上流ではずいぶん降ったのだろうと思わせるに十分だ。

土手の雑草に雨粒が玉になって乗っている。葉がねじれていると、裏表のどちらにも玉になるというのを、今日初めて知った。

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2012年5月 2日

紫のローズマリーは花の内に春の記憶を留めんとぞする

Rosemary seems to keep / Memories of a spring day / In its little purple flowers


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庭のローズマリーに、紫の花が咲いた。

ローズマリーというハーブは可愛らしい名前とは裏腹に、かなり質実剛健な見かけである。それもそのはず、種類としては 「草」 ではなく 「常緑小低木」 に区分されるんだそうだ。

抗菌作用や酸化防止作用があって、食べ物のもちを良くするだけでなく、集中力と記憶力を高める作用もあるらしい。それで花言葉も 「記憶」 なんだそうだ。なかなかのものである。 

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2012年5月 1日

みどり田の早苗の広き隙間には常陸の空の映りゐるなり

The rice planting season / Between young plants / Reflection of country skies


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今日から五月。一年の三分の一は早くも終わってしまった。これからあっという間に夏になって、暑さが散々長引く。今日も十分蒸し暑かったし。

ふと気付けば、田んぼに水が引かれて田植えが始まっている。「ふと気付けば」 とは言ってしまったが、いつもの年に比べれば少し遅いぐらいのものだ。やっぱり春の来るのが遅れた影響なのかしらん。

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