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2012年8月31日

待ちゐたる雨は降るには降りたれど地面を冷やすほどには降らざり


Wl120831 今日は午後三時頃に一時的に雨が降るという予報で、久しぶりのお湿りを期待した。確かに降るには降ったらしいのだが、地面を冷やすほどの雨にはほど遠かった。

写真は小貝川の流れ。青空を映して輝いている。

明日は最終便で熊本に向かう。北海道があれほど暑かったのだから、熊本の暑さはなおさらだろう。

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2012年8月30日

廃線を轟音立てて走りたる機関車はさぞ熱かりきとや


Wl120830 小樽には北海道で最初に敷かれた鉄道が残っている。手宮線というもので、一時は石炭などの積み出しで賑わったらしい。

一九八五年八月に廃止された今でも、鉄道は残っていて、観光資源となっている。雑草に覆い尽くされるわけでもなく、在りし日の姿を留めている。

私は鉄道マニアではないが、何となくぐっとくるものがある。

 

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2012年8月29日

北の地の古き運河に映りたる倉庫の影も揺るる暑き日



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仕事で小樽に来ている。今日の小樽の気温は 32度を超えて、道内での最高気温となったというのである。涼しい北海道で少しは生き返ろうという期待は、あっさりと破られた。

運河に映る倉庫の影も、熱く揺れているように見えたのだった。

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2012年8月28日

坂東の降らざる雨を待つうちに乾き果て行く花芽ぞ悲しき


Wl120828 今年は裏の土手際に生えているムクゲの花が少ない気がしていた。よくみると、花芽はたくさんできているのだが、花が咲く前にひからびて茶色に変色しているのが多い。

あまりにも雨が少ないからだろう。西日本ではあんなに降って、今度は沖縄でも大変なことになったというのに、関東は乾きっぱなしである。

明日は小樽に出張。明後日は小樽でも三十度を超える予報になっている。やれやれ。

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2012年8月27日

縦に湧く夏雲の彼方広々と白く流るる秋の雲見ゆ


Wl120827

残暑はまだまだ続く。真昼の暑さは、今月初め頃よりずっと厳しい。

とはいえ、夕暮れ前後からは少しずつ涼しい風も吹き始めるようになった。午後六時半を過ぎればどんどん暗くなり、夜が長くなってきている。

空の様子も、夏の縦に湧き上がる雲と、秋の横に流れる雲が拮抗し始めた。何だかんだ言っても、季節は進行している。

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2012年8月26日

新品の運転免許を交付され白き日射しの中を帰宅す


Wl120826 誕生日のちょうど 1ヶ月後の今日、運転免許更新をギリギリで行った。昨日やればいいと思っていたのだが、土曜日は警察署も免許センターも業務をしていないんだそうだ。

それで本当にギリギリの今日になってしまった。こんなにギリギリで更新したのは、十八歳で免許を取って以来、初めてで、少々あせった。

ようやく間に合って、新しい免許をもらって帰宅する途中の、信号待ちの様子である。右の方は照りつける夕日で、白く飛んでしまっている。

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2012年8月25日

空の青あまりに濃きに地に実る稲穂は未だ刈られざるなり


Wl120825 まるで本格的な秋を思わせるような田んぼの色と、空の雲。しかしよく見ると、空の色があまりにも濃すぎて、秋のさわやかさがまだない。

残暑はまだ十日間は続くという。やれやれ。

それでも、つくば周辺は日が暮れてしまうと涼しい風が吹き始めた虫の音も涼やかに聞こえる。

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2012年8月24日

汗をかくペットボトルの冷たさを我が体内に注ぎ込むなり


Wl120824 五百ミリリットルのペットボトルを入れることのできるケースを愛用している。これに入れておくと、ペットボトルがかなり長時間、冷え冷えのまま持ち歩ける。

今日もまたまた大変な残暑で、ペットボトルを二本消費した。家から持って出たのは、使用済みのペットボトルに浄水器で濾過した水に塩とポッカレモンを入れた、自家製スポーツドリンク。甘くなくていい。

しかし、それもあっという間に飲み干して、普通のミネラルウォーターを買ってしまった。

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2012年8月23日

真青なる残暑の空の陽を受けて頭を垂るる今日の稲穂よ


Wl120823 つくばの地をしばらく留守にしている間に、田んぼの稲が稔って、すっかり頭を垂れている。

この分だと、近いうちに稲刈りが始まるだろう。まだ夏の暑さが収まっていないのに、稲刈りというのも妙な気分だが、まあ、昨今の気候というのはそういうものなのだろうと、納得するほかない。

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2012年8月22日

いにしへに影の射すとぞ言ひけるもむべなるかなと思ふ空色


Wl120822 猛烈な残暑で、今日も一日かんかん照りだった。早く雨が降ってくれないと、地面の冷える時がないが、向こう一週間はそれも期待できそうにない。

こんなに降らないと、そのうち台風でどっと来そうで、そっちの方も心配になる。

こんなにかんかん照りだと、青空が明るいというよりも、深く濃すぎて、古代人が光のことも 「影」 と称した感覚がわかる気がする。

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2012年8月21日

乾きたる土を覆へる枯れ草の色も焼け付く川土手の道


Wl120821 毎日夕方は猛烈な夕立が降っていた関西から帰ると、関東はカラカラに乾き果てていた。聞けばずうっと雨が降っていないという。

写真は我が家の裏手の土手の道。枯れ草が茶色になってしまっている。

向こう一週間もまともな雨は期待できないようで、しばらくは大変な残暑が続きそうだ。

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2012年8月20日

神風 (かむかぜ) の伊勢の苔生す杉の根のその底深く眠る心よ


Wl120820 関西出張の帰り道、ちょっと寄り道して伊勢神宮を参拝した。昨日まではものすごい混雑だったらしいが、今日は月曜日とあって、ほどほどの人出だった。

写真は内宮境内の杉の木。苔むす根元が貫禄である。

「神風 (かむかぜ) の」 は、「伊勢」 にかかる枕詞。

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2012年8月19日

まぶしさの残暑の日射し受けながら百日草は路地裏に咲く


Wl120819 夕方前から連日の雷雨に見舞われるとはいえ、関西に昼は基本的にカンカン照りだ。気温はどんどん昇り、汗が噴き出る。

路地にヒャクニチソウが咲いている。夏の日を受けて元気いっぱいだ。

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2012年8月18日

雷の遠離りまた近づきて濃き水蒸気昇り降りす


Wl120818関西は夕方前から猛烈な雷雨になり、一度晴れかけて、また降った。

関西の夏はもはや、熱帯雨林気候なんじゃないかと思う。

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2012年8月17日

土色の流れとなりて宇治川の流るる水は何を語るか



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京都が集中豪雨でひどい目にあっていたなんて、来てみて初めて知った。とくに宇治市内の被害がひどかったらしい。

宇治川の流域まで来てみるとと水量はすっかり減っていたが、水の色は泥のように濁っていて、低いところには水害の跡が如実に残っていた。

この夏は本当に集中豪雨の被害が大きい。

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2012年8月16日

いにしへの都の盆の青空の真澄みに澄みて白雲流る



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京都に来ている。今週は父の新盆で田舎に帰ったかと思うと、とって返して京都と、大忙しだ。

天気は上々で、相変わらずの晴れ男ぶりが、我ながらありがたい。

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2012年8月15日

渋滞を横目で眺め五百キロの道のり辿り戻り来たりき


Wl120815 父の新盆のための帰郷を終えて、つくばの里に戻ってきた。写真は久しぶりの取手駅前の夕暮れ風景。

裏道を熟知しているので、U ターンラッシュには一度もはまらずに帰ってくることができた。こんなに裏道に詳しくなったのは、母が生きていた頃、2ヶ月に一度の割で介護の手伝いに帰郷していたおかげである。

無駄になる経験というものはない。

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2012年8月14日

ちはやぶる丸池様の水面に太古の緑熔けて輝く


Wl120814 従姉妹が嫁いだ遊佐町の家を訪ねた。鳥海山の麓にある自然に囲まれた所である。

その家から少し行くと、丸池様という沼がある。ここは大物意味神社のご神域で、魚などは捕ってはならないとされる。

湧き水だけでできている沼で、年間を通じて水温がほとんど変化しないので、倒木が朽ちずにそのままの姿で沈んでいる。水面はエメラルドグリーンに輝いている。まさに神秘の沼である。

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2012年8月13日

新盆の夜は何事もなく更けて国道を行く車も静まる


Photo 新盆の夜、食事に出かけた。酒田の街は何事もなく、夜が更けていく。

国道の車の通りもすっかり落ち着いて、静かだ。

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2012年8月12日

風吹かず立つ水蒸気動かざる故郷の空は暮れていくなり


Wl120812つくばの地を朝に発って、夕方の暗くなりかけた頃、酒田に着いた。父の新盆である。

空はいかにも水蒸気の多そうな様子で、鳥海山の姿はまったく見えない。

実家の部屋の中ももわっとした蒸し暑さ。さあ、明日はいろいろ忙しくなるぞ。

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2012年8月11日

戸隠の山懐のその奥に鎮まる神の響き聞きたり


Wl120811 四年前の六月に果たせなかった (参照)、戸隠神社奥社への参拝が、今日叶った。

四年前には長野県一帯に大雨洪水警報が出て、翌日の仕事はきちんと晴れた中でできたのだが、戸隠神社の奥社までは土砂降りで行けなかったのだった。

今日は晴れ過ぎもせず、降りもせずという天気で、あまり汗もかかずに奥社まで行けた。お盆休みの土曜日だけあって、びっくりするほどの人出だった。もう少し静かだったら、なお良かったのだが。

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2012年8月10日

妙高の高原の秋に紫陽花の不思議に白き花の咲きゐる


Wl120810 出張で新潟と長野の県境に近い妙高高原に来ている。さわやかな風が吹いている。

ここでは今になってアジサイが盛りである。下界とは季節が二ヶ月ぐらいずれている。

この写真のアジサイは白っぽいはなである。不思議な色合いの花だ。

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2012年8月 9日

青空に白き木槿の花は咲き散りまた咲きて秋を呼ぶなり


Wl120809 今日もさわやかな暑さの一日だった。さわやかな暑さというのは、もわっとした湿気のない暑さということである。湿気さえなければ、暑さも案外耐えられる。

我が家の裏で、ムクゲの花が咲き続けている。ただ湿気がなさ過ぎるためか、花の数があまり多くない。おとなしい花盛りである。

空はあくまでも青い。

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2012年8月 8日

坂東の真青の空に秋立てば秋の姿の雲ぞ流るる


Wl120808 今日は東京でも真夏日にならなかったそうだ。つまり最高気温が 30度以下だったということだ。

取手駅前の国道六号線を横切る横断歩道橋の上から、利根川の方向を見渡すと、気持ちのいい青空で、夏から秋に移り変わるような雲が出ている。さすがに立秋になっただけのことはある。

とはいえこれから何度も暑さがぶり返して、「秋はまだか」 と呟きながら、十月頃になってようやく涼しくなるのだろう。まだまだ覚悟しておかなければならないが、今日は 「秋の歌」 ということにしたくなった。

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2012年8月 7日

地中より出でて真青の夏空の高みに届き光る欅よ


Wl120807 夏空が青い。その青い夏空の高みに、ケヤキの葉が光る。

光るケヤキを写真に撮ろうとすると、逆光でほとんどシルエットに近くなる。それを避けようと、ケヤキの方に露出を合わせると、今度は空が白くなってしまう。

iPhone のカメラの露出を微妙に調整して撮れたのが、この写真である。

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2012年8月 6日

南北に走る国道の右側に夕焼け望み辿る家路よ


Wl120806 今日は仕事で栃木県の下野市まで行ってきた。時々ぱらりと雨が降る天気だったが、それはすべて車で移動中で、晴れてもらいたい時間帯にはきちんと晴れてくれた。いつもの晴れ男ぶりが、ありがたい。

帰路につく頃には雲もかなりはれてきて、西の空は夕焼けに染まっていた。明日からはまた猛暑になるらしい。

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2012年8月 5日

牛蛙鳴く土手を過ぎ見上ぐれば居待月こそ白く照るなれ


Wl120805 今宵の月齢は、十七とちょっと。十六夜の月を少し越してしまって、居待月というらしい。

十六夜を越すと、立待月、居待月、寝待月と、名前が変わっていく。月の出がだんだん遅くなるので、こんなふうになるらしい。立って待ち、居て (坐して) 待ち、ついに寝て待つというのである。

ということは、明日は寝て待つ月ということになるのだが。

 

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2012年8月 4日

湧き起こり空に立ちたる夏雲の夕日に光り静まらんとす


Wl120804 今日もまたまた暑い一日だった。

空に湧き上がった入道雲が、夕立を降らしたり雷を鳴らしたりするまでには、辛うじて至らず、夕日に映えて静まっていこうとしている。

無事に暮れる夏の日のありがたさ。

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2012年8月 3日

牛蛙日に日に太くなる声のわがはらわたに響きくるなり


Wl120803 今日もまたまた暑い一日が暮れた。毎日毎日暑いので、少しは暑さに慣れてきたような気もするのだが、これからますます暑くなるのだろう。ということは、これ以上暑さに慣れなきゃいけないということだ。

裏の川土手で、ウシガエルが鳴いている。夏の初め頃はあまりウシガエルの元気がなかったので心配していたのだが、最近は十分に元気になって、はらわたに響くような声で鳴き続けている。

ところで、この暑さは盆が過ぎなきゃ収まらないだろうし、さらに盆が過ぎても収まらないんじゃなかろうか。

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2012年8月 2日

筑波嶺の遙か彼方に雷雲の湧けど当地に届かざりけり


Wl120802 筑波山の彼方に大きな雷雲の湧くのが見えたが、こちらまで届くには至らずに日暮れとなりそうだ。

一雨降ってくれれば少しは涼しくなるのだろうが、どうも期待できそうにない。

来週からは忙しくなるから、原稿を早めに済まさなければ。

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2012年8月 1日

蜩と牛蛙とが鳴き続け牛蛙のみ日暮れても鳴く


Wl120801 毎日毎日、ただただ青い空の写真ばかりである。この頃、仕事部屋で原稿をひたすら書くという仕事に追いまくられていて、どこにも出かけられないので仕方がない。

ヒグラシとアブラゼミが鳴き、ウシガエルが鳴き、暮れていく。日暮れても、ウシガエルだけは鳴き続ける。

今日から八月。来週から猛烈に忙しくなる。

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