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2012年11月11日

柿の実の塀の外まで実りたる鳥の啄むままの赤さよ


Wl121111 あちこちで、柿が実っている。柿という果実は、晩秋から初冬にかけての光景に彩りを添える。

今頃の季節に帰郷すると、山形県の家々の軒先には、干し柿にする柿がずらりとぶら下がって壮観である。昔は干し柿が冬の間の貴重なビタミン源だったのだろう。

今は冬の間でもいろいろな野菜や果物が手にはいるから、柿の重要性は地に落ちた。今は柿が嫌いという子が三割近くいるのだそうだ。昔の子たちは、近所の家の柿の木から 「柿ドロボー」 をしてまで食べたがったものなのに。

平成の世の柿の実は、冬になるまでたくさん木に残って、鳥に啄まれるままになっている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

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