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2013年1月31日

関東の冬はかくなるものなりと穏やかに日は沈み行きたり


Wl130131 平成二十五年の最初の月の夕暮れだ。風も弱く穏やかな日和で、三月初旬の陽気だったという。

関東に移り住んで四十年以上経ったが、まだ冬にこんなに天気がいいことに心の底からは馴染めていない。「どうして冬なのに、こんなに晴れて穏やかなんだ」 と思う。

とはいえ、日が暮れてからはさすがに寒い。

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2013年1月30日

深き影水面に刻む波立ちて流るる川のごとき命よ


Wl130130 昨日あたりから少し寒さがゆるんで、今日などは三月の陽気だったそうだ。風はかなり強かったが、北西からの風なのに、それほど冷たくは感じなかった。

こんな時、人がよく死ぬのである。昨日から二件続けて訃報が入った。夕方は弔いに行った。

川面が波立ったり静まったりしながら流れるように、人も生きて死ぬ。今日は明るい日射しを受けながら、かなりの波が立っていた。

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2013年1月29日

大寒の最中にかくもふつくらと焼き上がりたるパンぞいとしき


Wl130129 昨日こねたパン生地が、おいしそうに焼き上がった。

最近は寒さのために発酵があまり進まず、ふっくらというよりは固めにしまった感じのパンが続いていたが、今回は温度調節を慎重にしたので、かなりふっくらと焼けた。

一月ももう二十九日。もうすぐ立春になる。早いものだ。

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2013年1月28日

パン生地の中の酵母よ寒さにも負けず膨らめと声かけこねる


Wl130128 パンこねをした。我が家のパンは天然酵母使用で、この酵母でパン作りを始めて、もう三十年近くになる。写真はこねて丸くしたパン生地。

これを一晩寝かせて、明日になったら成形して焼く。おいしいイギリスパンになる。問題は、この寒さで発酵がなかなか進まないことだ。

夜通し暖房を入れておくのもナンなので、朝になったら集中的に暖めて膨らんでもらうことになる。冬のパン作りはちょっと手間がかかる。

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2013年1月27日

十六夜の月は昇りていささかのためらひもなく冬空に照る


Wl130127 三日前の 「十三夜月」 から、四日続けての 「月ネタ」。

今夜は 「十六夜月」 (いざよいづき) となる。ほとんど満月と変わらないようだが、よく見ると少しだけ真ん丸を過ぎて、欠け始めている。

知人が 「つい最近まで 『いざよい』 というのは、字面から言って 『十三夜』 のことだと思っていた」 と言っていた。なるほど、「十三夜」 が 「いざよい」 じゃなく、それは 「十六夜」 のことだというのは、言われてみれば意外なことかもしれない。

「いざよい」 の語源は、十六夜の月は十五夜に比べて少しだけ出が遅いので、「ためらう」 という意味の 「いざよう」 から来たらしい。

今夜の写真は、枯れ薄の上に照る十六夜月。ためらいもせず、皓々と照っている。

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2013年1月26日

十五夜の月照り渡る天空の奥より降れる冷気を受けむ


Wl130126 連日、月の写真で恐縮だが、今夜は十五夜である。一昨日の十三夜から、小望月、十五夜と、三夜連続の月だ。

空気が乾いているので、月も皓々と照っている。そして夜はしんしんと冷えてくる。寒さも寒し、大寒の十五夜である。明日の夜明けは、マイナス五度ぐらいになるらしい。

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2013年1月25日

冴え冴えとして照り渡る小望月冷気満るを忘れ見上ぐる


Wl130125 今夜は十五夜の一つ手前。小望月とか待宵月とか言われるが、大寒でもあるし、待宵月ではちょっとピンと来ないので、小望月ということにしよう。

その小望月が皓々と照り渡っている。今夜から明日の明け方にかけては、この冬一番の冷え込みになるという。

ただ、この月を見上げていると、染みわたるような冷気を忘れそうだ。

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2013年1月24日

プリンターの青のインクを買ひ足して見上ぐる空に十三夜月


Wl130124 仕事で古河まで行き、帰り道にあった家電量販店で、インクジェット・プリンターのインク・カートリッジを買った。

そそくさと精算して駐車場に向かうと、空に十三夜の月が昇っていた。袋の中にあるインクの色と似た月であった。

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2013年1月23日

雪かきで放り投げたる雪の山解け残りをり光失ひ


Wl130123 我が家の裏の空き地に、まだ雪がどっさり解け残っている。これは大雪の翌日、十五日の昼に雪かきをして、道路の雪を盛大にこちらに放り投げたためである。

おかげで道路の雪はすっかり解けたが、空き地の方に山のように積み重なった雪は、こんな具合でカチカチになっている。新雪の光はとっくに失ってしまっている。

今夜はまた雪になりそうだという。さて、先週のような大雪で積もってしまうかどうか、結果待ちだ。

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2013年1月22日

解け残る雪の白さの街灯に光りて時は止まりゐるなり


Wl130122 十四日に降った雪が、一週間以上経っても、まだ解け残っている。

写真は国道二九四号沿いの空き地に残っている雪。案外まだ白く綺麗なままだ。

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2013年1月21日

日暮れより降るかもしれぬとふ雪の降ることもなく夜は更けてゆく


Wl130121 今日も帰りが遅くなった。ただ、昨日とは違って車であちこち廻っていたのである。

夜が更けると雪になるという話もあったが、スタッドレス・タイヤに交換しているので、安心。「いつでも、どんと来い」 だ。だがこういう時に限ってなかなか雪にならない。

写真は夜のガソリンスタンド。今日は呑気な雰囲気である。

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2013年1月20日

大寒に入りて青空のぞく日の羽後の恵みを浴びて戻れり


Wl130120 秋田への出張から帰ってきた。今日の秋田は、昨日までの三日間とはうって変わって穏やかな天気で、時折青空までのぞいたのだった。

父が生きていた頃、冬でも私が帰郷すると天気が良くなるので、「お前が来ると、よく晴れるな」 と言われたものだが、今回もそんなようなことだった。

ありがたい、ありがたい。

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2013年1月19日

大空の青き領域が狭まりて灰色となり地上銀世界


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今日は今日とて、仕事で秋田に来ている。

新幹線で福島あたりから周囲は雪景色になったが、空は青空だ。その青空は田沢湖を越えるあたりまで健在だったが、大曲より先はもう、鉛色になった。

鉛色の部分が大きくなるに連れて、地上の積雪は大変なことになっていたのである。

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2013年1月18日

凍てつかぬうちに家路を辿らむとヘッドライトが列なしてゆく


Wl130118 雪はまだ解けずに残っている。土手の上、北側に向かって傾斜した屋根、日陰の路地など、雪だらけだ。

我が家の裏手を流れる川も、川底の露出したところは真っ白のままである。夕暮れ、対岸を帰宅の車のヘッドライトが流れていく。

とっぷりと日が暮れてしまうと道路が凍り付くので、皆、勤めが終わるとそそくさと帰宅する。関東の人間は、雪が降るとストイックになる。

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2013年1月17日

三日経てど都会の道に解け残る雪は褪せず白く光れり


Wl130117 やけに暖かく感じた広島から帰ってくると、東京の山手線沿線にはあちこちに雪が残り、取手駅に着くと、西口ペデストリアンデッキは、まだまだたっぷりと白かった。

日本はこれでなかなか広いものである。

ところで、明後日からは秋田に出張になる。豪雪なんかにならなければいいがなあ。

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2013年1月16日

広島の小寒の夜に吹く風を心地良くこそ頬に受けたれ


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今日は出張で広島に泊まり。

ホテルの部屋はかなり快適。一人でツィンの部屋に泊まっている。(決して同伴者がいるわけではない)

明日は帰るだけ。久しぶりにのんびりと過ごさせていただこう。

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2013年1月15日

解け残る雪踏み行けばざくざくと砕くる音の心地良きかな


Wl130115 昨日の雪から一日経った今日の夜、取手駅に戻ったら、西口のペデストリアンデッキは、こんな具合だった。最低限しか雪かきされていない。

ウチの田舎だったら、総出で雪かきするがなあ。ちょっと不精なんじゃないかと思った次第。

ちなみに、我が家の前の道路は、午前中にしっかり雪かきした。おかげで腰と腕がパンパンだ。

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2013年1月14日

アクセルとブレーキを踏む誘惑を打ち払ひ行く雪の田舎道


Wl130114 写真は日がとっぷりと暮れた雪の道を、車で辿っているところ。スタッドレスに履き替えそびれていて、ノーマルタイヤのままなので、かなり冷や冷やもので運転してきた。

しかも、幹線道路はいつ動くともしれない大渋滞なので、これは裏道である。すいすい行けるが、スリップのリスクも高い。ブレーキなんか、恐くてかけられない。

久しぶりの本格的雪道運転で、肩がこりこりになってしまった。

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2013年1月13日

山門と三重の塔は星もなきいにしへの夜の縁に立つなり


Wl130113 仕事の帰りに、近くの板橋不動尊に寄ってみた。さすがに時間が遅すぎて、本堂は扉が閉まっていたが、控えめなライトアップで山門や三重塔が闇の中に浮き上がっていた。

こうして写真に撮ってみると、なかなかのものである。昼の明るいうちにみると、修復されたばかりの塗料の色が新しすぎて、ありがたさが薄れたような気がするが、これは夜に見る方がいい。

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2013年1月12日

枯れ薄と同じき色で小寒のセイタカアワダチソウは立ちゐる


Wl130112 秋頃にあれほど目に付いたセイタカアワダチソウがどこに行ってしまったのかというと、ちゃんと元通りの所にある。ただ。あの毒々しいまでの黄色がすっかり褪せて、枯れススキと同じ色になっているだけだ。

川土手を散歩していると、ミイラになったセイタカアワダチソウが、まだしっかりと立っているのが見られる。大したものである。

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2013年1月11日

冬の日の下で直線ばかりなる街高々と聳えゐるなり


Wl130111 久しぶりに仕事で神田、神保町、秋葉原の街に出た。天気は良く、それほど冷たい風も吹いていない。都会に出るにはいい日であった。

写真は秋葉原の街。この街もずいぶんモダンで小洒落た街になってしまったものだ。

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2013年1月10日

ほほけ果て木乃伊の如く干涸らびたる薄を揺らす小寒の風


Wl130110 裏の土手のススキは、枯尾花の状態をとっくに過ぎて、もうミイラ状態になっている。それでもススキはススキで、夕暮れの空を背景にしてみると、それなりのオモムキがある。

昨日あたりから少しは寒さがゆるんでいるが、まだ小寒で、二十日からは大寒に入る。まだまだ寒くなって、ススキのミイラ化はさらに進む。

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2013年1月 9日

水量の乏しき冬の川底を白鷺はしばし大股で歩く


Wl130109 家の裏を流れる川に、久しぶりに白鷺が舞い降りた。いや、別に久しぶりというわけでもないのかもしれないが、私が裏の川で白鷺を見かけるのが、久しぶりだった。

白鷺の写真を撮るとなると、iPhone では足りない。とても小さく写ってしまうのだ。それで、久しぶりに望遠の効くコンパクト・デジカメを取り出した。光学 18倍にデジタル望遠まで活用して、かなり離れていたのだが、ここまで大きく写した。

白鷺は、水量が減って剥き出しになった川底を、かなりの大股で歩いていた。いや、もしかしたらいつもこのくらいの大股なのだが、普段は水に隠れていて、それがわからないだけなのかもしれない。

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2013年1月 8日

測道の右折車線で信号を二回待ちする夕暮れの街


Wl130108正月気分が抜けて、街は日常を取り戻しつつある。水戸に向かう国道は、帰宅ラッシュだ。

測道の右折車線は、信号を二回待ちしなければ抜けられない。信号待ちをするうちに、時はどんどん経っていく。正月が終わり、冬が終わり、一年が終わる。

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2013年1月 7日

七草と言ふには早き小寒の晴れ間に小さき雲ぞ流るる


Wl130107 今日はテレビやラジオで 「春の七草」 だとか言っているが、小寒に入ったばかりでこれから大寒だというのに、「春の七草」 というのは乱暴すぎる。

本来の春の七草は、旧暦の一月七日の話なので、それならば、新暦に直すと今年は二月十六日になり、これなら立春から半月近く経っているから、十分に 「春の七草」 が実感できるというものだ。

とはいえ、今日は存外穏やかな一日だった。これで平年並の気温らしいが、寒い日が続いたので、かなり楽な気がした。

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2013年1月 6日

高速道サービスエリアの蕎麦の敵を近く打たむと思ひゐるなり


Wl130106 水戸方面での仕事帰りに、常磐道の友部サービスエリアによって、鴨汁そばの夕食を食べた。

メニューをみたら 「常陸秋そば」 と銘打ってあるからちょっと惹かれたのだが、食ってみると、それほどの蕎麦じゃなかった。残念。ただし、汁は美味かったので、まあ、いいだろう。

だが近いうちに、どこかでまともな鴨汁そばを食べて、取り返さなければならない。

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2013年1月 5日

高々と飛行機雲は伸びて行き寒の雲間を縫いて消えざり


Wl130105 今日は昨日と違って風が弱く穏やかだったが、その分、日射しも弱く、寒さは相変わらずだ。さすが寒の入りである。

北の空を飛行機雲が伸びていた。風があったらすぐに消えてしまうのだろうが、いつまでも消えない。途中で消えてしまったと思ったが、それは雲に隠れただけで、雲の切れ間にまた現われた。

よほど高く飛んでいるものと見える。

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2013年1月 4日

冬色の刈田の彼方筑波嶺は冷たき風を従へて立つ


Wl130104 去年の十一月八日の写真とほぼ同じアングルで筑波山を写してみた。今日の方が冷たい風が強いだけ、くっきりと見える。

できれば近いうちに、久しぶりで筑波山神社に参拝に行きたいと思っているのだが、なかなか時間が取れなくて、いわゆる 「初詣」 の時期は外してしまいそうだ。

上天気の冬晴れは今日までで、明日からは晴れたり曇ったりの天気が続くようである。

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2013年1月 3日

一年で一番短き三日間の三が日てふ日は終はるなり


Wl130103 箱根駅伝でワセダは五位に終わり、そうこうしているうちに正月の三が日は終わろうとしている。まったくもって、三が日というのはあっという間である。一年で一番短い三日間かもしれない。

曇りがちで明けた日は途中で上天気になり、日暮れの頃にまた雲が出始めた。

仕事もぼちぼち始めつつあり、明日からは日常モードである。

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2013年1月 2日

神仏を詣でて願ふこともなしただありがたき思ひなりけり


Wl130102 箱根駅伝の往路の模様を見届けてから、恒例の初詣のはしごに出かけた。我が家から約四・五キロメートル先の板橋不動を往復し、その途中にある神社をすべてお参りするというウォーキングだ。

これは五年前から始めたことで、五年前はほとんど小走り状態で往復できたが、還暦を過ぎた今年はさすがに帰り道で少し疲れたような気がした。それでも、「もうこりごり」 とは思わずにすんでいるので、来年もまたやるだろう。

写真は、板橋不動の本殿と三重塔、鐘楼。元旦だとお参りできるまでに一時間並ばなければならないが、今日は三十分で済んだ。

初詣といっても、ことさらに神仏に願うようなこともない。ただ無事を感謝するのみである。

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2013年1月 1日

様々に曲がりくねりて進むとも行き着く先の真直ぐなれかし

130101

謹賀新年。

今年もよろしくお願いします。

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