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2013年3月11日

推敲の跡ありありと辿りては木曽路の風に吹かるる原稿


Wl130311 唯一郎の直系の子孫である従姉妹からプレゼントしてもらった、島崎藤村の直筆原稿を拡大コピーしたパネル。

『夜明け前』 の書き出しの部分である。「木曽路はすべて山の中である」 の 「は」 の字が、変体仮名で表記されている。よく蕎麦屋の看板などにある 「む」 に似た字で、「者」 という字を崩した仮名だ。藤村の筆跡だと 「を」 の字に似た形になっている。

他にも 「に」 が別の仮名になっているなど、変体仮名の表記がいくつかある。ここにある字ぐらいは残しておいてくれてもよかったのに。

こんなパネルを持っていると、いかにも文学趣味のおっさんみたいだなあ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

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