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2013年4月30日

菜の花の咲く土手に今足りぬものはのシャワーの如きかはづの鳴き声


Wl130430曇りがちながら、時折雨が降り、風も時折強く吹くという、変わりやすい天気の一日。

土手の菜の花は相変わらず賑やかに咲いているが、少しだけ盛りを過ぎたような印象がある。田んぼではそろそろ田植えが始まった。

以前と圧倒的に違うのは、カエルの鳴き声があまり聞こえないこと。

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2013年4月29日

河原には老人ホームに集まれる者の如くに鯉のぼり泳ぐ


Wl130429 近くの岡堰というところに、鯉のぼりが盛大に立てられている。

茨城県というところは、盛大に鯉のぼりを立てるところで、私なんぞは引っ越してきた頃、一本の柱に十匹以上の鯉がつながれて満艦飾になっているのを見てたまげた。これは男の子が生まれると親戚一同から贈られる鯉を、一挙に飾るのだそうだ。

ところが最近は少子化の影響なのか、満艦飾の鯉のぼりを見かけることが少なくなった。そして、上げられなくなった鯉のぼりが、虫干しというわけじゃないだろうが、こうして河原なんかにどっと集合するみたいなのである。

鯉のぼりの老人ホームみたいなのだ。

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2013年4月28日

満開で季節をほんの少しずつ早めて躑躅日に煌めけり


Wl130428 連休前半の三日間は上天気になるという。四月二十九日が天皇誕生日だった昭和の時代から、この日はお天気と決まっていたので、さもありなんである。

取手駅西口のツツジの植栽が満開になり始めた。例年なら、連休明け頃が一番見頃になるのだが、今年は少し早い。

こんな風にして、季節感がほんの少しずつずれていくのだろうか。

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2013年4月27日

病院の駐車場にもどこにでも朱色の花を揺らすポピーよ


Wl130427 今日は病院に検査に行った。ちょっと前の健康診断で、ものすごく尋常でない数値が見つかり、病院で再検査して治療しなければならないとのことだったのである。

ところが病院での最初の検査では確かに尋常でない数値だったが、「数値は悪いかもしれないが、どこも具合悪くないし」 と治療を拒否しているうちに、なにもしていないのに数値が回復して、今日の検査では 「まったく問題なしの正常値」 ということになり、「もう、来なくてもいいです」 ってなことになった。

「ほらね、だからどこも具合悪くないしって言ってたでしょ」 ってなものである。

写真は病院の駐車場の花壇に咲いていたポピー。

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2013年4月26日

青空の見る間に変わる春の日の一瞬の稲妻やり過ごしけり


Wl130426 今日の前半はとても春らしい陽気で、青空がきれいだったが、午後になって辺りの空気が完全に入れ替わってしまったようで、雲が厚くなって気温も急に下がった。

雷注意報が出たようだが、幸い、ちょっと光ったぐらいで、それほどのことにはならずに済んだ。一部では雹が降ったらしいが、私はつくばと水戸を往復しても大丈夫だった。

それにしても、本当に天気の急変する春である。写真はお昼時の裏筑波の景色。

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2013年4月25日

菜の花の足元に鳴くかはづらの声増し来たり昨日も今日も


Wl130425 土手に菜の花が咲き乱れる頃となった。それにふさわしく、今日は暖かい。

このところの寒さで静かだったカエルたちが、賑やかに鳴き始めた。雨は明日の夕方に降るという予報だが、早くもそれを察知して喜んでいるのだろうか。

カエルの鳴き声が日毎に大きくなるのは嬉しいことである。

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2013年4月24日

春雨の半日続き止みしかば世界の色は緑なりけり


Wl130424 このところの遅い寒の戻りから、ちょっと暖かめの雨になり、それが止んだら、世界の緑色が急に増していた。寒の戻りの間も、植物たちはちゃんと初夏に向かう準備をしていたようだ。

我が家の裏手の土手際のムクゲも、急に新緑の若葉が出始めた。枯れ草色だった土手も、今やすっかり緑に覆われている。

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2013年4月23日

最果てのスコットランドのウィスキーの色は映りぬ日本の水で


Wl130423 前に比べると、酒を飲むことが格段に減った。この数年は、ずっと一週間に一度も飲まないということも珍しくなかったが、最近になって、ちょっとだけウィスキーの水割りの旨さに目覚めた。

というわけで、このところは、週に二~三回ぐらいはスコッチを水割りで楽しんでいる。

前は、ウィスキーはオンザロックに限るなんて言って、水で割らないのを気取って飲んでいたが、氷を入れずに水で割る方がおいしいと思うようになった。変われば変わるものである。

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2013年4月22日

花散りて久しき頃に春といふ季節の仕切直しの夕焼け


Wl130422 昨日よりずっと暖かくなったとはいえ、それでもまだ寒い。四月の二十日も過ぎてから、こんな寒の戻りがあろうとは思わなかった。

明日からは少しまともになるらしい。今日の夕暮れは、それを予感させるような夕焼けだった。桜が散って久しいというのに、春の季節の仕切直しである。

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2013年4月21日

暖かきうどんをすすり湯気までも体の中に取り入れにけり


Wl130421 今日もまた冷え込んだので、夜遅く帰宅してから暖かいうどんを食べた。具にみずなを載せてみた。

帰宅する前は掻揚せいろそばを食べたのだが、さすがに暖かいものが欲しくなったので、改めてこれにしたわけである。

明日からはまた少し暖かくなるらしいが、本当に天気の変わる幅が大きいので、用心が必要だ。

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2013年4月20日

里山と雲居の果ての狭間には幻のごとき雪のアルプス


Wl130420写真は甲州のホテルの窓から見た朝の景色。よく見ると、向こうの雲の下に雪を戴く南アルプスの山が見える。

いつもの年なら、桃の花が咲き乱れる桃源郷に迷い込めるはずだったのだが、土地の人に 「ごめんね、桃はいつもより十日も早く咲いて、もう散っちゃっただよ」 と謝られた。

そんなわけで、桃が散った今頃になって、冬のような寒さに震える出張となった。本当に近頃の天気は油断がならない。

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2013年4月19日

幾重にも連なり見ゆる山襞に若き自分の面影を見る


Wl130419 今日は名古屋から甲府まで、中央本線を通って移動した。いつもは甲府までは新宿発の特急で行くから、こんな経路をたどったのは何年ぶりだろう。

もしかしたら、四十年前の学生時代の夏休みにホーボーしていた時以来かもしれない。

そういえば、向こうの山の稜線を辿ったのは、三十年前の頃だったかもしれない。

木曽路の山並みは、いつ見ても美しい。

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2013年4月18日

今日といふ日から明日への通過点は思ひのほかの大都会なり


Wl130418 今夜は名古屋に泊まり。純粋に泊まりだけ。今日の現場から明日の現場へに移動するための、ちょうどいい通過点というだけのことである。

写真は名古屋駅前の様子。名古屋というのもかなりの大都会なんだなあと、この景色を見ていつも思う。

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2013年4月17日

菜の花の香も鳥たちの鳴く声も吹き消す春の嵐また吹く


Wl130417朝から荒れ模様。風速十一メートル以上の風がずっと吹き続けている。

このところ、強風の日が多い。気象予報士の森田正光さんが、「春の嵐は、前はシーズンに一度か二度だったのに、最近はしょっちゅうになった」 とおっしゃっていた。これも温暖化の影響なのだろうか。

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2013年4月16日

菜の花の揺れ揺れて日は落ちにけり風は知るなりボストンの悲劇


Wl130416 土手に菜の花の咲き乱れ、夕方から雲が広がり、日は暮れていくが、午後六時を過ぎてもまだ明るさが残る。

一見平和な日常の彼方で、ボストンの爆弾テロは起き、八歳の子供が犠牲になった。

菜の花が揺れる。

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2013年4月15日

おほいぬのふぐりの上に大犬の寝ころびて風渡る春の日


Wl130415 今日もまた、上天気の一日だった。我が家の裏手の空き地や土手に、オオイヌノフグリやホトケノザなどの野の花がどんどん咲いている。

そのオオイヌノフグリの上に、お向かいの大犬がごろりと寝ころんでいる。天気がいいので、犬は日陰を選んで横になりたいようだ。

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2013年4月14日

真夜中にカップヌードルを食ふための湯は十分に湧かせてありき


Wl130414 家人との連絡ミスで、夜遅くに帰宅すると夕食の用意がないらしい。途中でカップヌードルを買って帰り、十何年ぶりかで、家でそれを食べた。まあ、いいか。

今週はもう一度大阪に行かなければならない。それが勘違いの元だったようだ。

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2013年4月13日

明け方のなゐを忘れて大阪の街は青きに暮れてゆくなり


Wl130413 急な仕事で大阪に来ている。夕べのうちに急遽旅支度を済ませて、朝起きたら関西で大地震というニュースが入っていたので驚いたが、新幹線はほぼ通常通りに動き、なんということもなく仕事を終えた。

泊まりは新大阪駅に近いホテル。この辺りまでくると、ちょっと郊外の下町という感じだ。

今週はもう一度大阪に来なければならない。あわただしいことである。

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2013年4月12日

川土手を菜の花色の覆ふ時春来にけりと思はざるなし


Wl130412 今日は久しぶりにからっとした天気だったが、風は案外冷たい。暖かいと思ってもすぐに冬を思わせる寒さに逆戻りするから、まったく油断がならない。

とはいえ、我が家の裏の土手には、今年も菜の花が咲き乱れるようになった。この菜の花の色をみると、どんなに寒さが戻っても春という気がする。

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2013年4月11日

黒々き土広がれる春の田に雲の隙より光ほの射す


Wl130411 今日は歯の治療に行ってきた。ちょっとした治療だと思っていたが、思いの外に虫歯が進行していたので、結局麻酔を使って穴を埋めてもらった。

夕方過ぎまで口の左側が無感覚状態になっていたが、夕食の頃にはようやく感覚が戻った。

写真は歯科医の駐車場からみた景色。田起こしが進みつつある。

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2013年4月10日

靴てふは行く先々で我が足を包み守りて誇ることなし


Wl130410 今日の写真は、Today's Crack で使ったヤツと同じものである。もっとも向こうはちょっとトリミングしてあるが、こっちは引いたままだ。

靴というのはなかなか大切なもので、合わない靴を履いていると体をこわしたりすることまであるという。私は靴に関しては、実用性と機能性、履きやすさ重視で、そうなるともっぱらベーシックなウォーキング・シューズ一辺倒になる。

この靴はこのところずっと愛用しているもので、どこに行くにも私の足を守ってくれているありがたい靴である。

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2013年4月 9日

飛び立つにスーパーマンも苦労せむ都会の空の電線の束


Wl130409 久しぶりに都心に出る仕事があった。写真は虎ノ門と神谷町の中間辺りの光景。

シャッターを押した時は、見事な青空とビル群の対比に惹かれていたのだが、改めて画像を見ると、都会というのはなんとびっしりと電線が張り巡らされているのかと驚く。しかもかなり太い電線である。

こんな具合では、スーパーマンも飛び立つのに苦労するだろう。

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2013年4月 8日

坂東の台地の果てに沈む日の吹く風さへも止むる赤さよ


Wl130408今日は仕事で古河まで行った。茨城県、栃木県、埼玉県の接する県境に近く、なんとなく台地という感じがする地域である。

台地なので、田んぼは少なく畑が多い。それに、関東平野のど真ん中だから、周囲に高い山があまり見えない。それでずいぶん広々としている。

その広々とした台地の果てに日が沈んでいく光景は、なかなかの見ものだった。

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2013年4月 7日

散る花の降り積もりたる地に立てば人の心の定まれるあり


Wl130407 昨夜来の春の嵐で、桜は豪勢に散り始めた。桜は散る桜が一番美しいと思っている。

写真は桜の根元の花むしろ。

散ってからも美しいのが花というものである。「吉野の花も散ればきたなし」 とは、散った花の美しさを知らぬ者の言い草である。

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2013年4月 6日

満開の十日続きし桜花今宵の雨と風に散るらむ


Wl130406 夕方過ぎから大嵐になるというので仕事先から早めに帰宅したが、言われるほどの大荒れではない。確かに雨も降り、風も強いが、尋常じゃないほどの強さじゃない。

これなら、先日の春嵐の方がずっとひどかった。あの時は家が揺れたもの。

とはいえ、これで茨城県南地方の桜はすっかりと散ってしまうのだろうなあ。

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2013年4月 5日

花てふは如何なる兆しを自らの咲き時として咲くものならむ


Wl130405春の日射しの中で、水仙が咲きそろっている。本当に、いつの間にか本格的な春になってしまった。

花というのは、どんな変化を見計らって自分の咲き時と判断するのだろうか。いったんは咲こうと思いつつ、「いや、まだまだ」 などと逡巡したりすることはないのだろうか。

そして、花によって気の早いやつと慎重なやつがいたりはしないのだろうか。

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2013年4月 4日

彼方では雲雀揚がりて間近なる鶯の声堂に入りたり


Wl130404 今日は久しぶりでうららかな春の日だった。昨日と比べると、着る服が完全に一枚少ない暖かな日射し。

彼方にはヒバリが揚がり、カエルが鳴き始め、ウグイスも上手に鳴けるようになった。まさに春である。もう少し暖かくなりすぎると、急に初夏にまでなってしまうから、このくらいがちょうどいい。

ただ、このちょうどいい陽気が長く続かないのが最近の特長なので、今日と明日のうちにゆっくりと春を満喫しておこう。

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2013年4月 3日

晴天と春の嵐の分かれ目の空を映して川面は膨る


Wl130403 昨夜来の春嵐で雨風がひどく、満開の桜も散ってしまったかと思っていたが、今年の桜はやけにしぶとく、まだ散り残っている。満開になってから急に冷え込んでしまったためだろう。

雨風は昼過ぎまで続いたが、夕方には上がって、そらに嵐と晴天のくっきりとした分け目のラインが現われた。小貝川が夕焼け色を映して水量を増している。

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2013年4月 2日

散りかねてただ咲く花をいかほどに惜しむべきとぞ人も戸惑ふ


Wl130402 一昨日も触れたが、今年の桜は本当に長持ちしている。咲いたとたんに冬のような寒さに戻ってしまったので、なかなか散らないで、もう一週間も満開のままである。

ぱっと咲いてぱっと散るのが桜だと思っていたが、今年はだらだらと散るようなのだ。あまりだらだら咲くと、花を惜しむ気持ちも薄らいでしまう。

明日までは雨模様で気温も上がらず、明後日には二十度ぐらいになりそうだ。となると、散るのは明後日ということになりそうである。

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2013年4月 1日

土手腹に蒲公英の咲く黄の色の混じりて春はまさに来にけり


Wl130401 我が家の裏手の土手にたんぽぽが咲き始めた。枯れ草色に覆われていた土手がいつの間にか緑になり、しかしそれだけでは春の実感が乏しいところだったが、たんぽぽの黄色が混じって、ようやくいかにも春らしくなった。

もうすぐ菜の花も満開になるだろう。そうなればもう、春爛漫である。

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