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2013年7月31日

長崎よ遠き昔よりいと遠き地に続きたる港の街よ


Img_6496 長崎には何度か来ているが、今回初めて長崎港に来た。思えば、江戸時代には日本唯一の貿易港だったのだから、港の街であるのは当然だが、これまではあまりその実感がなかった。

ところがこうしてみれば、確かに港の街である。しかも遠くまで続く港の街である。

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2013年7月30日

思案することも忘るる坂道を昇り下れば思案橋通り


Img_6488 長崎に来ている。思案橋付近の裏道の歴史スポットを、案内標識を頼りに辿ると、細い石畳の坂道と石段ばかりで、汗がしたたり落ちる。

長崎はこれまでにも何度か来たが、こんな裏道まで歩いたのは初めてだ。街にはざっと見ただけではわからない顔がある。

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2013年7月29日

竹繭といふものあれば迷はずに入りて蚕の目で外を見る


Img_6445 山梨県立美術館というところに行った。ミレーの絵で有名なところである。今回はオランダ・ハーグ派の特別展示も見られた。

この美術館の庭に、「竹繭」 というものがある。竹と笹の葉で編んだ繭のようなものだ。大小様々のものがあり、中に入れるようになっている。

一番小さなサイズの竹繭にこもってみた。なかなか居心地がいい。写真は中から外を見たところである。

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2013年7月28日

昇るともはたまた昇らずともつかぬスカイツリーを横目で身上ぐ


Img_6442 朝早く東京都内を抜けて多摩方面に向かった。下町を抜ける際に、スカイツリーを間近に見上げた。

スカイツリーもそろそろ混雑しなくなっているらしい。そろそろ昇ってみてもいいかなという気もするが、わざわざそのために行くほどのものでもないような気がする。

昇ってみてもいいが、別に昇らなくても構わない。どうなるだろうか。

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2013年7月27日

筑波嶺の方角を染め音もなく光る遠雷の里に下り来ず


Img_6411 夕方過ぎから雷が鳴り始めた。この写真は夕暮れの太陽みたいに見えるかもしれなが、夜空を染める雷である。

遠くで光っているので、稲妻までは見えなかったが、瞬間的に夜空を明るく照らす光が見える。

いつもの夏なら、筑波山方向で雷が鳴り始めたら我が家の方に降りてくるのだが、今年はなかなかやってこない。雷の通り道が変ってしまったようである。

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2013年7月26日

何処より湧き来るものか東京を埋めて歩く人に驚く


Img_6372 徳島での仕事を無事に終えて、とっぷりと日が暮れてから羽田空港に戻った。

地方都市から東京に戻ると、本当に人が多く感じる。一体どこからこんなに湧いてくるのかと思うほどだ。そしてつくばの地に戻ってやっと一安心する。

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2013年7月25日

そこここに踊る阿呆の気配あり熱き風吹く徳島の夏


Img_6351 仕事で徳島に来ている。写真の奥に見える山は、有名な観光地、眉山 (びざん)。

前に徳島に来たのは、例の震災から一ヶ月後ぐらいで、眉山の上のかんぽの宿に泊まった。久しぶりで夜中の余震に揺り起こされずに、ぐっすり眠ったのを覚えている。

今回は街中のホテルなので、かなり暑い。夕暮れになってもまだ熱い風が吹いている。そしてそろそろ、そこここに阿波踊りの気配が漂い始めている。

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2013年7月24日

夕闇の高速道の柔らかき灯りに雨の香り残れり


Img_6339 今日も常磐道の友部 SA に立ち寄った。もっとも、昨日とは反対の上り線側である。夕闇がせまり、明かりが灯り始めている。

今日は雨がかなり降った。昨日は都心に大変な雨が降ったようだが、今日は茨城県内でもずいぶん本格的に降った。

雨の香りの残る景色である。

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2013年7月23日

箸先でたぐりてつける鴨汁に常陸の里の味を探らむ


Img_6337 常磐道の友部 SA (下り線側) に、常陸庵という蕎麦屋のあることを、今日知った。これまでは、下り線側にはほとんど立ち寄ったことがなかったのである。

鴨汁せいろを食した。汁はあっさりめで、全体としてはまあまあである。もっとも 1360円もするのだから、このくらいのできでなければ困る。その意味では、コストパフォーマンス的には、「こんなものかな」 程度で、オススメというわけじゃない。

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2013年7月22日

夏草を刈りたる土手は夏空の下に枯れ草色で横たふ


Img_6333 我が家の裏手の土手は近頃、雑草が伸び放題だったが、市の予算で草刈りが行われたようで、今は刈られた草が枯れ草色になって横たわっている。

どうせまたもう一度、今度は町内会予算で草刈りをしなければならないだろうが、とりあえず風通しがよくなった。

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2013年7月21日

夏終はると見まごふほどの青空に羽毛の如き白雲ぞ浮く


Img_6328 昨日から妙に涼しい。日暮れ近くに見上げた雲は、秋雲である。

まあ、これで夏が終わるというわけではなく、八月に入ればまた猛暑になるだろう。せっかく一度は猛暑に慣れかけたのに、また一からやり直しになることを覚悟しなければならない。

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2013年7月20日

夏雲の湧くを忘れて土手際に薄紅葵涼しげに咲く


Img_6247 あのクラクラ眩暈がするほどの暑さがどこかに行って、何だか気持ちが悪いほど涼しくなった。暑いと言えば猛烈に熱いし、ちょっと涼しくなれば肌寒いほどになる。本当に近頃は、天気が極端だ。

土手のウスベニアオイが、涼しげに咲いている。

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2013年7月19日

筑波嶺の裏に廻りて眺むれば新しき顔の山が立ちたり


Img_6323 今日は仕事で筑西市まで行った。筑西市とは最近の市町村合併で新しくできた市で、中心は昔の下館市。茨城県とはいえ、宇都宮の方が水戸より近い。

写真は筑波山。いつも見慣れている方角ではなく、裏側から見た景色である。

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2013年7月18日

石垣に偲ぶ昔の風を受け福山城を後にせんとす


Img_6296 福山での仕事を終えて、新幹線で帰路につく前に、福山城跡の博物館を見学しようとしたのだが、あいにく今日は休館日だった。残念。

仕事はとても順調に終えたのだが、これが心残りである。写真は福山城跡の石垣。

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2013年7月17日

備後なる国のもてなし蕎麦をすすり明日の仕事に備へんとぞする


Img_6282広島県の福山に仕事で来ている。相変わらずの晴れ男で、関東は雨になっているはずだが、こちらはいい天気だ。

日暮れ時に着いたので、ステーションビルのレストラン街で 「もてなし蕎麦」 というのを食べている。

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2013年7月16日

真夏日にならぬ日の風受けて咲く薄紅葵の色ぞ浮き立つ


Img_6249 今日の最高気温は東京で三十度ぐらいと言っているから、つくば周辺では多分、二十八度か二十九度ぐらいなのだろう。このところのうだるような暑さに比べれば、かなりしのぎやすい。

地球温暖化が取りざたされる以前の感覚だったら、二十八度や二十九度でも十分に暑かったはずなのだが、このくらいで涼しいとまで感じるというのは、問題と言えば問題だ。

写真は土手に咲くウスベニアオイ、またの名をマロウという。

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2013年7月15日

半世紀前に消えたる砂浜を偲べば傍を電車行き過ぐ


Img_6226 仕事で、千葉県市原市に行った。よほど遠いかと思っていたが、我が家から正味二時間足らずで行けた。

とはいえ、内房線という路線は多分、三十年ぶりぐらいで乗ったので、気分的にはかなり遠いところまで行ったような気がした。

この辺りは昭和三十年代前半までは砂浜だったらしいが、五十年前からすっかり埋め立てられて、今は京葉工業地帯になっている。不思議な感覚の残る地域だ。

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2013年7月14日

我が夏は白く小さき花の咲くクリーピングタイムに埋もれて


Img_6244 今日は超特急の原稿仕上げに追われ、家からほとんど出ずに過ごしている。そんなわけで、写真も庭に生えているクリーピングタイムだ。

クリーピングタイムというのは、タイムというハーブの中でも横方向に繁殖しやすい種類のもので、あまり高くならずに横に広がると言うことは、芝生代りに使えるということだ。

本物の芝生よりも手がかからず、涼しさはずっと上で、さらに蚊が少なくなる (ような気がする) というわけで、我が家はずっとこれにしている。今の季節は、白い花が咲いてきれいだし。

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2013年7月13日

常磐線プラットホームは水蒸気立ちこめて夜の明かりに霞む


Img_6217 仕事で東京の立川市まで行き、夜遅くなって帰ってきた。写真は上野駅常磐線ホームの光景。

土曜日の夜遅くとあって、ホームは空いている。いかにも水蒸気たっぷりそうな空気が、蛍光灯の明かりにもやっている。

今回の三連休は、いや、今回の三連休も、仕事で潰れる。

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2013年7月12日

ぎらぎらとしたる空の色収まれば今日は暑さに耐へてみしようぞ


Img_6204 暑いには暑いが、昨日よりは吹き渡る風が熱風でないだけ、今日は耐えられた。

写真は小貝川の岡堰。空の色が昨日ほどギラギラしていない。これなら何とかなる。

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2013年7月11日

もくもくと湧き上がりては夏空を入道雲は切り開き行く


Img_6199 暑い。ものすごく暑い。あまり暑いので、家の中で仕事をしていると頭がクラクラする。本気で熱中症が心配になって、2年余りコンセントを外しっぱなしにしていた仕事場のエアコンのスイッチを入れてしまった。

昼にちょっと所用で外出すると、大きな入道雲が湧き上がっている最中で、日を浴びてきらきら光っている。あの雲がこっちにやってきたら、大変な夕立になると思ったが、そうはならなかった。

この辺り、本当に今年の夏は雷が少ない。あまりに少なくて、かえって不気味なほどだ。

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2013年7月10日

両岸の緑の上に 「濃密」 といふ字貼り付け行く夏の川


Img_6197 夏の色はごく単純だ。真っ青な空と白い雲。そして地を覆う濃密な緑である。

小貝川の土手の道を行くと、両岸は濃く分厚い緑に覆われている。この緑の上に、「濃密」 という二文字が貼り付いているような気がする。

本当にむせ返るような緑である。

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2013年7月 9日

雷は遠くに聞こえ夕立もつくばの里を過ぎて行き過ぐ


Img_6192 今年はつくば名物の雷が、案外少ない。いつもの年なら、今頃は毎日のように盛大な稲妻と雷鳴のオンパレードになるのだが、今年は雷鳴が遠くに聞こえるだけということが多い。

温暖化で雷の通り道が変ってしまったのだろうか。いつもの緊張感がない。

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2013年7月 8日

雷に注意せよとの呼びかけを消す勢ひのラジオのノイズ


Img_6189夕方前から、関東各地で大雨、雹、雷の被害が相次いでいるらしい。ここ、つくばの地は、いつもは雷の通り道で、稲妻と雷鳴で大変なことになるのだが、なぜか遠くで雷が響いただけだ。

ラジオの気象情報を聞こうとスイッチを入れたところ、雷への注意を呼びかける放送の真っ最中だった。ところがその上に、ガリガリ、ガリガリと、激しいノイズがかぶさる。

雷が近づいている証拠なので、ちょっと身構えたが、それきりで何事もなく日が暮れようとしている。

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2013年7月 7日

夕食にまともな額を支払ひてまともな味と雰囲気を食ふ


Img_6143写真は本日のホテルでの夕ご飯。このくらいまともな飯を食うというのは、珍しい。

結構うまかった。とくに川魚の佃煮は、骨ごと食える柔らかさまで煮てあって、おいしかった。

たまにはまともな夕食もいい。

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2013年7月 6日

熱き陽は雲の彼方で沈み行き時計の針の遅き動きよ


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蒸し暑い。

日が雲の彼方で沈みかけているのに、時計の針はまだ六時にもなっていない。

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2013年7月 5日

マジョラムに群れ飛び来たり蜜を吸ふ蜂は我らと同じきいのち


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玄関の前のうえこみで、マジョラムという名のハーブがどんどん咲いている。

その花にミツバチたちが群れている。蜂は邪魔しさえしなければ、少しも恐ろしくない。向こうは向こうで忙しいようなのである。

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2013年7月 4日

雨止みて涼しさを呼ぶ風吹けば僅かに揺れて赤き薔薇咲く


Img_6130 一昨日もこの薔薇の花を歌にしたが、あれからまた勢いよく、次々に花が開いた。こんなに沢山の花が一度に咲いたのは、久しぶりである。

今朝は朝から湿度が高く、何もしなくても汗が滲んだが、夕方近くになってようやく涼しい風が吹いてきた。明日からは真夏日になって、週末は猛暑になるという。

まだ体が熱さに慣れていないから、何とか暑さをやりすごそう。

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2013年7月 3日

注連縄の風になびけばをちこちで夏の祭は始まりゐるらむ


Img_6124 今日、牛久方面から裏道を通って帰ってくると、途中にしめ縄が張ってあった。この辺りでもう夏祭りが始まるらしい。

あちこちで、ひっそりと祭が始まる。有名な寺社の大きな祭だけが祭ではない。地域でひっそりと受け継がれてきた祭もある。

そうした祭をしっかりと守り続けることも必要だ。

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2013年7月 2日

震災の夢より覚めて咲くことの喜び思ひ出したる薔薇よ


Img_6118 我が家の裏に咲いている薔薇が、一昨年と昨年は元気が亡くてあまり咲かなかったのだが、今年は沢山の蕾をつけて、次々に咲き始めた。こんなのは久しぶりだ。

薔薇もあの震災がショックで、あまり咲かなかったのだろうか。今年は楽しみである。

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2013年7月 1日

なにごともなく暮れてゆく夏空のそのなにごともなきぞ嬉しき


Img_6117 所用で水戸方面に出向き、夕方頃に帰宅する時に写した空。

何事もなく無事に一日を終えることのありがたさが感じられた。

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