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2013年8月31日

台風の看板おろし海を来る雲の塊に連なる空よ


Img_6850 台風十五号は、今日の午前三時頃に温帯低気圧に変ったそうだ。「台風」 という看板を捨てたからといって、急におとなしくなるわけではないから、引き続き警戒は必要だが。

今朝のつくばの空は、日が射したり黒い雲に覆われたりの繰り返し。空は彼方の台風崩れ低気圧とつながっていると、如実に感じられる。

とはいえ、台風のままでの列島縦断はなくなったようで、少しは安心だ。

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2013年8月30日

交流の電気にしびれる心地してバッタは宙を震わせて飛ぶ


Img_6848 今朝、駐車場で車に乗り込もうとした時、両耳のそばを空気を震わせて飛びすぎるものがあった。それはバッタだった。

一匹はどこかに飛び去ったが、もう一匹は車のタイヤのそばに降りて、悠々と空を見上げていた。カメラを近づけてもすぐには逃げずにいた。

バッタというのは、空気を震わせる。心に電気を起きさせる。

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2013年8月29日

ブルーベリー二十オンスは底を突くこと難しき米国仕様


Img_6847 コストコという店は、冷静に見ればそんなに馬鹿安いというほどのこともないようだが、ありがたいのは、チマチマ買ったら面倒なものを、ドーンと大量に買えることである。

我が家では乾麺とドライド・ブルーベリーをどっさり買ってあって、いつでも好きな時に食べられる。

とくにこのブルーベリーは、米国仕様の二十オンス (五百六十七グラム) で、ちょっと口寂しい時なんかのおやつに重宝している。どんどん食べても、なかなかなくならない。

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2013年8月28日

夏空の下で稲穂の垂るる日に吹き来る風を涼風と呼ばむ


Img_6841 ふと気付けば、稲の穂がだいぶ実って垂れ下がってきている。

立秋が過ぎたからには、もう 「秋」 なのか、あるいは確実に秋が近づいているのか、さてまた、稲の稔りが早くなっているだけで、秋なんてずっと先なのか。

いずれにしても、もうすぐ稲刈りが始まるだろう。まだまだ暑いのに。

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2013年8月27日

涼風につくつく法師泣き止みて夕焼けの見ゆ終はる夏かは


Img_6839 このところ、あの猛暑がちょっとだけ収まって、朝晩は涼しいと思えるほどになった。涼しいといっても、あの暑さに慣れてしまった体の感覚だから、本当に涼しいというほどのことでもないのだが、それでも喜ばしい。

今日は西の空に夕焼けが見えた。空気の乾いた感じの夕焼けである。

これで夏が終るとも思えないので、油断はならない。十月までは暑いのだと思う。それでも、少しは期待してしまう。

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2013年8月26日

涼しき夜にほつと見渡す駅前のロータリーさへほつとしてゐき


Img_6838 都内での講演会に出席して、日が大分暮れてから戻ってきた。涼しいというほどではないが、猛暑というわけでもない一日で、夜になってもしのぎやすい。

駅前のロータリーも、ほっとしたように落ち着いた雰囲気になっている。ほっとしているのはこちらなのだろうが、人間というのは、自分の心情を外界に投影するものである。

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2013年8月25日

頬撫づる夜風の渡る駐車場に終はらぬ夏の終はりの初め


Img_6834 日が暮れて仕事から戻る途中、テレビ関連のケーブルの買い物のために、近くのショッピングセンターに寄った。寄ってみて気付いたのは、ここに入っていた家電量販店が撤退してしまっていたこと。

そこで、ここではフード・コートでの食事だけににして、さらに近くの家電量販店に寄り、無事に買い物できた。

ふと気付けば、夜風が少し涼しい。

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2013年8月24日

遠花火徒らにもつカメラには写らざるなり音のみ聞こえ


1 遠くで花火の音が聞こえるので、我が家の踊り場に出てみると、窓の向こうに隣町の花火が見える。

カメラを持ってもう一度踊り場に出ると、なかなか上がらない。音だけは聞こえるので、低い仕掛け花火になっているらしい。諦めて仕事場に戻ると、また 「ドン」 と大きな音が聞こえる。

再びカメラを構えると、また上がらなくなる。辛うじて撮れたのがこの写真。真ん中よりやや右側の赤っぽいのが、花火だ。

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2013年8月23日

人間といふ葦は書にいはるほど考ふるともいへぬ葦なり


Img_6818 夜遅くに長崎での仕事から戻ると、テーブルに 「パンセ」 というお菓子の詰め合わせがあった。世田谷のお菓子屋の定番らしい。

パンセといえば、パスカルの残した 「人間は考える葦である」 という言葉が思い起こされるが、私は 「人間はあまり考えない葦である」 と思ったりしている。

いずれにしても、おいしくいただこう。

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2013年8月22日

世の中で起きてあるまた起こらむとする戦争に否を示さむ


Img_6812 仕事で長崎に来ている。長崎は何度も来たが、まだ平和公園を訪れたことがなかった。今回は現場が近かったので、初めて訪れた。

有名は平和祈念像は、八月の記念日式典直後だけに、きれいに煤払いされて、ピカピカに輝いていた。両脇には今も千羽鶴がいくつも飾られている。

平和は祈りさえすれば達成されるわけではないが、祈りは必要だ。その上で、問題は今ある戦争を、そして起ころうとしている戦争を、どう収めるかだ。

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2013年8月21日

雷の気配迫りて暮るる空に急かれて家に辿り着きたり


Img_6807 久しぶりに東京都心に出て仕事していたが、四時頃に雷がなり始めたので、早めに切り上げて戻ってきた。

上野駅で常磐線に乗り換える時は大変な大雨と雷鳴だったが、電車の遅れはなんとか回避できたようだ。取手駅に着くと、今日はこれから雷が来そうな風情。急いで車に乗って帰ってきた。

なにしろ、明日は早朝に発って、また長崎に向かわなければならないのである。

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2013年8月20日

帰り来てひむがしの空見上ぐれば十五夜の月昇り来たりき


Img_6801 京都から帰ってきた。東京駅を降りると、ホームはさすがに京都辺りほどには暑くない。取手まで戻れば、さらに涼しい。

空を見れば、満月である。京都で十二夜、十三夜の月を眺めていたが、昨夜の月は見落としていた。地元でみる満月は、なぜかいいものである。

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2013年8月19日

宇治川を渡り来る風に都路の暑さをなかば忘れ佇む


Img_6784 宇治に脚を伸ばした。宇治川の流れは、いつも清冽である。

こんなところが、平安貴族の避暑地だったというのだから、都の真ん中はもっと暑かったのである。

宇治川を渡る風に、しばし暑さを忘れよう。

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2013年8月18日

大原の宝泉院に靴を脱ぎ座ればしばし立つぞ忘るる


Img_6774 大原に来たら、三千院だけで引き返してはならない。その先の音無の滝まで辿らなければ、あまりにももったいない。

写真は、宝泉院の、いろりのある間から庭を望んだところ。こんなところに座ってしまうと、なかなか動けなくなってしまう。

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2013年8月17日

薬師釈迦阿弥陀如来の坐し給ふ寺に声明の声ぞ聞こゆる


Img_6753大原来迎院の本尊、薬師如来、釈迦如来、阿弥陀如来である。浄土真宗の寺になると、阿弥陀如来が主になるが、ここは天台宗の念仏寺なので、このような三役揃い踏みになる。

堂内にはスピーカーで声明が流れていて、なかなかの雰囲気だ。

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2013年8月16日

大原の寺の仏と向かひ合ひ帰らむとして食ふにしん蕎麦


Img_6779 今日は昨日諦めた大原に来た。三千院から音無の滝まで歩き、帰りにバス停近くの蕎麦屋でにしん蕎麦を食べた。

大原の寺の仏像は素晴らしい。とくに来迎院や勝林寺は、撮影自由なのでありがたい。

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2013年8月15日

日の高き祇園の街に暑き風渡りてぽつくりの音は響きぬ


Img_6741 京都に来ている。新幹線を降りた途端に 「暑い!」 と悲鳴を上げそうになったので、まずは洛北の大原にでも行こうかと思ったが、駅前のバス停に行った時点で既に二時近かったので、諦めて四条河原に向かった。

人通りの中を散歩して、祇園を越えて建仁寺に行くと、まだ拝観時間で、有名な風神雷神図などを見ることができた。前にもここまで来たことはあったが、いつも夕方になってしまっていて、拝観時間に間に合わなかったので、これは儲けものだった。

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2013年8月14日

咲く花のいと少なきは灼熱に耐へかねたるか白き木槿よ


Img_6549我が家の裏手のムクゲの花が、あまりの暑さのせいか、あまり元気がない。いつもの夏なら白い花がどんどん咲いている頃なのだが、この夏はちらほら咲くだけだ。

ムクゲは秋の季語というぐらいだから、本当は暑すぎるのは苦手なのかもしれない。もう少し涼しくなったら元気が出るだろう。

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2013年8月13日

峠より磐城の国を見下ろせば緑なす地に阿武隈は霞む


Img_6710 酒田から一般道を辿ってつくばの里に戻ろうとしている。写真は、山形県の上ノ山から宮城県と福島県の県境、国見に抜ける七ケ宿街道のハイライト、小坂峠を越えて、国見の町を見下ろしたところである。

こうして見ると、まさに 「国見」 というのはふさわしい地名である。

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2013年8月12日

遅き梅雨明けて間もなき故郷の盆に清かに咲ける紫陽花


Photo 昨日の夜中、日付が変る直前に、酒田の実家に着いた。こちらは梅雨明けが遅かったせいか、玄関前のアジサイがまだ咲いていたのに驚いた。

今日は四万十市で四十一度を記録し、同時に三日連続の四十度越えという日本記録を作ったらしいが、こちらはまだしのぎやすい。少なくとも 「死ぬほどの暑さ」 ではない。

明日にはもうこちらを発って、つくばに戻る。

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2013年8月11日

われ未だ茨城人になりきれず来月知事の選挙あるらし


Img_6690 来月八日に、茨城県知事と県議会議員の選挙があるらしい。近所に選挙ポスターの掲示板ができて、初めて知った。

今日は帰省のため、夕方につくばの地を発つ。帰省するとなると、急に故郷が懐かしくなる。そういえば、私は茨城県知事の名前を正確に知らない。

「橋本なんとかと言ったなあ」 と思ってググってみると、「橋下昌」 と出てきた。「昌」 の読み方がわからないのでさらに調べると、「まさる」 だという。へえ、まあ、それも初めて知った。

私はまだ、茨城の人になりきっていないようなのである。

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2013年8月10日

灼熱と蒸気で霞む山の端に熱き火の玉沈む夕暮れ


Img_6602 名古屋での仕事を終えて帰ってきた。名古屋のみならず、東北より南はどこでもそうだったみたいだが、クラクラするほどの暑さだった。

帰りの新幹線から見ると、景色はすべて立ち昇る水蒸気で霞んでいる。その霞んだ空気の彼方で、山の端に日が沈む。まさに火の玉が沈んでいく光景。

火の玉が沈んでも、その熱気はいつまでも残っている。

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2013年8月 9日

覚悟して来たりといへど尾張なる黄昏らしくなき暑さかな


Img_6589 仕事で名古屋に来ている。名古屋は暑い。つくば周辺と比べれば、二度は気温が高い。

写真は名古屋駅新幹線口から見た夕暮れの景色。こんな夕暮れでも、かなり暑い。明日はますます暑くなるという。

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2013年8月 8日

暑き日の体冷やさむ一切れの茄子を冷蔵庫より取り出す


Img_6583 今日は暑い。とにかく暑い。この夏で初めて、「耐え切れん」 と感じる暑さである。

急ぎの原稿がたまっているので、仕方なく仕事場のエアコンを稼働させた。エアコンのスイッチを入れたのは、この夏二度目である。

一昨年と昨年は、一度も冷房を効かせずに夏を乗り切ったが、さすがに還暦を過ぎたので、仕事がたまっている日はおずおずとエアコンを使わせていただく。

写真は、ほてった体を冷やす焼き茄子である。冷蔵庫で冷たくして、風呂上がりにいただいた。

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2013年8月 7日

岩のりをやまほど載せてすすりたる夏のうどんに湯気は立たざり


Img_6579 今日は水戸方面からの帰りに、友部サービスエリアで 「岩のりうどん」 を食した。写真で見るように、思いっきり大量の岩のりがトッピングしてある。

ただ、岩のりはおいしいが、うどんがそのへんのどうでもいいゆでめんである。このサービスエリア、蕎麦はまあまあおいしいが、うどんはやめておいた方がいい。

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2013年8月 6日

すり切れたるサファリハットをかぶり来て三十五年は短き月日


Img_6575 今日の午前中、まだ世の中が暑くなり切らないうちに、周囲の草刈りをした。その時に熱中症予防のためにかぶったのは、35年前にニューヨークで買った 「バナナ・リパブリック」 のサファリ・ハットである。

当時のバナリパは、今のような小洒落たブランドではなく、ユニクロっぽい大衆品の店だった。そこで買ったTシャツなどはとっくにすり切れて処分したが、この某氏だけはすり切れようが縫い目が解れようが、いつまでも愛用している。

私が愛用し続けている最古のアイテムの一つである。

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2013年8月 5日

見渡せば雲湧き上がりその下の暗めるところ雨の降るらむ


Img_6567 またしても暑さが戻ってきた。昼頃に国道六号線から取手駅方向を見下ろすと、彼方に入道雲が湧いている。入道雲の下は濃い灰色になっているから、雨が降っているのだろう。

週末はとくに天気が安定しなくなると告げられている。名古屋に一泊で出張し、日曜日からは帰郷の予定なので、交通機関が乱れないように祈るばかりだ。

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2013年8月 4日

散ることを知らず真夏の紫陽花は咲きゐしままの姿で乾く


Img_6551 我が家の裏の空き地に咲く紫陽花は、車輪梅の木陰で、散らぬままにドライフラワーになっていく。

散らないということは、老いをさらすことであり、考え物でもあるが、紫陽花の場合は茶色に乾き果てても、なんとなく風情がある。

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2013年8月 3日

夕立の通り過ぎたるひたち野にロックの音と花火は響く


Img_6530 今日の午後、茨城の県南は降らなかったようだが、水戸近辺はものすごい夕立になった。道路は一瞬の間に川のようになった。

ひたちなかの海浜公園ではロックフェスティバルが開かれているのだが、一体どうなっただろう。日が暮れてからの各地の花火は、滞りなく実施されたようだ。

ただ、この雨もすぐに通り過ぎて、大きな被害にはならずに済んだようである。日本各地の大雨被害の地域は、さぞかし大変だっただろう。

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2013年8月 2日

土手草をわしわしと刈り進みゐる車の後ろ姿は淋し


Imgp0593 土手の向こう岸を、大音響を立てながら草刈りをする車がある。人手で刈る何倍ものスピードで刈り進んでいる。

何という車なのかしらないので、草刈り車とでも言っておこうか。その後ろ姿は、なにやら淋しげである。

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2013年8月 1日

坂東の平野の西に沈む日は柔らかきかな光も色も


Img_6537 しばらくドサ廻りをしてしまったので、久しぶりの関東の夕暮れである。長崎の暑さに比べると、関東は涼しさを感じるぐらいだ。

八月もかなり忙しい日々になりそうで、体力を温存しながら頑張ろうと思う。

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