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2013年9月30日

星見えぬことで雲居に覆はれて雨近づくと知れる夜空よ


Img_7094 日の暮れるのが早くなった。五時半にはもう暗くなる。

今宵は星も見えない。台風が近づいていて、湿った空気がどんどん流入しているからだという。せっかくすっきりとした秋の空気になったのに、またしてもじめっとして、雨の近づきを告げている。

明日からは十月。十月になったとたんに、また蒸し暑い日になりそうだ。

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2013年9月29日

ただ軽き秋の空気を透かし見るビルの灯りは瞬きもせず


Img_7090 途中から秋晴れになり、夕暮れにはまた雲の出始めた秋の日の宵の口。

ショッピングセンターの屋上駐車場から眺めると、この辺りにもそれなりに、ちょっとしたビルが建ち始めているのがわかる。

空気が澄んだ秋の宵には、ビルの灯りがすっきりと見えて、何となく町の様子が様変わりしつつあるのが窺える。

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2013年9月28日

つつましく咲き続けてはこの秋の最後に近き白き木槿よ


Img_7078 土手際のムクゲは、真夏の間はあまりにも暑すぎて花が少なく、ようやく涼しくなって盛んに白い花をつけだしたが、さすがにこの秋のおしまいに近くなってきた。

してみると今年は、咲いたムクゲの花の数でいえば、記録的に少なかったかも知れない。いつもの年は、本当にすずなりみたいに白い花が咲くのに。

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2013年9月27日

錆の浮くフェンスの縁に錆色をしたる尾の秋津じつと動かず


1 今朝、我が家の駐車場から車を出そうとしたら、錆の浮いた古いフェンスの縁にトンボが止まっていた。錆と同じような色の尾をしたトンボである。

秋は順調に深まっているようだ。来週は蒸し暑さが戻るというが、また涼しくなって、今度はすぐに寒くなるのだろう。

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2013年9月26日

黒雲の彼方夕陽の柔らかく見ゆる黄昏に辿る家路よ


Img_7070 ここ数日風邪気味で、苦しいほど咳き込んでいたのだが、今日はかなり楽になった。仕事にでかけるにも、どんよりとした気分でなくいける。

写真は、今日の仕事先、古河方面から帰ってくる時に見えた夕暮れの風景である。黒い雲が晴れつつあり、夕陽が姿を見せかけている。

なんとなく自分の体調と心持ちと同じ感覚だった。

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2013年9月25日

暮るるまで日がな咳き込み家を出ず汗もかかずに過ごしたりけり


Img_7063 まるで水墨画かモノクロ写真みたいな画像になったが、これは今日の夕闇の景色である。

一日降ったり止んだりの天気で、気温もそれほど上がらなかった。私といえば、久しぶりの風邪気味で、寝込みはしなかった物の、大事を取って予定をキャンセルさせてもらった。

本当に久しぶりの休日だが、明日には復活のつもりである。

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2013年9月24日

彼岸過ぎ薄の揺るる常のことも常にあらずと思ふこの頃


Img_7053 本当に秋らしい天気になってきた。いつの間にかススキの穂が風になびいている。

今年は夏が無茶苦茶に暑かった分、天気の方でも最終的な帳尻を合わせるために、秋の訪れが早いのかもしれないなどと思ったが、考えてみれば、もう秋の彼岸なのだから、このくらいのことは当たり前なのである。

近頃は、当たり前だと珍しく感じるほど、気候が当たり前でなくなってしまっているようだ。

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2013年9月23日

暑さ消す彼岸の風に何よりも激しく揺るるえのころぐさよ


Img_7055 今日は台風の影響なのかしらないが、結構風の強い日だった。北風なので、まともに風を浴びると肌寒いほどだ。

土手でネコジャラシが風に揺れている。このあたりに生えている草の中で、一番激しく風に揺れているのが、このネコジャラシだ。ぴょんぴょんと弾むように揺れるので、写真に撮りにくいほどである。

近頃はずっと 「暑さ寒さも彼岸まで」 なんてウソだと思っていたが、今年は久しぶりで涼しい彼岸を迎えている。

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2013年9月22日

立葵移れる空にこの年の最後の花を咲かせゐるなり


Img_7051 裏の空き地でピンクのタチアオイが咲いている。タチアオイは真夏の青空の下で見事に咲いているというイメージが強い。そろそろ秋になりかけた今、今年最後のシリーズのように開花している。

このタチアオイが咲かなくなると、いよいよ紫っぽい秋の花の頃になる。

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2013年9月21日

彼岸に入り汗ばみつつも涼しとふ挨拶するは口惜しきかな


Img_7049かなり秋らしい陽気になった。とはいえ、朝晩がとてもしのぎやすくなっただけで、実際には日中の気温は三十度近くになり、日向を歩けば汗ばむ。

こんな中で 「涼しくなったね」 などと挨拶をするのは、ある意味 「くやしい」 ものである。

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2013年9月20日

太平の眠りとやらをむさぼりてみたしと思ふ長崎の海


Img_7044 長崎に日帰りという、ある意味無茶な出張をした。朝一番で発って、夜に帰れば何とかなるものだとわかったが、体がかなりかったるくなる。

写真は長崎の港、大波止から見た景色。三本マストの蒸気船が停泊している。これって、日本丸というやつだろうか? よくわからない。

今日の長崎の海は本当に静かだった。

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2013年9月19日

穭田の彼方に秋の白雲の漂ふ見えて名月を待つ


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刈田にひこばえができて、まるで田植えを終えてしばらく経ったような景色になっている。ただ、水が張られていないので、秋の景色とわかるのだが。

最近は稲刈りが早くなって、八月の末にはどんどん刈り始める。そして稲刈りが終わってからも暑いので、ひこばえがどんどん育ってしまうのだ。

ところで、田んぼのひこばえのことを 「穭 (ひつじ)生え」 という。穭生えした田んぼは 「穭田」 だ。どうしてこんな風にいうのか、語源はわからない。

ちなみに、今日は中秋の名月だが、明日の早出のために都内のビジネスホテルに泊まり込んでいて、カーテンを開けても周囲が建て込んでいるので、月は全然見えない。昨日書いたように、明日の月の方が真ん丸なので、いいや。

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2013年9月18日

名月を明日に控へてひむがしの空より小望月は昇れり


Img_7037 今日は 「こんな日ばかりだとありがたい」 と言いたくなるほど、気持ちのいい秋の日だった。日中は日が射すのでそれなりに暑さを感じはしたが、汗をかいてもすぐに乾く。

日が暮れかけると、真ん丸にやや欠ける小望月が姿を現した。月齢は十三夜だが、暦でいえば今日は十四夜である。そして暦的には明日が十五夜で中秋の名月だが、月齢で言えば、明後日の二十日の方が満月である。

中秋の名月が満月とは限らないのである。

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2013年9月17日

利根川は溢るるほどの流れにて秋の夕陽に照らされゐたり


Img_7029 秋田から一日遅れで戻ってきた。取手駅に着いたのは、夕方である。

取手駅に着く直前に渡る利根川は、水量がとても増えていて、河川敷は水浸しだった。この辺りは台風の直撃は避けられて、それほどの大雨にはならなかったというが、上流で降った雨が影響しているのだろう。

取手駅に降りると、三日前とは様変わりの涼しさだった。

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2013年9月16日

みちのくの秋田の街にあと一夜比内鶏食ひ留まらむとす


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台風の影響で秋田からの列車がすべて運休になり、もう一泊することになった。おかげで、比内鶏の親子丼にありついたから、まあいいか。

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2013年9月15日

水鳥の嘴のその似姿の切り開く道を滑り着く街


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秋田に来ている。初めて 「スーパーこまち」 という列車に乗った。乗り心地は最高。流れるようによどみなく秋田に着いた。

ただ問題は台風である。今日のところは何とかなったが、明日、まともに帰れるかどうか、心配だ。

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2013年9月14日

大会の終りし野球グランドの芝はひたすら緑なりけり


Img_6970 今日、仕事に向かう途中で通りかかった市営のグランドでは、草野球の大会が行われていたようだったが、帰りに同じ道を戻ってくると、すっかり終っていた。

台風の影響なのか、やたらと蒸し暑い一日だったから、野球も大変だったろう。選手たちの帰ったグランドは、何事もなかったように静かで、静まりかえっている。「夢の跡」 というほどの痕跡もない。

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2013年9月13日

稲刈りは進み水嵩減る川の昔の姿ぞ思ひ出さるる


Img_6967 田んぼでは稲刈りが進み、川の水嵩が減ってきた。我が家の裏手の川も、流れの真ん中辺りで川底が見え始めた。

実は、この写真の川底の露出しているあたりが、以前の向こう岸だったのである。拡幅工事で川幅が二倍になり、それに伴って 「裏の小川」 と言っていたのが 「裏の川」 に変わった。

同じ所に三十年も住み続けると、いろいろな変化に遭遇する。

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2013年9月12日

八戸の日射しの中に新幹線のホームはメタリックに横たはる


Img_6956 東北新幹線の八戸駅は、イメージとしてかなりメタリックで、ハイテクな感じである。ちょっと前まで東北新幹線のターミナルだったのだから、かなり気張って作られたのかもしれない。

今日は天気予報では曇りのち雨だったのだが、晴れ男の私が来ているので、ずっと晴れていた。おかげで気温は三十度前後に達したようで、かなり暑く感じた。

日が暮れて関東に着いてからの方が、涼しい。とりあえず、九月の三連族出張の第一弾をつつがなく終了。

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2013年9月11日

車窓より見ゆる景色はみちのくの初秋の色に満ちて行くなり


Img_6920出張で青森県八戸市に来ている。いやはや、東北新幹線は速い。上野から八戸まで、三時間足らずで着いてしまう。東海道新幹線より感覚的に速いような気がしていたが、実際にも速いらしい。

八戸は思っていたよりも涼しくない。とはいえ、暑くもない。上着を持ってきたが、要らないみたいである。

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2013年9月10日

野を行けば渡れる蝉の鳴き声もつくつく法師のみとなりけり


Img_6912急速に秋らしくなってきた。裏の土手を歩けば、聞こえてくる蝉の鳴き声は、すべてツクツクホウシになった。他の蝉の声は聞こえない。

アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声は、上から降り注ぐイメージだが、ツクツクホウシの鳴き声は、水平に渡っていくような感じがする。

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2013年9月 9日

青空を横に流るる白雲の下に広がり行く穭生え


Img_6910 ようやくたまらない暑さが去りつつあるようで、少しは秋らしくなってきた。夜明け前などは、肌寒さを感じるほどだ。

田んぼの稲刈りもどんどん進んでいて、ほとんど刈田になっている。早く稲刈りの済んだところは、新しい緑のひこばえが出てきている。

この田んぼのひこばえのことを、「穭 (ひつじ) 生え」 という。穭生えした田は、「穭田」 だ。穭田がどんどん広がってきている。

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2013年9月 8日

雨上がり朝に咲ける昼顔の黄昏までにしぼみたりけり


Img_6909 ヒルガオという花は昼に咲くのかと思っていたが、今朝早起きした時には、もう咲いていた。どうやら、昼になってもしぼまずに咲き続けているので 「ヒルガオ」 というらしい。

雨上がりの朝、雫を付けて咲く姿はとてもきれいだった。その名の通り、昼になってもまだ咲いていたが、黄昏前にはさすがにしぼんでいた。

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2013年9月 7日

存外に静かなるなり近頃の中学校の運動会とは


Img_6902 近所の中学校で、運動会が開かれていた。もうそんな季節になっていたのか。

近頃の学校の運動会は、案外静かである。大袈裟でなく、無声映画を観ているようだ。子供の数が減っているし、近所への騒音配慮もするようになったから、それも道理だ

それにしても、このまま涼しくなってくれるのか、はたまた、また暑さがぶり返すのか。

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2013年9月 6日

夜長なれば生き返りたる心地して生き返りたる街灯見上ぐ


Img_6898 我が家の前にある街灯が、ちょっと前から蛍光灯が切れかかって頼りなく点滅を繰り返していたのだが、このほどようやく交換されて、まともになった。

おりしも、今日から急に涼しくなって、夏ではなく、確かに秋だという気がし始めた。台風崩れの低気圧が通り抜けて、日本列島付近の空気が入れ替わったのだろう。

もっとも、これから何度も暑さがぶり返してうんざりするのだろうが、いずれにしても久しぶりの涼しさで、街灯ばかりでなく人間まで生き返ったような気がしている。

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2013年9月 5日

穏やかに晴れたる空を見上ぐればその穏やかさありがたきかな


Img_6897 今日は午前中に雨が降ったり止んだりだったが、昼過ぎからは穏やかな空になった。穏やかな日というのは、当たり前のように見えて、実はありがたいと思えるのは、近頃の天気がちっとも穏やかじゃないからだ。

台風崩れの低気圧が通り過ぎたら、日本列島付近の天気が入れ替わって、少しは涼しくなってくれるだろうか。

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2013年9月 4日

真黒にも湧き上がる雲の外側に危ふく存す日常世界


Img_6882 三日前の竜巻はまだ記憶に生々しいが、今日もまた栃木県で竜巻が発生したという。「日本って、こんなに竜巻が多い国だったっけ」 と言いたくなるほどだ。

今日、水戸方面から車で帰ってきて、つくば市を通過している時、筑波山方面を見ると、真っ黒な雲が、どれほどの高さに達しているのかわからないほど湧き上がっていた。あの雲の下はゲリラ豪雨だろう。もしかしたら、竜巻に近い突風も吹き荒れていたかもしれない。

この国では、異常気象が身近になってしまった。

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2013年9月 3日

晩夏とも初秋ともつかぬ青空と二十一世紀の海風よ


Img_6875 久しぶりに湾岸の有明に行った。展示会の展示物を搬入するためである。

一時はここにあった団体のオフィスに勤めていて、毎日のように通っていたのが、今では信じられないほどだ。よくまあ、毎日片道二時間もかけて通っていたものだ。

さすがに湾岸までくると、少しは天気が穏やかだ。海から少し遠ざかると、近頃は竜巻やらゲリラ豪雨やらで安心できない。

この日も、我が家に戻ったら大雨が降った形跡があった。晩夏とも初秋ともつかないが、とりあえず、今日から 「秋の歌」 というカテゴリーにする。

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2013年9月 2日

この夏の暑さに負けていたりしが木槿は息を吹き返したり


Img_6872 例年、夏から秋までずっと沢山の花を咲かせてくれるムクゲだが、今年はあまりの暑さにバテてしまったのか、花の数が少なかった。

最近、少しは朝晩が涼しくなったためだろうが、ようやく息を吹き返したようで、だんだん花の数が増えてきている。このまま少しずつすずしくなってくれれば、十月まで咲き続けてくれるだろう。

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2013年9月 1日

灼熱の地面を冷やす雨をもて秋の空気を呼びたき今宵


Img_6855 茨城県南部の昼間は写真のように晴れて暑かったのだが、中部の水戸は夕方頃から雷を伴った大雨になり、各所で道路が冠水して、車で帰ってくるのが大変だった。

雨が降るまでは、何もしなくても汗が噴き出るほどの暑さだったが、さすが大雨である。すっかり地面が冷やされて涼しくなった。

つくばの我が家に辿り着いたら、雨は全然降らなかったらしいが、それでも空気が少し入れ替わったようで、少ししのぎやすくなっている。これで少しは秋らしくなるのかと思ったが、明日も暑いらしい。やれやれ。

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