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2013年10月31日

白鷺は濁れる川に真白なる影を映して秋空深し


Imgp0699我が家の裏手を流れる川は、関東の平野を行く川とて、決して清らかな流れというわけではない。泥の色に濁っている。

しかしそこに白鷺が立つと、きちんと真っ白な影を映す。そしてその背景の秋空も青く映る。なかなか見事なものである。

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2013年10月30日

見上ぐれば長く続かぬ秋空に追ひ立てらるる心地する頃


Img_7269今日は所用で一日出歩いた。写真は遅い昼食を取りに寄ったショッピングセンターの駐車場の風景。

太陽が薄雲に隠れているが、十分に明るく、そして暖かい一日だった。この好天は週末まで続くらしい。

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2013年10月29日

夕暮れの携帯電話の基地局を飛び交う電波も川に映るか


Img_7265我が家の裏を流れる川に、川岸に立つ携帯電話基地局の塔が映っている。これは Docomo のもののようだ。

今日は朝から冷え込んでいたが、夕方過ぎから逆に暖かくなってきた。肌寒さは山を越えたらしい。

週明けからまた出張だ。天気が安定してくれるといいなあ。

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2013年10月28日

うねうねと薄く波打つ筋雲の端より端に伸びる秋空


Img_7260今日も概ねさわやかな秋空だった。空を見上げると薄い筋雲が長く伸びていた。

曲がりくねった飛行機雲のような筋雲だった。

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2013年10月27日

川土手に木と家々の濃き影の映り刻まれ秋は過ぎゆく


Img_7248久しぶりに気持ちのいい秋晴れになった。裏の川の土手に、木や家々のくっきりとした濃い影が落ちている。同じアングルでも、二十三日の写真 (参照) とはまったく別だ。

近頃は秋らしい秋といえる時期が短いから、これは貴重な日である。日が落ちてしまうと、肌寒いぐらいになっているので、もう 「晩秋」 になってしまうのだろう。

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2013年10月26日

野分去り雲の切れ間に早々と晩秋色の青空を見る


Img_7246 台風は午後には東海上に抜けたというのに、天気はなかなか回復しなかった。夕方五時頃になってから、ようやく雲の来れ間から青空がのぞかれた。

今日は本来なら出雲に行っていたところだが、予定変更で、地元での仕事ができた。元々ダブルブッキングで、地元には 「ごめんなさい」 状態だったのである。それが最終的にはごめんなさいにならずに済んだ。

台風が過ぎて、また秋というか、晩秋の気温になった。最近は、九月までが真夏、十月半ばまでが夏、十月の後半が秋、そして十一月になったら冬と思っていればいい。

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2013年10月25日

列島の空気はさらに入れ替わり野分の雨を夜は受けむとす


Img_7238台風が近づきつつある。昨日までの予報よりは、本州から少し離れたあたりを通過するようだが、いずれにしても影響は避けられない。

夜になって仕事先から車で帰る間にも、雨脚は強くなった。道路が低くなっているところは、かなり深い水溜まりになっている。

写真は常磐道の友部サービスエリア。ここで食事をした時は、まだそれほどの雨ではなかったのだが、風がずいぶんなま暖かかった。

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2013年10月24日

遙かなる海に野分の迫る頃木槿は全て咲き尽くしたり


Img_7229台風が近づきつつはあるのだが、空がどんよりとしているだけで、まだ風も強くないし、雨も降ったり止んだりという程度。明日あたりから本格的な影響が出てくるようだ。

気温だけが妙に低い。十一月下旬の気温だそうだ。近頃は暑いと言えば暑いし、それが終ると 「涼しい」 を通り越して 「肌寒い」 になる。ちょうどいい気候の時期が、本当に短い。

写真は裏を流れる川の土手の様子。ムクゲの花は咲き尽くしてしまったようで、もう新たな蕾が開くことはない。

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2013年10月23日

川土手を覆ひゐたりき夏草も刈られ見上ぐる空の秋色


Img_7225つい半月前は気温三十度の真夏日だったのに、何度か台風が来ているうちに、日本列島の周りの空気が入れ替わってしまったようで、すっかり秋になった。

我が家の裏を流れる川の土手も、すっかり草刈りが終ってさっぱりとした風情になった。この季節に草を刈ってしまえば、あとは来年の春まで伸びない。

あとは週末の台風をいかにやりすごすかである。

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2013年10月22日

快速で秋の日は落ちこの里に各駅停車の闇は広がる


Img_7221_2 近頃、本当に日の暮れるのが早い。ちょっと油断しているとすぐに暗くなる。

今日も、「ああ、きれいな夕暮れだなあ、和歌ログ用の写真にちょうどいいなあ」 と思っているうちに、あっという間に暗くなってしまった。

街灯の向こうに、ほとんどシルエットになった木々と、車のヘッドライトだけが見える。

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2013年10月21日

朝霧の薄らぎ行けば太陽は思いの外の高みにて照る


Img_7219今朝はかなり濃い霧が発生していた。早朝のうちは、視界が 五十メートルもなかったと思う。

徐々に霧が薄らいだのは、朝の八時前。ふと気付くと、太陽が思いの外に高い位置に昇っていた。それからは朝霧の日の常として、青空が広がった。

今日は肌寒さは感じなかったが、明日からはまた冷えるらしい。

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2013年10月20日

秋深み草の茂れるわが庭にただ一匹のこほろぎぞ鳴く


Img_7212近頃、急に冷え込んでいる。先々週まで気温が三十度を超えていたとは思われないほどだ。

我が家の庭は小さいとはいえ、クリーピングタイムを這わせて草を豊富にしているので、秋になると虫の鳴き声が豊富である。その虫も、今夜はコオロギ一匹だけとなってしまった。

季節の移ろいの、なんと速いことよ。

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2013年10月19日

薄揺れ最期の木槿咲きかけて遂に咲かぬか風の冷たさ


Img_7209 今日は完全に秋だ。しかも、急に晩秋の雰囲気である。川岸のススキが風に揺れている。

夏になる前からずっと咲き続けていたムクゲも、最期の芽が一つ開きかけて躊躇している。このまま咲かないで終ってしまうかもしれない。

こうまで天気の振れ幅が大きいと、本当に体が大変だ。風邪を引かないように気を付けなければならない。夕べからフリース・ジャケットを着て仕事をしている。

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2013年10月18日

暑き日と肌寒き日の繰り返し秋ともしれぬ秋の甘酒


Img_7206日が暮れて、急に肌寒くなったので、甘酒を作って飲んだ。このところは夏のような暑さが続いたので、冷やして飲んでいたのだが、今日は暖かい甘酒である。

それにしても、こんなに暑くなったり寒くなったりの繰り返しでは、季節感がおかしくなる。秋というより、夏と冬の間を行ったり来たりという気がする。

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2013年10月17日

金刀比羅の木々を透かして見下ろせば平野と海の青く広がる


Img_7194せっかくの讃岐なので、帰路につく前に金比羅参りをした。もちろん、しっかりと奥社までである。往復で一時間以上かかった。

写真奥社に行く参道の途中、木々を透かして讃岐平野を見下ろしたところである。金刀比羅宮というところは、本社までは賑やかな観光地のイメージだが、そこを越すと急に自然が豊かになる。

いにしえからの、特大の鎮守の杜である。

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2013年10月16日

讃岐なる満濃池は山中に雲居を映し広がりゐたり


Img_7177 今日は香川県丸亀市の満濃池のそばを通り過ぎた。ただ通り過ぎるだけではもったいないので、ちょっとだけ車を降りて眺めてみた。

満濃池は、小学校の社会科の教科書に出てきたので、誰でも知っているだろう。弘法大師が造営したと伝えられる、日本最大の溜池である。

教科書で習った時には、平野の中の池と思っていたが、実際に来てみると、池というよりはもう、ダム湖という印象だ。平安時代にすごいものを造ったものである。

やはり、実際に来てみて初めて実感するということがある。

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2013年10月15日

十年に一度の強さ保ちつつ野分近づく黒潮の上


Img_7158 仕事で香川県に来ている。仕事の本番は明日の午後からなので、明日の朝イチに発っても間に合うのだが、何しろ台風接近で欠航になる可能性がかなり高い。そんなわけで、天気がまともなうちに、高松入りした。

写真は、今日の昼の羽田空港の様子。もう雨が降り始めている。今夜は暴風雨になって、明日の午後からは台風一過の晴天になるどろうという見通しである。

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2013年10月14日

庄内の刈田の彼方青空を背に鳥海は広々と立つ


2 父と母の法事を済ませて、とんぼ返りで戻ってきた。酒田は快晴で、鳥海山がきれいに見えた。

もう白鳥が渡ってきていて、朝には 「コウ、コウ」 と鳴きながら飛ぶ声が聞こえる。稲刈りの終った田んぼに行って、落ち穂をあさるのだ。田んぼは白鳥で一杯である。

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2013年10月13日

青空に白く鎮まる半月の夜半に至りて黄味を増したり


Img_7150父と母の法事で、酒田に帰ってきた。母は七回忌、父は三回忌である。母の七回忌と父の七回忌が重なるというのは、案外よく聞くが、ウチもそうなってしまった。

妻が先立つと夫も五年持たないというが、本当にそんな感じなのかもしれない。父は元気だったので、こんなに早く逝ってしまうとは思わなかったのだが。

写真は途中の磐越道阿武隈高原サービスエリアで休憩した時の空。きれいに澄み渡って、半月が見えている。日が暮れるに従って、やや黄味を増した。

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2013年10月12日

真夏日の日射しの中で薄揺れセイタカアワダチソウの色づく


Img_7143今日もまた真夏日。朝晩が涼しいから、ひとまず秋ということにしておくが、まったくもう、一年のうちの半分は夏という気がしている。

とはいえ、この真夏日の日射しの中で、ススキの穂は揺れ、セイタカアワダチソウが色付いてきている。夏と秋の混在する季節感は、どうも居心地が悪い。

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2013年10月11日

赤き実を激しく揺らし吹く風のなま暖かさ秋ならぬ秋


Img_7140風が強い。どんなに強く吹いてもなま暖かい風なので少しも寒くない。変な天気である。

図書館の駐車場に真っ赤な実のたくさんついた低木が植えられている。南天なのか、あるいは実が沢山つきすぎている様子からはピラカンサなのか。素人には見分けが付かない。

赤い実が風に激しく揺れている。

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2013年10月10日

緑布く穭田に降り白鷺は落穂あさるを忘れ佇む


3稲刈りのとっくに済んだ田んぼは、刈田の色には染まらず、一面緑の穭生えで覆われている。秋の景色とは思いにくいが、これでも十月十日である。

緑の穭田に一羽の白鷺が舞い降りている。餌をあさるでもなく、ただ呆然と佇んでいる。今日はちょっと暑いが、昨日のような強風でもないので、少しほっとしているのだろうか。

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2013年10月 9日

真夏日の今日名ばかりの十月の空に黒雲疾く流れ行く


Img_7135 今日は台風二十四号くずれの低気圧の影響らしく、やたらに風の強い一日だった。裏の川の水位は下がっているので、あまり大きな波にはならないが、びっしりと細かな波紋が刻みつけられていた。

やっと秋になったと思っていたが、涼しくなったのは一時的で、また夏の暑さが戻った。やっぱり十月までは夏の暑さが続くようだ。

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2013年10月 8日

銀色に光るボディに熱き湯を満たし三十年(みそとせ)生くるテルモス


Img_7123 我が家では三十年以上、テルモスの魔法瓶を使っている。途中で人並みに電気ポットにした時期もあったが、余計な電気は使うし、水垢は出るし、場所塞ぎだしで、早々に処分してしまい、昔ながらの魔法瓶に戻った。

最近、蓋の部分が摩耗と劣化でオシャカになったのだが、アマゾンで調べたら部品がちゃんと提供されていて、新しい蓋に取り替えて生き返った。さすが、テルモスである。

これは死ぬまで使い続けると思っている。

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2013年10月 7日

稲刈りの終れば元の川幅に戻り静かに行く小貝川


Img_7119 近くに 「岡堰 (おかぜき)」 というところがあって、小貝川の一部の川幅が拡げられ、小規模なダムみたいになっているところがある。春から夏にかけて、農業用水を確保しておくためのものだ。

秋になって稲刈りが済んでしまうと、水を溜めておく必要がなくなり、台風で大雨が降ってもここでバッファリングできるという意味もあって、流してしまう。

すると、夏の間は隠れていた陸地が現われる。元々水分はたっぷりだから、草の生えるのもあっという間で、きれいな緑の絨毯みたいになっている。

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2013年10月 6日

飛び跳ぬる鯉の痕跡幾つもの同心円で広がる波紋


6 雨模様が続いているので、裏の川の水位がほんの少しだけ上がっている。水が濁っているので見ることはできないが、水面下では鯉が泳いでいるらしい。

時々ぱしゃりと音がして、水面に飛び跳ねているようで、たまにはその姿を瞬間的に目撃することができる。飛び跳ねた鯉はすぐに水中に戻り、水面には同心円の波紋が広がる。

見ればいくつもの同心円状の波紋があり、これが一匹の鯉の痕跡なのか、あるいは複数の鯉によるものなのか、見当が付かない。

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2013年10月 5日

雨に濡れ底なし沼の深みまで街の灯りを映す夜道よ


Img_7114 朝から冷たい雨が降ったり止んだりの週末。夜道は信号や街灯、車のヘッドライトがアスファルトに映り込んで、わけがわからなくなる。

明日は雨が止んでくれるとありがたい。

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2013年10月 4日

いつになく冷え込む夜半は暖かきうどんで滲む心地良き汗


Img_7111今日はかなり肌寒い。十一月上旬の気温だそうである。そんなこともあって、ちょっと風邪を引きかけているような気がする。

風邪の引きかけには、暖かいうどんと決まっている。一気に啜り来むと、心地良い汗をかく。これで明日は回復だ。

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2013年10月 3日

哀しきは己がブログにコメントしスパムとさるる長き秋の夜


5_2 今日の歌の背景は、もうひとつのブログ "Today's Crack" の本日付の記事を読んで頂ければわかる。

早くいえば、自分のブログにコメント (ほとんどは、コメントへの返信として) をつけようとすると、スパム・コメントと疑われるのである。疑われるだけならまだしも、下手すると完全にスパムと断定されて、書込みを拒否されるのだ。

まったくもって、哀しいお話である。

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2013年10月 2日

野の露は雲居の色に染まりゐて草の緑の透きて浮かばず


Img_7107 昨日からずっと、雨が降ったり止んだりしている。降る時は結構な勢いでざっと降る。

草に露が乗っている。これは夜露や朝露といった風流なものではなく、雨粒そのものだ。台風二十二号は東に抜けたが、本州の中でも東に位置する茨城県は、最後まで雨が残るようだ。

明日は晴れないまでも暑くなるとの予報である。東京は二十九度になるという。昨今の真夏だったら二十九度というのはしのぎやすいほどだが、一度涼しくなってからの二十九度は、微妙である。しかも湿度はそれほど下がらないというので、結構蒸し暑く感じるだろう。

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2013年10月 1日

夕暮れの空を流るる秋雲の切れ間に見ゆる時の移ろひ


Img_7101 秋の夕暮れの景色である。西に沈んでいく陽の残照がそこはかとなくきれいだ。

夏と秋の風景の大きな違いは、雲が縦に盛り上がっているか、横に流れているかである。秋の雲は横に流れる。その様が余計に季節の流れを感じさせる。

なにしろ、もう十月である。

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