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2013年11月30日

満車なる地上にはなき青空を屋上駐車場より見上ぐ


Img_7536 今日、ちょっと買い物があって近所のショッピングセンターに寄った。さすが週末で、地上の駐車場は満車。

しかたなく三階駐車場に向かうと、そこもほぼ満車。しかたなく屋上駐車場に行くと、そこはガラガラ。世界が違っていた。

きれいな空を見上げて深呼吸したくなるほどの快感。どうしてみんな、ここまで昇ってこないんだろう。

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2013年11月29日

山里の鳥の名知ればわれ鳥とつながり生くる心地こそすれ


Img_7534先日、日本野鳥の会が編集・発行した 「新 山野の鳥」 (改訂版) という図鑑を買った。定価六百円だから、かなりお買い得だ。

身近な住宅地から山林、草地、高山にいたるまで、日本のあちこちで見られる鳥がわかりやすく図説してある。さらにバードウォッチングの際の留意点まで書いてあるからありがたい。

自分は野鳥なんてよく知らないんじゃないかと思っていたが、この図鑑をみると身近な鳥は案外よく知っているとわかった。まんざら捨てたもんじゃない。

次は姉妹編の 「新 水辺の鳥」 というのが欲しくなって、Amazon で注文した。

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2013年11月28日

吹き来たるつくばおろしを一身に受けて薄は真直ぐに立たず


Img_7531今日は北西の風だ。筑波山方向から吹き下ろす風は、我が家の裏手を流れる川にとっては、ちょうど上流から下流に吹きつけることになる。

だから、川面に流れの方向に波が立つと、それは木枯らしである。そして、川岸のススキも、下流に向かって斜めに揺れる。

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2013年11月27日

千日を埋め余りある色合いの変化とともに千日紅咲く


Img_7529今月の六日 に詠んだ千日草の歌の場所を通りかかると、まだきれいなピンクの花に埋められていた。さすが千日草、千日紅というだけあって、長い間咲き続ける。

よく見ると、ピンクとはいえ実に様々な色合いがある。この微妙な色合いの変化がたまらなく見事だ。

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【平成二十七年十月二十三日追記】

この花は調べ直したところ、ヒメツルソバという花と判明した。歌は敢えてそのままに残しておく。

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2013年11月26日

ぽつぽつと届く喪中欠礼の葉書を透かし彼方を望む


Img_7528今月半ば頃から、喪中欠礼の葉書がポツポツと届くようになった。中には自分が葬儀に参列しているので、わざわざ知らせてもらわなくてもわかっているというのもあるが、先方としては一応出すのだろう。

知人の親が亡くなった場合などは、大抵八十歳を過ぎているのでまだ平成でいられるが、中には知人の子からの葉書もある。私の年代でも、ぽつぽつと当たり前に死に始めた。

なんとなく遠くを見つめてため息をついてしまうような時節である。

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2013年11月25日

霜月の北の大地に吹き下ろす風にジングルベルの響きよ


Img_7516一昨年の今頃、北見に来た時には雪が降った。してみると、今回の出張はまだそんなに寒くない。

とはいえ、街のあちこちに流れるリスマスソングは、内地で聞くよりもずっとしっくり来る。

写真は北見駅。なかなかお洒落な雰囲気の駅である。

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2013年11月24日

北見なる大地の果てに日は落ちて冷気張り詰む硬く動かず


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仕事で北海道の北見市に来ている。天気は上々だが、寒い。地元の人は 「今日は暖かい」 と言うが、冗談じゃない。私には十分に寒い。

日が暮れてからはますます寒くなった。明日の朝はどんなに冷えるだろう。

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2013年11月23日

白壁の土蔵の屋並うららかに晴れたる空の下で輝く


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今日は滋賀県に行った。さすが古い歴史のある土地で、白壁の土蔵のある屋並である。

昨日までとは打って変わったうららかな日和だった。

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2013年11月22日

冬空を映して青く静かなる大村湾のまろき縁取り


Img_7488写真は長崎空港から大村湾を渡るための船着き場。冬腹の空を映す海がきれいだった。

今日の所はいったん帰宅し、明日早く、今度は関西方面に向けて旅立つ。

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2013年11月21日

南国の山の端に生ふる葉も紅く色づきにけり風ぞ冷たき


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九州といえど、風が冷たい。山の端の葉は色付いている。

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2013年11月20日

長崎の荒海越えて吹き来たる風に冴えわたるイルミネーション


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長崎に来ている。ホテルの前のイルミネーションが、あまりド派手ではなくて素敵だ。

長崎はいわば日本海側の気候に近いわけなので、首都圏よりずっと風が冷たい。

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2013年11月19日

風寒き晩秋なるかさてはまた初冬なるかの知れぬ夕暮れ


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今日からほぼ一週間のドサ回りである。

今日は都心のホテルに泊まり、明日から九州、関西、北海道に行く。途中で一度自宅に戻るが、ほぼ寝るだけの 「中継地点」 に過ぎない。無理し過ぎないようにいかなければね。

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2013年11月18日

水嵩の低くなりたる川岸の小春日和に薄ぞ揺るる


Img_7427今日は久しぶりに穏やかな小春日和で、風も暖かく感じた。薄が日に輝いて揺れている。

川の水嵩は徐々に減ってきて、冬の景色に近づいてきた。十一月もそろそろ下旬に入ろうとしている。

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2013年11月17日

晩秋の高みに昇り地を進むヘッドライトに負けぬ望月


1今夜は満月。厳密な月齢から言うと、日付が変わってからの方がより真ん丸に近くなるらしいが、十分に見事な望月である。

あまりに見事なので写真を撮ったら、向こうからヘッドライトを点した車が来た。満月がこのヘッドライトに負けてしまうかと思ったが、ちゃんと真ん丸に映っている。

これがとてもありがたい気がした。

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2013年11月16日

一年に一度の恒例行事とて浄水器のフィルターを替えたり


Img_7418水道浄水器のフィルターを交換した。前はちょっと大きめの独立型を使っていたが、今は蛇口に取り付けるタイプのものである。

この辺りの水道水は、30年前に引っ越してきた頃はかなりヘドロが混じっていて、浄水器なしにはどうしようもなかったが、今はかなりきれいになった。とはいえ、いろいろな不純物を取り除くためにまだ使い続けている。

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2013年11月15日

フルーツの味じわじわと茶に移りわが体にも染みる晩秋


Img_7392山梨県の八ヶ岳倶楽部というところで、フルーツティというものを喫した。

紅茶にいろいろなフルーツを入れて飲む。小さなカップに注ぎながら飲む間も、下の小さな火で湧かし続ける。すると、時が経つとともに、だんだん味も変化して少しずつ濃厚になる。

私は基本的にコーヒー党なのだが、これなら紅茶もいいなと思えた。リンゴの薄切りをベースにして、あとは季節の果物を加えればいいそうで、家でもできそうだ。

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2013年11月14日

甲斐路なる善光寺には山々が後光の如く輝けるなり


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甲州に来たついでに、甲斐善光寺に立ち寄った。なんでも長野の善光寺とゆかりの深い寺だそうである。

確かに見るからに歴史のありそうな寺で、規模も長野の善光寺に負けないぐらい大きい。

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2013年11月13日

半世紀近く我が家に我とともにあるシェラカップの銀の輝き


Img_7360我が家にずっと四十年以上存在する食器、通称 「シェラカップ」 である。これはシェラクラブのオリジナルではないが、同じデザインのものだ。

本当の発音は 「スィエラカップ」 の方が近いのだろうが、なぜか日本では 「シェラカップ」 である。まあ、いいか。

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2013年11月12日

利根川を舟で下らば吹き渡る木枯らしの身に浸むる日なるらむ


Img_7358今日は冬の寒さだったが空はさわやかな晴天で、仕事先の古河までいい気分でドライブできた。往復三時間半の旅である。

写真は途中の境という所の利根川の風景。「高瀬舟乗り場」 という看板があり、観光用の舟が出ているという話なのだが、これが実際に運行されているのを見たことはない。

今日のような日に舟下りをしたら、波は穏やかだが寒風が身に浸みるだろう。

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2013年11月11日

不意の雨止みたる宵の風のうちに間近に迫る冬を見たりき


Img_7353今日は雨が降るという予報ではなかったが、昼過ぎから小雨以上の雨が降った。

その雨が止むと急速に天気は回復し、日が射したわけでもないのに、濡れていた路面もあっという間に乾いた。このまま晴れたら、夜はかなり冷え込むだろう。

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2013年11月10日

秋深み冬の気配の唐突にクリスマスツリー立ち始むなり


Img_7345昨日、仕事の帰りに立ち寄ったショッピングセンターに、既にクリスマスツリーが飾られていた。クリスマス・イブまでちょうど一ヶ月半だから、驚くほどのことではないが、この年になると 「月日の経つのは早いものだなあ」 という思いに捉えられる。

そういえば、もう年賀状も売り出されていたし、平成二十五年というのもあっという間に過去のお話になる。

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2013年11月 9日

廃屋の忘れ去られし軒下にグリーンカーテン名残の朝顔


Img_7339通りすがりにある廃屋の軒下に、グリーンカーテンの名残の朝顔が、まだ咲いている。

朝顔は俳句では秋の季語とはいえ、今日はかなり冷え込んだのに、よく頑張っているものだ。

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2013年11月 8日

岡堰の彼方を染めて仄かなる夕焼けの色拾う川面よ


Img_7335今日は二十二度ぐらいまで気温が上がり、案外暖かい日だった。空もきれいに晴れ渡り、気持ちがよかった。

写真は近所の岡堰の夕暮れ。ぽつりぽつりと灯りが点き、夕焼けの赤みとともに水面に映っている。

明日は五度ぐらい気温が下がって、肌寒いぐらいに感じるそうだ。季節は確実に進んでいる。

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2013年11月 7日

真白なるマーガレットの花のみの五輪いけられ玄関にあり


Img_7330私がその昔に、ニューヨークの近代美術館のミュージアムショップで買ってきたアクリルの花瓶に、真っ白なマーガレットが生けられている。

次女が友人の結婚式に出席して記念にもらってきた花だという。

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2013年11月 6日

千日の光を受けし色なれば千日草は道端を埋む


Img_7325秋の路傍に千日草の小さな花が群生している。千日の光を受けて濃淡のピンクに染まったもののように見える。

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【平成二十七年十月二十三日追記】

この花は調べ直したところ、ヒメツルソバという花と判明した。歌は敢えてそのままに残しておく。

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2013年11月 5日

八雲立つ出雲の国の青空に白雲流れ秋は過ぎゆく


Img_7318_2今日の出雲は、ぐずついた昨日とはうってかわって、好天に恵まれた。写真は出雲市駅北口からの景色。北側は日本海があるだけかと思っていたが、島根半島の丘陵地が思いの外に高く見える。

今日の仕事は順調に進み、出雲そばを食って、夜に羽田に着いた。

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2013年11月 4日

出雲なる神在月のおほやしろに八百万の神集ひませるか


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出雲に来ている。昨年に続いて二度目だ。昨年は十月で、出雲でいう 「神在月」 だったが、今年は十一月。ただ 「神在月」 は旧暦の話なので、まだ継続している。

写真は出雲大社。平成の大遷宮の真っ最中で、楼門より中には入れず、写真はもちろん撮るわけにもいかないので、横から撮らせていただいた。

昨年はここまですらも入れなかったので、今年はずっと出雲まで来たような気がしている。ただ、今年は出雲の阿国の墓参りまではできなかった。

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2013年11月 3日

朝霧の残る刈田の奥深く青鷺飛びて鳴く声ぞする


Img_7282今日は夜明け前に出発、車を運転するうちに夜が明けてきた。暗いうちから発生していた霧が、所によっては日が昇ってからもなかなか晴れず、八時前になってやっと見通しがよくなった。

どこからか、青鷺の鳴く声が聞こえる。青鷺は暗いうちから、ぎゃあという奇怪な声を発して飛ぶ。暗い中でも飛ぶのだから、霧の中でも飛ぶものらしい。

しかし、朝霧というのはなかなかいいものである。この霧さえ晴れればほぼ青空が約束されているというのもいい。

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2013年11月 2日

秋雨のいつしか止めば日の落ちし時も知られず既に夕闇


Img_7272昼過ぎから雨が降ったが、夕方には止んだ。何事もなく静かに暮れた一日である。

雨が止むと少しは明るくなるような気がするが、その時は既に日は落ちて夕闇になっていた。長い夕暮れである。

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2013年11月 1日

何事もなく暮れかけし夕暮れの対岸にパトカーの赤き灯の見ゆ


Img_7271穏やかな日が何日か続いている。今日も秋らしいいい一日だった。

何事もなく暮れるかと思っていた矢先、我が家から見て川の対岸にパトカーが駆けつけるのが見えた。一体何があったんだろう。

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