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2013年12月31日

スーパーで求めし小さき鏡餅透明プラスチックのうちに


Img_7756近頃は鏡餅もスーパーで買って済ませられる時代になっている。我が家で飾った鏡餅も、上に載ったミカン (らしきもの) までセットで、透明プラスチックに覆われている。

まあ、これでもないよりはずっとマシだろうからいいか。

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2013年12月30日

わが妻と出会いし時も厚地なる帆布のバッグを肩にかけゐたり


Img_5260大掃除をしていたら、押入の奥から懐かしいバッグが出てきた。大学時代に使っていたものである。

分厚い帆布製で、どこも壊れていない。まだまだ使えそうである。昔のものって丈夫だなあ。ちなみに、しっかりと日本製である。

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2013年12月29日

歳も日も茜に染めて暮れてゆく空に輝く宵の明星


Img_7752一日だけでなく、一年も暮れて行く空である。今月半ば頃に比べると、午後五時頃になってもまだ西の空が茜色に染まり、日没が遅くなりつつあるとわかる。

雲が見えないので、今夜は冷え込むだろう。

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2013年12月28日

年末のベッドタウンの駅前のネオンの下の寝ぐらに急ぐ


Image仕事上での忘年会があり、本日は千葉県柏市のビジネスホテル泊まり。

年末の休みに入っているだけに、柏駅前は夜中になっても賑わっている。こんな夜中の喧騒の中を歩くのは久しぶりだ。景気の回復というのは、こういうところから現れてくるのだろうか。あるいは単なる喧騒でしかないのだろうか。

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2013年12月27日

賑はへるボート遊びの人影も絶えて師走の沼に雨降る


Img_7728筑西市方面 (ちょっと前の下館市) に行く途中に上野沼 (だったかな?) というのがあった。気候のいい時期なら、ボート遊びをする人たちで賑わうのだろう。

今日は小雨ながら冷たい雨で、見渡してもまったく人影がない。

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2013年12月26日

鈴なりの南天揺らす空っ風に彩らるなり冬の駐車場


Img_7722市の図書館に借りていた本を返却しに行ったら、駐車場の周囲に南天の赤い実が鈴なりになっていた。冬の植物は案外明るい色である。

年明けから三月までの季節予報によると、日本海側は例年より雪が多いらしい。ということは、関東では空っ風の晴天が続くということになる。

いずれにしても、最近は春の来るのが遅い傾向があるから、寒さは覚悟しておこう。

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2013年12月25日

乾きたる空気の果てに乾きたる土色透かし筑波嶺は見ゆ


Img_7712クリスマスの日。よほど空気が乾燥しているのだろう。午後三時を過ぎても筑波山の姿がちゃんと拝めた。湿度が高いと、昼前から霞んでしまう。

ホワイト・クリスマスどころではなく、地表は茶色っぽい。刈田の色と、感想して舞い上がった畑の土の色だろう。

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2013年12月24日

青空に綿雲浮かぶ坂東のクリスマス・イブにつながる光


Img_7708今夜はクリスマス・イブ。日中の天気は、ホワイト・クリスマスになんか絶対にならないだろうというほどの、冬晴れだった。

本当に、関東の冬というのは東北の早春みたいなものである。なにしろ、空に浮かぶ雲が綿雲なのだから。

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2013年12月23日

路地裏の息づかひにも様々の色あれど吾構はず歩く


Img_7690写真は、東京渋谷区笹塚の商店街を抜けた路地。まるで昭和の風景だ。

今でもこんな路地があると嬉しくなる。私だってインテリジェント・ビルの中にあるオフィスで働いたこともあるが、ああいう雰囲気には、結局馴染めなかったのだなあと思う。

ノスタルジックなのが総じていいというわけでは決してないが、いわゆるスマートで未来的なものは、疲れるのである。

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2013年12月22日

一片の葉もなき冬の木槿にも花の名残の額ぞ残れる


1今日は冬至。冬至の頃ともなると、日の入りが遅くなっているので、私は日が延びたような気がして少し嬉しくなる。もっとも、日の出はまだまだ遅くなって、朝のくるのが遅いのだが。

裏のムクゲは、花も葉もすべて落として久しい。しかし晴れた冬の日には、花の名残の額がぽつりぽつりと見えて、まだまだ生きているとわかる。

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2013年12月21日

年の瀬にもちたきものは青空に白雲なびく静けき心


Img_7679ここのところ三日間ぐずついていたので、今日の空はとても快く見上げられた。

今年もあと十日間しか残っていない。いやはや、本当に年を取ると一年が早い。

年賀状もまだ作っていないし、やり残していることがたくさんある。いくつになっても、年の瀬というのはあせるものだ。

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2013年12月20日

冬の日の堅めのパンにジャムを塗り熱きスープを添へし朝食


Img_7674旅から戻って、最初のパンである。天然酵母を使った自家製パンを作り始めて、もう 30年以上になる。

冬の間は気温が低いので、天然酵母の働きが低下して、少し堅めのパンになる。夏になるとふんわりとしたできになる。パンも生き物だから、季節によって変わるのだ。

堅めの素朴なパンを食べると、ドイツに来ているような気持ちになる。

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2013年12月19日

をちこちでいただきたるは飴、みかん、おかき、まんじゅう旅の土産に


Img_7665_2 出張から帰ると、バッグの中にお菓子やあめ玉や果物などがゴロゴロ入っていたりする。訪問先で出されたものだ。

そんなに出されても食べきれるわけがないから、そのまま帰ろうとすると、紙に包んだりビニール袋に入れて持ち帰るように勧められる。そんなわけで、バッグの中は食べ物で一杯になる。

今日はバッグの中から個包装になったおかきが出てきた。ちょっと一服して、お茶を飲みながらいただくことにしよう。

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2013年12月18日

降り続く雨の尾張の去り際の駅のホームの熱ききしめん


Img_7662名古屋は一日中雨が降り続いた。出張先で、仕事本番に雨が降るのは珍しい。本当に珍しい。たまにはこんなこともあるかと、自分でも驚いたほど珍しい。

新幹線で帰る前に、かの有名な駅のホームのきしめんを食べた。新幹線ホームよりも在来線ホームのきしめんの方がおいしいと、もっぱらの評判なので、今日はそっちを試してみた。

きつねきしめん。うむ、確かにおいしい。これ一杯で満足して、駅弁も買わずに帰ってきた。

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2013年12月17日

冬の旅遅き夜明けの伊那谷の彼方に望む木曽の御岳


Image木曽谷の町のビジネスホテルに泊まり、気持ちのいい朝になった。

写真はホテルの窓からの景色。遠くにちらりと山頂が見えるのは、木曽御岳だろうか。

今日は一日、いい仕事ができた。

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2013年12月16日

白雪の夕日に染まる富士の嶺の頂きのみを垣間見る里


Image
中央本線の特急スーパーあずさで、長野県までやってきた。今夜はホテルに泊まって、明日から仕事の本番である。

来る途中で、富士山の頂上付近だけが山並みの向こうに見えた。あの辺りの人は、しょっちゅう富士山が見えるとはいえ、あれっぽっちしか見えないのでは、かえってストレスかもしれないなあ。

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2013年12月15日

一昨日の悲しきまでの夕陽より一分遅き日の入りを眺む


Img_7604この辺りは一番日の入りの早い時期を少しだけ抜け出したようだ。先週半ばまでの日の入りはずっと十六時二十三分だったが、週末あたりから十六時二十四分になった。

クリスマス・イブには十六時二十八分になり、少しは日の長さを実感する。

その代わり、日の出はまだまだ遅くなり続けて、来年の一月十一日頃が六時五十分で、十二日になってようやく六時四十九分になる。

というわけで、今日も雲一つない西の空に陽が沈んでいった。

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2013年12月14日

近道は大地の歪む結界を越えて辿れる異次元なりき


Img_7600今日も関東は雲一つない上天気。ということは、田舎では雪になっているということだ。

つくば方面から近道を辿って、ちょっとした台地を越えてくると、その台地の端っこから平地に降りるときの景色が、妙に心に残った。

大地の歪みの境界線を越えて、非日常から日常に戻るようなところがある。

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2013年12月13日

宵月の彼方で冬のオリオンの光は昔ほどに届かず


Img_7596あっという間に日が暮れた。冬至近くで実際に日が短いのと、年末の慌ただしさとで、時間の経つのが本当に短く感じる。

街灯の向こうの空に見上げるのは、半月を過ぎて満月に近づきつつある宵月と呼ばれる形の月だ。その向こうにはオリオン座が見える。

冬のオリオンはお馴染みの星座だが、この辺りも夜空が真っ暗ではなくなってきたので、そんなに皓々と見えるわけでもなくなってきた。

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2013年12月12日

サルビアの小さき花の咲き乱れ自ら赤き花束となる


Img_7592いくら寒くなっても、咲く花は咲くものである。近所の道沿いに、サルビアの赤い花が咲き乱れている。

クリスマスが近いので、赤い花と緑の葉の色は旬である。サルビアという花は、なかなか咲きどころを心得ている。小さな花が固まって咲いているので、自ずから花束の様相をなしている。

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2013年12月11日

何処より飛び来たれるかわが庭の草の上なる銀杏の一葉


Img_7589庭にイチョウの葉が落ちていた。我が家の近くにイチョウの木はない。ということは、かなり遠くから風に乗って飛んできたのか。あるいは鳥がくわえて運んできたのか。

風に乗って飛んできたとすれば、夕べの強風のせいか。しかし強風と言うほどの強風でもなかったような気がするのだが。

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2013年12月10日

大雨と暴風さらに冷え込みを告げし予報の外れし仕合わせ


Img_7584今日は所用で鹿嶋市に出かけ、帰る頃には日がとっぷりと暮れてしまっていた。写真は帰り道、トイレ休憩に寄ったコンビニの駐車場の様子。

大雨と暴風という天気予報の割には、雨も風も大したことはなかった。ありがたい。

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2013年12月 9日

暖房を切り香を焚く静寂の隙間に藤の色忍び入る


Img_7579近頃、藤の香を楽しんでいる。この位の大きさの (五センチぐらいの渦巻き型) のお香を焚くためのまともな香炉は持ち合わせないので、野趣のある貝殻に灰を敷き詰めて香を焚いている。

なかなか落ち着きのある香りで、いい感じだ。そのうち、いろいろな香を聞いてみようかとも思う。

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2013年12月 8日

獅子柚子といふ名の果実玄関の魔除けとなりて君臨すなり


Img_7569訪問先の玄関に飾られていた果物を写真に撮った。何かというと、驚くなかれ、これがユズなのだという。添えられたミカンと比べると、その巨大さがわかる。

鬼柚子とか獅子柚子とかいう種類なのだそうだ。皮をむくと実は小さく、皮をスライスしてジャムにしたりするのだという。

それにしても、びっくりの柚子である。

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2013年12月 7日

立て札の高さよりその土手に這ふ影長きなり冬の日の午後


Img_7563冬の午後は、一時を過ぎるともう急に日が傾く。土手際にの立て札の高さより、土手に伸びる影の方がずっと長い。

この看板の文字は土手に向けられている。犬の散歩で土手を通る人向けである。

「犬の糞は飼い主が始末しましょう」 と書いてある。

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2013年12月 6日

残照も弱まりてゆく西空に飛ぶ鳥もなき冬の夕暮れ


Img_7561一年で一番日の入りの早い頃である。午後四時を過ぎると、もう太陽は西に落ちかけて、四時半には姿が見えなくなる。あとは西の空が残照に照らされるだけだ。

この時期を越してクリスマスの頃になると、既に日没はやや遅くなる。その代わり、日の出は来年の小正月頃まではさらに遅くなる。

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2013年12月 5日

きらきらと輝くほどの寒風に吹かれ薄の穂も光るなり


Img_7558川土手に生えているススキの穂がすっかりほほけて、まるで羽毛かタンポポの綿毛みたいになっている。タンポポの綿毛は風に吹かれればすぐに飛んでいくが、ススキの穂はいつまでもしがみついて、「河原の涸れ薄」 の風情を長く保っている。

あれを摘み取って布団の綿にしたら暖かそうだという気がするが、古くから誰もそんなことをしないところを見ると、やはりどこかに不都合があるのかもしれない。

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2013年12月 4日

二時間の駐車のうちに落ち来たる欅の枯葉窓を飾りぬ


Img_7551知人の車のフロントウィンドウとボンネットの境目が、たった二時間ほどの駐車の間に、ケヤキの枯葉だらけになってしまっている。

ケヤキの葉というのは、改めてみるとかなり大きい。木が大きいのだから葉も大きいというのは頷けるが、それにしても大きい。

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2013年12月 3日

白鷺も鴨も来たらずただ青き空を映して行く今日の川


Img_7548このところ、結構いい天気が続いている。我が家の裏を流れる川は、水量がめっきり減ってはいるものの、青空を映して平和な姿だ。

ところで、今日は白鷺も青鷺も、鴨もやってこない。がらんどうの川になってしまっているのが、ちょっと淋しい。

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2013年12月 2日

寒菊の色様々に日に映ゆる師走二日は和歌ログ記念日


Img_7543 この和歌ログは平成十五年の十二月二日にスタートして以来、十年を過ぎた。実は昨日で毎日更新十年を達成しているのだが、スタートした記念日は今日なので、満を持してお知らせしている次第である。

この間、閏年が三回あるので、このサイトでは合計三千六百五十三首の歌を詠んだわけで、今日の歌が三千六百五十四首めである。ずいぶん沢山読んできたわけだ。読んだ中には駄作の方が多いので、ややまともなのは、「和歌ログ」 サイトの左メニューの中から 「手前味噌ひと文字」 というボタンをクリックすれば見ることができる。

このままの調子でいけば、来年中には連続四千首更新ということになる。

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2013年12月 1日

ごつごつと節くれ立ちたる如くなる柚子の香りと偕なる夜更け


Img_7539お隣さんの家の庭のゆずの木は、すずなりである。そのお裾分けをいただいた。鍋物に使おうか、うどんの汁に使おうか、それとも、風呂に入れようか。

考えるだけで心豊かになるなあ。

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