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2014年3月31日

青空に似合わぬほどの強風に耐えて咲くなり一本桜


Img_8280あっという間に暖かくなって、桜が満開になった。とくに昨日と一昨日は茨城の県北地域にいたので、県南の桜がこんなに咲いていたとは知らなかった。

近所の神社の参道にある一本桜が、青空の下で華やかに咲いている。電車に遅れが生じるほどの強風にも耐えて、しっかりとしがみついている。

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2014年3月30日

降り注ぐ冷たき雨に膨らむを止めたる蕾も桜色なり


Img_8278きのうとは打って変わった肌寒さの一日だった。茨城県北地域では、ようやく咲きかけた桜の勢いが急にストップしてしまったようだ。

冷たい雨に、桜の蕾も驚いているだろう。だが、咲くのを思いとどまった蕾も、やはり桜色だ。

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2014年3月29日

降り注ぐ日差しは春を通り過ぎ咲き急ぐなり白木蓮も


Img_8265ものすごく暖かい、初夏のような一日。朝はそれなりにひんやりしていたが、だんだん暖かくなって、一枚ずつ脱いで薄着になり、昼過ぎには Tシャツ一枚になった。

近頃は本当に、季節が極端である。ハクモクレンの花も驚いているだろう。

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2014年3月28日

順々に咲けど人には一斉に咲くとぞ見ゆる春の花々


Img_8264ようやく春である。世界の空気が変わった。暖かく、ほのぼのと、華やかになってしまった。

梅が咲き、桜が咲き、コブシが咲き、ラッパズイセンが咲き誇っている。本当は順々に咲いているのだが、印象としては一斉に弾けるように咲き出したようにみえる。

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2014年3月27日

あと何度桜見らるかと呟ける老ひの気持ちをせんべいで知る


Img_8260某所から草加せんべいの詰め合わせをいただいた。箱をもったところでは妙に軽いが、開けてみるとなかなかのものである。

食べてみると、さすが草加せんべい、なかなか固い。必至に噛み砕いて食べる。「バリバリ」 というより 「ガリガリ」 という感じだ。

幸いなことに、この固い草加せんべいを食うのが苦にはならない。しかし、あと何年食えるだろうかとは思う。桜の咲く季節になると、年寄りたちが 「あと何回桜が見られるだろう」 などと呟く気持ちが、せんべいをかじってわかるような気がしてくる。

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2014年3月26日

春雨のわずかに降りて雲間には星の望める夜道を帰りぬ

Img_8257

昼から雨が降るという予報だったが、三時過ぎにちらっと降っただけで、すぐに止んだ。結局、案外悪くない天気のままの一日だった。

仕事のため、宇都宮の近くまで車で出かけた。本降りにはならなかったので、夜になって帰ってくるのも楽だった。夜道が雨で濡れて、街頭やヘッドライトが映り込んでしまうと、不慣れな道の運転はかなり気を使う。今日はその点でもありがたかった。

写真は、ビニールハウスがずらりと並ぶ風景。春である。

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2014年3月25日

原色の灯を強烈に点しては郊外の闇に浮かぶパチンコ屋


Img_8251パチンコには興味がないので、最近のパチンコ事情についてはまったく知らないが、近頃の店の佇まいは妙にモダンというか、小洒落た感じになっているとは感じている。

それで、この写真のような、昔のスタンダードに近いド派手な照明のパチンコ屋は、珍しくなってしまった。今日、夜道を車で帰ってくる時、遠くにこのパチンコ屋が見えて、昭和の御代を思い出してしまったのである。

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2014年3月24日

紅梅の風にも揺れぬ花びらの分厚さよ春は深まらんとす


Img_8236今日は今シーズン初めて、「どこからどうみても文句のつけようのない春」 という気がした。

我が家の庭の遅咲きの梅は、白梅である。今ようやく五分咲きぐらいのところまでこぎ着けた。このまましばらく春の嵐には遠慮してもらって、きちんと満開になってもらいたいものだ。

一方、あちこちで紅梅が満開、あるいは盛りを過ぎかけようとしている。紅梅は白梅とはまったく違った風情で、花びらもやや分厚く、艶かしい。

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2014年3月23日

純白と濃き桃色の花の咲く桜草の鉢二つ来たれり


Img_8234帰宅したら、玄関の棚の上にサクラソウの鉢が二つ並んでいた。妻が買って来たのだという。

玄関が急に春らしい雰囲気になった。

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2014年3月22日

くつきりとせる筑波嶺のおぼろなる姿となればまことなる春


Img_8222彼岸の連休二日目。冷え込みはだんだんと緩やかになってきているが、来週にならないと本格的な春の陽気にはならないようだ。

裏の川土手を散歩すると、彼方に筑波山がくっきりと見えた。こんなにくっきりではなく、おぼろに見えるようになると、本当の春である。

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2014年3月21日

ひむがしに浮かべる雲は毛羽立ちて北の地に降る雪を語れり


Img_8217今日はお彼岸。だが寒い。東北北海道では、太平洋側で大雪が降ったという。関東の空も、空に浮かぶ雲がいかにも春の雲という様相ではない。端が毛羽立ち、上空の冷たく強い風を物語る。

日のあるうちは、風のないところではまだ暖かいが、日が暮れると急に気温が下がり始めた。今回の寒の戻りは、なかなかのものである。

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2014年3月20日

背筋より春の体になりたれば寒の戻りも気にはならざり


Img_8215昨日までの春の陽気が一転して寒の戻りとなり、「冬の寒さ」に戻るという予報だったのだが、実際にはそれほどの寒さには感じなかった。もう 「春の体」 になっているから、中途半端な寒さなら無視できる。

気付いてみれば、明日は春分の日である。彼岸というのは、気候の変動の激しい時期だが、もう大きな後戻りはないだろう。

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2014年3月19日

春一番吹けば必ず訪るる寒の戻りを予報士は告ぐ


Img_8207 今日の日暮れ頃までは十分に暖かかったが、だんだんと冷え始めた。恒例の春一番直後の寒の戻りである。

明日は朝から冷たい雨模様になって、気温も十度を下回るという予報だ。この寒さが一段落したら、そろそろ本当の春になって、桜も咲き始めるのだろう。

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2014年3月18日

特番と云ふほど土を巻き上ぐる春一番の日本列島


Img_8196 関東に春一番が吹いた。これがなかなか強烈な春一番で、交通機関にも影響が出るほどだった。

つくば周辺でも春の嵐と言いたくなるほどの風で、畑の多い地域は土が舞い上がって、砂嵐の様相となった。写真はまだ生易しい方で、車を運転していてもほとんど視界のなくなる瞬間があった。

春一番の後には必ず寒の戻りがある。そして行きつ戻りつしながらやっと本当の春らしくなり、そうこうしているうちに、あっという間に夏になっているというのが、最近のお約束みたいになっている。

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2014年3月17日

良き色に土起こされて春の日とそよ風を田は深々と吸ふ


Img_8194今日はとても暖かな一日だった。田起こしも進み、いい色の土になってきている。

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2014年3月16日

引き出しの奥より昭和天皇の在位五十年記念の硬貨


Img_8162引き出しに奥にしまわれた小銭入れから、大きな硬貨が出てきた。何かと思えば、昭和天皇在位五十年記念の白銅貨である。額面は百円硬貨。もちろん、昭和五十一年の発行だから、もう三十八年が経っている。

これ、自分で入手した覚えはないから、誰かからもらったものなのだろう。もしかして親からもらったのかなあ。全然記憶がない。いずれにしても、大切に持っておこう。

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2014年3月15日

青空の元で緋色に膨らめる蕾を割りて白梅は咲く


Imgp0825我が家の庭の梅が、ようやく咲いた。去年は三月九日に咲いているから、六日遅いということになる。さすがに今年の春先は寒かったのだと思う。

咲いた花の周りをみると、蕾が次々に割れかけている。明日はかなり暖かくなるというから、一斉に咲き始めるだろう。楽しみなことだ。

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2014年3月14日

朧月雲より出づるその下で響くは鯉の跳ぬる音のみ


Img_8185今日はまた、寒の戻り。明日もやや冷えるが、明後日の日曜日は春の陽気になるという予報だ。

日暮れに空を見上げたら、いつの間にか雲が晴れつつあって、朧月が顔を出した。その下で、鯉の跳ねる水音だけが響く。

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2014年3月13日

川面に逆波立てて吹く風の生暖かさ春は来にけり


Img_8177今日はものすごい風が吹いている。我が家の裏手を流れる川に逆波が立っている。こんなに強い風なのに、全然寒く感じない。

この川は北西から南東に向かって流れているから、冬の間は流れの方向に波が立ち、春になると逆の方向に波が立つ。だから今日は南東の風である。

ところが、これは春一番ではないらしい。気象庁によると春一番とは、立春から春分までの間に、日本海にある低気圧に向かって吹き込む、風速 8メートル以上に達する風なんだそうだ。今回は日本海に低気圧がないので該当しないらしい。やれやれ。

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2014年3月12日

毎年の早春のわが庭に咲く福寿草の花の日を受け光る


 

Img_8157我が家の庭の片隅に、福寿草の花が咲くようになったのは何時頃からだったろうか。毎年この季節になると地面すれすれに可憐な花が現れる。

誰が植えたわけでもないのに、不思議なことである。

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【2022年 2月 25日 追記】
これは葉の形からして、どうらクロッカスのようだ。

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2014年3月11日

高々と聳ゆるビルと仕舞た家の狭間に望む東京タワー


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結構暖かい日になった。昼前につくばを出る頃にはまだ風が涼しかったが、上野に着いた時には汗ばむ陽気だった。この時期は妙に暖かくなったり、急に寒の戻りになったりしながら、徐々に春になっていく。

写真は、ビルと民家の間から望む東京タワー。

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2014年3月10日

これからの二十年ほど任せむと新しき郵便受けを買ひたり


Img_8156Amazon に発注していた郵便受けのポストが今日届いた。これまで三十年以上にわたって使っていたのがガタガタになってしまったので、新しいものに取り替えようというわけだ。

我が家はビジネス用の大きな封書が結構よく届くので、そうしたものでも楽に入るような大判である。取り出す時には鍵を使ってあけるから、安心感もある。新聞などは、下の部分の筒型のところに入れてもらう。

まあ、これからの二十年間ぐらいをこの郵便受けに任せたいと思う。

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2014年3月 9日

動かざる春の浅瀬に降り立ちて日を浴びながら鴨も動かず


Imgp0816穏やかな日差しだが、風は冷たい。来週の半ばにならないと春の風は吹かないらしい。

とはいえ、川は春の様相になりつつある。強い風が吹かないので、両側を土手に遮られた川面は静かに動かない。その動かない浅瀬で、鴨たちも動かず、じっと日を浴びている。

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2014年3月 8日

光のみ春とはなりて渡り来る風冷たきに驚きぞする


Img_8151相変わらず寒い。三月になると毎年のように 「春はまだか、春はまだか」 と呟いているが、今年は一時的に妙に暖かくなった時があったものの、いつに増して寒い。

とはいえ、空はすっかり春めいている。「二月は光の春、三月は風の春」 などというが、今年は三月になって、ようやく 「光の春」 になったようだ。

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2014年3月 7日

額縁の中より伸びる植物の春を迎えて色増したるか


Img_8147最近、我が家の洗面所の窓枠にかけられた額縁から、観葉植物が生えている。どうやら娘のものらしい。

額縁の中にはほんの少しの土が入っているようなのだが、よくまあ、こんな程度の土でこんなに成長するものだ。この観葉植物も、春になるとますます成長が早くなるのだろうか。

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2014年3月 6日

山茶花の最後の花の咲く彼方早春の日は沈み行くなり


Img_8143私立図書館の駐車場に、山茶花の花がまだ咲いている。もうすぐこの花の季節は終わりになるのだが、その時まではせっせと咲き続ける。

その花の向こうに、早春の日が沈む。日差しはまぶしいが、空気はまだ冷たい。

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2014年3月 5日

水辺にて春はまだかと呟けば既に春なりと鴨は答ふか


Imgp0788近頃、裏の川によくカモが来る。日本野鳥の会で出している図鑑で調べたら、どうやらコガモという種類のようだ。

これはオスのようで、メスはもっと地味な茶色系。鳥の世界では、オスの方がずっと派手である。

今日は昨日ほどではなかったが、風の冷たい一日で、ずっと雨模様だった。毎年いつまでも寒くて、「春はまだか」 と言っている。本当に春と秋が短くなった。

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2014年3月 4日

ウォーホルのシルクスクリーンの面影はどこに消えしかキャンベル・スープ


Img_8138何十年振りかでキャンベル・スープを食した。例の缶詰のやつだ。アンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品でお馴染みだが、最近のやつは変にデザインが崩されていて、あんなにかっこ良くない。

この方が売れるのかなあ。スティーブ・ジョブスみたいな人が社長だったら、絶対に許さないだろうと思うが。

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2014年3月 3日

春を待つ川岸にふと広がるはゲートボールといふ別世界


Img_8125小貝川の土手の道を通りかかったら、河川敷の広場でゲートボールをしている人たちがいた。人数が少ないから、試合ではなく練習なのだろう。それでも十分に楽しそうだ。

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2014年3月 2日

英国の転がる石は果てしなく転がり続け苔も生やさず


Img_8107 ローリング・ストーンズが再来日中で、今また日本での注目が高まっている。今夜は Wowow でストーンズの特集番組が組まれている。

写真は昨年のハイドパークでのライブ。さすがの大熱狂だ。ストーンズはストーンズでなければ発揮できない魅力をもっている。

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2014年3月 1日

土手の下に土竜塚ありその底に窺い知れぬ世界あるらむ


Img_8086モグラ塚があちこちに増え始めた。暖かくなると、モグラもつい浮かれて、地上に顔を出してみたくなるのだろうか。

こうしたモグラ塚を見るたびに、この下にはモグラや虫たちの世界が脈々と受け継がれているのだと思う。窺い知れぬ世界が、足下にあるのだ。

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