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2014年8月31日

日の暮れに空に漂ふ鱗雲は秋の雲にてあるらむと思ふ


Img_9869だんだんと秋の気配が感じられるようになったが、まだ八月なので、夏の歌としておく。

日暮れの空に鱗雲が浮かぶ。

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2014年8月30日

夏はもう過ぎたりといふ人多しさざ波の立つ川行き行きて


Img_9852このところ妙に涼しくて、「夏はもう終わった」 という人が多い。

しかしまだ油断はできない。いかにも秋を思わせるさざ波が川面に立っているが、近頃は十月になるまで夏なのだ。

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2014年8月29日

夕暮れの渡良瀬川の鉄橋の下り電車の客は少なし


Img_9830栃木県に日帰り出張した。夕暮れの渡良瀬川にかかる鉄橋を、浅草から来る東武日光線の電車が渡ってくる。

浅草や北千住を午後五時直後に発っても、この時間にはまだこの辺りにさしかからない。乗客は近場からの通勤帰りだろう。それだけに、社内はがらがらに空いていた。

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2014年8月28日

駅に着く電車が通り過ぎて行きとりでーとりでーのアナウンス聞こゆ


Img_9822

取手駅にほど近い、常磐線に沿った小道。駅に到着する電車が大きな音を立てて通り過ぎ、間もなく 「とりでー、とりでー」 というアナウンスが聞こえてきた。

その声が止むと、曇り空の下、静寂が訪れる。

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2014年8月27日

女郎蜘蛛車を停めて丁重に窓の外へと退出願ふ


Img_9817いやはや、驚いた。昼前に車で仕事先に向かう途中。天井からぼとりと腕に落ち、そのまま膝の上に落ちたものがある。

何かと思ったら、大きなジョロウグモ (多分そうだと思う) だった。とっさのことで、最初はあまりにも異様に見えたので、タランチュラか何かと思ったよ。虫が苦手な人だったら、パニクって事故ってたかもしれないじゃないか。

車を止めて、丁重に窓の外に退出していただいた。

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2014年8月26日

この夏の暑き盛りは過ぎたりと水面の色で告げて行く川


Img_9814今日も雨が降らなければ曇っているという、はっきりしない一日で、気温は上がらずじまい。湿度はあるが、蒸し暑いという感じはしない。

今後も死ぬほど暑いという天気には、ならずに済みそうだ。暑さのピークはとっくに越したとみていいだろう。

今年は決して冷夏ではなく、何日かうだるほどの暑さはあったが、全体を通してみれば猛暑というわけではなかった。たまにはこのくらいの夏が来てくれないと、どうしようもない。

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2014年8月25日

蝉が鳴き日の傾けば蟋蟀や松虫鳴きて夏は暮れゆく


Img_9811今日はそれほどには暑くならなかった。暑くならなかったとは言え、湿度が高いのでそれほど快適というわけでもない。まあ、適度に汗をかいてしまう日ではあった。

アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクホウシが鳴き、日が暮れかかればコオロギやマツムシが鳴く。立秋以降の天気の変化は、ここ三年では珍しく順調である。このままきちんと秋になってくれるといいのだが。

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2014年8月24日

雑草の増え行く主なき庭にこの夏も咲く白百合の花


Img_9804 我が家の向かいの家のご主人が、この夏の初めに亡くなった。奥さんは認知症でどこかの施設に入ったまま。息子が一人いたのだが、結婚して所帯をもち、寄りつかない。

この夏は雨が少ないので、雑草だらけになっているわけでもないが、それでも庭を覗くと荒れてきている。その中に、今年も白百合が咲き始めた。

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2014年8月23日

処暑となり眩しからざる日も暮れぬうちより虫の声ぞ聞こゆる


Img_9796本日は処暑。外を歩いても汗がしたたり落ちるということはなかった。この三年間のうちで、一番処暑らしい処暑だった。

道ばたに車を停めると、すぐそばの雑草の中から虫の声が聞こえる。そういえば、朝から昼を通して、ずっと鳴いているような気がする。

今年は秋の訪れが早いだろうか。

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2014年8月22日

どうとでもしてくれといふ青さなり立秋過ぎの空のしかかる


Img_9701暑い。いくら何でも暑すぎると思うほど暑い。寒暖計をみると、せいぜい三十四度ぐらいだが、場所によっては触る物がみな体温より暖かく感じる。

裏の土手も、地面が焼けたようになってしまって、雑草すら生えにくくなっている。夏休みの終盤は、立秋から処暑になるとはいえ、このようにどうでもいいほど青い。

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2014年8月21日

咲き代わり散り代わりては花びらの地に落ちてなお木槿なりけり


Img_9699ムクゲの花が相変わらず咲き続けている。今年の関東の夏は雨が少ないので、地面が焼けてしまったようになり、植物には辛いところだが、何とか咲き続けている。

ムクゲというのは、一度咲いたらその日のうちに散ってしまうそうで、毎日咲き代わるのだそうだ。散った花は地面に無造作に散らばっている。

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2014年8月20日

日暮れても関東平野の青空の蓄熱層と化してぞ暑き


Img_9696西日本への出張から、夕暮れ時に帰ってきた。いつもの夏は、関西や九州から関東に帰るとほっとするが、今回は関東の方が暑い。

関東平野の広い空がただ青く、日が沈んでも蓄熱層と化していて暑い。

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2014年8月19日

雨上がり青き空なる京都よりさらに西へと我は発ちたり


Image_3京都を発って、さらに西に。

関門海峡をくぐって、九州に来た。今日は初めて佐賀に宿をとっている。

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2014年8月18日

一本の蠟燭の立つ姿なりと人は言ふなり京都タワーを


Image_2京都は暑い。ただ、暑いといっても去年ほどじゃない。

やはり大雨で地面が冷やされたのだろう。今年の関西は、雨の当たり年だ。

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2014年8月17日

宇治川は琵琶湖の水を一本の流れにまとめ淀に押し込む


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関西は大雨が降ったそうで、宇治川は波が逆巻くほどの激流である。雨が止んでも、落ち着くまでには一週間かかるそうだ。

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2014年8月16日

車窓より眺むる雲は霧の如く地を這ひて雨降らしゐるなり




西日本出張の初日。関西はところどころ土砂降りの大雨になり、交通が混乱した。


今年の天気は、やはりちょっと極端である。

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2014年8月15日

日替わりで晴と雨との続く頃明日上方に吾は旅立つ


Img_9609今日は晴れてかなり暑くなった。このところ、晴れたり降ったりが日替わりで続く。

明日から、四泊五日で西日本出張だ。天気がもってくれるといいのだが、まあ、大丈夫だろう。

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2014年8月14日

晴れと雨の一日ごとに訪れて今日は雨降る番の一日


Img_9600今日は朝から曇りがちで、夕方近くには一時的にかなりの土砂降りになった。一日おきに晴れたり降ったりの天気が続いている。

先月末頃の関東は雨が降らないので地面が熱をもって大変な暑さになっていたが、最近はそれほどの暑さではない。ただ湿り気がかなりあって、その分だけ体に堪える。

気温が高くてもカラッとした天気の方が、ムシムシするよりは耐えやすいと思う。

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2014年8月13日

マイボトルてふものを買い換へたるは暑き日の旅の友となるゆゑ


Img_9598前に使っていたのがボコボコになってしまったので、新しいマイボトルを買った。今度のは真空式なので、カバーなしで水を冷たいまま持ち歩ける。もちろん、保温も大丈夫。

また、口が広く開くので、氷を入れることも可能。ありがたい。夏場の水分補給は大切だ。

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2014年8月12日

ふるさとの湊の沈む長きときの流れのうちに吾もあるなり


Img_9575酒田から戻る前に、早朝に日和山公園に行ってみた。小高い山から酒田の港が見下ろせる。

酒田の港は四百年以上の歴史をもつ。その時の流れの一方の端に自分もいるのだ。

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2014年8月11日

野分去り寺に参ればどの墓も雨に洗われ清められをり


1昼過ぎに墓参りに行った。最近はほとんどお盆にしか来れないから、墓参りと蝉時雨は、印象の中でほとんどセットになっている。

台風の大雨の後だったので、墓はきれいに洗われていて、掃除が楽だった。お寺の奥様の話では、墓石の周囲をコンクリートで固めていると、大雨の後はきれいになっているが、そうでないと、跳ねた土だらけになるという。

なるほど。この寺の墓地は、ほとんどコンクリートで固められているので、みなきれいになっていた。

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2014年8月10日

日本海を北上すなる台風と寄り添ふ如く陸を走りぬ


Photo昼頃につくばの地を出発して、酒田に帰省している。四国を経て関西から日本海に抜けた台風十一号に、関東から北上して限りなく寄り添う方向に向かったようなものだ。

山形道に入ると、かなり台風に近付いているような雰囲気となり、奥羽山脈を越えて山形県に入ると、雨風が実感として強まった。

写真は山形道のパーキング。標高が高いので、ほとんど雲の中である。

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2014年8月 9日

北海の地より戻れば北海で浴びたるほどの北風の吹く


Img_9548北海道から帰ってみると、関東が急に北海道ぐらいに涼しくなっているので驚いた。

台風の影響の南風は紀伊半島ぐらいまで強く流れ入っているらしく、こちらは逆に北東の冷たい風が吹いている。普通なら冷夏になる風だが、もう立秋を過ぎているので、「秋の来るのが早い」 ってなことになるのだろうか。

いや、台風が過ぎたらまたどうせ残暑がぶり返すことになるだろうから、淡い期待はしないでおこう。

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2014年8月 8日

雨上がり湿気はあれど蒸し暑しといふこともなし北の大地は


Img_9526岩見沢というところに来ている。夜来の雨が上がったばかりで、湿度は高い。蒸してはいるが、蒸し暑いということはない。さすが北海道である。

この後、順調に天気は回復して、私の晴れ男伝説は継続中である。

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2014年8月 7日

飛行機のドアより足を踏み出せば北の大地の風は吹くなり


Img_9518仕事で北海道に来ている。午後四時頃に新千歳空港に着くと、気温は二十二度。肌寒いほどだ。

写真は札幌に向かう電車の中。こんなに肌寒いのに冷房が効いていて、まさに寒い。北海道の人は、これでも暑く感じているのかも知れないが。

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2014年8月 6日

アブラゼミニイニイゼミにヒグラシにツクツクホウシも早鳴き始む


Img_9514三日付の Today's Crack で書いたように、今年は蝉の当たり年である。朝から晩までひっきりなしに鳴いている。

アブラゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミのほか、ついにツクツクホウシまで鳴き始めた。ツクツクホウシの鳴くにはちょっと早すぎる気がするが、今年は一体どうなっているのだろう。

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2014年8月 5日

土手道の臭木とふ木の花と実を見れば忘るる葉の臭きこと


Img_9504裏の土手沿いに生えている木に、びっしりと白い花と紫の実のようなものが付いている。何という木かと思っていたが、調べがついた。「クサギ」 という木なのだそうだ。

漢字では 「臭木」 と書く。酷い名前のようだが、葉を指で揉むように触ると悪臭がするので、この名になったという。それを知って、決して葉を揉むまいと思った。

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2014年8月 4日

鳥たちに目立たぬやうに青きまま枝に下がれる柿の実ひとつ


Img_9505土手の道沿いに生えている柿の木に、青い実がぶら下がっている。なんだかんだと言いながら、七日には立秋になるし、暑さの中にも秋は忍び寄る。

まだ鳥たちに見つからないように、青いままで身を堅くしてぶら下がる柿が、ちょっと不憫である。

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2014年8月 3日

西に降る大雨のその一割も降れば熱帯夜とはならぬに


Img_9497今日も暑いままで日が暮れた。西日本では洪水になるほどの大雨なのに、つくばの地では一滴も降らない。少し降って、地面を冷やしてくれればいいのだが、今夜も暑苦しいままだ。

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2014年8月 2日

この年の七夕もまた暑き日の暮れて銀河の揺るるを見るか


Img_9476きょうもまた暑い一日だった。しかし今日は旧暦の七夕である。今年は旧暦の進行が早いので、珍しく立秋の前に七夕になってしまったが、とにかく、今日が本当の七夕である。

立秋は八月七日。立秋とはいえまだまだ暑いのは、立春がきてもまだまだ寒いのと同様だが、いずれにしても、夏がよくよく煮詰まって、これ以上は進まないというこことである。とはいえ、昨今は温暖化で 「残暑」 が延々と続くことになるのだが。

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2014年8月 1日

土手草の刈られ干し草色となり南の風を遮るものなし


Img_9475裏の土手の草がすっかり刈られてしまった。市の草刈り専用車がドッドッドっと通り過ぎると、その後ろはごらんの通りになる。

風通しがよくなったような気はするが、多少草が生えている方が涼しいと思う。あまり生えすぎる、こんどはヤブ蚊が発生して大変なことになるが、適度に緑がある方がいい。

なかなか加減が難しい。

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