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2014年9月30日

新蕎麦の出回るころにまた来むと思ひたるなり高速道に


Img_0131常磐道下り線の友部サービスエリアに常陸庵という蕎麦屋がある。前は値段ばかり高くてそれほどおいしい蕎麦ではなかったが、久しぶりで立ち寄って食べてみたら、かなり進化しておいしくなっていた。

新蕎麦はこれからだろうから、また寄ってみよう。

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2014年9月29日

秋空の下に真白き花咲けば初めて蕎麦の畑と気付く


Img_0123下館、いや、今は筑西市というのだが、そちらの方面に仕事で行く途中、方々で白い蕎麦の花が咲いていた。もうすぐ新蕎麦の季節である。

蕎麦畑というのは、普通の畑のように畝が整備されているわけでもなんでもなく、ただ野の花っぽい白い花が咲き乱れているだけである。ちょっとおもしろい光景だ。

来月頃には、蕎麦屋でも新蕎麦を出してくれる。楽しみである。

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2014年9月28日

日暮れにはまだ早しとぞ思ふ間にヘッドライトの遠くに光る


Img_0117彼岸を過ぎて、日が短くなったものである。午後五時を過ぎたら、あとは一気につるべ落としだ。

今日も今日とて、このブログに載せる写真を撮らなければならないとわかっているのに、「まだ大丈夫、まだ明るい」 と思っている間に、ふと気付くととっぷりと日が落ちていた。

川向こうの県道を走る自動車のヘッドライトが、家路を急いでいる。

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2014年9月27日

秋空の奥に照る日の沈むまで苦にするまでもなき暑さかな


Img_0093このところ、いい天気が続いている。爽やかな秋と言いたいところだが、少し暑さがぶり返しているのが玉に瑕だ。

やはり温暖化の基調は変わらないようで、ちょっと天気がよくなると気温は上がる。真夏日にはならないが、体が涼しさに慣れてしまったので、気温以上に暑く感じる。

とはいえ、日が落ちれば一気に涼しくなるので苦にはならない。やはり、今年の秋は珍しく長い。

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2014年9月26日

秋らしさてふ日本語に真実味加へて白き雲浮かびゐる


Img_0092台風が運び込んだ暖かい空気がまだ残っているようで、急に暑くなった。とくに今日は日が照ったので、汗ばむほどになった。

とはいえ、昨年までのような、彼岸が過ぎても汗を拭き拭き 「秋はまだか」 とつぶやくような暑さではない。空の雲を見ても、きちんと秋の様相である。

今年は秋の陽気が一定期間続くという、近年珍しい季節感が味わえるチャンスである。

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2014年9月25日

駅前の頭上の高架を行き過ぎし電車で君は帰り来たりぬ


Img_0089都心に出かけていた妻が、つくばエクスプレスの守谷駅に戻ってくるのを、車で迎えに行った。

駅前の高架線の真下に車を停めて待つ。頭上の鉄道路線を、ゴォーッと音を立てて電車が行き過ぎ、数分後に妻がやってきた。

この駅前を外れると、あっという間に田舎の光景に戻る。

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2014年9月24日

彼岸過ぎの宵闇の中帰宅する我を迎ふる鈴虫の声


Img_0082日が短くなった。夕方の五時半を過ぎればかなり薄暗くなり、六時ともなればすっかり宵の様相になる。

七時半頃に帰宅すると、家の周囲は夜の闇に包まれていて、鈴虫の声だけが賑やかに私を迎えてくれた。

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2014年9月23日

風渡る秋の彼岸の刈り田には穭生えして緑広がる


Img_0069今日はのどかな一日だったが、明日の午後辺りから、関東でも台風十六号の影響が出るかもしれないと告げられている。

周囲の田はあらかた稲刈りが済んでしまったが、早く刈られた田は、ひこばえが出て緑に染まっている、このような情景を穭田 (ひつじだ) というらしい。

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2014年9月22日

利根川と一つになりて大海に注ぐ小貝の流れは青し


Img_0057昨日の大阪も上天気だったが、今日のつくば周辺もいい天気だった。天気は西から変わるから、いい天気と一緒に帰ってきたようである。

写真は小貝川の橋から下流を撮ったもの。この地点から多分、十キロぐらい流れて、利根川に合流する。その後は茨城と千葉の県境をずっと流れて、犬吠埼の辺りで太平洋に注ぐ。

今日の太平洋も、いい天気だろう。

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2014年9月21日

秋の日の仁徳天皇陵の濠に飛び来てじつと立てる青鷺


Img_0021大阪南部に出張したので、帰りに仁徳天皇陵に寄ってみた。なんでも、最近はこの世界最大の墳墓が仁徳天皇のものかどうか疑問視する説が出てきているようで、大仙陵古墳と言うべきだという話もあるらしい。

しかしまあ、ここでは長年の慣習 (思い込み?) に従って、仁徳天皇陵ということにしておく。

仁徳天皇陵の周囲は濠に囲まれていて、満々と水が湛えられているというイメージがあるが、行ってみると、今の季節は水が涸れているようで、水底だった部分が露出しているところもある。そこに鷺が飛んできている。この写真は青鷺。

我が家の裏手の川に飛んでくるのとそっくりなので、何だか嬉しくなった。

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2014年9月20日

初めての堺湊の街並みを立体駐車場越しに見る


Image今日は大阪に出張で来ている。大阪といっても、今夜の宿は堺市だ。大阪府の中で、大阪市内より南に泊まるのは初めてである。

何となく大阪市内、とくに梅田や本町辺りと比べると、やはり雰囲気が違う。よりフォークロアリスティックな感じがする。

写真はホテルの窓から見下ろした景色。立体駐車場にびっしり停まった車が、下を見下ろしている。

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2014年9月19日

球場でナイター試合のしゐるらむ遠くの夜空照らす照明


Img_9999市営のグランドで、野球の試合が行われているようだ。このグランドは照明付きなので、夜に試合があると夜空が明るく照らされる。

明日は大阪に出張だ。雨にはならないようで、ありがたい。

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2014年9月18日

老人の散歩の姿のみ目立つ土手の秋風揺るる猫じゃらし


Img_9998このくらい涼しいと、もう晩秋といってもいいぐらいの季節感である。

土手際の猫じゃらしがいいぐあいに垂れて風に揺れている。

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2014年9月17日

稲刈りを待つ田に接し刈り田あり色の違ひのさほどでもなし


Img_9989稲刈りがどんどん進んでいる。

写真は今朝撮ったもの。稲刈りの済んだ田と、これからの田の間の境界線がある。この境界線は、夕方までに大きく移動したはずだ。

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2014年9月16日

気がつけば日の暮れてゐる世の中に虫の声のみ鳴り鳴り響く


Img_9982今日の写真はただ真っ黒けに見えるかも知れないが、よくみれば、遠くの景色がわかるはずだ。夜が長くなったので、こんな写真が増える。

ちょっと仕事に夢中になっていると、和歌ログ用の写真を撮るのを忘れてしまい、ふと気付けば、夜になってしまっている。虫の声ばかりが響く。

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2014年9月15日

宵闇の迫る六時を過ぎる頃車の行く手遙かの明かり


Img_9974秋の彼岸までにはもう少し日があるが、近頃日の沈むのがめっきり早くなった。夕方六時になれば、もう日は沈んで薄暗くなっている。

今日も割と早く帰宅できると思いながら車を運転していたのだが、ふと気付けば夕闇が近付いていた。あと三月もすれば、さらに日が短くなって、四時を過ぎれば暗くなる。

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2014年9月14日

中秋の乾きたる風吹く土手に百日紅の花は咲きをり


Img_9956土手沿いの道に、百日紅が咲いていた。別名サルスベリ。

七月頃から九月頃まで三ヶ月以上咲くので、百日紅というらしい。確かに、まだ元気に咲いている。ただ、もう花の盛りは過ぎているようだ。

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2014年9月13日

夏過ぎて乾きたる風吹き渡る川に白鷺戻り来たれり


Dscn0038夏の間は裏の川になかなか鷺がやってこなかったが、近頃ちらほらと姿を見せるようになった。鷺を撮影するときには、昨年に購入した高倍率のコンデジが、その望遠機能を遺憾なく発揮してくれる。

とくに白鷺は警戒心が強く、カメラを向けただけですぐに飛び立ってしまうが、高倍率のカメラだと、遠くからでも写せるのでありがたい。

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2014年9月12日

透明のガラス瓶には胡瓜など魅惑の色で酢と馴染みゐる


Img_9946妻が最近、新しい (というか、本当は伝統的なのかもしれないが) ピクルズ作りに挑戦してくれている。

キュウリと生姜と唐辛子を、密閉した瓶の中で酢漬けにしている。さて、どんな具合に仕上がるか、楽しみである。

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2014年9月11日

川幅を広げて雨は去り行きぬ水面に波紋一つ残さず


Img_9941雷を伴う大雨だったが、ようやく去って日が射してきた。とはいえ、夕方からまた雨になり、本当の天気の回復は明日まで待たなければならないという。

かなりの大雨だったので、川の水量が増えて川幅が広がった。ただ、風も収まったので水面は鏡のように平らで穏やかになっている。

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2014年9月10日

秋風のつくばの里に昼も夜もなく虫たちの声響きをり


Img_9927この辺りの虫たちは、昼も夜もほとんど関係なく鳴き続けている。

「昼も夜もなく」 の 「なく」 は 「鳴く」 との掛詞で、現代の短歌ではあまりこういうのはお薦めされないが、ここは 「和歌」 の世界だから、そんなことは関係ない。

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2014年9月 9日

十六夜の月は大きく浮かびをり中秋の風わずかに吹きて


Dscn0032 中秋の名月は雲に蔽われて見えなかったが、一日遅れの十六夜の月が、実は月齢でいえばずっと満月に近い形で夜空に輝いている。今年最後のスーパームーンなのだそうだ。

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2014年9月 8日

中秋の名月の空覆ひたる台風十四号の黒雲


Img_9920中秋の名月は、ついに黒雲に蔽われて見えず。まあ、しょうがない。なにしろ、伊豆諸島を台風が横断しているのだから。

それでも、雲はそれほど分厚くはない。台風がもう少し南を通っていてくれれば、月が見えただろうになあ。

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2014年9月 7日

二日見ぬうちに月こそ太りけれ明日中秋の名月となる


Img_9915だいぶ日が短くなった。午後六時を過ぎると、かなり薄暗くなる。

日の落ちる前の青空に、うっすらと月が浮かんでいた。二日前は宵月 (月齢なら十二ぐらい) だったのに、今日は小望月である。たった二日で、月というのは太るものである。

明日は満月で、しかもうっかりしていたが、今年は旧暦の進行が早いので、もう中秋の名月である。

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2014年9月 6日

鈴虫の当たり年なり我が宿の庭に膨らみ重なる音色


Img_9904今年は鈴虫の当たり年なのかと思う。

庭から響くその鳴き声は本当に膨らみ、重なって聞こえる。

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2014年9月 5日

黒雲に開きたる穴に宵月の出でて中秋の名月は遠し


Img_9898朝のうちは爽やかに晴れていたが、いつのまにか雲が広がって、じめじめした夜になった。

雲の切れ目から、半月より少し大きい宵月が顔を出した。あと三日か四日で満月になるだろう。中秋の名月の頃はすっきりとした夜空になるが、今はまだ湿っぽさのありすぎる空だ。

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2014年9月 4日

日常とはかくもゴージャスなるものかダリアは丸く道端に咲く


Img_9887近所の道ばたにダリアが咲いている。誰かが育てているのだろう。

道ばたに野草ではなく、こうしたゴージャスな花が咲いているというのは、ちょっと非日常的な眺めだ。

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2014年9月 3日

綿雲の空に浮かべど伸び伸びて積乱雲には至らざりけり


Img_9885今日は予報では一日中晴れるはずだったのだが、朝から暗い雲が切れず、夕方近くになってようやく青空が見えた。

それも取手に行った時のことで、つくば周辺に戻ると、雲の切れ間はそれほど大きくはなかった。この辺りが天気の境界線だったのかもしれない。

空は晴れても、雲は秋の雲である。綿雲がどんどん上に伸びて入道雲になるなんてことは、もうなくなってきたようだ。

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2014年9月 2日

前庭に蟋蟀は鳴き裏庭に鈴虫鳴きて秋は深まる


Img_9880 日の暮れかけた頃に帰宅すると、周囲は虫の音で一杯である。いろいろな虫がごっちゃになって精一杯鳴いている。

よく聞いていると、玄関の前の駐車場から前庭の辺りはコオロギが優勢で、裏庭は鈴虫が勝っている。それを家の中で聞いていると、もうハーモニーのようになって聞こえる。

窓を開ければ涼しい風が入ってくる。今年の秋は早い。

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2014年9月 1日

この年の秋は早くも来にけらし頭を深く垂るる稲穂よ


Img_986a もうほとんど秋の様相である。近頃は秋が短くなって、例年十月の声を聞くまでは夏が続くと思っていたが、今年は稀な例として、もう秋になったのだと思うことにする。

まあ、既に九月でもあることだし、いいだろう。田んぼの稲も十分に頭を垂れている。

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