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2014年10月31日

都市ガスの工事は終はりプロパンのボンベの二つ放たれてをり


Img_0440我が家の周囲の都市ガス工事が進展していて、我が家もここに引っ越してきて三十数年目にしてついに都市ガスが利用できることになった。

今朝出がけに、我が家の都市ガス化の工事が入り、夜に帰宅したら完成していた。今朝まで使っていたプロパンガスのボンベが、庭に立っていて、業者の引き取りを待つばかりになっている。

何となく、一つの区切りということを感じてしまった。

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2014年10月30日

三月前薄暮でありし午後七時暮れに暮れにし晩秋の七時


Img_0437今日は都内で仕事があって、取手駅に着いた時には午後七時を回っていた。六月や七月の午後七時はまだ薄暮だったが、今の季節の七時はすっかり夜である。

そのうち、午後四時には薄暗くなる。冬になる。

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2014年10月29日

秋空の色と入り日の色を浴び地にて凝縮したる桔梗よ


Img_0427今日入った蕎麦屋の庭に咲いていた花。色からすると桔梗だが、花の付き方がちょっと独特だ。こういう品種もあるのだろうと、桔梗ということにしておく。

桔梗は秋の七草の一つだが、今や絶滅危惧種なのだそうだ。

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2014年10月28日

谷といふ字のつく地名多き地の西の地平は夕焼けに染む


Img_0414関東平野に暮らしてはいるが、このあたりは 「谷」 という字の付く地名が多い。代表的なのは常磐道のインターチェンジの名前にもなっている 「谷田部」 という地名。

基本的に平らなのだが、関東ローム層の台地が入り組んでいるので、低いところは相対的に 「谷地」 になっている。昔は湿地帯が続いていたのだろう。

その西空が夕焼けに染まる

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2014年10月27日

さざ波もなき夕凪の川面にはドコモの塔がすくと逆立つ


Img_0403今日は日射しも風も穏やかな日和だった。川にはさざ波もなく、鏡のような水面である。

その中にドコモの塔が逆さまにくっきりと立っている。こんなにくっきりとした像は、近頃珍しい。

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2014年10月26日

ブルースの底に流るるギターなる伝統楽器の時の凝縮


Img_0393WOWOW で クロスロード・ギターフェスティバル 2013 を見ている。エリック・クラプトンがいろいろなジャンルのギタリストを招いて行ったイベントだ。

米国のギターは、もう既にすっかり伝統楽器になっていて、血となり肉となっている。ブルースがある。それがいい。

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2014年10月25日

週末の大東京の賑はひてあるらむ南の地平明るし


Img_0387日が暮れてから家路を急いだら、夜空が妙に明るい。月は一番細い部類の二日月のはずで、雲に隠れているらしく、空のどこを探しても見当たらないのに、雲が白っぽく浮かんでいるのがわかる。

南の地平線が明るい。土曜の夜の東京の盛り場が賑わっているのだろうか。

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2014年10月24日

秋空の青さの下で柿の実の赤きは秋の印なりけり


Img_0381 あちこちで柿の実の赤さが目立つ。とくに今日のように秋晴れだと、青空との対比で、その赤さがますます目立つ。

この赤い色は、まさに秋の印である。

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2014年10月23日

大利根の流るる先の雲厚く秋の入り日の見ゆることなし


Img_0374今日は朝から雨が降ったり止んだりで、肌寒いほどの天気だった。明日は持ち直して、気温も少し上がり、週末は汗ばむほどの陽気になるという。忙しい返歌である。

写真は、潮来方面から戻ってくるときに撮影した利根川の流れ。さすがに 「大利根」 といわれるだけあって、豊かな流れである。

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2014年10月22日

変わらざる店構えにて丁字路の真正面には理髪店あり


Img_0371日がとっぷりと暮れてから我が家への道を辿り、丁字路で停車すると、真正面の理髪店が妙に新鮮に見えた。

この理髪店は、三十四年前にこの土地に引っ越してきてからずっとある。客として入ったことは一度もないのでわからないが、多分代替わりして続いているのだろう。

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2014年10月21日

国道の二つ交わる交差点に鎮座まします小さき大仏


Img_0364国道三五四号線を走ると、古河市にさしかかって国道四号線と交わるところに仏具屋があり、その屋根の上に 「安全祈願 繁盛大仏」 というのが鎮座ましましている。

その姿は大仏殿というのか、厨子といえばいいのか、よくわからないが、屋根のある囲いの中にあって、しかとは見えず、ただ前に差し出された掌のみがよくわかるだけだ。しかし、古河に用があって車を走らせ、これが見えると、「ああ、やっとここまで辿り着いた」 という気がする。

なんとも不思議な建物である。

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2014年10月20日

音もせで降り始めたる通り雨を川面に満つる波紋にて知る


Img_0361夕方からは北関東で雨になるという予報だつたが、「つくばは、北関東ではあるけれど、それほど北というわけでもないから」 と高をくくつていたが、なんと、やっぱり降り出した。

静かな雨で、全然音がしない。鳥も普通に鳴いているので、裏の川も水面に波紋がたくさんたたなかったら気付かなかつただろう。

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2014年10月19日

この年は柿食わぬうち気がつけば柿の季節は深まりてあり


Img_0278今年はあまり柿を食っていない。庄内柿の豊富な土地で育つたので、柿はわざわざ買って食うものではなく、もらい物としてあちこちからどんどんやってくるのだと思つている。

だから、たまたま柿のもらい物がないと、食わないうちに秋が深まつている。

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2014年10月18日

夕焼けの茜に染まる金ケ岳の中腹に紅葉始まりたるらむ


Image山梨県に出張中である。素晴らしい天気で、なかなか楽しめた。

写真は夕日を受ける金ケ岳。中腹では紅葉が始まっているようだ。

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2014年10月17日

何もなき空広々と見ゆる日は車を停めて歩きてぞみむ


Img_0289こんなにも青く晴れ渡つた空は、ちょっと久しぶりのような気がする。

車で出かけていたのだが、道端に停車して歩き回りたくなつた。こんな日は外の空気を吸わなければ、もったいない。

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2014年10月16日

デビューする子もブランコに遊ぶ子も絶えて久しき街の公園


Img_0267取手駅の近くに駐車場を借りているのだが、その近くの公園は、近頃人がいるのをみたことがない。雑草だけはしっかり駆除されているのだが、人がいなければ、公園の用をなさない。

そういえば、この辺りでは子供の姿を見たこともない。老人ばかりになるのは過疎の村だけではない。

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2014年10月15日

問い合わせ電話で応答を待つ間延々となるオルゴールの音


Img_0259問い合わせ電話は大抵つながりにくい。「ただ今、回線がつながりにくくなっております。そのままでしばらくお待ちください」 というケースでは、スピーカーホンに切り替えて、テーブルの上に立てておくというやり方を教わった。

テーブルの上で延々とオルゴールの音をさせている子機。五分ほどして、ようやくつながった。

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2014年10月14日

戻り来れば去りたるばかりの台風を忘れしごとき静かなる夜


Img_0256夜遅くに、富山から帰ってきた。帰ってみると、つくばの地は、早くも台風を忘れ去ったように静かだった。秋の気配である。

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2014年10月13日

雲黒く野分迫れる越中の川の源のアルプスは見えず


Image台風を避けて、早めに出発し、高岡に着いた。北アルプスは雲の中だった。

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2014年10月12日

常陸野に白き花咲く蕎麦の道にはや新蕎麦の香り立ちたり


Image_2白い花の咲く蕎麦畑が続く道の蕎麦屋で、早くも新蕎麦を食した。

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2014年10月11日

我が宿の梅の木枝に止まり来て一羽の鳩のぐるぐると鳴く


Img_0205我が家の梅の木に、珍しく鳩が来てしばらくグルグルと鳴いていた。居心地がいいようで、しばらくの間動かない。

ただ、梅の木に鳩というのは、どうも座りが悪い。似合わない。鳩はやっぱり神社の境内や公園の地べたで群れている方が似合う。

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2014年10月10日

柿一つ葉を落としたる枝にあり中秋のうちの晩秋の色


Img_0197いつの間にか秋は深まりつつある。今年は久しぶりで秋の季節感を満喫している。

中秋の中にも晩秋の色が忍び込みつつあり、早くも柿の実が熟しつつある。

それにしても、新しく買った iPhone 6 のカメラはなかなかのもので、柿にぐっと寄っても大丈夫。背景のボケ感も、ケータイのカメラと思われないほどだ。

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2014年10月 9日

雲間よりこぼるる秋の月影は工事現場の灯より明るし


Img_0194新しく購入した iPhone 6 のカメラ機能が進化している。解像度は八百万ピクセルと、前の機種と変わらないが、レンズがずいぶん明るくなっているのがわかる。

曇り気味の夜空を撮っても、雲の間から漏れる月の光が、それらしく映っている。

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2014年10月 8日

地球なる星の影受け空に浮く月は球体なりと知る夜


Img_0174

今夜は皆既月食だった。皆既月食の瞬間は雲にかくれてしまったが、欠け初めの写真が撮れた。

月食の時はいつも思うことだが、地球の影が投影されると、月が球体であることがよくわかる。

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2014年10月 7日

台風が空の薄皮一枚を持ち去りしごと晴れてゐるなり


Img_0173台風が去ってから、ずっと好天だ。時々雲が広がるが、すぐに晴れてまた青空になる。

晴れればさすがに気温が上がるが、二十八度や二十九度になっても、空気が乾燥しているので不快な暑さではない。空が深い。

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2014年10月 6日

半日で野分去りたる秋空の暮るれば白き十三夜月


Dscn0074今宵は十三夜月。中秋の満月のから一ヶ月足らず遅れて夜空に現れる。両方を見て初めて 「月見」 と言えるらしい。

「十三夜に曇りなし」 と昔から言われているようで、今年も台風の去った夜空にくっきりと昇った。少し欠けた姿が、より風情を醸し出す。

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2014年10月 5日

雨の夜の野辺の一本道の奥の闇の彼方に野分あるらし


Img_0147日が暮れてから家路をたどると、田舎の一本道は雨に濡れて、映り込む光が深く知をえぐるように光っている。

台風が近付いているとのことで、この辺りは明日の午前中にかけて一番ひどくなりそうだ。やれやれ。

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2014年10月 4日

薄紅の木槿は秋の深まるを知りて最後の花弁を開く


Img_0145裏の空き地に咲くピンクのムクゲは、遅れてきた者が急いで先頭を追いかけるように、どんどん花を咲かせている。

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2014年10月 3日

濃き影を落とす真夏の如き日の下で猫じゃらしは揺れている


Img_0144今日は時ならぬ真夏のような暑さになった。真夏のようなと言っても、この辺りは三十度に届かなかったが、体が涼しさに慣れてしまったので、かなり暑く感じた。

ただし、外に出れば秋の草が生えていて、猫じゃらしの穂が風に揺れている。

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2014年10月 2日

何処より飛び来たれるか薄紅の木槿の咲きて秋は深まる


Img_0137 我が家の裏手の空き地のフェンス際に、いつの間にかムクゲの木が自生して、ピンクの花を咲かせ始めた。元からあるのは白い花だから、ここから種が飛んだわけじゃないだろう。

一体どこから来たんだろう。

これからは、紅白のムクゲが楽しめることになった。

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2014年10月 1日

秋風にセイタカアワダチソウは揺れ頭の先の色づき始む


Img_0136しばらく上天気が続いて、夏を思わせるほどの暑い日が続いたが、ちょっと雲がかかってしまうともう肌寒いほどの陽気である。ふと気づけば、川岸のセイタカアワダチソウの頭が黄色に色づき始めている。

今年は本当に、秋という季節感を満喫できている。

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