« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »

2015年3月31日

加茂川の春爛漫の片隅で京都の闇の一本桜


Img_1883 写真は京都出町柳の鴨川の岸にある一本桜。一本桜といっても、少し離れた所からは土手沿いにずらりと桜の並木になるのだが。

ぽつんと離れた一本桜は、うららかな春爛漫の中で、京都の歴史の闇を少しだけ窺わせるようだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月30日

遥かなる四条河原に残りたる闇に光れる汝桜よ


Image_3 京都四条河原近くの夜桜である。今日は妙に暖かく、やっと本格的な春になったような気がした。

春の風の中で闇に光る桜は、さすがに四条河原の水を吸って育ったものという気がする。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月29日

桃の木に桃の花咲く三月の空は六時を過ぎて明るし


Img_1810茨城県では桜はまだだが、桃の花が満開になっている。今日車で水戸方面から帰ってくる時、道路脇の果樹園が桃色に染まっていた。

東京は明日辺りが桜の満開だという。明日は大阪方面に出張だから、素通りだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月28日

春の夜にシエラカップでコーヒーを飲めば雪解けの林の香り


Img_1804写真はコーヒーを注いだシエラカップという容器。アウトドア用のカップの定番だ。

近頃、アウトドア用の道具を普通の生活で使うことに凝っている。アウトドアで機能的なのだから、普通に使っても機能的なのは当然で、とても心地良い。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月27日

川渡る風も冷たきものならず日を映したる水のぬくもり


Img_1695朝方は結構寒かったのに、午後は四月中旬並みという暖かさになった。一日の寒暖の差は、多分二十度近くあっただろう。

朝早くに自転車で取手駅まで行き、東京での仕事を終えて、午後三時過ぎに戻ってきた。朝はつくばの里にいて、昼過ぎまで東京にいたのだから、個人的な寒暖の差は、多分二十度を超えていた。

写真は暖かい時間帯の小貝川。太陽を反射してうらうらと流れている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月26日

郊外のビール工場のケース置き場は小さき街の如く日に映ゆ


Img_1683

青空の下でさながらビルディングの建ち並ぶ都市のように見えるのは、取手市にあるキリンビールの工場の、ケース置き場である。

ここにあるのは、もちろん空のケース。ビールが入っていたら、ビール好きに盗まれてしまうだろう。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月25日

吹く風は冷たき冬の名残みせ梅干し樽に響き渡れり


Img_1680写真は、一昨年の五月にもここで取り上げたことがある、梅干し製造で有名が根本漬物という会社の看板、というか、看樽。

今日は空の色は春色だったが、吹く風は冷たく、冬の晴れに近かった。週末からだんだん春らしくなるらしい。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月24日

三月の寒の戻りの風の中赤き椿の花よく似合ふ


Img_1678寒の戻りで冷え込んでいる。この寒さの中で、ツバキの花がよく似合う。

私はツバキとサザンカの違いがよくわかっていないが、これは花が丸ごと落ちているので、ツバキと思っている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月23日

大阪で手づから焼きてソースかけお好み焼きといふものを食ふ


Img_1669 今日は人生初の体験というのをした。お好み焼きというものを、自分で焼いて食ったのである。

大阪への出張で、昼飯にお好み焼き屋に誘われた。私の生まれた山形県というところは、お好み焼き不毛の地で、お好み焼きなんてものを食ったことがなり。上京してからもお好み焼きを食うという発想すらなかった。

たまに関西に出張して、お好み焼き屋に誘われることはあっても、すべて店側が焼いてくれるスタイルの店で食っていた。ところが今回は、自分で焼くすたいるなのだという。

見よう見まねで焼いてみると、ひっくり返すときにバラバラになりかけたが、なんとかまとまり、食ってみると、それなりにおいしい。初体験をなんとかこなしたので、これからはあまり抵抗なくお好み焼きを食せそうだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月22日

春彼岸神田のビジネスホテルより見下ろす路地に昭和の風吹く


Image明日の朝イチの新幹線だ大阪に行くので、今日は神田のビジネスホテルに前泊している。

部屋の窓から外を見下ろすと、神田の路地である。新橋ほどではないが、神田もやはりオッさんの街で、平成らしくない面影がある。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月21日

鶯の初鳴きはほうほけきやうと聞こえはせねど春を告げをり


Img_1633この春初めての鶯の声を聞いた。自転車で小貝川の橋を渡ろうとした時に、川岸の藪の中から聞こえてきたのである。

「ほうほけきょ」 ときれいに聞こえはしなかったが、紛れもなく鶯の声とわかるのは、さすがに春告鳥といわれるだけのことはある。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月20日

駅前の風の名残に縮まりて何の幟か判らざる旗


Img_1631午前中は風が強かったが、夕方近くになってようやく静まった。駅前のペデストリアンデッキに、強風にはためきすぎてすっかり縮まってしまった旗がある。

何かの商品の宣伝用と思われるが、何と書いてあるのかさっぱりわからず、宣伝の役目をまったく果たしていない。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月19日

名人の落語家逝きしその夜半に七味唐辛子じつとみてをり


Img_1628桂米朝が亡くなったというニュースに、驚いた。もう八十九歳なのだから、死んでもまったく不思議ではないが、それにしても、自分の好きな役者・芸人が次々にあの世に行くというのは、自分もそれなりの年になっているということだ。

とまあ、そんなわけで、テーブルの上の七味唐辛子をじっと眺めてしまった。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月18日

あのなゐの春に咲きたるおがたまの真白き花のこの春も咲く


Img_1623近所でオガタマノキに白い花が咲いている。オガタマノキというのは、神社の境内などで高く聳えているモクレン科の高木で、モクレン科らしい綺麗な白い花が咲く。

周りの人によると、毎年見事に花が咲くわけではなく、前に綺麗に咲いたのは、あの東日本大震災の直前だったという。またあんな地震がなければいいが。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月17日

満開の白梅の影柔らかく手の平一杯の春は来たれり


Img_1620今日は汗ばむほどの暖かい日になって、あちこちの紅梅は盛りを過ぎてしまし、白梅が満開のピークになっている。(我が家の白梅はこれからだが、それはおいておく)

これだけ暖かくなったので、スギ花粉の飛散も大変なことになると思っていたが、季節的にピークを過ぎてしまったのか、思ったほどではなかった。

あとは、我が家の梅と、桜の咲くのを待つだけである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月16日

一週間自転車に乗ることもなく過ごしてヘルメット眺めゐるなり


Img_1618先週は前半は雨模様で、後半は遠くに出かける用事が重なったので、ほとんど自転車に乗ることができなかった。あまり乗らないでいると、風を切ってペダルをこぎたくてたまらなくなる。

ヘルメットを眺めて、ため息をついている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2015年3月15日

天に向かい伸びたる枝の細けれど和菓子の如く肉厚の紅梅


Img_1597紅梅の花びらはとても肉厚に見える。可憐な白梅と比べ、あんこたっぷりの和菓子のような風情である。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月14日

三月は寒の戻りのままに来て沈む夕日も冴え冴えと見ゆ


Img_1593ようやく春らしい日射しが戻ってきたが、風はまだ冷たいままである。夕方近くになって小貝川の向こうに沈む夕日も、冴え冴えとして春というより冬の夕日に近い。

三月はずっと寒の戻りになりっぱなしのような印象がある。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年3月13日

遅咲きの我が庭の梅この朝につひに一輪咲き初めにけり


Img_1588遅咲きの我が家の梅が、ようやく最初の一輪を咲かせた。周囲の家の梅は紅梅はもちろん白梅もほとんど満開なのに、我が家はこれからである。

ただ、我が家の梅が咲くと、さすがに春本番という気がする。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月12日

黒雲と空の境目見上げゐるショッピングセンターの駐車場の上


Img_1584写真は大きなショッピングセンターの駐車場で空を見上げたところ。

天気は持ち直して、また花粉症の症状がひどくなった。夕方からまた雲が広がって、駐車場の上あたりに黒雲と青空の境目が伸びていた。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月11日

あのなゐより四年は経ちぬ西の地平の赤く染まりて


Img_1573東日本大震災から四年が経った。

水戸方面から車で帰ってきた。寒い日が暮れようとして、西の空が赤く染まり、なぜか三月十一日という日にぴったりの色合いだと思った。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年3月10日

この年も相変はらずの遅咲きの梅の蕾の割れかかりたり


Img_1568他の梅はどんどん満開になっているが、我が家の梅は相変わらず遅咲きである。一時かなり暖かくなり、今年は速く咲くかと期待したが、あれからまた冷え込んだので例年通りである。

とはいえ、ようやく蕾に大文字型の切れ目が入り、なかから花の色がうかがえるようになった。あともう少しの辛抱だ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年3月 9日

始発駅ぽつんと残る婦人傘に触るる人もなく電車発ちたり


Image常磐線上野行きに乗った。取手駅は始発駅で、しかも昼過ぎだから、車内はがらんとしている。そんな中に、手すりに引っ掛けられた婦人傘が、ぽつんと残っていた。

外は雨が止みかけてはいるが、また降り始めるという予報である。慌てて取りに戻る人がいるかと思っていたが、そんなこともなく、電車は出発してしまった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年3月 8日

肉厚の紅梅咲ける細き枝に夜来の雨の滴光れり


Img_1536近所の庭で、紅梅が見事に咲いていた。夜来の雨に濡れて、滴が光っているのも風情である。ここ二〜三日は気温の低い状態で推移するらしいので、梅も長持ちするだろう。

その代わり、我が家の庭の白梅はさらに開花が遅れそうだ。遅咲きなのは毎年のことだが、今年は根元を暖めたりしてかなり気を遣ったつもりなのに、やっぱり遅咲きは遅咲きのようである。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年3月 7日

川向こう県道沿いに灯がともり寒の戻りの日は暮れていく


Img_1531またしても寒の戻りで、しかも冷たい霧雨が降ったり止んだりした。あまりいい天気かもしれないが、花粉症にはありがたい。

夕方になって雨は止み、川の向こうの県道沿いに明かりが灯っていく。ぐずついた天気がしばらく続きそうだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 6日

杉花粉飛散のピーク越ゆるまで初めて薬試しゐるなり


Img_1525Today's Crack の方にも書いたが、今年の茨城県のスギ花粉飛散量は半端じゃないレベルなのだそうで、涙と鼻水とクシャミの三重苦にあえいでいる。

鼻水もあまりに辛いので、アレグラ FX という評判の薬を買ってきて今日の夕方から飲み始めたのだが、まだこれといって効果が出ているような気がしない。

明日の朝に二錠目を飲んだら、少しは効果が現れるだろうか。とりあえずはそこに期待してみたい。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 5日

少しずつ荷物を運ぶつもりらし次女の家移り春風の中


Img_1512次女が引っ越しをして、つくばの郊外のいわゆるワンルーム・マンションに住むことになった。なかなか景色のいいところである。

引っ越しの手伝いをしたが、近場でもあるので、時間をかけて荷物を移動させるつもりらしい。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 4日

裸なる木々は川面の日に映りいざ芽吹かむと備へゐるなり


Img_1517今日はとても暖かい一日になった。昨日までと同じ服装で外出したら、暑すぎてセーターを脱いだほどだ。

川面に映る日射しもうらうらとして、まさに春である。岸の木々は、春の芽吹きを待っている。新緑に包まれる日も遠くない。

とはいえ、しばらくは三寒四温が続く。明日はまた冷え込むという。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 3日

弥生なる寒の戻りの北風に揺るる川面に鴨は浮かべり


Dscn0177またしても寒くなった。三寒四温が激しすぎる。

朝方、我が家の裏を流れる川にカモが集まっていた。あまり近付きすぎるとすぐに逃げてしまうので、望遠の効くコンデジで、草むらに隠れて写した。

川面は強い風を受けて波立っている。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 2日

十分に明るさ残る天空の風を通して宵月白し


Img_1498昼過ぎまでは春らしい暖かさだったが、夕方前から急に気温が下がってきた。風の強い空には、宵月が高く白く光っている。

明朝は冷え込むらしい。気象庁が発表したこの冬の気象のまとめによると、十二月と一月は平年より寒く、二月はやや寒さが緩んだが、平均すれば暖冬とはならなかったという。

二月は寒さが緩んだとはいえ、三月になってまた急に冬型の気圧配置が強まったりしているので、油断はできない。いずれにしても、「エルニーニョになったので暖冬」 という単純な図式では推し量れないということのようだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年3月 1日

春先の慣はしとてか目薬と花粉の力比べさすなり


Img_1495「二月は逃げる」 などと言うがまさにその通りで、あっという間に逃げられてしまい、ふと気付けば三月である。 一月末頃から杉花粉の影響で鼻がグシュグシュしていたが、二月末からついに目に来た。

最近は自転車に乗ることが多いので、花粉がもろに顔に来る。それで目が痒くてたまらなくなる。目薬の世話になりっぱなしだ。

(写真をクリックすると、拡大表示されます)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »