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2015年4月30日

青空に白きクラウド諸人の初夏への想ひ蓄へ浮かぶ


Img_2313青空に白い綿雲が浮かび、漂う。近頃はコンピュータの世界で 「クラウド」 なんていう言い方が定着しているので、雲を見ると、その中に情報が蓄えられているなんていう気がしてしまう。

あの白い雲の中に、人々の初夏への想いが保存されているとしたら、面白い。

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2015年4月29日

水張られ光と影を映しこみ蛙の声を響かする田よ


Img_2309いよいよこの辺りの田んぼにも水が引かれて田植えの準備が整い始めた。連休が終わる頃には、どの田んぼにも苗が植えられていることだろう。

自転車で用足しに出かけ、夕方に帰ってくると、水の張られた田んぼに空の雲や地上の明かりが映り込んでいる。周囲はカエルの大合唱だ。いよいよ季節は初夏に向かう。

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2015年4月28日

川岸に何千匹の蛙ありて鳴けど静かに宵は更けゆく


Img_2293ここ二〜三日、急に暖かくなった。日が暮れてもTシャツ一枚で過ごしている。既に初夏の陽気といってもいいが、来月の立夏を迎えるまでは 「春の歌」 としておこう。

夜に帰宅すると、家の周りはカエルの合唱だった。今年はカエルの数が多いような気がする。カエルの声はどんなに大きくてもうるさくは感じないから、うれしい。

蛙の鳴き声 ← (クリックすると音声が出ますので、ご注意)

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2015年4月27日

夏来たるごとき日射しの土手際に花韮といふ白き一群れ


Img_2289今日は夏になってしまったような日で、夜になっても窓を開けて風を通さないと汗ばんでしまう。

この季節、あちこちの道端や土手際などで見かける花があるが、これまで名前がわからなかった。今日気合いを入れて調べたら、「ハナニラ」 というものだとわかった。

観賞用として輸入されたものが帰化して、一気に広まったらしい。葉っぱがニラのような形をしていて、確かにニラっぽい香りもあるので、こんな名前になったのだろうが、もう少し上品な名前でも、名前負けしないと思うがなあ。

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2015年4月26日

日暮れまでTシャツ一枚着て過ごす嬉しき頃とこの年もなり


Img_2278かなり暖かい一日で、日のあるうちはずっとTシャツ一枚で過ごし、この写真を撮った日没の頃もそのままで大丈夫だった。

既に連休に入っている人もいるらしい。五月になればもう初夏である。

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2015年4月25日

この春の日の射すことの少なければ土手の菜の花ややまばらなり


Img_2267川の土手の菜の花が満開だ。しかし今年は、土手に咲く菜の花の密度が薄いような気がしている。いつもの春だったら、もっとびっしりと菜の花だらけになっていなければならない。

もしかしたら、今月前半に極端に晴れの日が少なかったせいかもしれない。もう少し待ってみようか。

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2015年4月24日

八重桜さほど強くもなき風に花びら散らす頃となりたり


Img_2259近所の塀際に、八重桜の花びらが散っている。まだ散り始めで、「花むしろ」 などという言葉を使うほどではないが、そろそろ関東の桜の季節は終わりに近付いていると言っていいようだ。

もっと花を見たかったら、東北や北海道に行かなければならない。

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2015年4月23日

澄む水と建ち並ぶマンションの共にある百万都市の杜の都よ


Img_2253仙台の妻の実家に行ってきた。往復は常磐自動車道で、放射線量の高いところを走っている間は、あまりいい気持ちのものではなかった。

写真は、仙台の郊外に近い妻の実家の近く。大きなマンションが増えている。東北唯一の百万都市の姿である。

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2015年4月22日

夕立の乾く間もなきアスファルトに深く尾を引くヘッドライトよ


Img_2235今日、水戸方面から帰ってくる時に笠間の辺りを通り過ぎると、路面がしとどに濡れていた。どうやら結構激しい夕立があったようだ。

写真はコンビニの駐車場から道路を走るクルマを撮ったもの。雨に濡れた駐車場に映り込むヘッドライトのせいで、まるで湖の畔にでもいるような具合になっている。

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2015年4月21日

花冷えの空の下にて人知れず枝垂桜と山桜咲く


Img_2230茨城県内の桜はほとんど終わってしまったが、それはソメイヨシノに限っての話で、他の種類の桜はまだがんばって散り残っている。とくに八重桜はこれからが見頃だ。

写真は手前が枝垂れ桜で、奥が山桜。枝垂れ桜の方はもう終わりかけているが、山桜は最後のがんばりを見せている。

花冷えが長引いているので、山桜も長持ちしているようだ。

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2015年4月20日

南より帰り来たれる我が家には烏野豌豆咲き乱れをり


Img_2224裏の空き地は、春になるといろいろな野草が咲く。どれも皆、小さく慎ましいが、それでも春らしさを感じさせてくれる。

これは 「カラスノエンドウ」 という野草。「スズメノエンドウ」 というのもあるが、それよりもやや大きい。初夏を過ぎる頃まで、この空き地を彩ってくれる。

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2015年4月19日

川向こう県道沿いの家々に小さき明かり灯る夕暮れ


Img_2221沖縄から帰り、溜まっていた仕事をこなしているうちに、あっという間に日が暮れた。とくに今日は小雨模様のせいか、日暮れの景色が淋しげである。

川の向こうの家々に小さな明かりが点いていく。

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2015年4月18日

彼方より渡れる神の分け御霊留まる森に今人も伏す


Img_2191沖縄三日目は、琉球王国で最高の聖地といわれてきた 「斎場御岳 (せーふぁうたき)」 に足を伸ばしてみた。日本語流では「さいばおたけ」 ということなのだろう。

着いてみると、鬱蒼とした緑に蔽われた海岸の小高い山である。いくつかの礼拝所があり、そこは鍾乳洞のように上から石灰の柱が垂れ下がっている。元は鍾乳洞だったらしい。

確かに礼拝に相応しい雰囲気のあるところであり、こちらとしても厳粛な心持ちになった。こうした場所が残っているというのは、貴重なことである。

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2015年4月17日

琉球の空気の中で何事もなく胡蝶蘭育ちゐるなり


Img_2162胡蝶蘭を育てるのは難しいものだと思っていたが、沖縄で訪ねた家の庭には、色とりどりの胡蝶蘭が咲き乱れていた。「いただいたものを適当に鉢に移して、水をやっているだけで育つから、買ったのは一つもない」 とのことで、さすが沖縄の大ざっぱさである。

こんなような花が庭一杯咲いているというのは、内地ではなかなか見られない

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2015年4月16日

琉球の青空の底深くして常と異なる時空に惑ふ


Image突然だが、沖縄に来ている。仕事は明日からなので、夕方に首里城のあたりを散策すると、時間感覚がいつもと違った状態になっているのに気づく。

ちょっとふ振り返れば中世までぶっ飛んでしまうような、異次元感覚は、沖縄独特のものだと思ってしまう。

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2015年4月15日

抜くるほど青き空こそはかなけれやがて降るとの予報を知れば


Img_2108久しぶりの抜けるような青空だったが、天気予報は朝から 「天気は急変し、落雷、雹、竜巻の恐れも」 などと物騒なことを言い続けた。

つくば周辺は、午後三時頃の急変というのは避けられたが、夕方六時過ぎから雷が轟いた。それでも雹や竜巻がなかっただけ幸いで、他の地域では結構雹が降ったところもあるらしい。

写真は昼前の青空。これが急変するのだから、この春の天気は極端すぎるほど極端である。

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2015年4月14日

花冷えの川に舞ひ降り鴨たちを鵜は呆然と眺め動かず


Img_2089裏の川に、珍しくカワウが降りてきていた。ほんのたまに姿を見かけることがあるが、案外警戒心が強いようで、ちょっと近付くだけですぐに逃げてしまう。

今日は周り中にいるカモを眺めて、ぼんやりしているところを、遠くから望遠を目一杯効かせて撮った。

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2015年4月13日

小雨降る湖越しに咲く花の桜吹雪とならず残れり


Img_2083桜が満開になってから急に冷え込んでしまったため、中途半端に長持ちしていて、見事な桜吹雪という景色は見られず、葉桜状態で散り残った桜が点在している。

こうなると人間は自分勝手なもので、「桜はぱっと咲いてぱっと散るからいいのであって、いつまでも散らないで残っているのは美しくない」 なんて言い出す。

牛久沼の対岸にも、散り残る葉桜が見えている。

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2015年4月12日

常陸でも満艦飾の鯉のぼりあがれる家の減りて久しき


Img_2072これは某駐車場で車を発車させようとして、直前に撮った写真。もう鯉のぼりが上がっている。

茨城県というのは鯉のぼりの盛んな土地らしく、男の子が生まれると親戚中から寄ってたかって贈られるので、一本のロープでは上げきれずに、支柱から逆Vの字にロープを張り、その二本のロープに鯉のぼりをくくりつける。

この写真の鯉のぼりなどはまだおとなしいもので、すごいのは合計二十匹近く上がっていたりする。前はあちらでもこちらでも満艦飾の鯉のぼりを見ることができたが、最近は少子化の影響で、この辺りでも珍しくなってきた。子どものいない家庭が増えたのである。

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2015年4月11日

田舎とはいへど時代は移りをり辛うじて咲く土手の菜の花


Img_2065裏の川の土手は、以前は菜の花畑以上に菜の花の宝庫だったが、最近は拡幅工事やら何やらで人手が入りすぎてしまい、ちらほらとしか咲かなくなってしまった。

もう少しは増えるだろうが、今のところはこの程度。元のようになるには、あと何年かかかるだろう。

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2015年4月10日

花冷えというより寒き風吹けど紫陽花の枝に緑萌え出づ


Img_2062今日も寒い一日だった。週初めの天気予報では 「水曜木曜が寒さの底」 ということだったが、今日が一番寒かったような気がする。

とはいえ、冬の寒さの中ですっかり枯れ木のようになっていた紫陽花の枝に、緑の新芽が吹きだしている。この寒さを越えれば、今度は初夏になるのだ。

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2015年4月 9日

肌寒き風は吹けども車窓には菜の花畑広がりてあり


Img_2054肌寒さは続いているが、空はようやく晴れ渡った。今日は鹿島市まで車で出かけたので、春らしい日射しだけを楽しむことができた。

写真は道端の菜の花畑。四月にしては異例の寒さとはいえ、目に見える景色は、間違いなく春そのものである。

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2015年4月 8日

花冷えの枝垂れ桜は枝先の花のみつけて寒空に立つ


Img_2048天気予報通りではあるが、本当に真冬の寒さが戻り、都心でも雪が降ったらしい。つくば周辺も一時みぞれになった。

咲き始めたしだれ桜が、これ以上花を咲かせ続けることができずに立ち往生している。

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2015年4月 7日

花冷えの中に咲きゐせば新たなる散り時を待つ一本桜


Img_2046東京の桜は既に散り始めているらしく、つくば周辺でも葉桜になり始めているが、茨城県北部の桜はまだしっかりと咲いている。このところ花冷えになってしまったので、もう少しもちそうだ。

とはいえ、桜というのはぱっと咲いて、あとは青空のもとではらはらと桜吹雪になってしまうのが、一番のおもむきなのかもしれない。あまりもちすぎると、「まだ散らないのか」 なんて憎まれ口をたたかれかねない。

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2015年4月 6日

春の川に鴨舞ひ降りて明日よりの冬の寒さに備へゐるなり


Img_2020今日は昼過ぎ頃までは初夏の暖かさだったが、夕方からはどんどん気温が下がって夜に入ったら肌寒さを感じるほどになった。明日はほとんど気温が上がらず、水曜、木曜は冬の寒さに逆戻りするという。

裏の川に鴨の群れが降りてきて、しばらくのんびりと水に浮かんでいた。鴨としても、春だか冬だかわからな陽気に戸惑ってしまうんじゃなかろうか。

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2015年4月 5日

寒き夜のドラッグストアの駐車場に停まる車も絶えて少なし


Img_2016しとしとと雨模様の一日。夜になってもまだ降り続いている。気温も低く、初夏の陽気から初春に戻ってしまった。

明日はまた初夏の陽気になり、その後にまた冬の寒さになるらしい。天気が極端なのには、もう慣れてしまった気がする。

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2015年4月 4日

満開となりて夜来の嵐にも散らず残りしつくばの桜


Img_2005つくば周辺の桜が満開になって、五日か六日目ぐらいである。昨日から強風が吹いて、とくに夜中は嵐のような様相になり、この辺りの桜も散ってしまったかもしれないと思っていたが、なんと、まだまだしっかりと残っていた。

桜は咲いて一週間目ぐらいまでは、どんなに嵐になってもしっかりとしがみついて散らないとは聞いていた。三日目か四日目ぐらいでは本当にしっかりと咲き続けるのは知ってはいたが、本当に一週間目ぐらいまでは散らないと、よくよく確認できた。

立派なものである。しかし明後日辺りからは、ちょっとした風で桜吹雪になってしまうのだろうなあ。

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2015年4月 3日

主なき家の山茶花悲しみを乗り越えたかの如く咲きゐる


Img_1994

今年の正月五日に触れた向かいの家の山茶花が、ようやく見事な花を咲かせ始めた。ご主人が亡くなり、奥様が老人施設に入ったままの家で、咲くのを忘れていたかのようだったが、春になって狂い咲きのように花を付け始めたのである。

一時は花も悲しんで咲かなくなったのかと思ったが、やっと悲しみを乗り越えたようだ。

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2015年4月 2日

夜桜は時空を越えて物語の中に飛び込む入り口に映ゆ


Img_1987桜の季節の景色はゴージャスである。日が暮れかかった頃にちょっと寄ったショッピングセンターの駐車場も、桜がライトアップされていた。

いやはや、この国の桜に対する思い入れというのは、すごいものがある。そして昼の桜と夜の桜は、さながら別の花である。

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2015年4月 1日

花曇りといへど地上は草も木も萌え出づるものに満ちてゐるなり


Img_1986今日のつくばの里は、花曇りからだんだんと小雨になってしまった。夕方過ぎには風もかなり強くなったが、咲いたばかりの桜は、まだ易々とは散らないだろう。

地上は、草も木も花を咲かせている。冬の間、耐えに耐えていたものが一斉に萌え出ている。

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