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2015年7月31日

炎天の下を歩けば畦道に向かひてお辞儀する稲穂あり


Img_3184早いもので、既に稲穂が付き始めた。まだ直立している稲も多いが、早いのはかなりお辞儀し始めている。

明日はもう八月で、すぎにお盆になる。それが過ぎれば、稲刈りが始まる。本当に早いものである。

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2015年7月30日

南より帰り来たりて振り向けばおぼろなれども望月浮かぶ


Img_3176長女の引っ越しを手伝って帰宅すると、空には満月が浮かんでいた。ずっと逆方向に向かっていたので、クルマを自宅の駐車場に入れて玄関に向かうまで気付かなかった。

夏の満月とて、湿度が高いためにかなりおぼろである。明日も暑い日になりそうだ。

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2015年7月29日

干からびてしわだらけなる紫陽花の奥に潜める瑞々しさよ


Img_3166我が家の裏手の空き地に咲いていたアジサイが、しぶとく生き残っている。生き残っているというか、ほとんどひからびてしまってはいるのだが、ほんの少し瑞々しい片鱗が残っている。

人間でいえば、「昔はさぞ綺麗だったろう」 と思わせるしわくちゃのおばあさんという風情だ。これはこれで、なかなか趣のあるものである。

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2015年7月28日

夕暮れの蝉の声するその奥で微かに鳴るか遠雷の音


Img_3163天気予報では曇りがちということだったが、日中は雲間から強烈な日射しが照りつけて、温度と湿度の両方が高い一日となった。

夕方には少しは日射しが弱まったが、蝉の声の彼方で雷の音が聞こえる。多分筑波山の彼方で鳴っているのだろう。こちらまで降りてくる心配はなさそうだ。

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2015年7月27日

夏の日に彩度を増して道沿ひの花壇の花は咲き乱れをり


Img_3112我が家の近所の道路沿いに見事な花壇があって、色とりどりの花が咲き乱れている。結構丹精しないと、こうはならない。

春から夏の花は色彩が豊富だ。とくに夏の花は彩度が高い。

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2015年7月26日

地平には入道雲になりそびれ夕焼けのうち縮みゆくあり


Img_3156今日もまた暑い日だった。エルニーニョでも冷夏とは限らない。

水戸方面から帰ってくる時、西の空に入道雲になりそびれてだんだん縮んでしまっている雲のシルエットが見えた。もう少し上空が冷えていたら、大きな雷雲になっていたのかもしれない。

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2015年7月25日

対岸でかっぱ祭りのあるらしき牛久の沼に熱風渡る


Img_3148猛暑の中を自転車で約四十キロ走った。写真は途中の牛久沼を渡る橋の上から撮ったもの。

七月の最終土曜日曜は、牛久市でかっぱ祭りが実施されているらしいが、こちら側は牛久市ではないので、静かなものである。かっぱは喧噪を避けてこちら側に集まっているかもしれない。

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2015年7月24日

土用なる丑の日は暮れ蕎麦食えば店先に照る半月白し


Img_3143とっぷりと日が暮れてから、水戸方面からクルマを運転して帰ってきた。途中で腹が減って、そば屋で軽くもりそばを。

店を出て空を見上げると、頭の上に半月が見事に照っていた。写真に撮ったらその半月の輪郭が広がってしまったのが残念である。

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2015年7月23日

夏の陽は西に沈みてまたすぐに東の空に昇り来むとす


Img_3138天気が崩れるという予報の割には、昼からは雲が切れて日射しがあるほどで、思いの外にいい天気になった。

写真は、小貝川に対岸に沈む夕日の模様。夕焼けにはならなかったが、川面に映る日がとてもきれいだった。

明日はまた晴れて暑くなるらしい。気がつけばもう七月も下旬。八月は夏本番で、いろいろな出来事がつまり放題につまる季節になる。いくつになっても、夏という季節は気分が若返る。

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2015年7月22日

夕暮れの影宿したる川面には細かき波の風紋動く


Img_3127真夏日の一日が暮れかかり、川面もようやく真っ青な色合いから夕暮れの影となった。波が風紋となって面白いシルエットになっている。

明日は一時的に暑さが収まるらしい。

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2015年7月21日

人影はまばらといえど皇居前広場なりけり真夏日の空


Img_3123我ながら何を馬鹿なことを思い立ってか、このクソ暑い日に都心との間を自転車で往復した。午後からの会議に出るのに、自転車で行ったのである。

走行距離は往復でほぼ百キロ。他の会議参加者全員に呆れられた。まあ、当たり前の反応だろう。

写真は皇居前広場。あまりの暑さに人影はまばらだ。収穫としては、「やればやれるものだよね」 ということが実感されたということぐらいで、強いて言えば、移動に関しては完全にカーボン・ニュートラルだったということはある。

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2015年7月20日

太陽光発電モニターパネルには過去の天気の記憶残れり


Img_3110関東甲信越の梅雨が明けた。エルニーニョで梅雨明けが遅れるかも知れないなどと言われていた割には、案外あっけなく明けた。

我が家の太陽光発電は、今月の上旬までは雨が続いてあまり活躍してくれなかったが、十日以後は順調になって、あっという間に黒字化した。十六、十七日は台風十一号の影響で低調だったが、梅雨が明けたのでまた働き始めた。

このモニターパネルを見ていると、過去の天気がありありと思い出される。

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2015年7月19日

里山に白く生えたる茸の名はドクツルタケといふものならむ


Img_3091本日、仕事で入った山の中に生えていたキノコ。真っ白でやや大きく目立っていたが、一緒に行った誰に聞いても 「初めて見た」 「知らない」 という。それで、後で調べようと思い、写真に撮っておいた。

どうやらこれは、ドクツルタケという種類で、食べると死んでしまうかも知れないというほど、毒性が強いキノコらしい。

クワバラ、クワバラ。

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2015年7月18日

瀬戸内を越えて日暮れの駅前に僅かにともる灯の見ゆるなり


Img_3087山口県に来ている。明日の朝イチの仕事のために前泊だ。

出がけにニュースをみると、台風の影響がまだ残っていて、関西の鉄道が軒並みストップしているというので驚いたが、新幹線は通常通りに動いていて何のことなく着いた。

地方都市の駅前はご多分に漏れず閑散としていて、晩飯を食える店を探すのも大変だったが、なんとかなった。

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2015年7月17日

野分行き甲斐路の空の黒雲の途切れ僅かにのぞく青空


Img_3073甲斐路は午後になると少しずつ天気が穏やかになり、雲間から青空ものぞけるようになった。ありがたいことである。

帰りは中央道を快調に飛ばしてこれた。さらに明日は山口県に出張。暇なしである。

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2015年7月16日

黒雲の甲斐路に降らす雨の隙間をつきて甲府に着きたり


Img_3049台風の近付く中、甲府に来ている。明日の朝イチの仕事のために前泊だ。

JR 中央線の特急は運休で、そもそも不通区間があり、高速道路の中央道も一部不通というので、とにかく一般道を辿って甲府までたどり着こうと出発したのである。

秩父を越えて山梨県に入ろうとしたのだが、途中のトンネルが通行止めになったというので断念。どうしようかと途方に暮れたが、カーラジオが 「中央道が開通」 と告げたので、青梅から八王子を通って中央道に入り、なんとかたどり着けた。やれやれである。

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2015年7月15日

川面には吹く風の姿映りをり台風十一号は近付く


Img_3043台風十一号が近付いている。今日はさながら嵐の前の晴天というところか。晴天とは言っても、嵐の前のという但し書きが付くので、妙に風が強い。

小貝川の川面に立つ波紋も、なかなか複雑だ風自体が複雑に波打っているのだろう。

明日は嵐の中をクルマを運転して出張に出る。

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2015年7月14日

ひむがしの地平になびく雲居抜け日はまた今日も地を焦がすらむ


Img_3037夏至を過ぎたが、まだまだ日の出が早い。ようやく熱気が収まってきたと思う頃に、また日が昇る。

今日は東の地平の上に雲がたなびいていて、まるで夕焼けを思わせるような日の出だった。地平から一度顔を現した太陽が、一度雲居の中を通り抜けた頃に、汗がしたたり落ちるような暑さとなった。

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2015年7月13日

必ずやこちら向きにて一斉にすつくと立てる向日葵の花


Img_3033いつの間にか青空のもとでヒマワリが立つ季節になった。今年の夏は唐突に来た気がする。

ヒマワリはいつもカメラ目線で一斉にこちらを向いている。本当はあちらを向いているヒマワリもあるはずなのだが、いつもこちらを向いている場面しか意識されない。これは不思議なことである。

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2015年7月12日

見逃せば失ふことのありたりと思ふほどなる見頃の薔薇よ


Img_3027アジサイほどではないが、あちこちでバラが咲いている。バラというのは華やかなものだが、一輪ごとの見頃は案外短くて、すぐにだらりと開きすぎの様相になり、時期にしおれてしまう。

一番見事な時としおれたときの落差が大きいので、一層人生と重ね合わせらえることが多く、「バラ色の生活」 というと落ち目になった時との落差が暗示されたりする。

まあ、なかなか感じるところの大きな花というわけである。

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2015年7月11日

ペダル漕ぐ脚の回転真直ぐなる道に延びゆきみどり野となる


Img_3018今日はいい天気だったので、銀行周りなどを自転車で行った。途中は小貝川沿いのサイクリング・ロードを通って、気持ちのいいポタリングとなった。

サイクリングロードは、ほんの一部区間だけだが、写真のようにかなり自然の中に分け入ったような景色になるところがある。このあたりも、なかなか捨てたものではない。

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2015年7月10日

久方の日射しを浴びて太陽光パネルは嬉しがる風情なり


Img_3017二日連続の太陽光発電ネタで恐縮。

今日は昼前頃から結構な日射しがあって、久しぶりに満足できるほどの発電ができた。写真のベージュ部分が、我が家のデンキ消費量を上回って発電された分である。

明日も晴れるようなので、期待できそうだ。

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2015年7月 9日

電力の三割を自家発電し梅雨空の下日々を過ごさむ


Img_3015梅雨空が続いている。太陽光発電のモニターパネルを見ると、七月に入ってからというもの発電量が消費量を下回る日が続き、昨日かろうじて黒字になったが、今日はまた赤字に転落した。

とはいうものの、消費電力の三割以上は自分のところで発電しているのだから、少しはマシなのだろう。

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2015年7月 8日

梅雨空の過ぎ去るを待ち木槿の木は小さき花を咲かせ続ける


Img_3011七月に入ってからというもの、関東はずっと梅雨空が続いている。三日と四日に出張で訪れた北海道の小樽は上天気だったが、我が家の太陽光発電の記録をみると、ずっと発電量が消費量に達していない。

まあ、それでも消費電力の三割以上は自分のところで発電しているわけだから、雨降りが続くと太陽光発電はまったく役に立たないというわけじゃない。

裏のムクゲの木に咲く花は、それぞれが妙に小さく、この梅雨空の過ぎ去るのを待っているようだ。

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2015年7月 7日

雨降りの日は雨降りの余恵あり紫陽花の房膨らみをれば


Img_2993この時期、どこを歩いてもアジサイがある。日本人、本当にアジサイが好きだ。

このアジサイは四つぐらいの花房が合体して、見事なほど大きくなっている。そういう品種なんだろうか。

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2015年7月 6日

雨に濡れ額紫陽花の咲く日々の太陽光のパネルも濡れゐる


Img_2990すっかり梅雨である。屋根に載せた太陽光発電も、今月に入ってからというもの、発電量が消費量を下回る日が続いている。まあ、消費量のほぼ半分は自分ちで発電しているので、東電からは残りの半分を買っているだけだ。

つまり梅雨時の雨が降り続く天候でも、「まったく効果がない」 というわけではない。電気料金はほぼ半額で済むし、これから少しは天気が回復すれば、消費量以上に発電する日が戻ってくるだろう。

写真はガクアジサイ。これがアジサイの原種に近い形なのだそうだ。

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2015年7月 5日

数日の雨は夕暮れ時に止み橋の灯火のくつきりと映ゆ


Img_2987朝に家を出るときには雨だったので、車ででかけたが、夕方過ぎには上がっていた。あさからこれだったら、自転車ででかけたのに。まあ、梅雨だからしかたがない。

夕闇に小貝川を渡る橋のライトが光っている。

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2015年7月 4日

ただ二日の不在のうちに夏は進み木槿の花の数は増したり


Img_2937日の暮れる直前に、北海道から戻った。ムクゲの花がずいぶん数を増している。

私の不在の間は、関東はずっと雨模様だったようだが、それでも夏は進行している。

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2015年7月 3日

北の地の手宮に向かう廃線のレールに耳をつけて音聞く


Img_2975北海道の小樽に来ている。ここには手宮線跡というのがある。廃線となった貨物線のレールが今でも残っているのだ。

廃線のレールというのは、不思議な趣がある。ベンチに座っていつまでも眺めていたくなる。

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2015年7月 2日

夕暮れを過ぎて蒲田のアーケードの灯はいつまでも消えず残れり


Img_2949明日の朝早い便で新千歳空港に飛ぶために、蒲田のホテルに前泊している。関東に住み、長く東京を活動拠点としていた私だが、実は蒲田という駅で降りたのは初めての経験だ。

なかなか雑多な雰囲気のある街である。なるほど 『蒲田行進曲』 という作品が生まれたわけだ。

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2015年7月 1日

紅き薔薇は盛りを過ぎて少年の寝起きの髪の如くなりたり


Img_2938我が家の裏のバラは、もう終わってしまったと思っていたのだが、まだちょこちょこと咲くようなのである。今回は咲いているのに気付くのが遅れて、花の盛りを過ぎてしまったところを写真に収めた。

まるでいたずら坊主の寝起きの髪みたいな様相になってしまっている。

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