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2015年8月31日

木の葉散り実の地に落つる頃なれば "fall" といふも腑に落ちたりき


Img_3424近所の路上に、この道路に面した家の庭にある柿の木から実が落ちている。近頃は庭に柿の木があっても、その実を取って食べている家はめっきり減った。鳥についばませ、地面に落下させるだけである。

英語の "fall" (秋) の語源は、葉や実が落ちる季節という説があるが、なるほど、実感である。

百人一首に 「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風をあらしといふらむ」 という歌があり、正直言って 「下らない歌だなあ」 と思っていたが、自分までそんなような歌を詠もうとは思わなかった。

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2015年8月30日

数日の雨に濡れたる草むらで虫たちの声今日も増したり


Img_3423日がとっぷり暮れてから帰宅した。家の前のハーブの植え込みが、このところずっと続いている霧雨に濡れている。

その中で、虫たちの鳴き声はむしろ増えている。秋の気配は着実に深まっている。

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2015年8月29日

虫たちの声は日本のわが耳に障ることなく秋は更けゆく


Img_3417日がとっぷりと暮れてから帰宅すると、庭や裏の土手で虫たちが盛んに鳴いていた。すっかり秋の様相である。

秋が深まるにつれて、虫たちの声はますます盛んになり、いくら盛んになっても、日本人である私には少しも耳障りではなく、それを聞きながら気持ちよく眠りに落ちることができる。

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2015年8月28日

明るさの残る時分の電車にて帰宅する身をなんぞ恥ずべき


Img_3408 今日は東京都内で立て続けに二つの仕事をして帰ってきた。上野駅に着いたのは午後六時頃で、まだ十分に明るい時分だった。

明るいうちに帰宅の電車に乗れるというのは、嬉しいものである。それだけでも、私は夏時間の採用に賛成したいと思っているが、それは日本の大勢ではないようだ。中には明るいうちに帰ることに後ろめたさを感じる人までいる。

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2015年8月27日

この夏の突然の終はり突然の再開となるに未だ至らず


Img_3400この夏は突然に終わってしまったという印象である。昨今の温暖化のことだから、いつまた突然の再開となるやもしれぬという気はするが、少なくともまだそれまでには至っていない。

写真は潮来方面からの帰路、厚い雲が低く立ち籠める空を写したもの。

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2015年8月26日

黒雲を通し地上に届くとも太陽光の恵みありたり


Img_3392今日は一日雨模様で、太陽光発電のモニターパッドをみると、午前 10時過ぎに瞬間的に電力の黒字があったようだが、基本的に自分で発電するより消費する電力の方が多かった。

電力消費は、洗濯物を乾かすために乾燥機を使ったために膨らんだ。ただ、太陽光発電をしていなかったらまるまる東電から電力を買わなければならなかったが、実際には消費の六割程度の購入で済んでいる。

やはり、太陽光発電を導入したのは正解だったようだ。

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2015年8月25日

赤とんぼ舞ふ北の地の秋風の野分過ぎたる列島に吹く


Img_3376北海道では既に赤とんぼが飛び始めている。さすがに秋の訪れが早い。

とはいえ、夜になって関東に帰ってみると、北海道に負けないぐらい涼しくなっていたのに驚いた。台風が過ぎ去って、日本列島付近の空気ががらりと入れ替わってしまったのかも知れない。

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2015年8月24日

北の地の広き道路を吹く風に秋は清かに染みてあるなり


Img_3365出張で北海道に来ている。今夜は新千歳空港に近い千歳の街のホテルに泊まりだ。

さすが北海道で、夜の八時を過ぎると夜風が冷たい。コンビニに寄ったら、ビール売り場に 「秋味」 という秋限定ブランドがどっさり並んでいた。

季節を先取りした気分なので、今日は 「秋の歌」 である。

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2015年8月23日

丸ごとの西瓜をこなすこともまた大仕事なり夫婦二人に


Img_3355近頃は子供たちが独立して暮らしているので、何かの拍子にすいかが丸ごと手に入ってしまうと、夫婦二人にはそれを食べるのが大変なことになる。とりあえず今日のところは、三分の一 (一人あたりでは六分の一) だけこなした。

この年になると、これだけ食べるとかなり腹が一杯になる。

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2015年8月22日

気がつけば刈田の景色広がれりその奥にある秋の気配よ


Img_3349ふと気付けば、周囲の田んぼの何割かは既に稲刈りが終わっている。最近は機械を使ってあっという間に刈り取ってしまうから、ものの半日で景色が変わってしまう。

こうした刈田の風景が広がる頃は、秋の気配が濃厚になっているのだろう。

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2015年8月21日

一日に青空のぞきさらにまた小雨降るなる日常の夏


Img_3343若い頃は旅から旅へのノマド的暮らしでも全然大丈夫だったが、最近は八日間の旅から帰ると、日常感覚を取り戻すのに手間がかかるようになった。

三日目にしてようやく日常の暮らしができるようになった気がする。今日は晴れたり曇ったり、小雨が降ったりという、忙しい天気だったが、これが最近の日常なのだろう。

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2015年8月20日

八日間の不在のうちに常陸野の稲穂は頭垂れ始めをり


Img_3338八日間の不在のうちに、つくば周辺の田んぼはかなり色が変わってきていた。稲穂は黄色みを帯びて、既に垂れ下がり始めている。

今月中に稲刈りが始まってしまいそうだ。

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2015年8月19日

新聞の見出しを眺め取り戻す八日に渡る旅の空白


Img_3340八日間の旅暮らしが終わり、夜になってから家に戻ってきた。まずは、不在だった間の新聞を大急ぎでチェック。いろいろなことがあったようだ。

バンコクでテロ事件があったというニュースには驚いた。

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2015年8月18日

都路の空に映えたる屋根瓦新しく立つ御影堂に入る


Img_3326京都の東本願寺に寄った。ここしばらく修復工事が続いていて、ようやく御影堂が完成し、今は阿弥陀堂に取りかかっているようだ。すべてが完成するにはまだしばらくかかりそうだ。

写真は屋根の瓦も真新しく見える御影堂。

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2015年8月17日

蓮の咲く池の周りの梢より極楽浄土垣間見るなり


Img_3329 石庭で有名な竜安寺の池は蓮の花が咲き乱れていたが、せっかくの絶景は、周囲に植えられた木々の梢を通して垣間見なければならない。

悟りというのも、こうして垣間見るものなのかもしれない。

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2015年8月16日

しやあしやあと大音量で熊蝉の鳴く境内をそぞろ歩きぬ


Img_3313京都に来ている。朝起きてすぐに、金閣寺にほど近い平野神社の境内を散歩してみた。朝からクマゼミが大音量でシャアシャアと鳴いている。

関東ではまだ一般的ではないセミなので、耳慣れないせいでものすごくうるさく感じる。これが耳慣れてしまうのも時間の問題だが。

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2015年8月15日

砂の丘を一つ二つと越えてさらに駆け下りたる波打ち際よ


Img_3294朝一番で倉吉の街を散歩し、昼に鳥取に着くと、まずは鳥取砂丘に行った。今日行っておかないと、きっと後悔すると思ったからである。

鳥取砂丘の長さは約十六キロと聞いたとき、我が故郷の庄内砂丘はその倍以上あるぞと思った。しかし着いてみると、そのスケールはさすがだと思った。幅が広いのである。そして高さも高い。

砂丘の質が違う。なるほど、これは大きい。

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2015年8月14日

出雲より松江米子を通り抜け倉吉の地に降り立てるなり


Img_3280鳥取県倉吉市に来ている。写真は倉吉駅だ。実は人生初の鳥取県来訪である。そしてこれで、全都道府県制覇となった。しかも、今夜は倉吉のホテルに泊まるから、全都道府県で一泊以上という記録も達成ということになる。

全都道府県に行ったことがあるという人は結構いるかもしれないが、単に通り過ぎただけではなく、行った先の全ての都道府県で一泊以上しているというのは、案外少ないかもしれない。

明日は倉吉市内を散策して、できたら鳥取市まで足を伸ばし、砂丘も見てみたいと思っている。

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2015年8月13日

土砂降りの雨は過ぎ去り八雲立つ出雲の盆の夜は更けゆく


Img_3264仕事で島根県の出雲市に来ている。盆休みのためか、ビジネスホテルは家族連れで混雑している。

夕方に出雲空港に降り立った時は土砂降りの雨だったが、日が暮れた頃には完全に止んだ。明日は天気に恵まれて仕事ができそうだ。

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2015年8月12日

愛宕山の頂上直下に灯りゐる明かりは神社の灯火ならむ


Img_3237クルマで夕暮れの道を辿って帰ってくると、笠間にある愛宕山 (だと思う) の頂上直下あたりに大きな明かりが見える。あれは愛宕神社の灯火なのだろうか。

今日も暑い一日だった。先週末から一時的に猛暑が緩んだが、また盛り返してきているようだ。

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2015年8月11日

ひむがしの夕空蔽ふ鱗雲の隙間を通り逃げよ残暑よ


Img_3235無茶苦茶な猛暑は先週で過ぎ去って、今週は 「プチ猛暑」 である。「プチ」 とはいえ、真昼はさすがに暑い。

ただ、朝晩は少しは耐えられる暑さになった。今日辺りは、水戸方面から帰る時にみた東の空は、鱗雲が広がってまるで秋の空のようだった。

立秋になったのだから、それも当然といわれるかもしれないが、まだまだ油断しない方がいい。残暑は長く続く。

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2015年8月10日

蛍光灯の模様を見上げ測りゐる忙しきビルさもあらぬビル


Img_3232今日は仕事で立川まで行った。帰りは中央線で東京駅まで来て、そこから例の上野東京ラインというやつで、取手駅まで直行で来た。

写真は東京駅のホームから眺めたビル。丸の内に立つビルでも、ずいぶん遅くまで明かりの点いているビルと、そうでもないビルがある。

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2015年8月 9日

暮るる日も善き哉々(かなかな)と鳴く蝉の声潜り抜けペダル踏み行く


Img_3226十五キロほど先まで自転車で行き、夕暮れに帰ってきた。帰り道はアブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクホウシ、ヒグラシなど、いろいろな種類の蝉が鳴いていた。

とくに 「カナカナカナ……」 となくヒグラシは、残照の中で聞くと妙に趣きがある。

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2015年8月 8日

北東の風渡り来てエルニーニョの夏とはかくの如しとぞ思ふ


Img_3224東日本には北東の風が入ってきているのだそうで、真昼はさすがに少し暑くなったが、朝夕は久しぶりに涼しさを感じた。エルニーニョの発生している夏は、本当はこんな感じなのだろうと思った。

写真は夕方の土手の景色。「さすがに立秋なのかな?」 と思ってしまうが、まだまだ残暑は続くのだろう。

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2015年8月 7日

灼熱に自然のドライフラワーとなり立秋に向かう紫陽花


Img_3219昨日の天気予報では、東京の猛暑日は一段落するということだったが、実際には昨日までよりさらに高い気温を記録して、連続八日間の猛暑日となってしまったようだ。やれやれ。

我が家の裏手のアジサイは、すっかり干からびたままの姿をさらしている。明日は立秋だというので、今度こそ少なくとも猛暑日ではなくなるらしい。

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2015年8月 6日

筑波嶺を蔽ふ黒雲広がりて遠雷の音の聞こゆる夕べ


Img_3217夕方になって北の空がかき曇り、筑波山の姿が全く見えなくなった。夕立になっているのだろう。それも大雨の夕立だ。

雷の音が響いてくるが、この辺りは雨にならずに済んでいる。天気予報で、天気は不安定になっていると言っていたが、本当のようだ。

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2015年8月 5日

巨大なるショッピングセンターの駐車場より売り場に向かふ猛暑日の昼


Img_3213今日もまたうだるような暑さ。つくばのショッピングセンターまで買い物に出かけたが、さすがに自転車ではなくクルマで行った。

広大な駐車場にクルマを停め、そこから売り場まで炎天下を歩くだけで汗が噴き出す。それにしても、平日だというのにどうしてこんなにクルマが多いのかと思ったが、そうか、もう夏休みなのだ。

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2015年8月 4日

橋の下の水面を刻むさざ波で渡り来る風あるを知りたり


Img_3208この暑い日に、銀行回りなどの用足しに自転車ででかけた。ペダルを踏んでいると、暑いことは暑いが、動いてさえいれば風を切って案外快適である。

写真は小貝川を渡る橋の上から撮ったもの。案外風があるので、水面に細かい波が見える。

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2015年8月 3日

鬱蒼といふ二文字のかくまでに似合ふ景色に我は入るなり


Img_3202暑い。東京は四日連続猛暑日で、明日も猛暑日確実なので、新記録になるだろうという。

つくばの地も、むせかえるような暑さであるちょっとした林の緑が本当に濃い。「鬱蒼」 という言葉がこれほど似合う景色もなかろうと思う。

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2015年8月 2日

今朝方に聞こえて来たる一匹のつくつくぼふしの声消えにけり


Img_3192今日も暑い日が暮れかかっている。この夏は裏のムクゲの木にあまり花が咲かない。いつもの年は本格的な暑さの前から秋にかけて、ずっと先通しているのに、どうしたことだろうか。あまりの暑さに弱っているのだろうか。

そういえば、今朝方にツクツクホウシの声を聞いたような気がするのだが、あれきりで、聞こえなくなった。「まだ早すぎたか」 と、じっとしているのだろうか。

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2015年8月 1日

水面には波一つなく川岸の草も動かず暑き日は暮る


Img_3190天気図を見ると、日本周辺は案外低気圧ばかりだが、等圧線の間隔がものすごく広く、南からの湿った空気が充満しているのがよくわかる。

それで実際の天気も、晴れてはいるように見えるがしょっちゅう薄雲に蔽われ、ほとんど無風状態で、湿度がメチャクチャ高い。一番暑苦しいパターンである。

写真は夕方の裏の川。水面には波がほとんどなく、水辺の草もまったく動かない。

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