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2015年10月31日

無造作に廊下の隅に置かれたる Wifi ルータのビジネスホテル


Img_3944_2最近、やたらとホテルでの宿泊が多い。二十六日に名古屋、二十八日に前橋、そして今日が水戸。さらに、来月二日は甲府に泊まることになる。

今日のホテルは、今どきのビジネスホテルには珍しく、室内で有線のインターネット接続ができない。廊下に Softbank の無線ルータが無造作に置いてあり (写真の左側、棚のちょっと向こう)、iPhone では Wifi 接続できるが、PC ではつながらない。しかたなく、iPhone からテザリングしている。

このホテルの人間は、客のインターネット接続のニーズがわかっていないらしい。

【追記】

LAN の口がようやく見つかった。デスクの下の冷蔵庫の影にあった。十人のうち九人はみつけられないだろう。

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2015年10月30日

小貝川に膝まで入りて竿を振り鮒釣る人の小さき背見ゆ


Img_3927小貝川もだいぶ水量が減って、中州が現れている。

いや、実は水量が減ったというよりも、稲刈りも済んだので、この下流の岡堰の水門を開いて、水を貯めないでいるから、このように見えるのだ。

川に入って吊りをしている人がいる。フナがよく釣れるらしい。

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2015年10月29日

稜線で世界を分けて片側に雲の湧きたる赤城の山よ


Img_3908赤城山に登った。黒檜山から駒ヶ岳への尾根 (外輪山の稜線) を辿るとき、左側に雲が湧いていた。稜線の片側のみに雲が湧く現象はよく見られる。

カルデラ湖である大沼までクルマで登り、残り四百メートルのみを急登したので、標高千八百メートルの山に登った実感があまりなかったが、ここまで来てようやく高度を実感した。

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2015年10月28日

夕焼けを反射し光る北空に浮き上がりたる赤城の山影


Img_3882_2今日の写真は、Today's Crack で使ったものと同じ、赤城山の風景である。明日はこの山に登る。ただし、これは遊びではなく仕事の一環である。

今日は前橋のホテルに泊まり、明朝早く出発だ。

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2015年10月27日

枝先で勢ひ込みていちはやく染まるもみぢ葉我が姿なり


Img_3866_2本州の平地ではまだ紅葉には早いが、それでも部分的に赤く染まっている葉がある。どこの世界にも、気の早いのがある。

今日みかけた紅葉もそんなところなのだろう。まるで我が姿を見たような気がする。

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2015年10月26日

日暮れての名古屋の空に立ち上がる高層ビルの窓の明かりよ


Img_3833_2出張で名古屋に来ている。付いたときにはもうとっぷりと日が暮れていて、ビルの窓の明かりが高く立ち上がっていた。

もっと寒くなるかと思っていたが、それほどでもない。明日の朝も少しは楽だろう。

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2015年10月25日

真夜中に木枯らし一号吹き渡り明けて川面に深き波立つ


Img_3823東京に木枯らし一号が吹いた夜が明けてみれば快晴で、その代わり北風がかなり強い。

所用で守谷まで自転車で行ったが、往路はもろに向かい風で、平地を走りながらヒルクライムの練習をしているようなものだった。小貝川の橋を渡ると、川の水面はかなり低くなって、中州が現れ、鳥の足跡がたくさん付いていた。

川面には細かい波が深く刻まれている。

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2015年10月24日

牛久沼淡き紅薄れ行き夕焼け小焼けのオルゴール渡る


Img_3813自転車で仕事に出かけ、黄昏時に牛久沼の橋を渡って帰ってきた。

ちょうど五時になると、『夕焼け小焼け』 のオルゴールの音が湖面を渡る。それに合わせるように、淡い夕焼けが西の空と湖面の端を染めていた。

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2015年10月23日

大輪の百合の花束窓際に生けて香りに酔ふ定年後


Img_3808 知人の家に飾ってあったのは、とてもゴージャスな百合の花束。会社の定年退職記念にもらったのだそうだ。

「狭い家だと、香りがすごすぎて頭がクラクラする」 と苦笑していた。

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2015年10月22日

とりたてて綺麗といふに足らずとも八つ手の花の咲き始めたり


Img_3803ヤツデの木に花が咲き始めた。薄黄緑のもやもやっとした花で、とりたてて綺麗というわけでもないが、「ほほう、ヤツデの花って、こんな風に咲くのか」 と思って見とれてしまった。

それぞれにそれぞれの花が咲く。

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2015年10月21日

道端に淡きピンクの色をして姫蔓蕎麦とふ花の広がる


Img_3799道端に背の低いピンクの花が咲き誇っている。夏の前からずっと咲いていて、とても可憐だ。

調べてみると、ヒメツルソバという花らしい。ヒマラヤから入って来て、ロックガーデン用に使われたのが、どんどん増えたものだという。

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2015年10月20日

日没は日毎一分早まりて散歩の犬もはや通り過ぐ


Img_3794日の暮れるのがどんどん早くなる。聞けば、今の季節は日没が一日に一分ずつ早くなっているのだそうだ。一ヶ月で三十分早くなる計算である。

再来月の今頃は冬至に近付いて、四時半頃には日が暮れるようになる。

裏の土手で犬の散歩をさせる人たちも、夏頃だったら六時過ぎの少しは涼しくなった頃に歩いていたのに、今の季節は五時前に通り過ぎる。

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2015年10月19日

二十年ぶりの登山に靴揃え胸躍らせてその日待ちゐる


Img_3789今月末に、赤城山に登ることになった。自分の楽しみではなく、同行取材の仕事で登るのである。

登山は久しぶりで、昔使っていたレインウェアもボロボロになってしまっているので、新たに買い換えた。靴はちょっとした歩きに使っているトレッキングシューズがあるので、それでいいだろう。

仕事とはいえ、ちょっと楽しみである。

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2015年10月18日

平らかに流るる川は平らなる水面に人の世を映し行く


Img_3784鹿嶋市まで行って来た。鹿島アントラーズの本拠のある鹿嶋市である。帰り道の途中で日が暮れ、しばらく西の空に綺麗な残照がのこった。

途中の道は関東平野の中でも大昔は海だったところだから、真っ平らに近い。だから利根川もその支流も、どちらが川上かわからないほど真っ平らである。それでもやはり緩やかに流れてはいる。

穏やかな天気の時はいいが、先月のような大雨になると大変なことになる。

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2015年10月17日

明くる日は穏やかに晴れ渡るとふ夕暮れ空にその兆し見る


Img_3775初めの予報では今日遅くまで雨が降るということだったが、少なくともこの辺りでは、雨は朝のうちに上がり、ずっと曇り空が続いたが、夕方にはご覧の通りに青空まで広がった。

気温は低めだったが、明日は穏やかな陽気になるという。

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2015年10月16日

ハロウィーン終はらぬうちにクリスマスケーキの香りし始めにけり


Img_3773ハロウィーンがまだ終わらないのに、もうクリスマスケーキ予約の案内が届いた。気の早いことである。

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2015年10月15日

露出せる川底に取り残されし発泡スチロールの白き箱


Img_3771稲刈りの季節が終わり、我が家の裏を流れる川の水量は、すっかり減ってしまった。川底が露出している。

その露出してしまった川底に、発泡スチロールの箱がぽつんと残されている。先日の大雨で流されたものが、ここまで流れ着いて取り残されたのだろう。

もう一度本格的な雨が降って流してくれるまでは、いつまでも目障りのまま残ってしまう。冬になる前にもう一度大雨がなかったら、来年の春まで残ってしまうだろう。

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2015年10月14日

黄昏は薄紫に空を染めまだ真直ぐにぞすすき立ちゐる


Img_3762今日もいい天気だった。黄昏時になると地平線に沿った空が薄紫に染まる。

その薄紫を背景に、ススキはまだ真っ直ぐに立っている。

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2015年10月13日

さわやかに暮れていく日のうちにある慌ただしさとよしなしごとよ


Img_3750さわやかな秋の日が暮れていく。このさわやかさのうちに、実は慌ただしさが満ちている。

人の世とはそのようなものであるらしい。

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2015年10月12日

地平まで広がり伸びる秋空を埋めて綿雲白く浮くなり


Img_3746今日もまた上天気だった。水色に近い秋の空に白い綿雲が浮かぶ。まさに秋の景色である。

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2015年10月11日

小糠雨降り続きたる一日も日暮れて道は乾きゐたりき


Img_3742夜中からずっと小雨が降り続いていたが、夕方頃に止んだようで、日が暮れてから外に出てみたら、道路はすっかり乾いていた。

日のあるうちにこのくらい乾いていてくれたら、我が家のソーラーパネルももう少し活躍してくれていたのになあ。

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2015年10月10日

白鷺といふ名の城の六層の天守閣よりみる四百年


Img_3723鳥取からの帰路、姫路で在来線特急の 「はくと」 から新幹線に乗り換えるので、途中下車して姫路城を見物した。この年まで姫路城に行ったことがないというのは、我ながら 「そりゃ、おかしいだろ!」 と言いたくなったのである。

姫路駅で降りてみると、真正面に見える姫路城まで、広い道が真っ直ぐに続いている。これは迷いようがない。

連休初日とて大変な人出で、天守閣の最上階まで登るのに小一時間かかったが、その分細部までゆっくり見物できた。さすが世界遺産である。スケールが大きいし、歴史の重みも感じさせる。

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2015年10月 9日

郡家 (こうげ) とふ駅に停まりて車窓より彼方の山の峠を望む


Img_3702 鳥取に行く途中、東海道新幹線から新大阪で山陽新幹線のレールスターという四列座席の快適な車両に乗り換え、さらに姫路から姫新鮮というローカル線の特急 「はくと」 に乗り換える。そこから先はどういう経路なのだか詳しくはわからないが、途中で 「郡家 (こうげ)」 という駅に停まる。

この 「郡家」 停車を案内する車内アナウンスを 「次は『峠』、『峠』 に停車します」 と聞き違え、「峠なんて、変わった駅名だなあ」 と思いつつ、駅についても一向に峠らしくないので看板を確かめたら 「郡家」 なのだった。これもまた難読地名である。

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2015年10月 8日

明日の朝一番列車で鳥取に我は発つなり空は晴れゐる


Img_3685明日朝一番の新幹線に乗って鳥取に行くため、千葉県の松戸に前泊している。都内に泊まりたかったが、ホテル事情がタイトなために、仕方なく松戸にした。

宵闇の迫る松戸の街は、風が肌寒い。明朝は早いので、今夜は早寝だ。明日は例の如く天気に恵まれそうだ。

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2015年10月 7日

地平線に沿ひたる雲に区切られて蒼と紅に染まる夕空


Img_3682 栃木県の真岡まで出かけ、帰りは夕方になった。国道二九四号線を南に向かうと、右側に真っ平らな地平線が広がり、その向こうに太陽が沈んでいく。

雲が一本の線のように横に広がっていて、その雲で仕切られた下だけが夕焼け。その上は青さを残したままになっている。不思議な夕焼けだ。

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2015年10月 6日

水かさの減りたる川の土手腹にセイタカアワダチソウ咲き始む


Img_3672今年も土手にセイタカアワダチソウが咲き始めた。ちょっと前までは毒々しい黄色の花で土手を埋め尽くしていたが、最近は本数も少なくなり、それに心なしか小ぶりになったので、それほど憎々しいものでもなくなった。

セイタカアワダチソウも日本の風土に順応し始めているようだ。

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2015年10月 5日

小貝川に波紋を刻む向かい風かき分けながら自転車をこぐ


Img_3663小貝川沿いのサイクリング・ロードは、写真のフレームで切り取るとまさに山の中の谷川にに見えてしまうようなところがある。

この道を走って帰ってきたが、帰り道は風が向かい風でちょっときつかった。川面にもくっきりとした波紋が刻まれていて、このくらいの波が立つと、風がしんどいという気がする。

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2015年10月 4日

坂道を風より速きスピードで我が自転車は真直ぐに下る


Img_3644天気がよかったのでいろいろな用事をこなすのに自転車で廻った。合わせて四十キロ以上ペダルを漕いだと思う。

自転車で坂道を下るのは快感だ。下る前には上らなければならないが、その上りの直後に風を切って駆け下りるのは、なかなかのものである。

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2015年10月 3日

穏やかに青空と白き雲を映す湖面は皆を善人にする


Img_3660今日の写真は、一昨日の写真と同じ牛久沼の光景である。一昨日は爆弾低気圧の近付きつつあった時のものだが、今日は穏やかな好天の下の景色だ。

湖面には青空と白い雲が綺麗に映っている。こうした穏やかな水面の広がる景色は、精神衛生にいい。

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2015年10月 2日

この年は夜来の風に散る花もなくて木槿は闇に佇む


Img_3656台風二十二号が形を変えて戻ってきたとまで言われた 「爆弾低気圧」 のせいで、夜が明けるまでは大変な雨風だった。北海道ではまだ警戒を要するというが、関東は平静さを取り戻した。

日が暮れると、裏のムクゲの木のシルエットが揺れもせずにたたずんでいる。今年は花も少ないので、大風で散ることもなかった。

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2015年10月 1日

夜更けには嵐来るらし牛久沼にその前触れの波の立ちゐる


Img_3650爆弾低気圧とやらが、西の方から近付いてきつつあるらしい。道理で、昼頃に自転車で牛久に出かけて帰る頃には風が強まって、雨もぽつりぽつりと降り出していた。

雨は大したことがなかったが、向かい風が強くて往生した。写真は牛久沼の光景。既に波がはっきりと映り込んでいる。

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