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2016年2月29日

杉花粉飛び交ふ気配濃厚に感じて辿る地方国道


Img_4824一週間のうちに二度福島県との間をクルマで往復し、その間も毎日あちこちに出かけたので、ちょっと疲れ気味である。空がもう少し晴れていればいい気持ちになれるかもしれないが、今日はどんよりとした曇り空だ。

こんな曇り空の下でスギ花粉だけは盛んに飛び交っているらしく、くしゃみと痒みと鼻水が止まらない。あと一ヶ月ぐらいの辛抱だ。

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2016年2月28日

福島を季節の花で埋めんと切なる思ひ地に描きたり


Img_4971今日の写真は何かというと、福島県須賀川市の 「福島空港公園」 にある福島県のジオラマのようなものである。結構広い敷地に福島県の形が描かれ、常磐道、磐越道、東北道が走っている。そしてその真ん中辺りに飛行機が飛んでいて、それが空港だ。

さらに空港の北西方向に大きな磐梯山があり、ずっと西には越後との県境に連なる西会津の山々まである。春以降は綺麗な花に彩られるらしい。

今日は午後から急に寒くなったので、この公園は閑散としていたが、放射線量ばかりが話題になりがちな福島の人たちの切なる思いを見たような気がする。

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2016年2月27日

春の日の伸びて彼方の山並みも雲居の様も新しきかな


Img_4965近頃は日が暮れてからしか通ったことのなかった道を、日のあるうちに辿って帰って来た。やはり日が伸びてきているのを実感する。

暗い中では見えなかった景色が見えて、慣れた道も別の道のような気がした。

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2016年2月26日

吹く風は冷たく川を渡り来て春の光と混じらざりけり


Img_4932今日は天気はよかったが風は冷たいままの一日だった。この寒さは今週いっぱい続くという。

小貝川の橋の上から見下ろすと、川面は強い風で波が刻まれている。空から降ってくる光は十分に春の色だが、その光と風は混じり合わない。

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2016年2月25日

朝まだき車輪梅の葉をうつすらと覆ふ白雪解け残りをり


Img_4919今朝、窓から外を見ると、家々の屋根や地面がうっすらと白くなっている。雪が降ったらしい。

庭の木の葉にも雪が残っていて、朝日が高くなるにつれて少しずつ解け始めている。シャリンバイの葉に乗った雪が解けきらないうちに急いで写真に撮った。

この写真を撮ってからすぐに、クルマで福島県の郡山まで行った。途中の道はまったく乾いていたが、時々粉雪がぱらついた。

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2016年2月24日

寒き日の夕べに蕎麦をたぐりたりかき揚げ蕎麦という名のせいろ


Img_4914仕事で岩間に行ったので、夕飯は常磐道岩間インターにほど近い「やしろ」 という蕎麦屋で 「かき揚げ蕎麦」 を食べた。普通の蕎麦屋で 「かき揚げ蕎麦」 といったら種物で暖かい汁の蕎麦になるが、この店ではせいろに盛られたものが出てくる。普通なら 「かき揚げせいろ」 ということになるだろう。

この店の蕎麦は美味い。ちょっと太めで色も濃く田舎蕎麦に近いが、田舎蕎麦とも言い切れない味わいがある。

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2016年2月23日

春の日に一年ぶりにピアノ弾けば動かぬ指のさらに動かず


Img_4911ふと思い立って、ほぼ一年ぶりにピアノを弾いてみた。まあ、ピアノといっても電子ピアノなのだが、一応八十八鍵のフルスケールで、ピアノらしい音がする。

元々ピアノの指使いは全然できないのだが、久しぶりすぎて動かない指がますます動かず、惨憺たる演奏になった。ギターならかなり久しぶりでも結構弾けるのだが。

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2016年2月22日

春雨に高速道路は濡れたれど光るまでにはいたらざりけり


Img_4905春めいたぽかぽか陽気がちょっと後退して。今日は夕方頃から小雨が降り始めた。まあ、いずれにしても 「春雨じゃ、濡れて参ろう」 程度の雨なのだが。

写真は常磐自動車道の風景。iPhone をカーナビ代わりに使って、それをカメラに切り替えると、ちょっとタッチしただけで写真が撮れる。

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2016年2月21日

薄緑の軽き光に包まれて小皿に盛れるふきのとうあり


Img_4903某所でみかけたふきのとう。小皿に盛りつけられて、おいしそうである。

もうこんなに見事なふきのとうの出るシーズンになったわけだ。時々寒の戻りはあっても、やっぱり春である。

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2016年2月20日

早咲きの梅はあれども我が庭の大器晩成の梅はおとなし


Img_4899友人の家を訪ねたら、庭の梅が満開になっていた。いくら南向きの日当たりのいい庭とはいえ、早いところは早いものである。

我が家の梅は超遅咲きなので、多分もう一ヶ月ぐらいしないと満開にはならない。

写真を撮られてもらったのだが、ピントがベランダのガラス戸に合ってしまったようで、ピンぼけになってしまった。

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2016年2月19日

春の土手に黄色の中にさらに濃き黄色を見せて水仙は咲く


Img_4892今日は二十四節気の 「雨水」 雪が雨に変わる季節なのだという。近くの土手にスイセンが咲き始めた。ものの本によれば、スイセンにはニホンズイセンやラッパスイセンなどの種類があるというのだが、私はその見分け方が未だによくわからない。

で、仕方がないので単に 「水仙」 と称することにする。

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2016年2月18日

明日よりは雪が雨にと変わるとふ夕暮れ時も長引きたれば


Img_4886二十四節気では今日までが立春で、明日からは雨水になる。雪が雨に変わる季節ということらしい。

そうでなくても、かなり日が伸びた。写真は今日の午後六時の景色。まだぼんやりと日が残っている。

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2016年2月17日

尾道に残る昭和と行く昭和平成の世はいかばかりならむ


Img_4864今日はとくに予定が入っておらず、山口県から帰ればいいだけだったので、尾道に途中下車してみた。広島県には何度も来ているが、尾道は初めてである。

急な坂道を登って千光寺に行き、途中の小さな文学館に立ち寄った。尾道ゆかりの文学者の記念品を展示している。写真は 『放浪記』 の林芙美子の住んだ家から尾道の港を見下ろしたところ。築百年以上の家だそうだ。

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2016年2月16日

寒風の雪を引き連れ瀬戸内を吹き抜くる日を海で過ごしぬ


Img_4833夜明け前から起きて、海に出る。写真は出発する港の光景。四国に渡るフェリーが客待ちをしている。

海上は冷たい風が吹き付けて、時折粉雪が舞う天気だった。体の芯まで冷え切ってしまった。

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2016年2月15日

明朝は海に出でんと瀬戸内の海辺の街で眠りにつかむ


Img_4829明日の早朝から瀬戸内海で操業する漁船に乗り組んで仕事をする予定なので、今夜から前泊する。

天気は何とかもつと思うので、今夜はとにかく早寝だ。

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2016年2月14日

空覆ふ分厚き雲の縁を伝ひ春一番に吹かれて歩く


Img_4825春一番が吹いた。昨日からずっと妙に暖かい風が吹いていたが、今日はそれが春一番の条件をきっちりと満たしたようだ。

夕暮れ時、曇り空と晴れの境目を伝って帰ってきた。明日からは西日本に出張。

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2016年2月13日

うらうらと霞む景色は昼過ぎの春の嵐で飛び去りにけり


Img_4817今日は昼前はうららかな陽気、昼過ぎてからは強風が吹き荒れた。写真はまだうららかなうちに撮ったものである。

遠くに霞がかかっている。いかにも春の景色だが、午後になってからの嵐のような強風もまた、春の特徴だ。

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2016年2月12日

春の川に魚釣る人は竿と糸と針を通して魚を見るらむ


Img_4806春らしさを感じた一日。近所の川に多くの釣り人が釣り糸を垂れている。

川というなかなか変化のないところで魚釣りをするというのは、かなり退屈な作業なのではないかと思うのだが、彼らはじっと動かず釣れるのを待っている。

竿と糸と針を通じて魚を見ているのだとしか思われない。

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2016年2月11日

回収の古新聞を束ねては世界の重さをぶら下げてみる


Img_4804朝はリサイクルごみの回収日なので、古新聞や古雑誌、包装紙や紙パッケージなどの不要品をビニール紐で束ねておいた。

それにしても、紙というのは本当に重い物である。

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2016年2月10日

空渡る冷たき風を貫きて光の春は地に届きたり


Img_4799今日は窓から外をみる分には十分に春だったが、外に出てみると吹き荒れる風は南風ではなく、木枯らしだった。

光だけが春で、風はまだ冬ということだ。しかし光は十分に春だったから、よしとしよう。

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2016年2月 9日

立春を過ぎてなほ日は短くて白雲の腹赤く染まりぬ


Img_4790立春を過ぎて日が伸びたとは言え、まだまだ一日は短い。あっという間に夕暮れだ。

とくに今日は短い一日だったような気がする。

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2016年2月 8日

真直ぐに伸び行く道の彼方には遠近法で春の陽の落つ


Img_4786寒いことは寒いが、かなり春っぽくなってきた。昔は立春の頃が一番冬らしくて、「立春というのは、春への道しるべの立つ頃」 と思っていたが、最近は 「春に初めの一歩を踏み入れた頃」 みたいな感じになっている。

この写真、真っ直ぐに伸びる道のように見えるが、実は途中で用水路にせき止められて、ちょっとだけ曲がっている。

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2016年2月 7日

夕暮れの冷たき風の吹く彼方薄紫の春色に染む


Img_4781今日も穏やかな一日だった。夕暮れ時にはさすがに冷たい風が吹き始めるが、その風の来る彼方を見れば、地平は薄紫の春の色に染まっている。

何度か寒の戻りはあるだろうが、着実に春は近付いている。

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2016年2月 6日

夜更けには小雨もあがり雪も降らずただ寒き朝になるらむとぞ思ふ


Img_4778今日も帰りが遅くなって、明るいうちの写真を撮りそびれた。ただ、夜遅くなると雨か雪になるという予報だったが、途中で少し小雨が降ったものの、夜中に近付くほど上がってしまい、道が乾いてしまった。

朝方は雪で交通が乱れるかもしれないと心配していたが、どうやらそんなことはなさそうだ。

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2016年2月 5日

川面には立春の残照届かねどぽちゃりと魚の跳ぬる音する


Img_4775立春が過ぎたとはいえ、まだまだ日は短い。油断しているとすぐに日が暮れてこのブログ用の写真が撮れなくなってしまう。

今日はぎりぎりの残照に間に合った。家に戻ろうとすると、背後の川からぽちゃりと魚の跳ねる音が聞こえた。

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2016年2月 4日

夕暮れのやや長引きて板橋の不動の寺に詣でたるなり


Img_4763今日、自転車で仕事先から帰ってくる途中、日暮れがやや遅くなったので、板橋不動尊に寄る時間がとれた。さすがに立春である。

ここ数年、正月早々十キロ以上歩いて近所の神社仏閣を廻っていたのだが、今年は自転車で百四十キロものロングライドをした (参照) ので、徒歩での初詣行脚はしていなかったのだ。

初詣の名所に数えられ、正月早々は長蛇の列ができる板橋不動尊だが、さすがに二月に入ってしまうと閑散としていた。そういえば来週の月曜は旧正月だ。

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2016年2月 3日

節分の深く澄みたる青空を鏡のごとく映し行く川


Img_4754節分の今日、二日続きのいい天気になった。そして明日も日中は晴れるらしい。ありがたいことである。

今日は昨日と比べて風が弱かったので、いろいろの用足しを自転車でした。二十キロ近くは走ったと思う。最近まとまった距離を走っていなかったので、気持ちよかった。

写真は小貝川の橋の上から撮ったもの。川面に映る空もすっきりと青い。

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2016年2月 2日

冬晴れの北風強く自転車で走る我が身をぐいと押し留む


Img_4749久しぶりの気持ちのいい晴天。ただ風が強いので、自転車で歯医者に行った時、帰りが大変な向かい風でちっともスピードに乗れなかった。

しかしこれだけ晴れると、太陽光発電が冬の割にはよく働いてくれるのでありがたい。

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2016年2月 1日

自動車のヘッドライトの点く時刻は大寒過ぎて遅くなりたり


Img_4743 今日も寒い一日だった。しかしそれももっともで、今は一年中で一番寒い時期である。もうすぐ立春で、それを越すとだんだん春の気配が感じられるようになる。

川原の篠竹の向こうで、夕暮れの中を家路に就く車のヘッドライトが滑るように流れて行く。このヘッドライトの灯る時刻も、だんだんと遅くなっていく。

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