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2016年4月30日

列をなし風に僅かに震えゐる早苗の面は今日も増えたり


Img_5512最近は田植えもほとんど機械化されているので、あっという間に進んでいく。朝には水が張られていただけの田んぼでも、夕方に通りかかると早苗が風に揺れている。

こうして早苗の揺れる面が日毎に増えていく。

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2016年4月29日

空の色映してさらに空よりも青き入り江に波は打ち寄す


Img_5475今日は仕事で茨城県北の日立まで行って来た。連休初日なので道が混むと思い、かなり早めに出発したところ、思ったより順調に移動できて、ちょっと早めに到着した。

海岸に近い公園に寄ってみると、小高い丘から打ち寄せる波が望まれた。風が強いので波もかなり豪快だった。天気がいいと海の色もとてもきれいである。

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2016年4月28日

雨降りにシャツ一枚で外に出で寒さ覚えぬことぞ嬉しき


Img_5470一日雨が降り続いたが、冷たい雨ではない。むしろ草木を育てる雨である。

シャツ一枚で外に出ても、肌寒さがない。この時期、軽装で身軽に外出できるのがとても嬉しく思われる。

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2016年4月27日

降るはずの雨降らぬ間に夜は更けて赤信号の長き県道


Img_5469_2今日はクルマを一時間ちょっと運転すればいい場所での仕事だったが、やっぱり帰りは夜がとっぷり暮れてしまってからになった。写真は途中の景色。田舎道だけに、クルマの通りはかなり少ない。

日が暮れてからは雨になるとの予報だったが、降り出しが遅れているようだ。

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2016年4月26日

再生のボタン押せども動かざりされど愛しき初代ウォークマン


Img_5465引き出しの奥からウォークマンが出てきた。それも、一九七九年発売の、初代ウォークマンである。これでずいぶん音楽を聴いた。

試しに新しい乾電池を入れて動かそうとしてみたが、まったく駆動しなかった。三十七年も経ったのだから、無理もない。

ただ、捨てるに捨てられない。

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2016年4月25日

春の日の関東平野に風吹けば花吹雪なす八重の桜よ


Img_5451写真は笠間市にある愛宕山からの光景。ここには愛宕神社があり、関東平野が見渡せる。

今は八重桜が散り始めている時期で、花曇りの下で風が吹くと盛大に花吹雪になる。

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2016年4月24日

動き出せばフロントガラスに積もりたる花びら舞ひて吹雪となりぬ


Img_5447ソメイヨシノはとっくに散って、関東では八重桜の花吹雪の時期である。八重桜の下の地面は花むしろとなり、その辺りにクルマを停めておくと、動き出したとたんにフロントガラスから花びらが舞い散る。

なかなかの風情である。

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2016年4月23日

ダイヤルを回せばジーコンジーコンと昭和の音のする黒電話


Img_5444物入れの奥から、ずっと昔に使っていた黒電話が出てきた。「ずっと昔」 と言っても、この家に引っ越して来てからもしばらくは使っていたのだから、使わなくなってから三十年は経っていないと思う。もしかしたら、平静になってからも使っていたかもしれない。

ダイヤルを回してみると、昔と同じ感覚で 「ジーコン、ジーコン」 と音がした。

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2016年4月22日

見渡せば思ひの外の明るさで残照のある地平線なり


Img_5439七時過ぎに、「ああ、今日は和歌ログ用の写真を一枚も撮らないうちに日が暮れてしまったなあ」 と思いながら帰宅した。ところが、クルマから降りて iPhone のカメラを構えてみると、案外明るく映る。

思えば日が伸びたものである。もうすぐ五月だ。

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2016年4月21日

雨雲に追ひつかれしも雨傘は遂にささずに戻り来たれり


Img_5430京都から夜になって戻ってきた。今日は晴れ男の私には本当に珍しく、雨降りの出張だった。とはいえ、屋外での撮影などは本降りになる前に済ませてしまったので、あまり影響はなかった。

帰りの新幹線が風雨の影響で遅れるのではないかと心配したが、何のことなく帰って来れた。バス停から自宅までは既に雨が上がっていて、結局傘は一度もささずに済んだ。

これもまあ、晴れ男の最後の抵抗だったのかもしれない。写真はバス停から見える夜の景色。

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2016年4月20日

熊本は揺れ続けるに加茂川の水の流れは穏やかなりき


Img_5419またしても京都に来ている。15日に来て 5日後である。こんなことなら、京都にずっといたかったが、間に新潟での仕事が入ったので仕方がない。

今日は本当にいい天気で、出町柳付近の加茂川の流れは本当におだやかで気持ちよかった。熊本の人たちに、この穏やかさを届けたいとおもったぐらいである。

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2016年4月19日

九州でなゐは止まらずつくばでは雷の鳴る日は暮れて行く


Img_5408俗に 「地震・雷・火事・親父」 というが、九州では余震が続き、つくばの地では雷が鳴り響いた。

日本列島はこのところ、とても慌ただしい。早くおちついてもらいたいものだ。

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2016年4月18日

十二年前のなゐにて揺れし地を鎮めるごとく片栗は咲く


Img_5378新潟の里山を歩くと、カタクリの花がたくさん自生していた。今の片栗粉はほとんどジャガイモから作るらしいが、昔はこのカタクリの根っこから作ったという。紫色のなかなか気品のある花である。

12年前はこの地も中越地震で大きな被害が合った。あれから、東日本大震災があり、今回の熊本地震である。日本は本当に地震大国だ。

カタクリはそのストレスを忘れさせるかのように、静かに咲いている。

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2016年4月17日

日本海側の食材で我が体奥の部分はできたりとみゆ


Img_5376新潟の長岡に来ている。今日の晩飯は、野菜天丼と盛りそばのセットを食った。かなり歩いてお腹が空いていたので、近頃としてはヘビーな夕食である。

東北日本海側の生まれなので、先日の松江の時にしてもそうだが、食べる者が体に合っているような気がする。おいしく感じるのだ。

私の体の根っこの部分は、日本海側の食べ物でできたのかもしれない。

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2016年4月16日

揺れてゐることが常なる気もすなる肥後の人らのために祈らむ


Img_5368今日未明、熊本で 「本震」 というのが起きてさらに大きな被害が発生してしまった。避難所で不安な夜を過ごす人も多い。

つくばの地は嘘のように平穏に暮れた。4月中旬は、5年前の東日本大震災の後は、まだまだしょっちゅう余震があった時期である。揺れていない時間より、揺れている時間の方が長いような気がしていた。

あの時のような不安な気持ちで過ごす人が、今は九州に集中している。この人たちのために祈る。

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2016年4月15日

打ち寄する波に海の香せぬことを不思議と思ふ大津の湖畔


Img_5354今日の写真はどこかの海岸のように思われるかも知れないが、これは琵琶湖の湖畔である。左に見える山は比叡山だ (と思う)。

滋賀県には何度も来たことがあって、琵琶湖の近くも何度も通ったが、実際にこんなに間近まで近付いたのは初めてだ。昨夜は京都で仕事をして、宿は大津に取ったのである。京都のホテルは満杯だったのだ。最近のホテル事情は本当に逼迫している。

政府は外国人観光客を増やすなんて言っているが、宿泊施設がこんなことでは、増えるわけがない。

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2016年4月14日

肥後国は今しもなゐの続くとふ大津の夜は静かなれども


Img_5340京都に出張し、夜は滋賀県大津市に宿を取った。テレビを付けて、熊本の地震のことを知った。

熊本には友人が何人かいるので、心配している。大津の夜は平穏だが、心は落ち着かない。

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2016年4月13日

わが作るパン膨らます酵母菌の何十万回の世代交代


Img_5334いつもの天然酵母のパン作りをした。

我が家の天然酵母は三十年以上ずっと絶やさずに飼い続けて (「飼う」 という動詞が適切かどうかわからないが) いるもので、もう何万回、何十万回世代交代をしているかしれない。

この酵母菌は、もう私の体の一部になっていると思われるのである。

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2016年4月12日

川岸にずらりと並ぶ釣り人の帰りたる後も川流れ行く


Img_5330日暮れ時の川。夕暮れに自転車で出かけた時に移した写真である。

日のあるうちは、川釣りの人たちがずらりとならんで糸を垂らしているが、この時間帯になると淋しい景色に変わる。

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2016年4月11日

春色の空を映せど木枯らしと同じき波紋刻む流れよ


Img_5325空は晴れても、風は冬の風だった。家の中にいれば暖かいのだが、一歩外に出ると、肩をすぼめたくなる寒さ。この春はとみに寒暖の差が極端だ。

裏の川の水面には、真冬の木枯らしの時と同じ並が刻まれていた。

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2016年4月10日

山腹にたなびく雲の如くして薄き桜の色は望まる


Img_5303東京の桜は既にかなり散ってしまったようだが、茨城県ではまだ見頃である。今日は曇り空ではあったが、日曜日でもあったので、あちこちの桜の名所が賑わったようだ。

里山の景色も、薄いピンク色が混じって、なかなかの風情ではあった。あれは山桜なのかなあ。

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2016年4月 9日

日暮れても残るぬくみに誘はれて蛙一匹鳴き始めたり


Img_5319ここ数日は、夜になってから冷えるといっても、大げさに重ね着をすることもなくなった。さすがに四月である。

日が暮れてからカエルの声が聞こえのに気付いたのも、ここ二〜三日のことだ。まだカエルの合唱というほどではなく、一匹の独唱が聞こえたり聞こえなかったりする。そのうち何匹もの合唱になるだろう。

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2016年4月 8日

雨降りと少しばかりの風如き花を散らすに能はざるなり


Img_5312昨日の雨と夜の強風で、関東の桜は散ってしまうと言われていたが、茨城県の桜はさすがに咲いて間もないだけあって、散らずに残った。

日曜までは花見ができそうである。

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2016年4月 7日

桜花雨如きでは散らぬとも明日来る風に吹雪となるらむ


Img_5297朝からずっと雨だったが、午後になって小降りになり、夕方になってようやく止んだ。

小貝川の岸から見ると、ところどころで見頃の桜がいつ散ろうかと考えあぐねているように見える。朝からの雨如きでは知ららなかったが、夜になって風が強まったらどうなるかわからない。

私としては、桜吹雪は青空の下で見事にやってもらいたいのだが。

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2016年4月 6日

境内を雲の如くに覆ひつつ桜は今日を盛りと咲けり


Img_5281関東では桜が満開だ。明日は雨が降り、午後には風が強まるので、桜は急速に散ってしまうだろうとみられる。つまり、今日が最後のお花見のチャンスというわけだ。

我が家の周りでも、本当の満開のピークは昨日だったと思うのだが、天気の点で今日が最高なので、まさに 「最後のお花見のチャンス」 だったと思う。この写真は近所の神社の境内の桜。本当に綺麗に咲いていた。

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2016年4月 5日

誰もいぬ中学校のグランドと浮世を区切る桜満開


Img_5277近所の中学校のグラウンドの周囲に飢えられた桜が、満開状態になっている。一昨日の強風では散らずに残ったようだ。桜の花の咲き始めは、そんなにはかなく散るわけじゃない。

ただ、明日の夜から風が強まるらしいので、あとは桜吹雪が舞うだけだろう。桜が散って、初めて本格的な春になる。

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2016年4月 4日

雲晴れて春の日射しの届きたれば花芽膨らむ車輪梅の木


Img_5275今日は予報では一日中曇り空ということだったが、昼過ぎに日が射してきた。

我が家の裏の空き地のシャリンバイの花芽が膨らんできた。昨年初めに大々的な剪定をしたので、去年の花の時期は淋しかったが、今年は花芽の数も増えて、持ち直しそうである。

五月頃には綺麗に咲くだろう。楽しみである。

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2016年4月 3日

桜咲く並木の奥にひつそりと白くつましき姫卯木咲く


Img_5268近所の空き地の木に、白い花がたくさん咲いていた。多分 「ウツギ」 というのだろうなあと思いながら帰宅し、図鑑で調べてみると、ウツギのなかでも 「ヒメウツギ」 というものらしいというところまでわかった。

今の季節は、桜だけでなくいろいろな花が弾けるように咲き始めている。

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2016年4月 2日

里山の麓の道を分け入れば白きすもものき花の揺れゐる


Img_558 出先から帰る途中、綺麗な花が咲いている果樹園があったので、ついクルマから降りて、作業中の方に何の花か訊ねると、「スモモの花」 と教えてくれた。

モモとか、スモモとか、アンズとか、リンゴとか、ナシとか、おいしい果実の成る木というのはおしなべて花が綺麗である。

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2016年4月 1日

春嵐といふ二文字を電脳に覚えさせたる四月馬鹿の日


Img_5255今日は風の強い一日で、商店街の立て看板が倒れまくっていた。

明日はまた寒の戻りで、最高気温が十二度ぐらいまでしか上がらないらしい。やれやれ。

ところで、Atok は 「春嵐」 という言葉を知らないみたいで、「春蘭」 しか出てこないので、単語登録で覚えさせた。

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