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2016年5月31日

厚岸の街と厚岸湾を包む霧の彼方にオホーツクあり


Img_5780今日は釧路から根室を往復して、ひょんな事から千歳の街にもう一泊している。(その経緯は本日の Today's Crack に書いてある)

根室はとても寒かった。本当に寒かったのである。これは北海道をかすめた低気圧のせいらしい。

写真は国道沿いの道の駅から眺めた厚岸の街と厚岸湾。すっかり霧に煙っている。

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2016年5月30日

この国の西南の端より北東の端に渡りて寒さに震ふ


Img_5748_2昨日の夕方まで九州にいて、今日は朝に東京を発って釧路に来ている。釧路は昨日まではまだ暖かかったらしいが、今日は冬に逆戻りの寒さだ。

九州は暖かかったので、まさに夏から冬に戻った気分である。写真は釧路湿原の湖。

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2016年5月29日

山肌の木々の梢は雨を吸ひその一滴を小径に落とす


Img_5751山道を歩くと両側から木々の枝がさしかかり、トンネルのようになっている。木々の枝や葉が雨を吸い、そのうちのほんの一部を滴として山道に落とす。

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2016年5月28日

里山に梅雨の走りの雨降れば苔むす木々の昔ぞ見ゆる


Img_5755さすが南国で、広葉樹の幹はかなり苔むしている。苔は木に風格を与える。木々の昔の姿が、苔の中に記憶されているようだ。

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2016年5月27日

南国の躑躅は青き空のもと鮮やかさ増し咲きに咲きゐる


Img_5715南国九州である。ツツジは関東でも十分い咲いているが、九州のツツジは色が鮮やかなような気がするのだ。

これは空の色が鮮やかなせいかもしれない。

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2016年5月26日

南国の風に誘われ一輪の菖蒲は早も咲き出でにけり


Img_5714九州の長崎に来ている。さすが南国で、菖蒲がもう咲き出している。蕾もたくさん出ているので、これからどんどん咲くだろう。

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2016年5月25日

風を受け早苗は強くなびけるに田は空映し波も立たざり


Img_5689今日は昼頃から風が強くなった。近頃、風が吹き出すと妙に強くなって、初夏の心地良い風という状況になかなかお目にかかれない。これもまた、天気の極端化のせいだろうか。

田んぼに植えられた苗がまだ小さくて、風に煽られて一様に曲がっている。そして苗が風を受けているせいで、水面は案外静かである。

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2016年5月24日

小貝川の水面に映る新緑の一際冴ゆる頃となりたり


Img_5674今日は風も弱く、穏やかないい天気だった。ただ気温はかなり高めで、これで湿度が高かったら朝からダラダラと汗をかくような陽気だっただろう。

写真は小貝川の光景。周囲の景色が映り込んでいる。

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2016年5月23日

黄昏のつくばの空を眺めつつ自転車を漕ぎ家路につかむ


Img_7797今日は仕事で都心に出かけ、日暮れ寸前につくばエクスプレスで守谷駅に戻ってきた。守谷駅と自宅の間は、自転車での往復である。

このところずっと出張や、自転車では遠すぎるところにクルマで出かけることが多かったので、自転車は久しぶりである。さすがに体がなまっていて、思うようなスピードで漕げなかった。

また鍛え直そう。写真は守谷駅からの黄昏の景色である。

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2016年5月22日

ひむがしに十六夜月の輝ける下で二匹の牛蛙鳴く


Img_5664 東の空に十六夜月が昇っている。その下で二匹のウシガエルがもうもうと鳴いている。

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2016年5月21日

夕立の通り過ぎたる跡ならむ途切れと途切れに濡れたる夜道


Img_5662夜が更けてから水戸方面からの道を辿って帰って来た。ところどころでかなりの夕立があったようで、途切れ途切れに夜道が濡れている。

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2016年5月20日

田を見れば早苗の色の点描で描きし鏡広がりてあり


Img_5658今の季節、風のない日は田んぼにはられた水も波立たず、鏡のように周囲を映す。そして早苗が徐々に生長するにつれて、緑を効かせた点描画の鏡となっていく。

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2016年5月19日

旅行けば住宅街の道端に肉厚で咲くアマリリスの花


Img_5647神戸での訪問先の近くにきれいな花が咲いていた。近くの人は 「カサブランカ」 と言っていたが、それは白いユリの花なので、これは多分、アマリリスだろう。

そう思って帰宅してから調べると、やはりアマリリスに間違いないようだった。そして初めて知ったのだが、これはヒガンバナの仲間なのだそうだ。私はユリの仲間かとばかり思っていた。

ものごとは調べてみるものである。

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2016年5月18日

六甲の彼方に初夏の日は落ちて空に浮き立つテレビ塔の影


Img_5645関西出張で、今日は神戸に泊まりである。神戸駅に降り立つと、六甲の彼方に日が落ちるところで、テレビ塔の影が空に浮き立っていた。

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2016年5月17日

金遣ひしやすきやうにさてはまたしにくきやうに駅は変はるや


Img_5631出張で大阪に来ている。新大阪で新幹線を降りて地下鉄に乗り換えたのだが、なんだか新大阪駅構内がちょっとお洒落に改装されているような気がする。

どこの駅も同じように無機的でちょっとだけお金を使うように、あるいは使いにくいように変わっている。

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2016年5月16日

夜半にかけ雨の予感の光ある黄昏時の国道を行く


Img_5627今日も日が暮れてから田舎道を辿って帰宅した。田舎道といっても一応国道だったりして、車の通りが少ないので快適に飛ばせる。

今日の夜から雨模様になって、明日の昼過ぎまで降り続くという。久しぶりで本格的な雨になりそうだ。

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2016年5月15日

全開の窓吹き抜くる風を受け黄昏時の田舎道行く


Img_5626日暮れの田舎道をクルマで走ると、季節の移り変わりがしみじみと観じられる。周囲はすっかり新緑の世界になっている。

日が落ちてから窓を開けて走っても、風が冷たくない。むしろ心地良いほどだ。

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2016年5月14日

クローバーの白き花咲く隣には赤詰草の咲く風の朝


Img_5621朝から風が強い。昼にでかける直前、我が家の裏の空き地に出たところ、クローバー (シロツメクサ) の生えているすぐ隣にアカツメクサが咲いていた。ここでアカツメクサを見るのは初めてである。

どこから種が飛んできたのだろう。これからはこの空き地は紅白の花に彩られるのだろうか。

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2016年5月13日

明日よりの多忙の半月を前にして川面のごとく穏やかにあらむ


Img_5611今日は概ね穏やかな一日だった。川の水面もほとんど波がなく、鏡のように空と岸の緑を映している。

明日からはやたらと忙しい半月が始まる。今のうちに穏やかな気分になっておこう。

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2016年5月12日

この土地の水に合ふらむ車輪梅の生成色なる花の増え行く


Img_5609今月八日にシャリンバイが咲き始めたことを詠んだ歌を載せたが、あれからどんどん花の数が増え始めて、今や満開になった。

私はこの花がいつの頃からかとても好きになっている。派手ではないが、とても趣のある花だ。とくに手入れをしなくてもどんどん生長するのは、この辺りの自然の潜在植生に合っているからだろう。

つまりこの土地に合っているということだ。

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2016年5月11日

新婚の記念の巨大キャンドルは十二年目の先が残れり


Img_5604押し入れの奥から巨大なキャンドルが出てきた。私たち夫婦の結婚式の時のキャンドルを、結婚式場からプレゼントされたものである。二十五まで目盛りが付いていて、結婚記念日の度に一目盛りずつ灯していくと、銀婚式までたどり着くという趣向らしい。

我が家の場合は、十一年目ぐらいまでは減っているが、それから先は灯された形跡がない。もっともこれにしても、結婚記念日の度に点けていたというわけではなく、身も蓋もない話だが、停電の時などに灯していたような気がする。

昔は大雪や台風の時に、案外停電になっていたが、最近は停電も滅多にないので、しまいっぱなしになっていたようだ。

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2016年5月10日

田を渡る風は熱さを増して行き日本は東南アジアとぞなる


Img_5591今日は昼過ぎまでずっとどんよりとした曇り空。昼過ぎにちょっと日が射したが、基本的に曇りの一日だった。

写真は歯医者に行った帰りに撮った、田んぼの風景。早苗がまだ小さいので、空や周囲の景色を映している。この小さな苗が、これからどんどん大きくなる。そしてどんどん暑さを増し、日本は東南アジアの様相となる。

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2016年5月 9日

魚介系スープに中太麺といふご当地ラーメン懐かしきかな


Img_5589 所用で古河まで行き、帰りが遅くなったので途中で 「佐野ラーメン」 というのを食べた。栃木県の佐野という処のご当地ラーメンである。

「しまった、チャーシューがあったか」 と思ったが、出されてしまったものは残さず食べるという主義なので、久しぶりに肉を食した。肉を除けば、なかなかおいしかった。次はチャーシュー抜きで注文してみよう。

東日本のご当地ラーメンは中太縮れ麺の、あっさり魚介系スープというのが、多いような気がしていて、私としてはこれが一番だと思っている。生まれた土地、酒田のラーメンもそうだしね。

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2016年5月 8日

車輪梅の花咲き始む車輪梅は慎ましく咲く強き花なり


Img_5587今年もシャリンバイの花が咲き始めた。

ウチの長女が子供の頃、どこかから拾ってきた棒っきれを地面にさしておいたらいつの間にか根付いてしまい、何の木だろうと思っていたらシャリンバイだったのである。

強い花である。

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2016年5月 7日

里山の斜面に小さき穴を掘り苗木を植えて埋め戻したり


Img_5576地元食品スーパーの主催する植林イベントに参加してきた。参加者は六百人以上で、二千四百本だかの苗木を、県中央部の愛宕山に植えた。

計算からすると一人当たり四本ぐらいを植えることになっていたが、私は気付いてみると九本植えていた。山の急斜面の作業はちょっと大変だったが、なかなか楽しい一時だった。

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2016年5月 6日

小雨降る空の下でも色冴えて雨否定する躑躅咲きをり


Img_5574今日は昼過ぎまではなんとか晴れ。その後に曇り、夕方前からは雨。この写真は雨が降り始めた直後に撮ったもの。

ツツジの写真ほど難しいものはない。どう撮ってもたいていのっぺりとした感じになってしまう。陰影がキツい時の方がましな写真になるが、今日みたいな日はダメだ。

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2016年5月 5日

仙台まで常磐道を走り抜けただ一日で往きて戻りぬ


Img_5570今日は仙台までクルマで往復した。今月の二〜三日は鉄道だが秋田までを往復したので、四日間で二回東北の主要都市を往復したことになる。我ながら、ようやるわ。

写真は今日頂いた笹かまぼこのパッケージ。「御蒲鉾」 (おかまぼこ) というのがちょっと笑えるが、とてもおいしかったから、まあいいか。

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2016年5月 4日

田んぼではかはづの声の増えきたり一塊に聞こゆる夜更け


Img_5564昨日も今日も十分に暑かったが、明日が二十四節気の 「立夏」 なので、今日の歌は一応 「春の歌」 というつもりで詠んでいる。とはいえ、近頃は温暖化のせいで、急に初夏っぽい風情になってしまっている。

何しろ我が家の辺りでは、ここ二〜三日で田植えがすっかり終わってしまった。そして蛙の声が日増しに大きくなっている。昔ほどのすごさではないが、ようやく 「一塊の声」 として聞こえるようになった。

ちょっと前までは、個別の声が聞き分けられるほどだったのである。これでようやく、つくばの里らしくなった。

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2016年5月 3日

冬過ぎて春夏秋は天国の緑に染まるみちのくを行く


Img_5542北秋田への出張から戻った。彼の地は春になったばかりで、花が咲き乱れていた。

冬は深い雪に覆われるが、冬以外は天国のようなところだった。今度はゆっくり時間をかけて行ってみたい。

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2016年5月 2日

山肌のところどころを薄く染め山桜咲く出羽の春なり


Img_5525秋田に来ている。というっても遊びではない。連休だというのに仕事の出張である。

盛岡で東北新幹線から分岐した秋田新幹線 (といっても、踏切があったりする新幹線だが) に入ると、ところどころに桜の咲いているのが見える。多分山桜だろう。

さすがにみちのくである。ようやく春になったところのようだ。

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2016年5月 1日

楽しさともの悲しさの入り交じる風吹く中の鯉のぼりたち


Img_5517小貝川の岡堰というところで、今年も鯉のぼりプロジェクトというイベントが行われているようだ。とにかく鯉のぼりを上げまくるイベントであるらしい。

これ、少子化に伴い、家庭で上げられなくなった鯉のぼりを集めて、虫干し代わりに上げているのだと思うが、なんだか、楽しいようなもの悲しいようなイベントである。

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