雪下ろしと称する雷関東に鳴りて夜の底白く染まりぬ

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夜が更けてからものすごい雷がなったので外に出てみると、雪が降り出していた。関東では珍しい 「雪下ろしの雷」 が鳴ったというわけだ。

路面には積もっていないが、土手は既に白くなっている。

反射式灯油ストーブ赤くあり遠くて近き熱は伝はる

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近頃かなり寒くなってきたので、反射式の灯油ストーブを使っている。これは電気を使わない昔ながらのタイプのストーブだ。

こんな旧式のストーブを持っているのは、もう 8年近く前のことになるが、あの 「東日本大震災」 の教訓からである。あの時は結構長く停電が続いたので、電気を使わずに暖をとれるストーブが 1つは必要だと思い知ったのである。

で、持っているだけで使わないと傷んでしまうので、時々はこうして使ってやらなければならない。左に見えるのはサーキュレーターで、これは電気を使うのが痛恨。

寒中に春の兆しを探したくなれど見つけぬやうにする日よ

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昨日とは打って変わった青空の一日。風もそれほど冷たくはない。筑波山がくっきりと望める。

人間の為すべき事もせぬうちに寒中の日は早暮れにけり

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今日は忙しすぎて、まともなことを考える余裕もできないうちに日がとっぷりと暮れてしまった。夜闇の中で、冬の川が音もなく流れている。

青空の下で冷たき風の吹く冬の姿のままの田んぼよ

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雪が舞った昨日とは打って変わって上天気になった。ただ、西高東低の冬型気圧配置によるものなので、冷たい風が吹き付けて気温もあまり上がらなかった。

田んぼもまだまだ冬の姿のままだ。

地に落ちて一瞬すらも白きままとどまることの能はぬ雪よ

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この写真ではほとんどわからないが、ところどころ微妙に白いポツポツの見えるのが、雪である。つくば周辺では多分、今日が初雪だったのではないかと思う。

ただ、積もるどころか、地面の上で雪の状態をほんのしばしでもとどめておくにすら至らなかった。

午後六時近くになれど地平まで見通せるまで日は伸びたりき

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かなり日が長くなったのを感じるが、今夜は曇りがちで下手すると小雪が舞うらしい。

乾ききる空の彼方に沈む日の荘厳すぎるまでの赤さよ

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何しろ湿度が低く風が強いので、空気が澄み切ってしまっていて、夕陽の沈む様子が荘厳すぎる。

穏やかに沈む日のまた昇る明日我が故郷は吹雪となるらし

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今日は久しぶりに穏やかな天気で日中の日溜まりでは暖かさも感じた。しかし明日からはまた寒さが戻り、北海道や日本海側では猛吹雪になるらしい。

雨のなき冬の川幅狭まれど川面に風紋深く刻まる

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今日も晴れ。しかも冷たい木枯らしの晴れで、空気はカラカラに乾ききっている。

川面もかなり小さくなっているが、木枯らしの波紋が深い。

ひむがしの地平線より大いなるスーパームーンはぬつと昇りき

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今日はスーパームーン。昨日の満月もかなり大きく見えたが、さすがに今日の月は大きい。

雲のなき空に昇れる満月の明日はスーパームーンとなるらし

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近頃日の暮れるのが遅くなって、なかなか暗くならないのだが、さすがに満月はよく目立つ。そしてこの満月は、明日はスーパームーンになるらしい。楽しみにしていよう。

午後六時まだ余光ある常磐路の高速道路に滑り込む我

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午後五時ではまだ明るく、六時を過ぎても、それほど真っ暗ではなくなった。寒さは厳しいが、確実に日が長くなっている。

写真は、石岡方面から水戸街道の渋滞に巻き込まれずに常磐道に入るための秘密の近道。

北風の吹き荒れ暮るる満天に貼り付く如く光る星々

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風の強い一日だった。日が沈んで少しは弱まったが、冷たい北風のままである。その満天に星が輝く。

三島より間近に望む富士の嶺は青と白より他に色なし

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三島から見上げる富士山は、さすがに美しく圧巻だった。

厚き雲空覆ひたる三島にて富士に遇はむと眠りゐたりき

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仕事の都合で、夜になってから静岡の三島のホテルに入った。富士山は雲に覆われてまったく見えない。

ホテルに入ると、疲れが出て夕食も摂らないうちに眠りに落ちてしまい、気がつくと夜中だった。窓の外は狭い空間で、見下ろすとホテルの前にクルマが停まっている。

みつちりとデスクワークに取り組みてふと気がつけば日暮れ過ぎたり

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今日は一日中みっちりとデスクワークで、ふと気付けばもう暗くなっていた。肩が凝った。

新年の霞ヶ浦の湖面には空のみ映り雲の影なし

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先月、というか昨年のクリスマス・イブの日に、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」 のつくば側を走り、往復九十キロペダルを漕いだが、その三週間後にあたる今日、今度は霞ヶ浦側を初めてポタリングした。今回は往復約百キロだが、風がそれほどでもなかったので、前回より楽だった。

空は青く晴れ渡り、なかなか気持ちのいいライドだった。

水仙の小さき花の咲きたれば寒さの峠見えし心地す

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スイセンは冬から春にかけて咲く花ではあるが、今シーズン初めて咲いているのを見た。

暦は今、「小寒」 で、これから 「大寒」 になるが、来月初めには 「立春」 になる。寒さの峠が見えてきた。

十九日振りに降りたる板東の雨の夜半には雪と変はるか

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関東では十九日だか二十日ぶりだかの雨になった。午後には止んだが、夜になって雨か雪になるらしい。夜の八時頃にはまだそんな気配がなかったが、夜中にはどうなることか。

澄み渡る北に聳ゆる日光の男体山の頂き白し

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今日は昨日と打って変わって青空が広がる一日だった。北の空に日光の山々まで見通せる。写真の左側のひときわ高く見える山は、男体山だ。

黒雲の覆ふといへど彼方には青空のぞく寒き一日

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朝方はとても冷え込んで、この冬の最低気温を記録し、それ以後は久しぶりに雲の多めの空だった。写真の川は小貝川。

西空を染める夕陽の彼方より吹き来る風に利根は波立つ

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今日は仕事関係で千葉の八街の先までクルマで行き、帰宅したのは日がすっかり沈んでからだった。最近、少しは日が長くなりつつあるとはいえ、やはり沈んだ日が西の空を紅く染めている景色がお馴染みだ。

写真の手前は利根川の流れ。風が強かったので、川面には波の影が深く刻まれている。

気がつけば夕陽落ちたる西空にほつそりとした三日月浮かぶ

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冬の間はあっというまに夕暮れになる。今日もいろいろ仕事をこなしているうちに、ふと気付けば月が出ている。月齢二・四のほっそりとした三日月だが、写真に撮るとちょっとだけ膨らんで見える。

うつかりとスマートフォンを持たぬまま一日外出せし日の夜更け

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今日は一日、スマホを持ち忘れたまま外出してしまった。

ガラケーの時代は家に置き忘れても大したことはなかったが、スマホを忘れてしまうと、ケータイと、スケジュールを記した手帳と、カメラと、辞書と、電卓と、地図など、諸々を一挙に置き忘れてきたようなもので、自分自身の機能が五割がた落ちたような気がしてしまう。

夜が更けてから帰宅して、ようやく今日の写真を撮った。

年の瀬も開けても空は澄みきりて続けて十日筑波嶺を見る

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今日はやや雲が多めながら、空気が澄んでいて筑波山もよく見えた。これで、少なくても連続十日間、筑波山がはっきり見えたことになる。

石岡の里より戻る道すがら日の沈みたる筑波の南

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石岡からの帰り道、日の沈むのがまだまだ南寄りである。

三が日過ぎて日暮れの早きこと油断のならぬままにありけり

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冬は本当に日が短い。ふと気付けば日暮れになっている。

北西に一直線に行く道に沿ひて真直ぐに雲は連なる

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年末年始はずっと天気がいい。今日も我が家の近くの県道を歩くと、頭上は真っ青な空。北東側に、県道に沿うように小さな雲が連なり、その彼方 （写真では地平の右端） に筑波山が見える。

つくばより眺むる冬の西空は赤き入り日の最後の名残り

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年末からずっと、天気が良すぎるほどだ。正月二日目の夕暮れも、本当に雲の分量が少ない。

それにしても、つくばの地から眺める南西方向は、山らしい山の姿がなく、日本では珍しい光景である。

海にてもまたやまにても生きてある気配を残し遊べくじらよ

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恒例の新年の賀状です。今年もよろしく。