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2020年10月31日

白鷺も首をすくめて寒風に耐ふるを思ひ出してゐるなり

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裏の川に佇む白鷺が首をすくめているので、初めは別の鳥が来ているのかと思った。だいぶ前に、どこかから逃げ出したペリカンが来ていることがあったし。

だんだんと風の冷たい季節になる。

 

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2020年10月30日

明日よりは冷え込むといふ見上ぐれば空の色さへそを語りをり

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今日も概ね晴天だった。明日からは冷え込むらしい。

 

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2020年10月29日

十二夜の月は高きに昇れども世界は未だ薄明かりあり

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午後 6時過ぎに仕事先から帰り、空を見る十二夜の月が昇っていた。世界はまだ薄明るいが、家路を辿るクルマの列は皆、皓々とヘッドライトを灯して川向こうの県道を通り過ぎる。

 

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2020年10月28日

雨がちの半月ほどを取り返す勢ひ見せて日は昇りたり

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時々曇りはしたものの、晴天が概ね 5日間も続き、今朝もきれいな朝焼けだった。

「朝焼けは天気の崩れる前兆」と言うだけに日中は曇りがちとなったが、明日はまた晴れるという。雨の降り続いた月半ばの鬱陶しさを、一気に解消してくれるような勢いである。

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2020年10月27日

家々の窓に明かりの灯りたる月齢 10.3 の夜空よ

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今日は仕事の関係で埼玉県まで出向き、夜の 7時頃に帰宅した。夜空には半月と満月の中間のような月が登っていた。

 

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2020年10月26日

夕刻の四時を過ぎても太陽は地平線には触れずありたり

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4時半頃に歯医者から帰ろうとした時、夕陽はまだ地平線のだいぶ上にあった。もうすぐ 11月となり、12月ともなればどんどん日が短くなって、4時半にはかなり暗くなってしまうことを思ってしまった。

この辺りから西側は関東平野がずっと広がって、地平線らしき景色が見える。

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2020年10月25日

秋空に腫れ上がりたるたんこぶの如き形の山の姿よ

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筑波山の南東側の田舎道をクルマで辿っていると、面白い形の山があるのに気付いた。上の写真の真ん中近く(手前の稜線の右端)のたんこぶのような突起である。

これが荒涼とした土色だったら、西部劇に出てきそうな形で、そんなに高いこぶではないが、登るには息が切れそうだ。

 

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2020年10月24日

青空に二本の縞を刻むごと長く連なる雲は動かず

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昨日は冷たい雨の日だったが、今日はまた晴れた。もっとも天気予報では「昼前から曇り」とのことだったが、実際は予報よりずっとよかった。

北東から南西方向に長く線状に伸びる雲が 2本、青空に縞模様を刻むように動かない。

 

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2020年10月23日

川幅のやや広がりて水嵩も高くなりゐる十月下旬

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朝から冷たい雨。基本的には小雨だが、時々は強く降る。この写真は、夕方になって雨が止んでから撮ったもの。

秋になって、ずっと川幅が狭くなり、水位も低くなっていたが、また流れが太くなっている。

 

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2020年10月22日

秋晴れの二日続きて明日はまた冷たき雨の降り注ぐらし

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午後遅くなるにつれて天気が悪くなると伝えられていたが、思いのほか好天が続いた。明日は雨になるらしいが。

 

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2020年10月21日

秋空の眩しき夕陽沈み行く西に三日月既に浮かべり

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10月はぐずついた天気が続いていたが、昨日から空が抜けたように晴れ渡っている。

沈む夕陽の眩しさを感じたのはずいぶん久しぶりのような気がした。日が沈んだばかりの西空に、ふと気付けば既に三日月が浮かんでいた。

 

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2020年10月20日

対岸を薄く煙らす朝霧の晴れて昼間の青空となり

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目が覚めると、辺りは一面霧だった。

「朝霧は晴れ」と言われる通り、日中はよく晴れた。昨日のこの欄に書いた通り、晴れ男の面目躍如だった。

 

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2020年10月19日

気がつけば日は暮れており明日はまた雨降ることのなき日となるらし

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今日は朝からめちゃくちゃ忙しくて、ふと気付いたら夜になっていた。

明日は仕事で出かけるのだが、天気予報は雨から晴れのち曇りに変わった。晴れ男の面目躍如。

 

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2020年10月18日

雲の筋白く伸びたる青空を彼方の黒き雲な隠しそ

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今朝は久しぶりで気持ちのいい青空を拝めたが、昼過ぎにはまた曇ってしまった。明日はまた雨になるらしい。

早く気持ちのいい秋晴れの続く天気になってもらいたいものだ。

 

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2020年10月17日

川面には雨の波紋の広がれどネット回線つながらぬ夜

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夜が明ける前から冷たい雨模様で、日が昇ってからもどんどん気温が下がり続ける一日だった。

おまけに我が家の光回線が突然死んでしまって、iPhone の回線でインターネット接続するしかなくなっている(参照)。なんとも気の晴れない一日である。

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2020年10月16日

朝方の分厚き雲の遠ざかりうろこ雲より透くる青空

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朝に出かける時は「ああ、今日もどんよりした曇り空で、時々通り雨も降るんだろうなあ」と覚悟していたが、実際には時々日も射して、思っていたよりはずっといい天気だった。なんだか得した気分である。

ただ、明日からはかなりしっかりと降るらしい。

 

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2020年10月15日

冷え込めば川の水嵩引き始めいつもの秋の景色となりぬ

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急に冷え込んで、フリースを着込んでいる。この先もしばらくは曇りや雨の日が続いて冷え込むらしい。

裏の川は先日の台風の影響で水嵩が増していたが、だんだん引いてきていつもの秋の様相に戻った。

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2020年10月14日

この秋の薄はどこかみすぼらしく風に揺れては戻りゐるなり

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川岸に薄(ススキ)の揺れる季節になったが、今年の薄はなんだかずいぶんみすぼらしい気がする。

 

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2020年10月13日

雲間より幾筋も地に降り注ぐ一直線の ray の軌跡よ

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朝方は「おっ、今日も晴れるかな?」と思わせるほどきれいな青空だったが、すぐに曇りがちになり、時々雲の切れ間から日がさす程度の一日になった。

こうした光景を見ると、"ray" という単語が思い浮かぶ。

 

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2020年10月12日

グリーンのネットの上でグレーとのまだらに染まりゐる青蛙

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朝、ゴミを集積所に出しに行ったところ、ネコ避けの網の上にちょこんとアオガエルがいた。

網は緑色だがその下は半透明なゴミ袋の集積なので、自らの色を保護色に変えられるカエルとしても、どんな色になっていいのかわからず、脚が灰色っぽく、頭から背中が緑色のまだらという、妙な妥協の結果になっている。

 

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2020年10月11日

台風の去りて夜空に薄らと雲の切れ間の如き色見ゆ

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台風 14号は南の海上を東に去ったようだ。伊豆諸島は大変だったようだが、関東には大きな影響がなかった。

昨日は肌寒かったが、今日は暖かく、夜になるまで Tシャツ 1枚で過ごしている。ただ思いのほか、大雨にならなかったので、戦車の手間が省けるという期待は叶わなかった。

 

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2020年10月10日

鳥たちよ紫式部の光る実の時移るまでな啄みそ

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今年も近所の藪の端に「ムラサキシキブ」の実がなっている。「ムラサキシキブの花」というのはどんなのだか知らない。きっと意識しないうちに散ってしまうような目立たない花なのだろうが、実はとても美しくて目立つ。それ以上に、名前が美しい。

 

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2020年10月 9日

駐車場で深まる秋を思はする冷たき雨と早き日暮れと

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雨降りなので妻をクルマで歯科医に送り、待合室に入るのがためらわれたので、駐車場のクルマの中で待つうちに、日がどんどん暮れてきた。写真は雨に濡れたフロントウインドウから見る景色である。

冷たい雨と、早い日暮れ。秋は深まる。

 

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2020年10月 8日

今シーズン初のフリース・ジャケット羽織り灯油ストーブのボタン押したり

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昨日から天気予報で言われていた通り、肌寒い一日だった。今シーズン初めてフリース・ジャケットを羽織り、日が暮れてからは初めてストーブのスイッチを入れた

 

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2020年10月 7日

雨となり日の暮れたれば冷え冷えと晩秋の気の広がり来たり

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朝のうちは晴れていたが、昼過ぎから雨が降り出し、日が暮れてからはかなり冷え込んでいる。明日の最高気温は 15〜16℃ ぐらいにしかならず、11月下旬の陽気になるそうだ。

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2020年10月 6日

湿り気のなき風渡り川面には十八夜月映り込みたり

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朝から湿度の低い晴天で、日が暮れても月がきれいに望める。十八夜の月が、川面にくっきりと映り込んでいる。

 

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2020年10月 5日

雨上がり夕刻前の青空に勿体なしと思ふ身勝手

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明け方からずっと小雨模様だったが、4時を過ぎる頃からだんだん日が射し始め、夕方前にはきれいな青空が広がった。

「だったら、朝から晴れていてくれれば嬉しいのに」なんて思っても、それは勝手というものだろうね。

 

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2020年10月 4日

吹く風の生暖かき夕刻は彼岸過ぎたる日本列島

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明け方は小雨が降っていたが、日中はなんとか持ち直した。

一時はすっかり秋になったと思ったが、ここ 2〜3日、妙に暖かい、というか蒸し暑さすら感じる。先週引っ張り出した薄手の羽毛布団もを押し入れに戻し、日が暮れても窓を開け放して Tシャツ 1枚で過ごせる。天気がどうにかしている。

 

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2020年10月 3日

川岸で鉄砲ならぬ iPhone を向けし瞬間鵜は逃げ去りき

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近所を流れる小貝川。夏を過ぎて水量が減り、随所に中州が現れ。鷺、鵜、鴨などが、冬を越すためにどんどん戻ってきている。

写真で今飛び立とうとして羽ばたいているのは、鵜。白鷺や鴨は、カメラを向けても全然動じないが、鵜とアオサギは気配を敏感に察知して飛び去る。鉄砲でも構えられたと思うのかもしれない。

今回も 6〜7羽の鵜が羽を休めていたのだが、カメラを向けた瞬間に一斉に飛び去った。辛うじて写っているのは、最後に飛び立とうとしている 2羽である。

 

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2020年10月 2日

くつきりと晴れ渡りたる夜空には真の名月浮かびゐるなり

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昨日は旧暦の 8月 15日、つまり暦の上では「中秋の名月」で、それにちなんだ歌を詠んだのだが、夕方前にようやく雲が晴れたもののやや湿度が高く、あまりくっきりとした月は望めなかった(参照)。

しかし今日は一日中からりとした晴天で、夜になっても空気が澄んでいる。それに、月齢でいえば、昨夜が 13.7 で、今夜が 14.7。つまり、今夜の方が満月に近いのである。それで、倍率 30倍の望遠で写せるコンパクト・デジカメに登場願って、上の写真が撮れた。

私のもう一つのブログ、Today’s Crack の方を見ると、4年前の 2016年も同様だったようだ。「明晩、実質的な中秋の名月が見られるかも」という記事の本編の写真はぼんやりしているが、その「追記」に翌日のきれいな満月の写真が載っている。

 

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2020年10月 1日

中秋の名月なれば夕暮れを迎ふる前に雲の晴れたり

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今夜は中秋の名月。午後 3時過ぎ頃から空が晴れて、月がきれいに見える。

 

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