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2020年11月30日

満月を囲める雲の小さきの照らされてあり明日より師走

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一昨日の十三夜から月の写真を撮っていたので、今日の満月は是非同じアングルで収めたいと思っていたのだが、少しだけ帰宅が遅れてしまい、満月がかなり高いところまで昇ってしまっていた。

もう少し早い時間帯だったら、月の光が川面に映っているのを撮れたのに。そして薄らとした月食も撮れたのにと思うと、ちょっと残念。

しかし、満月の周りの小さな雲が光を反射する様が撮れたので、これで満足しておこう。

 

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2020年11月29日

雲間よりわずかに漏るる月光の満月となる明日を待たなむ

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昨夜は十三夜月がきれいに望まれ、今夜はより満月に近付いているはずなのだが、雲の隙間からわずかに光が漏れているだけだ。

天気予報によれば、明晩はきれいな満月が望まれるはずだ。

 

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2020年11月28日

北風の吹き止みて日の入りたれば川面を照らす十三夜月

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今日は朝からずっと快晴で、北風は強かったが陽当たりは暖かかった。夜になっても月明かりが川を照らして美しい。

 

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2020年11月27日

歯の治療終はりて帰る道すがら家々の灯の増えてゆくなり

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近頃、日の暮れるのが本当に早い。歯の治療を終えての帰り道、家々に灯がともり始めている。

 

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2020年11月26日

霜月も残り五日となりたれば昔の幅で流るる川よ

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秋が深まって、裏の川の水量が目に見えて減った。写真の奥の方が下流で、中州のように見えるのは元の左岸である。昔は川幅が写真の右側の部分しかなかったから、大雨が降るとすぐに水害になった。

川幅を 2倍にしたおかげで水害はすっかり減ったが、秋から冬にかけては川が 2つに分かれたようにさえ見える。

 

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2020年11月25日

故郷の冬の始まり思はする灰色の雲浮かび動かず

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今日はずっと冷たい小雨がちの天気で、寒さが強まった。空だけを見れば、故郷の初冬みたいな光景である。

 

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2020年11月24日

その辺で採れたる柿のその辺の空気そのまま食ふぞ楽しき

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このところ、毎日柿を食っている。柿はわざわざ海の向こうからもってこなくても、その辺で採れるからいい。

 

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2020年11月23日

夕暮れの紅き陽のさす北の空に遙か日光の山々の見ゆ

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昼の間はよく晴れたが、だんだん雲の量が多くなり、夕暮れ時には北の空に明るさが残るのみとなった。珍しく遙か日光の山々が望めた

 

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2020年11月22日

震度 5 の地震の後の夕焼けはいと穏やかに染まりゐたりき

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今日は夕方に地震があり、茨城県内は震度 4とか 5とかが記録されたらしい。

その直後にホームセンターに買い物に行ったら、地震とは無関係なのだろうが、とてもきれいな夕焼けだった。

 

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2020年11月21日

間近にて上がる花火の轟音の響きをれども光も見えず

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日が暮れて ⒏時前ぐらいになった頃、突如として打ち上げ花火の轟音が響いた。それも 1発だけではなく、かなり長時間にわたって連続して上げられたようである。

どうもすぐ近くに上がっていたようなのだが、どういうわけか、我が家からは全然見えなかった。

コロナ騒ぎで花火大会ができなかったので、年を越す前に上げちゃったんだろうか。

 

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2020年11月20日

南より吹く突風の止みたれば夕焼け色の雲現はれり

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今日はめまぐるしい天気だった。

夜明け前に起き出して、6時過ぎに外を見るときれいな朝焼けだったのだが、3時間もしないうちに雨が降り出し、それが止むと強烈な南風で気温がぐんぐん上がる。

そして夕方は写真のように雲間から青空が覗き始めて、夕焼けまで望まれた。

来週からは晩秋らしい季節感になるというが、まったくわけのわからない天気である。

 

 

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2020年11月19日

暖かき風の吹き来る方角を向きて佇む白鷺一羽

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暖かい南風が強く吹き、ずっと Tシャツ 1枚で過ごしている。日が暮れてもかなりの暖かさだ。

裏の川に白鷺が来て、風に揺れる薄の向こうにしばらく佇んでいた。

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2020年11月18日

快晴の日の没したる西空の糸の如くに細き三日月

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今夜は三日月。糸のように細い三日月だった。

 

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2020年11月17日

油揚と蕪のぬか漬けをつまみとし二月ぶりに酒を飲みたり

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2か月ぶりに少しだけ酒を飲んだ。つまみは厚揚げと、蕪のぬか漬け。

 

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2020年11月16日

真直ぐなる地平の果ての夕焼けにただ一点の光は沈む

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最近は日の入りが早くなって、夕方 4時半になる前に陽は半分以上地平線の彼方である。

快晴だった今日、もう少しで夕陽を見逃すところだった。

 

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2020年11月15日

風に揺るる高き薄の足許で咲くかセイタカアワダチソウよ

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川原に生えているセイタカアワダチソウが、ちっとも「背高」じゃなくて、ススキよりずっとちびっ子になっている。自然界もいろいろとバリエーションを見せるものだ。

 

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2020年11月14日

平らなる刈田の北の青空に筑波の峰は静かに聳ゆ

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このところずっと快晴が続いて、筑波山もよく見渡せる。

生まれ育った庄内の地からは鳥海山が見え、今は筑波山を眺めながら暮らしている。独立双頭峰に縁があるようだ(参照)。

 

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2020年11月13日

行く川の水嵩さがり倒木の枝とも根ともつかぬもの見ゆ

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今日は冬を感じさせた昨日と打って変わり、暖かい日の射す陽気となった。これなら、まだ秋である。

裏の川の水位が目に見えて下がり、水底に沈んでいた倒木の枝が現れた。いや、もしかしたら、土手に生えていた木の根っこかもしれない。どちらとも見えてしまう。

 

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2020年11月12日

秋までは水底なりし中州まで剥き出しとなり木枯らしを呼ぶ

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今日は日が射さず、木枯らしが冷たかった。

近所の岡堰は水量が減って、つい先日までは水面下だったところが剥き出しになっている。上の写真では中段辺りの茶色い部分が、秋までは水底だったところだ。

もう一度ぐらいは秋らしい天気に戻る時があるだろうが、気分はもう冬なので、昨日から「冬の歌」とさせていただいている。

 

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2020年11月11日

紫陽花の丸き花房枯れ色のままに木枯らし浴びてゐるなり

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木枯らしの吹く中で、夏に咲いていた紫陽花の花が枯れた色のままいつまでも残っている。

 

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2020年11月10日

青信号刈田の彼方灯りをり底冷えのする夜とはなりぬ

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今日は日中は暖かかったが、日が暮れたとたんに底冷えのする寒さとなった。刈田の向こうの青信号まで冷え冷えとして見える。

 

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2020年11月 9日

北西の地平の上の冬雲は赤く分厚く夕陽に染まる

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今日はよく晴れたが、これは冬型気圧配置によるものだった。それだけに北西の地平の上には分厚い冬雲の居座るのが見渡せた。

夕暮れ時にはその雲に夕陽が当たり、紅色に染まっていた。冬は確実に近付いている。

 

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2020年11月 8日

土手道を颯爽と来て遠離る赤きズボンを見送る薄

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土手の道を、赤いパンツスタイルで颯爽と散歩する年配の女性と、それを見送る枯れ薄。構図の妙である。

 

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2020年11月 7日

北陸の旅より戻りつくばなる日常の内に潜り込むなり

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富山への出張から戻ったとたんに、あっという間の日常である。

 

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2020年11月 6日

越中の奥なる峰は真白きに冬の光を発してをりぬ

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富山への出張から戻った。立山連峰は既に雪に覆われ、剱岳などは真っ白だった。

 

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2020年11月 5日

信州を抜け越中にひた走る車窓より見る奥山白し

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朝の 9時過ぎに自宅を出発して、午後 2時前に富山に着いた。北陸新幹線から見る空はずっときれいな青空だったが、雪を戴いた山のてっぺんはスレスレで雲に覆われて見える。

上の写真で言えば、左側が戸隠妙高の山々で、右奥のすっかり白くなっているのが立山連峰(北アルプスの北側)なのだろう。

冬がまた来る。

 

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2020年11月 4日

東京に木枯らし一号吹きたりといふ日明くれば越中に発つ

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東京地方に木枯らし一号が吹いたという。明日は富山に出張だが、天気には恵まれそうだ。

 

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2020年11月 3日

一日中降り続きたる雨止みて雲間より漏る月の明かりよ

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今日はいろいろ込み入った仕事をこなしているうちに、あっという間に日が暮れてしまった。日中は雨が降り続いていたが、夜の 9時を過ぎた頃、雲間から月明かりが覗き始めた。

 

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2020年11月 2日

故郷は冬に向ひてシベリアの寒気を集め始めたるらむ

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しばらくいい天気が続いたが、今日は午後から空が曇り、明日からは雨になるという。

刈田の上に広がる今日の曇り空は、故郷の冬を思わせる。ただ、雪が散らつかないだけの違いだ。

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2020年11月 1日

紫の花を咲かせて晩夏よりローズマリーは冬を越すらむ

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庭のローズマリーが紫の花を咲かせている。本来は冬から春にかけての花と言われているが、うちの庭では夏の終わりからずっと咲き続けている。

暑さにも寒さにも強い花のようだ。

 

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