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2021年4月30日

我が庭の株より増えて草むらに栄華を誇る薄紅葵

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家の周りの草むらにウスベニアオイが咲き始めた。これ、多分我が家の庭に植えていた「マロウ」というハーブが勝手に増えて行ったものと思う。

今は我が家の庭からは消えてしまったが、周囲で散々栄華を極めている。

 

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2021年4月29日

乾きゐたる世を湿らせて淡々と連休初日の雨は止まざり

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朝はむしろ暖かかったが、止むようで止まない雨が続くうちに、夕方頃にはかなり肌寒くなった。

初夏の様相にまで先走りしていた世の中をアジャストするような雨である。

 

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2021年4月28日

春過ぎてさらに夏越え秋に向けヒメツルソバは増えていくらむ

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周囲に生えている植物の名前をきちんと調べて覚えようとはしているのだが、調べてるそばから忘れてしまう。この写真の花も「前に調べて、この和歌ログでも詠んだはずだがなあ」と思ったものの、どうしても思い出せず、つい「金平糖」と呼んでしまっていた。

ついにまたしてもスマホの図鑑アプリで調べた結果「ヒメツルソバ」と思い出した。自分のブログを検索すると、2016年 10月 30日と、同年 11月 6日に写真入りで詠んでいる。

今日のところは 5年前の秋ほどに見事に咲いているわけではないので、これからどんどん増えていくのだろう。

 

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2021年4月27日

中心に立つ桃色の花びらの風に揺れゐるジャーマンアイリス

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小貝川沿いのサイクリングロードを自転車で走っていると、市民農園に季節外れの菖蒲のような花が咲いているので驚いた。調べてみると、ジャーマンアイリスという花だった。

同じアヤメ科に属しているので、よく似ているがこちらの方が少し早く咲くようだ。

 

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2021年4月26日

月光の降り注ぎゐる川面には波に揺られて幾重もの影

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一昨日の夜の月齢が 12 だったから、今夜の月齢は当然 14。ところが、湿度が低いためか、ほとんど十五夜のように皓々と輝いて見える。

その輝きが下を流れる川に映って、ちょっとした見ものだった。

 

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2021年4月25日

降るはずの雨降らずして黒雲の彼方に遠き山々の見ゆ

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天気予報では午後に一時的に雨が降るとのことだったが、遂に降らないうちに日が暮れた。その代わり、風はやたらに強かったが。

当地では降らなかったが、空を見上げると分厚い黒雲が東西に走っていた。「ああ、あの下は雨になってるんだろうな」と、容易に想像できた。

ただ、この黒雲は分厚いだけで幅が狭いので、雨は降っても一時的なものに留まったのだろう。幅がせまいだけに、雲のかからない彼方には、日光の男体山の姿もくっきりと見えた。

 

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2021年4月24日

月齢の十二の月に照らされて飛行機雲は消え残りゐる

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今日の月齢は十二ということなのだが、何だか真ん丸に近く見える。湿度の具合が丁度いいのだろうか。その横に飛行機雲が白く消え残っている。

 

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2021年4月23日

川土手に様々の名の草花の咲きて季節は移りゆくなり

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クローバーが一斉に咲き始めた。

今月、この和歌ログに登場した花は、カラスノエンドウハハコグサヒメオドリコソウタンポポヒルザキツキミソウなどなど。他にもヒナゲシ、ハルジオンなどが咲いている。この季節の土手は、一挙に多様性が増して賑やかになる。

 

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2021年4月22日

真ん中に十字のめしべ宿らせて昼咲月見草の花咲く

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近所の空き地に可憐なピンクの花が咲いていて、ポピーだとばかり思っていたが、調べてみると「ヒルザキツキミソウ」という花だった。めしべが十字の形になっているのが特徴のようだ。

月見草と似ているが、昼間から咲いているのでこの名になったという。

 

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2021年4月21日

青空を映せる水を満々に湛ふる堰は静かなりけり

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今日もまた、いい天気だったので、自転車で小貝川の「岡堰」というところに行ってみた。水の季節である。

 

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2021年4月20日

風のなき日和となれば蒲公英の綿毛は白く丸きままなり

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昨日と一昨日は、よく晴れたとはいえ風の強い日が続いた。今日は一転して穏やかな日和となり、土手のたんぽぽの綿毛も飛ばずに丸いままの姿を保っている。

 

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2021年4月19日

どこまでが葉でどこからが花ならむ姫踊子草土手に増えゐる

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近頃、裏の土手に生えている雑草の名を文字化するようにしている。

先月 29日は「ハナネギ」、今月は 6日に「カラスノエンドウ」、昨日は「ハハコグサ」を歌に詠んでみた。今日は見た目としてはさらに地味だが、名称はちょっとお洒落な「ヒメオドリコソウ」である。どこまでが葉でどこからが花なのか、よくわからない外観だ。

雑草とはいえ、それぞれにちゃんと名前があるというのは、なかなか趣のあることだ。とはいえ雑草の名前というのはすぐに忘れてしまいがちなので、こうして歌に詠んで記憶にとどめようとしている。

 

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2021年4月18日

土手腹にさりげなく咲く母子草をゴギョウといふを初めて知りぬ

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この季節になると、土手や道端、河原などが急に賑やかになる。枯れ草色に覆われていた世界に、生き生きとした緑色と、咲き出した花のピンクや黄色が爆発的に増えるのだ。

この写真の花は「ハハコグサ」(母子草)。土手などにさりげなく咲いている。春の七草の御形(ゴギョウ)がこのハハコグサのことだとは、最近初めて知った。

 

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2021年4月17日

たつぷりと水をたたふる岡堰の小波に揺るる雲の姿よ

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今日は 4日ぶりに日中の写真である。小貝川の岡堰というところだ。

冬から初春にかけては、水の量がとても少なくなっていたが、最近は田植えに備えて堰に水をたっぷりと蓄えている。水の季節になったと感じる。

 

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2021年4月16日

降るはずの雨降り出さず素直には予報を聞けぬ季節の宵よ

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久しぶりに夕食を外食で済ませ、出先から帰った時は日がとっぷりと暮れていた。天気予報が「関東でも夜には雨が降り出す」と何度も繰り返していたので覚悟していたのだが、夜がかなり更けても雨音は聞こえない。

いずれにしても明日は雨になるのだろうが、天気予報が素直に受け取れない季節である。

 

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2021年4月15日

暮れて行く空の奥には僅かにも青みの残る時節となりぬ

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少しずつ日が長くなってきた。暮れて行く空の奥には、まだ青みが残っている。明日までは晴れるが、土日は天気が崩れるらしい。

 

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2021年4月14日

雨風の強まる彼方運動場の夜間照明試験しゐるか

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朝から天気がぐずついていて、日が暮れる頃からは嵐の様相になった。

窓から外を見ると、川向こうの岡の上が赤く光っている。火事ではなさそうだから、運動場の夜間照明をテストしているんだろうか?

 

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2021年4月13日

雲低く垂れ込めしまま日は暮れて明日は嵐とラジオ告げゐる

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一日中忙しくあれこれやっているうちに、気付いてみれば日はとっぷりと暮れていた。明日まで雨風が続くらしい。

 

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2021年4月12日

ジェット機の主翼は遙か彼方まで伸びて視界を塞ぐものなり

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今日の写真を見て「これ、一体何?」と思われる方がいるだろうが、飛行機の窓から見た主翼である。

今日、博多から帰って来るのに ANA を利用したのだが、せっかくのいい天気なので窓からの眺めを楽しもうと「窓際の席でお願いします」と言ったのに、座ってみるとこんなふうに主翼の真上だったので、下の景色は全然見えなかった。

それにしても、飛行機の主翼というのは窓から写真に撮ると、遠近法が効きすぎというか、先端がずいぶん細く写ってしまうものである。まるで遙か彼方まで続く天空の道のようだ。

 

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2021年4月11日

朝焼けの紅き空よりさし昇る朝日の色は白く輝く

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今日は夜明け頃に起きて早出をし、博多に出張している。写真は昇ったばかりの朝日である。

 

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2021年4月10日

をちこちで水しぶきあげ跳びはねて鯉の恋する季節となれり

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最近は家の裏の川土手を散歩していると、水の中で魚が活発に動き出しているのがわかる。

今日はとくに水の中が賑やかで、あちこちの水面で鯉が飛び跳ね、水しぶきを立てていた。この写真は、2匹の鯉がじゃれ合ってるところ。左側の鯉は跳び上がって着水した瞬間で白い腹を見せていて、そのすぐ右にいるのは黒い背中を見せているのがわかる。

鯉が跳び跳ねるのは、求愛行動であるらしい。鯉も恋する季節になったようだ。

 

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2021年4月 9日

自転車で行く道沿いの両側は田植えの準備進む土色

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最近は季候が良くなってきたので、10km ぐらい先までなら気軽に自転車ででかける。往復 20km ぐらいのものなら、1時間ぐらいで行ってこれるので、いい運動になる。

写真は今日のポタリングの途中で撮ったもの。田植えの準備が始まっているようだ。

 

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2021年4月 8日

iPhone のレンズ二つになりたれど二重の虹にとどかざりけり

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今日は朝からいい天気だったが、昼過ぎに雷がなり、さっと一雨降った。

その雨が上がると空にはきれいな虹が出たので iPhone で何枚か写真を撮ったのだが、どういうわけかすべてピンボケになってしまった。ここに載せたのは、その中でも一番マシな 1枚である。

レンズの 2つ付いた iPhone 12 でこういうぼんやりとした被写体を撮ると、ソフトウェアが下手に考えすぎてしまって、結局どこにもピントの合わない写真になってしまうのかなあ。よく見れば、せっかくきれいな二重の虹なのに。

ちなみに今日の和歌は、正岡子規の「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」のパロディみたいなものになってしまった。駄作である。

 

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2021年4月 7日

陽光に解け出す如き生き物の喧噪の身に心地よきかな

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ずいぶん暖かい春になってしまったと思っていたら、一昨日あたりからちょっと冷え込んで、フツーの春に戻るどころか、朝晩は早春頃の気温にまで下がっている。ずいぶん振り幅が大きい。

とはいえ、今日の昼はとてもいい陽気になって、辺りは鳥の鳴き声、羽音、魚の跳ねる水音など、冬には聞けなかった嬉しい喧噪に満ちるようになった。

振り返れば、冬というのはいろいろなものが静かに固まっている季節だったのだ。

 

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2021年4月 6日

土手腹の紫色の小さきは烏野豌豆てふ花なりき

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土手にいろいろな花が咲き始めた。これは一番数の多い花で、「カラスノエンドウ」というもの。漢字では「烏野豌豆」と書く。

 

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2021年4月 5日

昨夜より雨降らしたる黒雲の北より晴れて望む日光

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昨夜からずっとしとしとと雨模様だったが、昼過ぎから小降りになり、夕方にはようやく止んだ。

北の方の雲はすっかり晴れて、遠く日光の山々が見える。

 

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2021年4月 4日

日の暮れて天気予報の言ふままに降り始めたる春の雨なり

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天気予報の言った通り、日が暮れて雨になった。冷たい雨ではないが、明日の日曜にかけて降り続けるらしい。

 

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2021年4月 3日

iPhone の機種変更をして日暮れ時の空の青さの写りゐるなり

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本日の Today’s Crack の記事に書いたように、iPhone を XR から 12 に機種変更した。それで、今日の写真は新しい機種で撮影した最初のものとなる。

これまでのものよりレンズが高性能になったのか、日が暮れたのというのに雲の隙間の青空がきれいに写されている。

 

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2021年4月 2日

筑波嶺の藪の中より鳴き慣れぬ鶯の声ひたすら響く

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今日は年甲斐もなく、自転車で筑波山のヒルクライムをした。つくば市の筑波山口にクルマを停め、そこから自転車で登り始め、石岡側に降りるというコース。

ただ、行ったからには戻らなければならず、また同じ道を逆から登って降りたので、脚がガクガクだ。

 

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2021年4月 1日

旧暦の弥生は未だ先なるに初夏の如くに夕べは来たる

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今日から 4月。とはいえ、旧暦で言えばまだ如月(2月)20日である。本来なら桜はこれから咲き始めてもいい頃なのに、もう散り始めている。新暦で言っても暖かすぎる気がするのだから、旧暦で考えると、さらにとんでもない温暖化だ。

初夏を思わせるような夕暮れの中、対岸の県道を家路を急ぐクルマのヘッドライトが滑っていく。

 

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