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2021年8月31日

涼しさといふよりむしろ肌寒き空気を呼びて雨の降りゐる

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今日から気温が下がるということだったが、日中は湿度のせいもあって蒸し暑く感じてしまった。

昼過ぎから雨になり、雷まで鳴った。夕方頃からはだんだん気温が下がって、窓を開けていると肌寒いぐらいである。

明日のこのあたりの最高気温は、今日より 10度も下がって 22度にしかならないという。本当に気候が極端になってしまった。

今日までは「夏の歌」としておくが、明日からは「秋の歌」とすべきかもしれない。

 

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2021年8月30日

明日よりは少しく暑さ和らぎて人の心地のするといふなり

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今日もまた暑い日が暮れた。

先週半ばの週間天気予報では、暑さは土曜日まで続き、日曜からは天気が崩れて暑さも和らぐみたいなことを言っていたが、そのプロセスが 3〜4日遅れているらしい。ようやく明日からは少しは気温が下がるようだ。

気を取り直して、秋に備えよう。

 

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2021年8月29日

暑き日の二階の部屋の網戸越し視線を寄こす蟷螂のあり

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今日の昼頃、2回の書斎の網戸越しにカマキリが訪問してきた。仕事をしている間、ずいぶんながく部屋をのぞき込んでいた。

 

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2021年8月28日

水門の流れも止まる川水のぬるさを鴨も厭ひゐるらむ

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今日も暑い一日。裏の川の水門の前を、一羽の鴨がゆったりと泳いでいる。川の水の生暖かさに、鴨もうんざりしているだろう。

 

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2021年8月27日

太陽の昇り切るより世の中に暑さの満つる方が先なり

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今朝は 3時半に目を覚まして、それからずっと起きている。夜明け前はまだ涼しかったが、6時を過ぎるともう暑苦しくなった。

いろいろな用であちこちをクルマでかけずり回ったが、クルマを運転している間はエアコンが効いていて涼しいが、停まって外に出るととたんに汗が流れるほどの暑さだった。

 

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2021年8月26日

一面の空気は熱きかたまりと化して我が身を焼かんとすなり

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「二度目の梅雨」が開けたということで、大変な暑さがぶり返した。空気が熱いかたまりと化している。

早く 9月の声を聞きたい。

 

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2021年8月25日

二度目なる梅雨の開くるといふ前夜雲間に月の丸く輝く

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蒸し暑い一日だった。朝の天気予報によれば、明日からは「二度目の梅雨明け」のようなもので、週末まで暑い日が続くという。

今夜はその「二度目の梅雨明け」前夜で、丸い月が照っている。

 

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2021年8月24日

稲の穂の黄に染まりゐて田の色も黄緑色に変はりたるなり

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田んぼの色が緑から黄緑に変わってきている。近付いてみると、稲の穂がほとんど黄色に染まっている。稲刈りが近付いている。

 

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2021年8月23日

ひらひらと花から花に飛び移りツマグロヒョウモン蜜を吸ひゐる

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毎日のようにツマグロヒョウモンという名の蝶がやってきて、我が家の庭のクリーピングタイムの花の蜜を吸っている。一つ一つのの花は小さいので、すぐに吸い尽くしてしまうようだが、すぐに隣の花に移って一心に吸っている。

ツマグロヒョウモンというのは、羽根の先の方が黒く、表のような柄があるのでこの名が付いたようだ。昨年 6月の記事に登場したのは羽根の先がもっと鮮やかな黒さだった(参照)。

 

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2021年8月22日

雲間より顔を見せたる蝶鮫といふ名の月を写真にて捕る

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今夜は満月で、アメリカでは 「スタージョン・ムーン」(sturgeon moon)というらしい。「チョウザメの月」という意味で、五大湖のチョウザメの旬となる季節だからこう言うのだそうだ・

今日は朝から曇りがちで時々青空が覗くという微妙な天気だったが、夜の 10時過ぎ頃にうまい具合に雲間から辛うじて満月らしき姿が望まれた。

「捕る」と表記したのは「撮る」の変換ミスではなく、あくまでもチョウザメにこだわったため。

 

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2021年8月21日

十年も前の火薬が目を覚まし線香花火燃え尽きて行く

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娘のうちの誰かが 10年ぐらい前に買ったまま忘れてしまっていたらしい線香花火のセットが、押し入れの中から出てきた。

日が沈んでから火をつけてみると、昔懐かしい光を放って一本ずつ燃え尽きていった。

 

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2021年8月20日

稲の穂の垂れ始むるも吹く風に秋の気配はまだ僅かなり

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8月ももう 20日である。田んぼの稲穂がだいぶ頭を下げ始めた。

むかしだったら「もう夏も終わりか」と、感慨深くなってしまうところだが、最近は「さっさと夏が終わってくれ」と思う。早く秋の声を聞きたい。

 

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2021年8月19日

夕暮れの地平に低く消えて行く夏の雲より筋雲の延ぶ

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昨日に続いて夏の陽気が戻った。

ただ、昼の間はかなりの暑さになったが、夕暮れ頃から涼しい風が吹き始め、夏の積乱雲がどんどん小さくなって、筋雲が伸び始めた。さすがに盆過ぎの空である。

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2021年8月18日

雲のなき夜空で久しぶりに見る月齢九・五の月は照る

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久しぶりで雲のない夜空に月の照るのが見えた。今宵の月齢は 9.5 だそうだ。

 

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2021年8月17日

日暮れたる涼しき風を取り込みてサーキュレーター静かに回る

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ここ 3〜4日は案外涼しく、エアコンの世話にならずに済んでいる。写真は扇風機型のサーキュレーター。涼しい夜の外気を部屋の中に送り込んでくれている。

ただ、たった今、雷が鳴り出して、この辺りも雨になりそうだ。

 

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2021年8月16日

吾が内に旅に出たがる虫ぞ住む空を望めば騒ぐ虫なり

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今日のつくば周辺は、降りそうで辛うじて降らないという、本当にはっきりしない天気だったが、豪雨の続いた北九州などと比べればまだ呑気なものである。

天気予報によれば、明日は雨模様になり、明後日は一日中晴れるということになっている。そのかわり、最高気温 30度以上の真夏日が帰ってくるが。

7月の第 2週に富山と長野に出張して以来、またどこにも出ずにネット会議のみで済ませる日が続いている、9月の声を聞く頃には、また旅に出たがりの虫が騒いでしまいそうだ。

 

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2021年8月15日

明日もまた前線の雲九州にかかりて豪雨降り続くらし

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急に涼しくなってしまったが、九州方面はそれどころではなく、豪雨被害が相次いでいる。天気予報を見ると、あすもまた大雨を降らせる雨雲が九州にかかるらしい。

 

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2021年8月14日

これまでに経験したことなしといふ大雨は西日本に降る

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ずっと黒い雲が立ち籠めて、昼前頃からは断続的に強い雨が降る天気。九州と広島では「これまでに経験したことのない大雨」というのが降り続いていて、茨城県でも水戸から北の地域に大雨警報が出た。

木曜日頃まではこうした天気が続くというので、覚悟していなければならないだろう。

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2021年8月13日

朝夕は肌寒ささへあるほどに変はる天気に驚き暮らす

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今日はぐっと涼しくなってしまって、朝夕などはむしろ肌寒ささえ感じるほどだった。何が何だかわからない天気である。

 

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2021年8月12日

この国の西の方では大雨の降り続きゐるとふ知らせ聞きつつ

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日本の西の方は大雨になっている。つくばの地も暑さは続いているが、昨日ほどのむちゃくちゃな暑さではない。明日はこの暑さも一息つくというので、楽しみだ。

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2021年8月11日

生ひ茂る緑葉の先小さくも白き花咲くローズマリーよ

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この夏は、我が家のフェンス周りのローズマリーがものすごく元気で、白い花を咲かせまくっている。このままだと、増えすぎて大変なことになるかもしれないが、取りあえず楽しんで眺めている。

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2021年8月10日

暮れて行く空に暑さと青さとが残りゐるなり盆近づけど

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今年一番の暑さとなった日が暮れて行く。空の色に暑さと青さが残っている。

気温は高かったが、昨日、一昨日と比べて湿度が低い分、何とか耐えられた。早く盆が過ぎて秋風が吹くのを待つばかり。

 

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2021年8月 9日

水嵩を土手の縁まで増しながら逆波立てて行く小貝川

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温帯低気圧に変わった台風 9号が、さらに発達しながら日本列島を横断中のようだ。

つくばの地も朝から風が強く、時折どっと雨が降る。小貝川の岸を通りかかると、白い逆波が立っていた。この強風は明日も続くらしい。

 

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2021年8月 8日

日の暮れて雲消えゆけば青空の面影宿す夜空広がる

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オリンピック最終日なんてことはほとんど関係なく、PC に向かいっぱなしで仕事をしているうちに日が暮れてしまった。日中は結構激しい雨も降ったが、夜になると雲間が切れている。

盆休みになるが、行くところも帰るところもない。ひたすら暑さに耐えながら過ごすことになりそうだ。

 

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2021年8月 7日

黒雲がそのまま地まで落ちてゐる豪雨とはかく見ゆるものなり

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今日は天気が激しく変化した。

早朝は青空が広がっていたが、やがて黒い雲が広がり始め、昼前からは断続的に雷混じりの豪雨となった。写真は昼頃にクルマで走っていて、遠くに見えた景色である。

黒雲が立ち籠めて、それが地面までつながってしまっているように見えるのは、豪雨となっているところなのだろう。まさに雲がそのまま落ちているのだ。

 

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2021年8月 6日

暑き日に光れる草に飛び来たりしおからとんぼ羽根休めゐる

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今日も暑くて、日向を歩くだけで頭がぼうっとして疲れた。

家に帰ると、フェンスの外の草むらにシオカラトンボが飛んできて、羽根を休めている。写真に撮ると、羽根が透明なのでほとんど目立たないのに驚いた。

 

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2021年8月 5日

青空に白く平らに広がれる雲の形を見るぞ嬉しき

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今日も暑いには暑いが、昨日までと比べると湿度が下がっているので、汗で体がベトベトになってしまうということはない。空の青さも深くなった。

雲の形も、水蒸気がどこまでももくもくと湧き上がる入道雲ではなく、上が平らなかなとこ雲に近くなっている。この形の雲だと、人の心もほっとする。

 

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2021年8月 4日

八月はぽろり落ち来て腹を見せジジジと鳴きて蝉死ぬる月

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用があって市内の知り合いの家を訪ね、玄関のピンポンを押そうとしたら「ジジジ」という声とともに油蝉が目の前に落ちてきて、ちょっともがいたと思ったらすぐに静かになった。どうやらここで一生を終えたようだ。

似たようが場面に遭遇したことが過去にも何度かあって、その度に歌を詠んでいる。

鬱蒼とした木の中で鳴き尽くしぽとり落ち来て死ぬる蝉かな(2005年 8月 18日)

ひと夏の半ば過ぎざる朝まだき一生を閉じんと蝉は落ち来たり(2009年 8月 9日)

暑き日にぽとり落ち来て気持ちよく死ぬるものなり蝉てふ虫は (2019年 8月 24日)

このシリーズの歌が、また一つ増えた。

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2021年8月 3日

熱き陽を浴びてつくばの池の面に八重に咲きゐる藕糸てふ蓮

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つくば市の「みずほの村市場」のそばの池に、きれいな蓮の花が咲いている。藕糸蓮(ぐうしれん)という種類であるらしい。茎から採れる繊維で糸ができるらしい。花は八重咲きで華やかだ。

 

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2021年8月 2日

暑き日の濃き青空の下にある稲穂は既に垂れ下がりゐる

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暑い。この辺りの田の稲穂は、既に頭を垂れ始めている。

 

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2021年8月 1日

牛蛙さへ休みゐる暑き日にひたすら鳴くは油蝉なり

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あれだけ一日中「モォ、モォ」と大音響を響かせていたウシガエルも、日中はあまりの暑さにめげてしまったのか、静かになっている。そのかわり、アブラゼミの「ジィージィー」という聲だけが周囲に満ちている。

何も動かないように見える夏の景色だが、熱い空気中は常に何かの波動に満ちていて、静まりかえるということがない。

 

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