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2021年10月31日

薄雲を通して見ゆる青空も小雨の降るを止むる能はず

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今日は午前中は曇りで、午後から雨になるとの予報だったが、予報士は「難しい天気で、昼過ぎからはパラッと降るだけか、本降りになるか、はっきり言うことはできないほど」と言っていた。

午後は確かにそのような難しい雲行きで、弱い雨が降り始めてなかなか止まない。雲を通して青空が見えるような気がするほどだが、よく見れば常に降り続けている。

明日はまた曇りのち雨ということで、なかなかはっきりしない。

 

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秋晴れの日は穏やかに暮れかかり空に浮く雲動くことなし

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穏やかな秋の陽が暮れようとしている。明日は昼過ぎから雨になるとの予報だ。

 

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2021年10月29日

秋の陽は西の彼方に沈みたり富士の山影くつきりと残し

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だいぶ日が短くなった。午後 5時半にはすっかり日が沈んでいる。赤みの残る西の地平に、富士山のシルエットがくっきりと見渡せる。

 

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2021年10月28日

一面に小さく赤き花咲くを赤蕎麦てふと初めて知りぬ

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つくば市に「みずほの村市場」という農産物直営所があり、「蕎舎」という美味しいそば屋もある。

その店の前に広がる畑に赤い花が咲き乱れているので何かと思ったら、蕎麦の花なのだそうだ。私は蕎麦の花って白いものだとばかり思っていたので驚いてしまった。

7年前には「秋空の下に真白き花咲けば初めて蕎麦の畑と気付く」という歌を詠んでいるし、15年前に Today's Crack に "「言挙げ」せぬ蕎麦の花" という記事を書いた時も、蕎麦は白い花を咲かせるとしか思っていなかった。

ところが世の中には「赤蕎麦」という種類もあるのだと、初めて知った。蕎麦の世界は深い。

今日は暖かさが戻ったので、「蕎麦」の歌でもあるし、「秋の歌」としておく。

 

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2021年10月27日

陽は沈み刈田の果てに滑り行くヘッドライトとテールランプよ

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昼過ぎまで雨が降っていたが、3時頃に曇り空に変わった。そのまま陽は沈み、刈田の果ての県道を、車のヘッドライトとテールランプが滑るように移動していく。

 

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2021年10月26日

川に沿ふ細き県道を水平にゆつくり来ては行く選挙カー

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我が家の裏手の川の対岸を走る細い県道があるが、その道をゆっくりと流して行く選挙カーの声が聞こえる。私は今日、妻と一緒に期日前投票を済ませてきたので、もういいのだが、彼らに取っては今が山場なのだろう。

ちなみに私たち夫婦は、ここ何年も期日前投票で済ませている。都合のいい時に行って確実にさっと投票できるので、この方がずっといい。駐車場も空いているし。

 

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2021年10月25日

庭先のローズマリーは本来の常緑低木たらんと育つ

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我が家の庭先のノーズマリーがだんだん大きく育ってきて、シソ科の常緑低木という本来の姿に必死に近付こうとしている。まだまだ「ちょっと大きな草」という姿ではあるが。

 

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2021年10月24日

ひむがしの空一面を赤く染め昇り来り来る陽をただ拝みたり

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午前 5時半頃から東の空が赤く染まり始め、6時前に太陽が顔を見せた。

強いて冷静に眺めれば「なるほど、赤いのは空であって、太陽そのものは白い」と思うのだが、圧倒的に眩しいまでの光は、そうした認識を越えた感慨を起こさせ、「赤」という色の印象を強める。。

日本の国旗が赤い日の丸になったのは、心象風景を太陽に集約させたのだろう。太陽そのものよりも周辺を含めた全体の印象なのだと思った。

 

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2021年10月23日

見上ぐれば冬の青さの空なりき木枯らし一号吹かざりしかど

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近畿地方では木枯らし 1号が吹いたという知らせが入ったが、関東はまだそこまでは行かなかった。とはいえ、晴れ渡る空は冬の色だし、風も昨日ほどではないにしても冷たい。

本当に秋が短くなって、夏が終わるとすぐに冬という感覚だ。

 

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2021年10月22日

雨止まぬ帰宅ラッシュの国道で車内暖房のスイッチを押す

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今日はずっと雨模様。気温も低く 12月中旬並みだったというので、「冬の歌」というカテゴリーにしておく。

夕方、国道が混んでいる。コロナ禍による緊急事態宣言が解除されてから、朝夕の通勤ラッシュが元通りに近くなっている。テレワークが定着すればよかったのに、そうはなっていないようだ。

 

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2021年10月21日

小貝川秋の水面は細くして映れる空も狭くなりたり

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昨日は抜けるような青空だったが、今日は「晴れ」という天気ではあっても、複雑な形の雲が空の半分以上を覆っていた。

秋が深まっていくのを感じる。ついこないだまでは夏みたいな陽気で、来月になったら冬の様相を呈するだろうから、秋という季節は本当に短くなった。

 

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2021年10月20日

寒き朝風の彼方に富士の嶺の小さく白き頭のみ見ゆ

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朝早くから車ででかけるところがあり、カーラジオを聞いていたら「東京から雪化粧した富士山がきれいに見える」とのことだった。

自分でも見たくなって、小貝川の土手沿いで見晴らしのいい道を走ったところ、向こう岸の林越しに富士山の頭だけがわずかに見えた。なるほど、雪化粧している。

今日は昨日までの雨による湿気が去り、風も強かったので空気がきれいに澄み渡ったのだろう。まだ 10月だというのに、感覚としては冬晴れの日のようだった。

 

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2021年10月19日

陽は沈む西の地平に細く添ふ雲の隙間を紅く染めつつ

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朝からずっと空は分厚い雲に覆われていたが、夕方の少し前から雲に隙間ができ初め、西の方角の一番低い隙間を紅く染めながら、日が沈んで行った。

 

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2021年10月18日

日短く冬思わする寒風の空に浮かべる十三夜月

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今日は朝から天気が良かったが、風が冷たく、冬のような寒さになった。日が短くなったもので、五時前には十三夜月が空に浮かんでいた。

 

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2021年10月17日

東西の低き雲晴れ筑波嶺の夕陽を受くる稜線さやか

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朝から午後 4時頃までずっと雨で、とくに午前中は強く降っていたが、夕方になって雲が晴れてきた。筑波山が夕陽を受けている。

明日は朝からきれいに晴れるらしい。

 

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2021年10月16日

ショッピングセンター屋上駐車場より遙かの雲の切れ間を望む

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いつものショッピングセンターの店舗の前の駐車場が満杯で、初めて屋上駐車場まで昇ってみた。見晴らしがよく、直前まで降っていた雨が上がって、遠くの雲の切れ間に青空が覗いていた。

ただ、これで天気が回復するわけではなく、明日は朝から昼過ぎまで雨になるらしい。気温もようやく秋本番の涼しさになるという。

 

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2021年10月15日

ふと見れば日暮れて空は暗かりき午後の陽射しを浴びることなく

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一日中ずっとデスクワークに追い立てられているうちに、ふと気付けば日が暮れてしまっていた。

日の短くなったのをいやでも感じる。せっかくのいい天気だったのに、もったいない。日曜日からはぐっと気温が下がるらしい。

 

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2021年10月14日

カーテンの向かふに紅き光射し朝日の昇り来るぞ嬉しき

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朝方、カーテンの向こう側が赤いので開けて見ると、久しぶりに朝日の昇るのが見えた。

昇ってからは昨日の名残の雲に隠れてしまったが、しばらくするとその雲も消えて、青空が広がった。気持ちのいい空だが、その分、暑さもぶり返した。

夜が更けてからは涼しくなっているが、明日もまた夏日になるらしく、秋らしくなるのは来週からということだ。

 

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2021年10月13日

予報ほど大粒の雨降ることもなくセイタカアワダチソウも揺れざり

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昨日からの天気予報を聞いていた限りでは、今日は一日中ずっと本降り状態が続くものと思っていたが、実際には霧雨程度に弱まる時間帯があって、傘なしでの外出も問題なくできた。

裏の川には雨粒の波紋がポツンポツンと広がっていたが、波紋だらけというわけでもない。岸辺ではセイタカアワダチソウが黄色の花を増やしている。

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2021年10月12日

青空の元でかくなる涼しさの訪るるのをしばし待たなむ

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朝から曇りで、時々小雨が降った。明日は一日中雨になるらしい。

気温的にはちょうど快適に感じられるほどの涼しさで、これが気持ちのいい青空とセットだったら文句ないのにと思ってしまった。

 

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2021年10月11日

花散りし木槿の枝の隙間よりまだ入り残る三日月の見ゆ

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今日は暑いぐらいの天気だった。

夕方、花の散ったムクゲの木の枝の間から、入り残る三日月が見える

 

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2021年10月10日

変はりたる今日の天気の黒白の全ての雲が夕陽受けゐる

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今日は晴れたり曇ったり、そうかと思うと雨が降ったりと、忙しい天気だった。

夕方頃に南東の空を見ると、今日の天気がすべて重なって見えていた。

 

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2021年10月 9日

川向かふ帰宅を急ぐ自動車のテールランプが遠離り行く

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今日は急ぎの仕事に追いまくられ、一日中 PC に向かっているうちに、ふと気付けば日が暮れてしまっていた。

川向こうの県道を、帰宅を急ぐ車の赤いテールランプが滑るように移動していく。

 

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2021年10月 8日

小貝川中州の周り白鷺の群れを呼びゐる何ものぞある

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朝方、小貝川の堤防を通りかかると、中州の周囲にシラサギの群れが集まっていた。

この辺りに、群れを呼ぶ何かがあるのだろう。おいしい魚がたくさんいるのだろうか。

 

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2021年10月 7日

霧雨といふほどもなく微かなる雨が夜更けて音立て始む

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日中は気象庁によれば「曇り時々雨」という天気だったのだが、実際には「ああ、よく見ると降っていなくもないのだな」程度の「霧雨」ほどでもないものだった。

夜が更けるにつれて、それがだんだん雨らしくなり、「小雨」ぐらいの雨音がするようになった。明日は晴れて暑くなるらしい。

【同夜 追記】

この和歌をアップロードした直後に、震度 5弱の地震が起きてちょっと焦った。震源地は海底ではなく千葉県北西部らしい。まあ、何事もなく過ぎてよかったが、余震があるかもしれない。

 

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2021年10月 6日

強風に揺るる薄の陰にあるセイタカアワダチソウの盛衰

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今日は昼頃からやたらと風が強くなった。土手を歩くと、風に揺れるススキの陰で、見覚えのある草が耐えている。

よく見ると、これがあのセイタカアワダチソウだった。一時は増えすぎて、土手中を埋めてしまうのではないかと思うほどだったが、最近はかなり少なくなっているようだ。

植物界にも夜の盛衰はあるらしい。

 

 

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2021年10月 5日

空映す霞ヶ浦の岸辺には秋桜の花風に揺れゐる

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今日は石岡方面に用で行った帰り、あまり天気がいいので、コンビニで買ったざるそばを霞ヶ浦の岸辺にクルマを停めてすすった。

すっかり秋の様相で、ケヤキは葉を落とし、コスモスが風に揺れていた。

 

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2021年10月 4日

対岸の枯れ葉の上に舞ひ降りて秋の日を受け鷺はくつろぐ

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裏の川の対岸の藪に、鷺が飛び降りてしばらくくつろいでいた。枯れ草色の葉の中で陽を浴びているのが心地良いのかもしれない。

 

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2021年10月 3日

吹く風に揺れなびく度きらめきて薄は日ごと秋色となる

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昨日に続いて晴天だが、今日は風が涼しくて過ごしやすい。

裏の土手では薄の穂の風になびくのが目立ってきた。これからどんどん秋らしくなる。

 

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2021年10月 2日

野分過ぎ強き陽射しに温まる玄関先で遊ぶ金蛇

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台風が過ぎたと思ったら急に天気が回復し、思っていた以上の暖かさというか、暑さになったのだが、今日の写真は、は虫類の苦手な人には「ごめんなさい」ということになる。

この暑さで浮かれたのか、玄関先にカナヘビが現れてしばらく遊んでいた。まだ子どものようで長さは 20センチに満たないが、動きはすばしこく、掌の上で遊ばせようとしたが、惜しいところで逃げられてしまった。

 

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2021年10月 1日

大粒で降り注ぐ雨集めつつ流るる川の幅は増し行く

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台風 16号が近付いている。今朝はまだ比較的平穏だったが、昼頃から雨が激しくなり、郵便局に用があってクルマで出かけたときは、クルマから降りて傘をさした途端に風に煽られて骨が 1本折れた。私は結構な雨が降っても滅多に傘を差すことがないが、たまにさすとこんなことになる。

まあ、安物のビニール傘だから諦めが付くが。

写真は速さを増して流れる裏の川。写真では目立たないが、大粒の雨が降り注いで、岸の葦がもろに風に煽られている。

 

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