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2022年9月30日

家々の屋根は夕陽を浴びながら土手腹に影延ばしゐるなり

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だいぶ日が短くなって、午後 5時を過ぎると太陽がかなり西に傾き、裏の川の東側土手の内側に家々の屋根の影が映る。

明日からは 10月だ。

 

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2022年9月29日

土手に生ゆる白き木槿は秋空に向かひて今日も次々に咲く

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22日に、木槿の花が再び数を増していると書いたが、今日はさらに増えていて見事なほどだ。

このまま 10月頃まで咲き続けることになる。

 

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2022年9月28日

暑き夏過ぎし落差も厭はずに咲き続けゐるチェリーセージよ

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我が家のフェンス沿いに、目立たないが春から秋までずっと咲いている小さな赤い花がある。チェリーセージというハーブの一種だ。

今、暑すぎる夏からの移り変わりの時期にあって、多くの秋の花たちが咲くのを戸惑っている感がある。例年なら今ごろは花盛りのはずの彼岸花なども、今年は妙に少ない。

その中にあって、チェリーセージはしっかりと咲き続けている。

 

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2022年9月27日

国葬と関わりもなく飛び回り気付けば秋の夜は更けて行く

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今日は元首相の国葬とは無関係の仕事で忙しく、あっという間に暮れて夜になっていた。

 

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2022年9月26日

珍しき二日続きの晴天に鷺は刈田で餌を漁りゐる

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今日も昨日に続いていい天気だった。近頃、こんなにまともな青空が 2日間続いたのは珍しく、つくば周辺は最高気温が 29℃になったらしい。昨日がかなり爽やかだったのに比べると、まるで夏に戻ったような体感だ。

台風の豪雨で水浸しになっていた刈田はかなり乾き、相変わらず白鷺が餌を漁っている。明日は今日より涼しくなるらしい。

 

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2022年9月25日

台風の東に去りし野の道に紅く萌え立つ彼岸花咲く

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今日は近頃珍しいほどの上天気で、朝から夕方まできれいな青空が広がった。

その青空の下、野辺の道に彼岸花が咲いている。青空の下で紅く萌え立ち、よく目立つ。この青空は、どうやら明後日まで続くらしい。

 

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2022年9月24日

台風は温帯低気圧となり刈田に水と鷺招きたり

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台風 15号から変わった温帯低気圧は、20時過ぎには東海上に抜けつつあり、つくば周辺にかかっていた雨雲も次第に遠離ろうとしている。この辺りはそれほどの大雨にはならずに済むようだ。

写真は 午後 4時頃に近くの田んぼで撮ったもの。稲刈りが済んで乾いていた田んぼに水が堪って、白鷺が餌を漁っている。

 

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2022年9月23日

秋彼岸雨の止み間の土手道に小さく白き韮の花咲く

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秋の彼岸である。

雨の止み間の土手の道を歩いていると、小さな白い花が咲いている。写真に撮って後で図鑑で調べてみると、ニラの花とわかった。こんなところにニラが自生しているとは思わなかったので、驚いた。

ただ、さすがに葉の部分は他の雑草に負けてしまってか、全然目立たない。

 

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2022年9月22日

夏過ぎて再び数を増し来たる白き木槿と緑の蕾

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暑い季節が過ぎかかっているようで、木槿の花の数がまた増えてきた。この花は、春から秋にかけてかなり長い間咲き続ける。夏の盛りはさすがに数が減るが。

今日見ると、蕾もかなりの数が付いているから、これからますます増えるだろう。

 

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2022年9月21日

台風の彼方に去りて立ち籠むる雲も冷たき色となりぬる

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機能までの 4〜5日、台風接近中はかなり蒸し暑かったが、今日は一転して 10月中旬以後の肌寒さになった。週末まではこのような気温で、来週になっても極端な暑さにはならないらしい。

空の雲も、いかにも寒色の様相だ。

 

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2022年9月20日

西空に分厚く長き黒雲の帯は流れて途切れざるなり

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今日は台風が新潟から岩手にかけて、北日本を横断して抜けていった。ただ「北日本を横断」と言っても、暴風域がかなり南北に長かったようで、茨城県でもかなりの風が吹いて、時折大粒の雨がざっと降った。

写真は午後にクルマで出かけたときのもの。目の前を分厚く長い黒雲が右から左にかなりのスピードで移動していた。あの雲の下では大雨になっていたのだろう。

夕方頃からようやく落ちついて、明日は激しい雨もなさそうだ。

 

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2022年9月19日

台風の呼ぶ黒雲の次々に来たりて雨を落とし去り行く

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台風 14号は九州を縦断して、今は山陰沿岸を北東に進んでいるようだ。そのまま日本海を進んで、明日は北陸から岩手という進路を横断するとみられている。

この台風に続く雨雲が関東にもかかって、時々大粒の雨がざっと降り、そしてすぐに止む。湿度は高いままでかなり蒸し暑い。

 

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2022年9月18日

白鷺の風避けて立つ川面では映る姿ぞ波に揺れゐる

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台風 14号の近付いている影響で風が強く、時折大粒の雨がざっと降る。

雨の止んだ川面に白鷺が立っている。岸辺の葦が風に大きく揺れ、川面に映る白い姿も波に揺れている。

 

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2022年9月17日

秋の日の暮れゆく空の高みより地平にかけてさまざまの雲

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今日は朝から日が射し、午後からは曇るとの予報だったが、一時的に雲が広がったものの、午後 3時過ぎからは再び青空が優勢になった。

夕暮れが早くなり、午後 5時頃には夕方の感覚がある。空高くから地平にかけ、いろいろな雲が見える。

 

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2022年9月16日

青空の広がる朝に筑波嶺の姿を久しぶりに望みき

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ここ数日間はいつも雲に覆われてまともに見えなかった筑波山が、今日は久しぶりで全貌がすっきりと見えた。とはいえ、午後からは雲が広がって隠れてしまったが。

週末は雨になってしまいそうで、三連休を楽しみにしていた人たちにはお気の毒だ。

 

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2022年9月15日

曇りのち晴れの予報は当たらずに暗き刈田に糠撒かれをり

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今日は天気予報では「曇りのち晴れ」で、昼過ぎから青空が広がるということだったが、結局のところ、ずっと写真のような曇り空でしかなかった。最近の天気予報は微妙に外れっぱなしで、なかなか難しいようなのである。

稲刈りの終わった田に精米で出たらしい糠が撒かれている。これって、肥料になるのだろう。

 

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2022年9月14日

この秋の初の蜜柑を貰ひしに家に着くまで食べそびれをり

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出先で「一つどうぞ」と言われて受け取り、バッグに入れたまま食べ忘れて家まで持ち帰った、今期初めての蜜柑。まだ食べていないので、どんな味かわからない。

 

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2022年9月13日

雲晴れて日の射し来たる刈田にて籾殻つつく白鷺一羽

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天気予報では昼前から晴れるということになっていたが、実際には午後 2時頃になってようやく雲が晴れて青空になった。

刈田で籾殻をつつく白鷺がいる。

 

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2022年9月12日

秋の夜をテールランプの過ぎ行けば旅に出でたき思ひ湧き来る

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今日は陽射しは強かったが湿度が低く、過ごしやすい一日だった。日も短くなり、気がつけばもう、9月中旬である。

いつもの年だと「もう夏も終わってしまったな」と、幾分淋しい風情だったりするが、今年ばかりは「早く本格的な秋になってもらいたい」とまで思う。

夏の間はコロナ禍でどこにも出かけられなかったから、秋にはどこか旅に出たい。

 

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2022年9月11日

秋の日は刈田の彼方赤黒く思ひがけなき早さで沈む

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今日は日曜日だというのになかなか消耗な仕事があって、午後 3時頃には余裕で帰宅できると思っていたのに、実際には 6時過ぎになった。帰宅途中、西の地平に太陽が沈みかけていて、だんだん日が短くなっているのを感じる。

刈田の彼方は赤黒い夕焼けだった。

 

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2022年9月10日

日の暮れて東の窓に昇りゐる月に初めて十五夜と知る

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日が暮れて東向きの窓を見ると、見事な満月が昇っていた。そうか、今日は十五夜、しかも仲秋の名月だったのかと、初めて気がついた。

今日は湿度もそれほど高くなかったので、見事な月である。

 

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2022年9月 9日

白壁に空豆成りてあるごとく青葉羽衣止まりゐるなり

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午後、出がけにふと我が家の外壁を見ると、小さなソラマメのようなものが付いている。何かと思って近付くと、どうやら虫のようだ。

後でインターネットで調べてみると、アオバハゴロモという名の羽虫らしい。

 

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2022年9月 8日

日の沈み暗さ増したる県道をテールランプが次々に行く

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日の暮れるのがだいぶ早くなった。川向こうの県道を、勤め帰りの車が赤いテールランプを灯して通っていく。

10台ぐらい連続して通り過ぎる静かになり、1分ぐらいするとまた 10台ぐらいのかたまりが通り過ぎるのは、信号のせいなのだろう。

 

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2022年9月 7日

岡堰の水門開き上流と下流の水面差は消えゐたり

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小貝川の岡堰が、これまで閉じていた水門を開き、ここを境とする上流と下流の水面がなくなっていた。

もう稲刈りが進んでいるので、水を貯めておく必要がなくなったのだろう。まだまだ暑いが、季節は確実に進んでいるということだ。

 

 

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2022年9月 6日

夕焼けを見るのも何日ぶりなのか一筋縄で行かぬ天気よ

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今日は朝からよく晴れたが、やはり最近の天気は一筋縄ではいかない。昼頃にちゃんと「にわか雨」があって、洗濯物を慌てて取り込んだ。

その雨もきれいに止んで、夕方過ぎには西の空が紅く染まる夕焼けだった。それでも、あしたはすっきりしない天気で、雨も降るという。ほんとうに一筋縄ではいかない。

 

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2022年9月 5日

土手道を歩けば虫の鳴く声の澄みて耳元近くに聞こゆ

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相変わらず蒸し暑いが、8月までの頭がボーッとしてしまいそうな滅茶苦茶な暑さではない。川土手を歩くと、草むらの中で鳴く虫の声が、これまでよりずっと「澄んだ音」として聞こえる。

確実に秋は来ている。繰り返すが、「相変わらず蒸し暑い」けど。

 

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2022年9月 4日

一時は降らずに済まぬ空なればすぐに晴るると待つを知りたり

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写真は今日の午後 3時頃の景色。ご覧の通り、快晴に近い空だが、昼頃には結構なにわか雨があった。朝から晴れていたので安心して洗濯物を干したまま出かけた人には、かなり気の毒なほどの雨だった。

ところがしばらくするとご覧の通りの青空だから、本当に近頃の天気は一筋縄でいかない。どんなに晴れても、一度降らずには気が済まないようなのだ。

 

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2022年9月 3日

夕闇の中で川面は静まりて鏡の如く光りゐるなり

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だいぶ日が短くなった。午前中は曇りで、午後になってから晴れ、午後 6時を過ぎると、空は晴れているもののすっかり暗くなる。

昨日とは違って風がないので、川面は鏡のようで、暗くなっても光っている。

 

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2022年9月 2日

マジョラムの写真を撮りて再生し精霊飛蝗に初めて気付く

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玄関先のマジョラムの写真である。マジョラムは春の花と思っていたが、今年の天気が不順すぎるせいか、秋の近付いた今、再び花を付け始めた。

で、その花の写真を撮って後で確認したところ、2羽のショウリョウバッタが写っているのに初めて気がついた。iPhone を構えた時点では、まったく気付いていなかった。

ショウリョウバッタは、漢字では「精霊飛蝗」と書く。秋の彼岸頃によく見かけるから、こんな字になったのだろう。今日は涼しいので「秋の歌」とさせていただく。

【9月 4日 追記】

この花はマジョラムではなく、実はローズマリーだった。うっかり間違えていたが、マジョラムもすぐ隣で咲いているので、お許しいただきたい。

 

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2022年9月 1日

晴れ曇り大雨嵐雷とこの日の空はよろず屋なりき

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今朝はカーテン越しの眩しい朝日で目が覚めたが、間もなく本降りの雨に変わってしまった。当初の予報では、この雨は午前 9時過ぎに止むとのことだったが、実際には昼過ぎまで続き、午後 1時頃には晴れてからは大変な蒸し暑さになった。

夕暮れ時にはまたしても雨が降りだし、今度は風も強まって嵐の様相を呈したばかりでなく、雷まで鳴り出した。隣の埼玉県では、冠水のため鉄道が一時的に不通になったほどである。

今日は、カンカン照り、雨、曇り、雨、嵐、雷と、何でもありの天気だったわけだ。本当に、最近の空模様ってどうなんてるんだろう。

 

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