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2023年3月31日

昨日までケキョケキョとのみ鳴きゐしの今朝は見事にホ—ホケキョとぞ

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家の周りでは、ウグイスが今を盛りとさえずっている。

ちょっと離れたところを本拠地にしているらしいウグイスは、かなり早くから見事なまでに「ホ〜ホケキョ」と鳴いていたのだが、間近の藪に棲み着いているらしいのはまだ修練が足りず、ただ不器用に「ケキョケキョ・・・」と鳴き散らすだけだった。

とはいえ、少しずつ上手になりつつあるかもしれないという気はしていたのだが、今朝、目覚めるといつもの「ケキョケキョ・・・」の辺りから、見事な「ホ〜ホケキョ」が聞こえるではないか。

「おお、ついに完成段階に至ったな!」と、こちらまで嬉しくなってしまった。

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2023年3月30日

鶯のひっきりなしの囀りが花の蜜吸ふ蝶々を包む

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朝方は曇っていたものの、昼前からは青空が出て春爛漫の陽気となった。辺りでは辺りではウグイスがひっきりなしにさえずっている。

土手には菜の花が咲き誇り、花の蜜を吸いに来るモンシロチョウの姿が目立つ。本当に気持ちのいい春の陽気だ。

 

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2023年3月29日

道端にピンクの芝生ある如くハマカンザシの花は咲きゐる

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仕事先からクルマで帰ってくる途中、かなり近所まで来て、きれいなピンクの絨毯のような花畑があるのに気付き、思わずクルマを停めて写真を撮った。

帰宅してから何の花か調べようと思ったのだが、なにしろ花そのものが明確に写っていないので検索できない。で、いろいろ調べてみた結果、アルメリア(別名:ハマカンザシ)という花ではないかというところに落ちついた。芝生代わりにびっしりと生えさせることがあるというのが決め手である。

 

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2023年3月28日

五日ぶりの青空を見て五日分濃さを増したる草の緑よ

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今日も朝から雨だったが、昼過ぎに止んで、夕方前に北の方から青空が広がった。

五日ぶりの青空なので土手の道を歩くと、草の緑が増している。ここ数日の雨降りのうちに育ったのだろう。

 

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2023年3月27日

岡堰の空ほの暗く曇れども隙間も見せず桜満開

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今日は曇り空ではあったが、いろいろな所の満開の桜が見事だった。これは小貝川の岡堰近くの桜。

 

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2023年3月26日

雨続き水の増えたる川向かふをしぶきを上げて自動車は行く

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これほどの本格的な雨が降るのは久しぶりである。

川の水量がここまで増えているのを見るのも本当に久しぶりだし、川向こうの県道を、水しぶきを盛大にはね上げながらクルマが行くのを見るのも久しぶりだ。

 

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2023年3月25日

時ならぬ夏日に続く寒き日に土手の桜はひたに堪へゐる

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昨日の東京は夏日になったということだが、今日は冬の寒さに戻り、家では昼でもストーブを点けていた。とにかく近頃は天気の変化が極端すぎる。

川土手に咲いた桜は、どうしていいかわからず、必死に散るのを堪えている風情だ。

 

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2023年3月24日

水撥ねて対岸を行く自動車の音の大きく響きくる宵

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今日は昼からずっと本降りの雨。

対岸を行く自動車の、路面の水を撥ねる音が大きく聞こえてくる。ずっと上天気が続いていたので、忘れていた感覚である。

 

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2023年3月23日

降りしきる雨の波紋の広がれる川面をふた月ぶりで見るなり

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昼前から降り出した雨が、ずっと降り続いている。予報によれば来週初めまでずっと天気がぐずつくらしく、どうやら菜種梅雨になっているようだ。

川面にはっきりした雨粒の波紋が広がるのを見るのは、2ヶ月振りぐらいだと思う。1ヶ月前の雨は弱すぎて波紋が広がるほどではなかったし、その前は雪だったから。

 

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2023年3月22日

暖かき春の陽射しに誘はれて土手に真白き水仙は咲く

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今日は本当に暖かな日となって、土手の道を歩くと春の花が一斉に開いていた。これは真っ白なスイセンである。

 

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2023年3月21日

日中の薄着のままでふと気付く夕暮れ時の肌寒き風

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かなり日が伸びたと思っていたのだが、ちょっとほかの仕事をしているといつの間にか外が暗くなっている。日中は暖かいが、夕方になるとやはり冷える。

 

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2023年3月20日

七日ぶりに戻れる我を迎へしは満開近き桜なりけり

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1週間の大阪滞在を経て戻り、久しぶりに川沿いの散歩道を歩いたら、土手の内側の桜が咲いて満開に近付いていた。

3月 14日に東京の開花が発表されていたが、それから 1週間も経たないのにつくばの地でこれだけ咲いているというのは、かなり驚きである。

 

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2023年3月19日

東京と新大阪を二時間と三十分で結ぶのぞみよ

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1週間滞在した大阪に別れを告げて、つくばの自宅に戻ってきた。

写真は新大阪駅のホームに停車中の新幹線のぞみ。乗ってしまうと東京駅までわずか 2時間半で着いてしまうので、東京と大阪がとても近く感じてしまう。

 

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2023年3月18日

午後三時コーヒーショップの白壁に映ゆるミモザの黄色の花よ

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今日の午後に入ったコーヒーショップのテーブルに、ミモザの花が飾られていた。

今の季節感によく合う黄色が、とてもいい感じだった。

 

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2023年3月17日

河内なる国の東の山並みに聳ゆる高圧線の鉄塔

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今週一杯ほど滞在している大阪府の東部からは、生駒の山が間近に見える。こうした感覚と比べてみると、関東平野ってかなり広いのだなあとしみじみ思ってしまう。

生駒の山並みは稜線沿いに高圧線が走っていて、その背後はすぐに奈良盆地だけに、生活に密着しているのだなあとしみじみ感じる。

 

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2023年3月16日

野崎にて時を忘れてゐし我を令和に戻すビルの遠景

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本日の和歌ログのタイトルは「タイムマシンに乗って、石切神社参拝と野崎参り」というものだが、本当に野崎観音参りをしながらタイムマシンで江戸時代まだ遡ったような気分になっていた。

その帰り道、山門を潜った途端に大阪中心部に聳えるビルの遠景が望まれ、急に令和の世に引き戻された気がしたのだった。

 

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2023年3月15日

奈良の地で秋に切られし角跡の僅かながらに伸びる牡鹿よ

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"Today's Crack" の方にも書いた(参照)が、今日は時間の隙間に奈良公園まで足を伸ばして、鹿たちに「鹿せんべい」をあげてきた。ずいぶん久しぶりのことである。

この写真は牡鹿。昨年秋に着られた角の跡がまた少しずつ伸び始めている。

 

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2023年3月14日

大阪の日のたやすくは沈まずに生駒の山を照らしゐるなり

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大阪は東海道の西にあるだけに、さすがに日の暮れるのが遅く、午後 5時近くになっても空は明るい。

生駒の山並みが、西に傾きかけた日に照らされて美しい。

 

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2023年3月13日

朝方の雨止みたりし大阪の寒の戻りの風を吸ひたり

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今日から 19日の日曜まで、わけあって大阪に滞在することになり、昼過ぎに新幹線で新大阪の駅に着いた。大阪は朝まで雨が降っていたらしく、昼過ぎも空は雲が多かったが、夕方に近付くにつれて青空が広がった。

1週間びっしりと縛られるわけではなく、日程はかなり余裕があるので、滞在中は奈良や京都などにも足を伸ばしてみたいと思っている。

 

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2023年3月12日

見えざれど仏の座してをられるかホトケノザ咲く春の道端

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このところ急に暖かくなったせいか、道端でいろいろな野草が増え始めた。

その中でもとくに目立つのが、小さな紫がかったピンクの花を付けたもので、名前はホトケノザというらしい。春の七草に同名の「ホトケノザ」というのがあるが、それとは別の種類のもので、これは食べられないのだという。

野草の名前というのはなかなか難しい。

 

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2023年3月11日

満開の梅にはあらで川土手の藪より響く鶯の声

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この辺りでもウグイスが鳴き始めた。まだきれいに「ホ〜ホケキョ」という感じではないが、鳴いているうちにどんどん格好がついてくるだろう。

既によく知られたことだが、花札の「梅に鶯」にあるようなきれいな黄緑色の鳥は、実はウグイスではなくメジロである。本物のウグイスはもっと地味な色で、藪の中などで鳴くのだという。

確かに近所中の満開の梅の枝にはウグイスなんて寄りつかず、鳴き声の元を辿ると、川土手の藪の中から聞こえるのである。ただ、鳴き声だけは聞こえるが、その姿はなかなか見えない。

 

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2023年3月10日

荒川の土手に沿ひつつ首都高はうねりうねりて北へと向かふ

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写真は、東京足立区梅田あたりの荒川土手の風景。首都高がうねっている。

今日の関東地方は天気が不安定で、雷雨があるかもしれないとの予報だったが、ご覧の通りの晴天で雨には遭わずに済んだ。ただ、スギ花粉の飛散量がものすごかったようで、息苦しくなるほどだった。

 

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2023年3月 9日

川土手の両側の田の乾きたる土の似合はぬ暖かさなり

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今日は昨日よりさらに暖かかった。ラジオでは 5月初旬頃の気温だと言っていた。

写真は近所の橋の上から撮ったもの。この土手の両側には田んぼが広がるが、この田んぼに水さえ引かれていないのが不思議に感じられるほどである。田植えが進んでいても不思議じゃないほどの暖かさなのに。

 

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2023年3月 8日

初夏頃の気温となれば次々に蕾の開く我が庭の梅

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今日は昼前頃から気温がぐんぐんと上がり、昼過ぎには 4月下旬の陽気になったそうだ。ということはゴールデンウィーク頃の暖かさということで、フリースなんかを着ていると汗ばんでしまった。

そんな陽気のおかげで、我が家の梅もいくら遅咲きとはいえ、かなりのペースで花が開き始めている。こんなに早く満開に近付くのは初めてじゃなかろうか。

桜の開花もかなり早くなってしまうということだから、もしかしたら桜に追いつかれて同時に咲いているという状態になってしまうかもしれない。温暖化もここまで来たかと、ちょっと恐ろしい気がしてしまうほどだ。

 

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2023年3月 7日

暖かき春風吹けばぼんやりと霞む筑波の山の姿よ

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今日は天気が良く、風も昨日ほど冷たくはなかったため、気温がぐんぐん上がった。明日はもっと暖かくなるだろうと言われている。

冬の間ははっきりと見えていた筑波山が、今日はすっかり霞んでしまっている。花粉のせいでぼんやりしてしまったとは言わないが、外を歩くときは本当にしんどい。

 

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2023年3月 6日

北寄りの冷たき風に変はれどもとどまらず咲く梅の勢ひ

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3月 2日に、我が家の遅咲きの梅が咲き始めたことについて触れたが、その後も順調に咲き続けている。今日はむしろ冷たい風が吹いたが勢いはそのままで、例年にないほど早く見頃に近付いている。

写真でもわかるように、まだ咲いていない蕾もたくさんあるから、楽しみはしばらく続きそうだ。

 

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2023年3月 5日

土手道の枯草色の後退し緑の草の増え始めたり

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冬の間には枯草色しかなかった土手の散歩道の様子が、かなり変わってきた。緑の草が増え始めているのである。

来月頃になれば、この緑色がもっと増えているはずで、草刈りをしないと散歩ができなくなる。季節の変化というのはとても大きい。

 

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2023年3月 4日

餌を求め首を流れに差し入れて岸辺の我に鴨は構はず

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暖かい陽射しの元、裏の川で鴨たちが水に首を突っ込み、餌を漁っている。

ただ水に浮かんでいるだけの場合は、カメラを向けると警戒して一斉に飛び去ってしまうのだが、今日は餌を食べるのに夢中でこちらにはほとんど構わない。おかげでゆっくりと撮影できた。

 

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2023年3月 3日

土手隔て都会の音の入り込まぬ河川敷にて風を浴びたり

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この写真は、東京荒川区北千住近くの荒川河川敷である。右側は、国道 4号線(日光街道)の走る高架。

この河川敷は、サイクリングやウォーキング、ジョギングをする人たちで賑わい、なかなか気持ちのいいところである。私もそのうち、自転車で来て走ってみたい気がした。

 

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2023年3月 2日

遅咲きの我が家の梅を咲かせしは昨夜吹きたる春一番か

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昨日の和歌日記では、我が家の「超々遅咲きの梅」の蕾がほころび始めたことに触れた。「本格的に開くのはまだ先」としつつ、4月中旬の暖かさになるので「もしかしたらもう少し早まるかもしれない」などと書いたが、翌日に開花するとは思ってもいなかった。

とにかく今朝庭に出ると、何輪か咲いているので驚いてしまった。昨夜に「春一番」が吹いて、布団を一枚減らすほどの極端な暖かさになったために、咲くのが一足飛びに早まってしまったようだ。

これまでは、早くても 3月中旬まで待たなければならなかったのだから、今年は驚異的な早さである。地球温暖化をもろに感じてしまう現象だ。

 

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2023年3月 1日

我が庭の遅咲きの梅今朝になり蕾の先の割るる見えたり

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あちこちで「我が家の遅咲きの梅がようやく咲き始めた」といった文言を目にするが、我が家の「超々遅咲きの梅」は、今日になってようやく蕾の先が割れ始めた。ただ、本格的に開くのはまだ先で、去年の記事を見ても咲いたのは 3月 13日とある(参照)。

この先、4月中旬の暖かさになるとの予報なので、もしかしたらもう少し早まるかもしれないが、いずれにしても気を長くして待たなければならない。

 

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