青空と白雲映し突然に轟音立てて落ちて行く水

近所の岡堰を通りかかったところ、水門の一部を開いて、溜まった水を放流していた。

写真は端の上から撮ったものである。ゴウゴウと腹の底まで響く水音と、落ちる直前の水面に映る青空と白い雲の対比がおもしろい。

土手に咲く額紫陽花の数増えて午後の陽射しに驚きゐるか

ちょっと前までは、今日の関東は小雨か曇りになるという予報だったのだが、今朝になってから修正され、茨城県は天気の変化が遅くなるものの、午後からは晴れ間も出るとの予報となった。

で、その通りの変化で、昼頃には日が射してきて、ガクアジサイも戸惑っているようだった。

梅雨入りはもう少し先になるようだ。

板東の梅雨入り前の空の下麦の畑は黄金に実る

北九州から東海地方までが梅雨入りしたらしい。ただ関東では、天気予報では「雨」ということだったが、実際には弱い雨が降ったり止んだりという天気で、梅雨入りには至っていない。

土手の道からは青い田んぼが見えるが、ところどころに黄金色に実った麦畑が点在している。そろそろ刈り入れが近付いているようだ。

枯草に覆はれゐたる土手道の青く変はれる僅か半月

今日、土手の道を散歩すると、川原の葦がすっかり緑になっていることに気付いて今さらのように驚いた。わずか半月ばかり前は枯草色を基調にしていた（参照）のに、今はすっかり様変わりである。

季節はすっかり変わり、夏に身が入ってきたということだ。

遠き日のドイツビールの味はひを思い出したる日比谷の祭り

今日は昼に高校時代の同級会に出席し、その後の二次会代わりに、日比谷公園で開かれていた "OKTOBER FEST" というイベントに顔を出してきた。ひたすらドイツ･ビールを飲み、ドイツ料理を楽しむというイベントである。

ドイツは私が初めて行った外国だし、たまにはこういうのもいいものだ。

江戸歌舞伎發祥之地てふ碑のあれば芝居に久し振りに行きたし

今日はちょっとした用があって都心に出かけた。京橋辺りを歩いていると、「江戸歌舞伎發祥之地」という碑のあるのに気付いた。寛永元年（1624年）に猿若中村座の櫓を上げたのが、この地点なのだそうだ。

この辺りは前に何度も歩いているのに、今日初めて気付いたというのは不思議なことである。何だか久しぶりに歌舞伎座で芝居を観たくなった。

仰々しき大葦切の囀りに秋の来るまで付き合はむとす

今日は湿度も低く、過ごしやすいいい天気だった。

だいぶ前からヨシキリ（オオヨシキリ）が渡ってきて、川の対岸に飛び飛びに陣取り、盛んに縄張りを主張するさえずりを繰り広げている。これがまた、大変な賑やかさなのだ。

ヨシキリのさえずりは「ギョギョシ、キリキリキリ･･･」と聞こえるので、別名「行々子」とも言われる。一茶が「行々子口から先に生まれたか」という俳句にしたぐらいだから、本当にけたたましい（参照）。

秋になるまでこれと付き合うことになる。

青空と白雲映る田の畦に雲より白き鷺の佇む

今日は、昨日の雨が嘘だったような気がするほどの、申し分のない晴天。

近所にまだ田植えの済んでいない一画があり、そこに青い空と白い雲が映り込んでいる。そして雲よりなお白い鷺が、畦道に佇んでいるのだった。

日の暮れて雨の止みたる向こう岸で家路を辿る車の灯り

朝から降っていた冷たい雨が、日の暮れた頃にようやく止んだ。川向こうの道を、勤め帰りの車の灯りが滑っていく。

田に映るもの皆緑色なるに舞ひ降り来たる鷺のみ白し

今日は夕方前から本格的な雨になるというので、せっかくの晴れ間の有効利用というわけでもないが、昼前に近くの畦道を散歩した。

稲もだんだん育ってきて、たの色もすっかり緑が基調になった。映り込む景色も緑色を帯びている。ただ、そこに舞い降りてきた一羽の白鷺は田に映っても白さを保っているのだった。

蛇舅母の逃げ込む先は水道のホースの束の下にてありけり

今日は申し分のない上天気になったので、まだ気温の上がらない昼前に家の周囲の雑草刈りをしていたところ、軒下に小さなカナヘビが現れた。

この写真を撮ってから、捕まえようとしたが、惜しいところで水道ホースの束の下に逃げられてしまった。しばらく掌でもてあそびたかったのだが、残念。

朝からの雨は上がりて陽は沈みやうやく空の晴れ上がりたり

今日は天気予報では朝からずっと曇りのはずだったが、実際には朝から雨となった。

その雨が午後になってやっと止み、だんだん雲の切れ目が目立ち始めて、日の暮れる頃になってようやくきれいに晴れた。もっとも日の沈んだ後だったので、「青空」とはならず、「ダークブルーの空」だったが。

このまま明日も晴れてくれるかと思ったが、明日の午前中は曇りで、午後に晴れるらしい。最近の週末は、素直に晴れてはくれないようだ。

写真撮る間もなきうちに夜の更けて冷たき雨は止みゐたるなり

今日は午前中は曇りだったが、その頃はバタバタ忙しくて写真を撮っている暇なんてなく、午後から降り出した雨がすぐに本降りになったので、夜になるまで写真を撮るのを忘れていた。

午後 10時を過ぎてようやく雨が止んだので、カメラを向けてみたが、上のような写真しか撮れなかった。窓を開けると、昨日とは打って変わって冷たい空気が流れ込んでくる。とにかく天気の変わり方が極端だ。

明日はなんとか降らずに済むらしい。

真夏日の明け猛暑日の川土手は草の緑の濃さの際立つ

今日は昨日以上に暑く、この辺りでも気温 35℃以上の猛暑日になったらしい。

今日の日付は 5月 18日だが、旧暦で言えばまだ 弥生二十九日（3月 29日）で、明後日にようやく 卯月一日（4月 1日）になる。それで猛暑日というのだから、つくづく温暖化を感じてしまう。

川の土手を歩いても熱気がすごい。ただ湿度がそれほど高くないので、体が火照ってもまだ平気でスタスタ歩ける。本当の真夏になったらこの暑さに高湿度が加わるから、こんなわけにはいかない。

明日は午後から雨となって、気温も今日よりずっと下がるらしいから、体調に気をつけよう。

葦切と牛蛙とが川岸で鳴き競ひゐて今日は真夏日

今日はつくば周辺も最高気温が 30度を越して真夏日になったようだ。ただ、まだ湿度が低いので「うだるような暑さ」というわけではない。

川の周辺で、ヨシキリの「ギョウギョウシ、キリキリキリ･･･！」という鳴き声と、ウシガエルの「モーモー」が大競演している。夏の自然は賑やかだ。

明くる日は真夏日といふ心地良き一日の早暮れむとすなり

よく晴れた気持ちのいい日だったが、やらなければならないことがたまっていて、それをこなすうちに、ふと気付けば夕暮れ時だった。

明日は真夏日の暑さになるという。

葉と茎に土砂降りの雨粒残しアカツメクサは風に揺れゐる

朝のうちは小雨程度のものだったが、昼頃には一時的に土砂降りとなり、夕方近くになってやっと止んだ。

ラジオでは明日は最高気温が 25度の夏日となり、明後日は 30度の真夏日になると言っている。今日は肌寒いぐらいだから、ずいぶんな変わり様だ。

ところで、今年は土手にアカツメグサがずいぶん多いような気がする。もちろん、シロツメグサ（いわゆる「クローバー」）の方が多いが、こんなにアカツメグサが多いのは、この土地に来て初めてなんじゃなかろうか。

もうもうと人のはらわた震はせて牛蛙鳴く季節となりぬ

今日は朝から曇り空。裏の川辺でウシガエルが盛大に「モウ〜モウ〜」と泣いている。腹の底に響くような声だ。

そして夜になれば虫の声が聞こえる。季節は確実に「夏」になっている。

水溜まり作るほどなる雨止めど四日は晴るることなしといふ

昼頃からかなり激しい雨が降り、夕方に止んだが、火曜日までの 4日間は晴れることがないという。

今年は春から、腫れと雨が交互に繰り返し、どっちに振れても結構長期間続く。というわけで、水曜日から晴れるというのだが、晴れれば晴れたで夏日の暑さとなり、しかも木曜日は真夏日になりそうだという。

とにかく極端に振れる天気だ。

週末に雨をもたらすてふ雲の筑波の里に未だかからず

今日は朝から晩まで忙しい一日で、辛うじて日の暮れる前に上の写真が撮れた・

明日は朝から雨が降るというのだが、この空をみる限りは信じられないような思いである。ただ、昨日と比べればずっと雲の量が増えているから、このまま推移すれば明日は確かに雨なのだろう。

週末は雨模様というので、連休後にずっと働きづめだった人は「また雨の休日か！」と思ってしまうかもしれない。さらに、大地震のあった地域などは地盤が心配になるだろう。何事もないように祈りたい。

どくだみの花増え始む例年の半月以上前倒しにて

庭や土手際にドクダミの花が咲き始めた。白く可憐な花なので「ドクダミ」という名前は気の毒だが、「ジュウヤク」というまたの名もあるので、まあいいか。

それにしても、少し前まではドクダミが増え始めるのは 5月の末頃からだったように思うのだが、近頃は半月以上前倒しだ。よほど温暖化しているのだろう。

植えられて間もなき苗の小さきに透き通る田の水照らす陽よ

近辺の田植えが急速に進んでいる。

植えられたばかりの苗は小さくて、圧倒的に透き通った水の方が目立つ。そしてその水面に午後に火が映り込んでいる。

青空に幾筋も這ふ筋雲の不思議なまでの白さを眺む

今日は爽やかな青空が広がり、湿度も低かったのでかなり快適な一日を過ごせた。

写真は小貝川の岡堰の様子。そらに筋雲が伸びている。不思議な白さだ。

六日間頑張り過ぎし高気圧の呼びたる寒さそして夕焼け

昨日からずっと降っていた雨が止み、午後は青空が広がったが、寒さはそのまま残り、風が冷たいままだった。

天気予報によると、この寒さは 6日間も晴れの天気を続かせた高気圧の「頑張りすぎ」の反動なのだという。高気圧は日本列島を覆っている間に、その背後に冷たい空気を育ててしまったのだそうだ。そして明日からはまた晴れが続き、明後日は暑さが戻るという。天気というのは行き過ぎては戻り、めまぐるしく変わる。

写真は本日午後 6時半頃に見えた夕焼け。

人の世と天気はかくも重なりてことさらの如く変はるものなり

昨日とは打って変わった天気である。夜明け前から雨が降り、時には大粒の激しい降りになる。風も強いので、横殴りだ。裏の川の水面には雨の波紋が広がる。

気温もかなり下がって、昨日までの「暑さ」のせいでことさらに寒く感じる。日が暮れてからは、箪笥の奥にしまったフリースを引っ張り出して重ねている。完全に季節の逆戻りだ。

不安定な天気はまだしばらく続くようなので、油断がならない。

青空は今日を限りに遠離り雨が寒さを連れてくるらし

今月に入ってから 6日間連続のいい天気である。ただ、明日の夜明け頃から崩れて、明後日の朝にかけて雨になってしまうようだ。

気温も明日の午後は下がりっぱなしになって肌寒いほどになるらしい。最近の天気はとにかく極端から極端に振れる。

空の色をさらに濃くして映しゐる手賀沼渡り吹く風涼し

今日は昼過ぎに、家族とともに手賀沼のほとりにある日帰り温泉に行って来た。

写真は手賀沼の様子。天気にも恵まれ、気持ちのいい一日だったが、能登半島の地震のニュースには驚かされた。

青空の下で田植えは進みゐる隙間ばかりの目立ちをれども

今日も気持ちのいい青空だった。

近所の田んぼでは、徐々に田植えが進みかけている。植えられたばかりの苗はまだ小さくて、隙間の方が圧倒的に大きい。

観光地高速道路の混雑を他人事として聞きゐる夕べ

カレンダー通りで言っても五連休の初日ということで、ラジオの交通情報を聞くとあちこちで長い渋滞が発生していた。常磐道でも、朝早くから 15〜16km の渋滞がすぐ近くのポイントでも発生していて、行楽や帰省、そしてもちろん仕事でも車を運転している人が本当に気の毒になった。

こんな時はどこにも行かず、家にいるに限る。写真は午後 5時頃の近所の風景。高速道路や観光地の混雑をよそに、平和なものである。

鯉のぼり空に泳ぎて気がつけば我もTシャツ一枚の夏

今日は本当に気持ちのいい天気だった。すっきりとした青空で、湿度も低く、Tシャツ一枚で暑くも寒くもない。こんな日にいろいろな用事であちこち飛び回っていたのだから、もったいないような気がした。

写真は移動の途中、近道として通った小貝川沿いの道から見た、毎年この時季の名物、鯉のぼり。近頃は少し数が減ったような気がするが、まあ、この辺りの人たちは本当に鯉のぼりが好きだ。

例年に増して緑の濃き土手に夏鳥の声早くも響く

今年も 5月となって、春先には枯草色だった土手も、緑の草に覆われてしまった。早いもので、もうすっかり「初夏」である。草刈りをしっかりしないと、草に覆い尽くされてしまいそうだ。

とくに今年は季節の移り変わりが早いようで、緑色も例年に増して濃いような気がする。夏鳥の声も響いている。