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2023年9月30日

午後五時を過ぎて街灯点き始め日暮れの早くなりたるを知る

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3ヶ月以上も「暑い暑い」と言っているうちに、9月も今日で終わりである。

その 9月末日である今日も日中は暑かったものの、日の暮れるのが早くなっていることで「やっぱり明日からは 10月なのだ」と実感する。願わくば日中の最高気温も 25℃ の「夏日」にはならないで、秋風の涼しさを感じさせてもらいたいものだ。

 

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2023年9月29日

川土手に白く小さき韮の花咲きては秋の気配連れ来る

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土手を散歩すると、ところどころに白い小さな花が密集して咲いている。一体何という花なのだろうと思っていたのだが、なんとこれはニラ(韮)の花なのだそうだ。花が咲かないうちに収穫したのが、野菜のニラらしい。

今月半ばまでの真夏日連続の頃には見られなかった花が、だんだんと増えてきている。秋の気配というのは、秋の花に連れて来られるもののようだ。

 

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2023年9月28日

真夏日の続くうちにも秋の香を白き木槿は放ちゐるなり

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今日はつくば周辺も気温 30℃ を越す真夏日。東京都心では今シーズンの真夏日が 90日に達したらしい。ということは、「真夏」だけで 3ヶ月だから、その前後の「夏日」も入れたら、5ヶ月以上、つまり半年近くは「夏」ということになる。

当『和歌ログ』は便宜上、「秋の歌」ということにさせてもらっているが、気温だけをとった実感からすれば、10月前半までは「夏の歌」でいいかもしれない。

ただ、真夏の間は暑すぎて花をつけなかった白いムクゲが、満開になった。このことだけをとれば、充分に「秋」である。気温だけは明日も「真夏日」になるらしいが。

 

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2023年9月27日

首筋に汗の伝ひて夏未だ終はり切れずに残りゐる秋

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今日は午後から気温が上がってこの辺りでも 28〜29℃ まで気温が上がり、東京都心は 30.2℃ と、今年 89回目の真夏日になったという。陽射しが強く、直射日光の当たるところでは頭がクラクラするほどだった。

写真はこの辺りの田んぼの景色で、稲刈りはほとんど終わっているが、左隅にまだ終えていない部分が映っている。まるで今日の「夏がまだ完全に終わりきっていない秋」という季節感を表すような光景だ。

明日はさらに暑くなり、つくば周辺でも真夏日になってしまうらしい。本当に早く「まともな秋」になってもらいたい。

 

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2023年9月26日

夕映えの彼方去り行く夏を見て秋のつもりで暮らさむとぞ思ふ

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昨日はカラリとした秋晴れだったが今日は少し暑さが戻り、湿度が高かったこともあって、汗をかいてしまう一日だった。

ただ夕暮れの空を見ると、もう夏は去りつつあり、秋の気配の方が強く感じられる。そりゃそうだ。もう 9月の 26日。5日後は 10月である。

本来ならもっと秋らしくてもいいのだが、今年はこの程度である。明日はまた暑さが戻るようだが、もう秋のつもりで暮らす方がすしっくり来る。

こんな風に心の中で意識的に調整しなければならないというのも、おかしな話だが。

 

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2023年9月25日

続きたる猛暑の日々を潜り抜けローズマリーの花戻り来ぬ

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猛暑の連続がようやく終わりつつあり、花も安心して咲けるようになった。昨日のムクゲの花に続き、我が家の玄関脇のローズマリーもまた花を付け始めている。

花が咲くのはありがたいが、蚊も安心して飛び回るようになったみたいで、ちょっと庭の草いじりをするだけであちこち刺されて痒くなってしまう。

花も蚊も暑すぎるのが苦手なのは、人間同様のようだ。

 

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2023年9月24日

暑すぎる夏は花にも暑すぎてその終はりゐるを喜びて咲く

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一昨日はムクゲの木が急に元気になってピンクの花の数が増していると書いたが、今日はその隣の木が活性化して、白いムクゲの花がどんどん咲いている。

花が増えただけではなく、蕾もたくさん膨らんでいるので、近いうちに満開状態になるだろう。

木や花にとっても暑すぎる夏は、ようやく終わりを迎えたようだ。

 

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2023年9月23日

夏中は水面下たりし岡堰の浅き岸辺に草生え揃ふ

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稲作りの間はたっぷりと水を蓄えていた岡堰だが、稲刈りがかなり進んだ今は水を自然に流れるままにしている。ずっと水面下だったところも、今は草が生えて緑になっている。

今日はかなり涼しかったが、来週はまた 30℃ に達する日もありそうだというので、油断はならない。

 

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2023年9月22日

花の数増え始めたる桃色の木槿が秋の風を呼びしか

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関東地方は秋雨前線の北に入ったようだ。今日は昼から雨となり、何十日ぶりかでで涼しい日となった。

真夏日の続いていた頃は暑すぎて花の数が増えなかったムクゲも、ようやく盛んに咲くようになっている。

最高気温が 27℃ で、25℃ 以上の「夏日」には違いないのだが、これまでと比較して「ようやく秋っぽくなった」と感じるので、今日から「秋の歌」とさせていただく。

このまま涼しくなってもらいたいものだ。

 

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2023年9月21日

田の中の舞台の如く刈り残る稲の穂波の風に揺れゐる

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稲刈りは進んでいるが、まだまだ暑い。「夏の歌」の看板はまだ下げるわけにいかない。

写真は刈りかけの田んぼ。稲刈り機でまわりから直線上に刈っていくため、真ん中が平らな舞台のように残っている。

 

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2023年9月20日

庭先のヒルベリーには人知れず紫色の実の育ちゐる

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我が家の庭のヒルベリーが、小さな実を付け始めた。もう少し大きくなったら、採って食べるのが楽しみだ。

それにしても、今日は 4時頃からものすごい豪雨と雷だった。これで少しは涼しくなってくれるとありがたいのだが。

 

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2023年9月19日

夏の歌に飽いて彼岸の入りとなる明日より秋の歌を詠みたし

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毎日「暑い、暑い」と書いているようだが、今日もまた暑かった。夕暮れ時の空を見上げても、堂々たる「夏の雲」である。

明日は彼岸の入りなので、「暑さ寒さも彼岸まで」という諺を信じて、近く「秋の歌」に移りたいと思うのだが、明日はどうやら「真夏日」が続きそうだ。

 

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2023年9月18日

真夏日の暮れて僅かに吹く風にあるかなきかの秋の気配よ

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今日もまた暑い一日だった。日が暮れてようやく少しだけ涼しい感じにはなったが、明日もまた暑くなると言う。

 

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2023年9月17日

板東に戻りて見るは夕陽浴び湧き上がりゐる紅き夏雲

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甲州とみちのくへの旅から昨日帰ってきたわけだが、やはり関東は暑い。9月の中旬なのだからそろそろ「秋の歌」を詠みたいところだが、この暑さでは秋なんて白々しくて言えない。

日暮れ時、来たの空に大きな夏雲が湧き立って赤く染まっていた。明日もまた暑くなるらしい。

天気予報では州半ばを過ぎた頃からすこしずつ秋らしくなるということだが、本当に待ち遠しい。

 

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2023年9月16日

二百里の旅より戻り白鷺と青鷺見合ひするに立ち合ふ

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二泊三日の旅の走行距離は、約 800km。米国式に言えば 500マイルだが、和式ではほぼ 200里である。

家に戻ると、裏の川でシラサギとアオサギがお見合いしていた。珍しい光景である。

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2023年9月15日

みちのくの雨は止めども雲厚く北に聳ゆる山影見えず

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山梨県と福島県でのミッションを追えて、ホテルにチェックインした。福島県は大雨になると覚悟していたが、屋内で話をしている時にかなりの土砂降りの気配があったものぼ数十分で止んでしまい、移動中はほとんど降らずに済んだ。

東京都内はかなりの土砂降りになったようだが、旅先で濡れずに済むというのは、我ながらしぶとい「晴れ男」ぶりである。まあ、いつもの話ではあるのだが。

写真はホテルの窓から眺めた郡山市の景色。9階の部屋はさすがに高いが、雲に覆われていて、それほど遠くない北の福島市の方角の山がほとんど見えない。

 

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2023年9月14日

上方に心を致しゐるやうな山梨側の田より見る富士

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久しぶりの出張だ。しかも今日は山梨県で、明日は福島県と、離れた土地への二泊三日の旅となる。

写真は山梨側から見た午後の富士山。静岡側からの富士山は東海道新幹線に乗る度に見ているので(もちろん悪天候で見えないこともあるが)かなりお馴染みだが、山梨側からの姿はやはり少し違っている気がする。左右のバランスの問題なのだろうか?

何となく東側の稜線の方がほんの少しだけ緩やかなような気がする。どうして山梨側からだとそんなふうに見えるのかわからないが。

いずれにしても今日は天気が良くて助かった。

 

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2023年9月13日

夕陽受け西の土手より立ち上がるまさに入道の姿の雲よ

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ちょっとした立ち寄り先から帰る途中、暮れかけた西の空を見ると、土手の向こうに入道雲が立ち上がっていた。

その形がまさに「入道」なので、妙に納得してしまった。

明日から二泊三日の出張に出る。

 

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2023年9月12日

ショッピングモールの駐車スペースの照り返し身に熱き九月よ

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今日は妻に付き合って、近くのショッピング・モールに。

夏休みが終わったので駐車場は先月よりずっと空いていて、クルマが停めやすい。ただ、日中の暑さはそれほど変わらず、コンクリートの照り返しがすさまじい。

早く「秋の歌」というカテゴリーに移行したいのだが、まだまだ「夏の歌」で行くしかなさそうだ。

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2023年9月11日

知らぬ間に日は暮れかけているものの秋風吹くに至らざるなり

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木曜日から車を長距離運転して 2か所に出張することになる、夏の間にたまってしまった疲れを少しは抜こうと、一日ブラブラして過ごした。私に限らず、この夏は多くの人が程度の差こそあれ「夏バテ状態」だと思う。

何もしないでいると、時の経つのがかなりゆっくりに感じるものだが、それでも日の沈むのがちょっと前より早くなっているので、いつのまにか夕暮れになっていた。

夕暮れでも蒸し暑さは変わらないので、「早く秋風が吹く頃になってもらいたい」と思うばかりである。

 

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2023年9月10日

もくもくと湧き上がりたる夏雲と秋の雲とが空で重なる

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台風崩れの熱帯低気圧が通り過ぎ、つくばの里も昼過ぎから青空になり、嫌になるほどの蒸し暑さが復活した。

強い日射のせいで体が焼け付いてしまうような熱さで、日陰に入っても湿度が高いために風の涼しさなんて感じられない。もうしばらくは夏の暑さのままで推移するようだ。

ただ、空を見上げると夏の入道雲と秋の筋雲が混在している。このまま季節が進んでくれれば、秋の気配が徐々に強まるのだろうが、それは間近に期待できそうな気がしない。

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2023年9月 9日

大雨の過ぎたる朝は日も見えず久方振りの霧が漂ふ

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台風 13号から変わった熱帯低気圧が通り過ぎ、つくば周辺は静かな朝となった。ただ、茨城県の海沿いはかなりの豪雨になって、洪水被害も出たらしい。私の知り合いの家も床上浸水になったという。

午前 8時頃までは久し振りに霧がかかっていて、景色が見えないほどだった。

少しずつ秋に移り変わろうとしている気配が感じられるが、霧が晴れてしまうとかなりの蒸し暑さになった。明日からしばらくはまた真夏日になるらしい。

 

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2023年9月 8日

窓ガラスの外の景色を吹く風に合はせ歪むる野分の雨よ

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この写真は今朝、台風 13号による大雨の一番激しい時に、我が家の踊り場の窓を開けずに裏手の川を撮影したものだ。横殴りの風雨だったので、窓を開けられなかったのである。

銀色の縦のラインが並んでいるのは、窓の外のアルミ窓格子だが、ガラスを伝う雨水で、何もかもが歪んで映ってしまっている。

この後、雨は次第に収まって洪水には鳴らずに済んだが、茨城県でも鹿嶋から北の海岸では大変な雨になって被害も出たようだ。

 

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2023年9月 7日

降り注ぐツクツクホウシの鳴き声をじつと受け止め動かぬ木槿

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裏の空き地の木々が今年初めにかなり悲惨なまでに刈り込まれてしまい、「花を咲かせてくれるだろうか?」と心配していたのだが、自然の命というのは結構強いもので、アジサイもムクゲも、例年よりだいぶ遅かったがちゃんと花を咲かせてくれている。

今日は夏の終盤らしくツクツクホウシの声が空から降り注ぐように聞こえていたが、ピンクのムクゲが、それをじっと聞いているかのように咲いていた。

 

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2023年9月 6日

岡堰の開きて川面に落差なく流るる水よ秋を呼び込め

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毎年今頃の季節のお約束なのだが、小貝川の岡堰の水門がすべて開かれて、溜まっていた水が放流された。稲刈りが始まり、田に供給する水が必要なくなったためである。

岡堰を境にした水面の差がなくなり、これまで水面下だった部分が現れて、既に短い草が生えている。

ただ、例年だとこの景色を見ると「秋だなあ」と実感するのだが、今年はまだまだ暑い。

 

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2023年9月 5日

ショッピングモールの広きパーキング恐ろしきまで熱き車外よ

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昨日とは打って変わり、朝から驚くほどの晴天で、気温がどんどん上がった。日本の各地で「猛暑日」になったらしい。

写真はつくば市にある大規模ショッピングモールの駐車場。見渡す限りの青空で、ほんの小さな雲が申し訳程度に浮いている。

照りつける陽射しで、肌がまさに「焼かれる」感じがしたほどだ。秋らしくなるのはいつなのだろう。

 

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2023年9月 4日

朝からの雨は止めども蒸し暑き風の止むとは思はれぬ日よ

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かねてからの予報通りに朝から雨模様だったが、それほど強い降りにはならずに済んだ。

午後からは曇り空に変わり、明日はまた真夏の暑さが戻るらしい。このところはずっと日の照りつける暑さか、蒸し暑さかのどちらかである。涼しい秋風の日が待ち遠しい。

 

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2023年9月 3日

暑き日の空に増え行く雲を見て明日は雨てふ予報を聞きぬ

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今日も真夏日だったが、夕方から空の雲行きが怪しくなり始めた。明日は雨になるらしい。

雨でも何でもいいから、少しは気温が下がってくれればありがたい。

 

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2023年9月 2日

暮れかけし空の写真を収めんと開けたる窓の外の暑さよ

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今日は朝から晩までいろいろな仕事で忙しく、ふと気付いて窓の外を見るともう日が暮れかけていた。

ガラス戸を開けて写真を撮ったのだが、外気はまだまだ暑かった。

 

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2023年9月 1日

稲刈りの済みたる秋の田の上に真夏の熱き陽は降り注ぐ

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今日から 9月。そろそろ「秋の歌」と行きたいところだが、まだまだ暑すぎる。

近所の田んぼはどんどん稲刈りが進んでいて、視覚的な景色だけは秋に近付いているのだが、体感がまだまだ「猛暑」なので頭の中が錯覚で溢れてしまいそうだ。

というわけで、未だ当分は「夏の歌」とさせていただく。

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