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2023年12月31日

大晦日の夜空に昇り輝くは月齢十八をやや過ぎし月

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大晦日である。

少し前までの天気予報では、関東の元旦は雲が広がるかもしれないとのことだったが、最新の予報では朝から晴れるということに更新されたようだ。午後 10時前の空も晴れていて、月齢 18.1 の月が皓々と照っている。川向こうの道路は静まりかえり、走る車も稀だ。

今年もお陰様で毎日歌を詠むことができた。来年もこの調子で行きたいのでよろしく。

 

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2023年12月30日

青空の下でツツピーツツピーと四十雀の声賑やかなりし

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この写真は埼玉県越谷市にある「キャンベルタウン」というところである。ここには「野鳥の森」というのがあって、入るのに 100円必要らしいが、今日はそれほどの時間がないのでチラッと横目で眺めただけだ。

ただシジュウカラの「ツツピー、ツツピー」という鳴き声だけは賑やかなほど響き渡っていたので、通り過ぎただけの価値はあったように思う。

 

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2023年12月29日

冬空の低き地平に昇りたる十六夜月の紅く照りゐる

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今年最後の十五夜を過ぎて、月の出るのがかなり遅くなった。写真は午後 6時半頃に、ようやく東の空の低いところに顔を出した十六夜月である。真冬なのに不思議に紅い。

今年も残すところあと二日だ。

 

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2023年12月28日

北風は吹かねど寒き夕暮れに涸れ薄の穂丸まりてあり

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朝のうちはどんよりと曇っていたが、昼前から急に晴れた。ただこの程度の日照時間ではなかなか暖まらず、風はなかったものの結構寒い一日になってしまった。

明日は晴れて、今日よりは暖かくなるらしい。

 

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2023年12月27日

どこまでも続く空き地と化したりし資材置き場を覆ふ冬空

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今日は昨日と比べるとかなり雲が多かった。

倒産してしまった会社の資材置き場が延々とフェンスで囲まれていて、その彼方の雲の隙間に、辛うじて青空が見える。

 

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2023年12月26日

門松の立ち始めたる日暮れには真ん丸に近き十三夜月

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今日はずっとすっきりとした青空だった。街では昨日までのクリスマスの飾り付けがウソのように消えていて、門松が立ち始めていた。日本の暮れは忙しい。

4時前頃にクルマで東の牛久方面から戻ってきたので、沈む夕陽を真っ正面から受けて大変な眩しさだった。そしてその日が地平線の下に落ちた頃、東の空にはほとんど真ん丸に見える十三夜月が浮かんでいた。

 

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2023年12月25日

クリスマスの夕日の中で紫陽花は枯れて気高き木乃伊となりぬ

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我が家の周囲のフェンスの外側にアジサイが自生しているのだが、花の時期をとっくに終わってクリスマスとなった今の姿がこれである。私はこれを「アジサイのミイラ」と呼んでいるのだが、しみじみ見ると結構味わい深い姿でもある。

このまま年を越して来年の春を過ぎ、梅雨頃の季節になるとまた瑞々しい小さな花がびっしりと詰まった姿となるのだが、その前にこれらの「ミイラ」がどうなるのか、しっかり観察したことがないので、よくわからない。

いずれにしても自然の営みは勝手に進んでくれるわけで、なかなか大したものだと思う。

 

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2023年12月24日

クリスマスイブは近づきウクライナ中東の地に思ひを致す

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今夜はクリスマス・イブだが、夫婦二人だけで暮らしていると特別なことをしようという気にはならない。LINE で 3人の娘たちから「メリークリスマス」の画像入りメッセージが届くのに、夫婦それぞれが返事を出すぐらいのものだ。

クリスマスで浮かれるよりも、この日を機に世界に平和をもたらそうという気運が高まってもらいたいと思ってしまう。

 

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2023年12月23日

冬空に十日目の月浮かびゐて明日クリスマスイブとぞいふる

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今日もかなり寒い一日だった。

日がとっぷりと沈んでから東の空を見ると、上限の月からさらに少し膨らんだ月が見える。新月から数えて十日目の月のようだが、決まった呼び方はないらしい。

明日の夜はクリスマスイブである。時の経つのが今年ほど早く感じたことはない、来年はもっと早く感じるのだろうか。

 

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2023年12月22日

ひむがしの地平の雲の夕日受け故郷の冬の山並みに見ゆ

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日暮れ前に川原から東の方を望んでみて驚いた。遠くの山並みの積もった雪が夕日に照らされているように見えてしまったからである。

これ、実は白い雲が夕日に輝いているだけで、つくばのど真ん中から東の方にこんな山並みが見えるわけがないのだが、生まれて育った庄内平野のまわりには山並みが見え、冬になると雪で真っ白になるので、思わず錯覚してしまったというわけだ。

そういえば今日は北九州から北海道に至るまで、日本海側は雪になったらしい。関東とは大変な違いだ。

 

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2023年12月21日

午後三時冷たき川の対岸に長く伸びゐる家々の影

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冬という季節は、太陽の位置がかなり低い。真昼でもそれほど高くはならない。

そして午後 2時を過ぎるとますます低くなり、西に向かってクルマを運転する時は眩しくて、信号が見えにくくなったりするのでかなり注意が必要だ。

午後 3時頃帰宅すると、家の裏の川の対岸まで家々の影が伸びている。冬を感じさせる光景だ。

 

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2023年12月20日

クリスマス近づきゐると思はれぬ波のほとんど立たぬ川面よ

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写真は今日の昼頃の岡堰の様子。

風が弱く、水面にはあまり波が立っていない。空もよく晴れ渡って気持ちのいい一日だった。クリスマスが近いとはとても思えない。

 

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2023年12月19日

冬空の夕焼け色は明朝のさらなる冷えを告げてゐるらむ

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今日は明け方の寒さは昨日とほとんど変わらなかったが、日中は曇りがちで日が射さなかった分、かなり寒く感じた。いよいよ本格的な冬である。

今年から紙の年賀状は出さないことにしたのだが、web 上では表示するので、そろそろデザインを考えなければならない。来年は辰年で、私は 5回目の年男である。さて、どんなデザインにしようか。

夕方になると西の空が夕焼けとなったので、明日は晴れるだろう。その分、夜明けはさらに冷え込みそうで、起きるのが辛くなってしまいそうだ。

 

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2023年12月18日

朝まだき震へて起きて冬らしき冬の寒さを思ひ出したり

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今朝はかなり冷え込んだ。今シーズン初めての「いかにも冬」という寒さを、今シーズン初めて体験したような気がする。とはいえ、ちょっと前までなら 12月になればこのくらいの寒さはフツーのことだったわけだが。

写真は小貝川の土手から望んだ筑波山。風が強いため、山肌の質感がかなり明瞭にわかるほどクリアに見えた。

 

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2023年12月17日

言はれたるほどの寒さを覚へずに見上ぐる空に三日月浮かぶ

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昨日と比べれば気温がかなり下がったので、ラジオなどでは「寒さに注意」なんて呼びかけていたが、空が晴れていたのでそれほどの寒さは感じなかった。

日没直後には、西寄りの空に三日月の浮かぶのが見えた。

明日からは、今度こそ本格的に冷え込むらしいのだが、どんなものなのだろうか。

 

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2023年12月16日

赤と白のランプ点滅させながら夜間飛行の空を行き過ぐ

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今日の写真はかなりわかりにくいが、タネを明かせば夜間飛行の飛行機である。点滅する赤いテールランプが、たまたま強く写り込んでしまった。

この辺り、夜間飛行がかなり多いので、自衛隊の夜間飛行訓練についてググってみたが、それほど頻繁に行われているようじゃない。とすれば、何かの定期飛行なのだろうか。さっぱりわからない。

 

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2023年12月15日

午後五時を過ぎて深まる夜の闇の彼方に洸る街の明かりよ

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本当に日が短い。午後 4時半で日は完全に暮れて、5時になると夜の闇である。

川の上流の方向に街の明かりが際立っている。

 

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2023年12月14日

空青く晴れ渡るとも北風は吹かず遠くの景色も霞む

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明け方はかなり冷え込んだが、日が高くなるにつれてどんどん暖かくなった。例年の冬は、空は晴れても北寄りの風が吹いて寒くなるものだが、今日はまるで春のような陽射しだった。遠くの景色がおぼろに霞んでいる。

週末にかけてはもっと暖かになるらしい。もう季節感がめちゃくちゃだ。

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2023年12月13日

常磐線半年ぶりに乗りたれば始発電車の非日常性

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今日は久し振りに電車に乗り、横浜に日帰り出張。このところ、出張でもすべて自分の運転するクルマで出かけていたので、電車に乗るというのは 6月に室蘭に行って以来である。

午前 10時過ぎの常磐線始発電車に乗った時は、ほとんどガラガラ。半年ぶりの電車だけになんだかものすごく非日常的な感覚だった。

 

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2023年12月12日

様々の形の雲がそれぞれの方角指して流るる日暮れ

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夜中から雨が降り出して夜明け前頃は妙に暖かかったのだが、ベッドから出た頃から深々と冷えてきた。

どこまで冷え込むのかと思っていたところ、昼前から空が晴れて日が射し始め、今度は暖かくなり始めた。なかなかわからない天気が続く。

写真は今日の午後 4時半頃の西の空。日はほとんど落ちているのだが、まだ明るさが残っている。ただ上空でいろいろな風が錯綜して吹いているようで、様々な形の雲がてんでの方向に広がっている。

明日は横浜に日帰り出張だが、晴れ男の常で雨の心配はなさそうである。

 

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2023年12月11日

吹く風にそよぐ薄は辛うじて冬の季節を感ずるらむか

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今日は昨日より 5℃ ほど気温が下がったということで、冷え冷えとしている。ところがこれでも、気温が平年よりは高いのだそうだ。地球はよほど温暖化してしまっているようだ。

曇り空の下を吹く風を、ススキが辛うじて「冬の風」と感じているようだ。

 

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2023年12月10日

電線の鳥もねぐらに帰りたる午後四時半の暗き田の道

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今どきの午後 4時半は既に暗い。何もない田んぼの景色の中で、電線だけが何本も横に走っている。当然ながら、鳥たちはみなねぐらに戻っている。

その彼方を、家路を辿る人間のクルマのライトがすべるように流れて行く。

 

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2023年12月 9日

サングラスなしには午後に帰宅することの能はぬ日暮れの早さ

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日の暮れるのが早い。写真は今日の午後 3時頃の西の空。太陽がもうこんなに低いところにある。

自宅より東の方向にクルマで出かけて昼を過ぎてしまうと、サングラスなしでは眩しすぎて帰宅するのが大変になる。

 

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2023年12月 8日

二十年と六日にわたり歌を詠み続けてきたることに気付きぬ

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さっき気付いたのだが、この『和歌ログ』は 2003年 12月 2日に始まっているので、今月 2日で 20年目を迎え、その前日で「20年連続毎日更新」を達成していたのだった。つまり、今日は 20年と 6日目である。

そういえば、開始後 2年目にはいった 2004年からは、毎年 12月 2日の歌は下の句を「師走二日は和歌ログ記念日」という決まりにして、それは 2016年 12月 2日の歌まで 13年間継続していた。こんな具合である。

散れる葉の色の去年とは異なりて師走二日は和歌ログ記念日(04)
縮緬の如く散りたる銀杏の葉師走二日は和歌ログ記念日(05)
未だ雪を知らざる枯れ葉光りゐる師走二日は和歌ログ記念日(06)
我が内の宇宙を落ち葉にも見たり師走二日は和歌ログ記念日 (07)
変はる街変はらぬ店を抱きゐて師走二日は和歌ログ記念日(08)
彼方まで発光ダイオード闇に浮く師走二日は和歌ログ記念日(09)
様々の色合い見せて散る紅葉師走二日は和歌ログ記念日(10)
みちのくの山に白雪積もり初む師走二日は和歌ログ記念日(11)
冬空にくつきりと立つ輪郭の師走二日は和歌ログ記念日(12)
寒菊の色様々に日に映ゆる師走二日は和歌ログ記念日(13)
皇帝ダリア紐で支えてやつと立ち師走二日は和歌ログ記念日(14)
小さめのツリーの数で勝負して師走二日は和歌ログ記念日(15)
冬晴れの元で自転車漕ぎたれば師走二日は和歌ログ記念日(16)

2017年に「和歌ログ記念日」という下の句の歌を作りそびれたが、翌 2018年にはなんとか作っている。

木枯らしの吹かぬ師走に椿咲き師走二日は和歌ログ記念日 (18)

ところがそれからというもの、今年までの 5年間、毎年のお約束を忘れてしまっていた。

昨年は「追記」として ”今日が「和歌ログ記念日」である” と書いてお茶を濁している(参照)が、今年は記念すべき 20年目だというのにそれすらもしていない。いやはや、我ながらうっかり者である。遅ればせながら、これから「追記」を補充しておこう(参照)。

21年目となる来年は、忘れないようにしようと思う。

 

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2023年12月 7日

みちのくの地より戻れば夕焼けの季節外れに大きく紅し

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今日の 4時過ぎに福島方面から戻ってきた。出かける前日はかなり冷え込んだが、出張中の昨日と今日はかなり暖かい日和になった。

家に戻る直前、西の地平に冬の太陽が沈みかけていたのだが、やたら大きく見えた。そして冬の夕焼けは妙に紅い。

 

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2023年12月 6日

白河の是よりみちのくてふ石碑眺めてもなほ暖かき陽よ

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今日はクルマで福島県に出張。写真は白河のパーキングエリアにある「是よりみちのく」の碑。白河の関は、「みちのく」への入り口だった。

ただ、みちのくの 12月は、かなり暖かくて拍子抜けしてしまったのだが。

 

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2023年12月 5日

過ぎ去りし秋に追ひつくこともなく寒天のもと燃ゆる紅葉よ

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今日は朝から寒くて、季節感としては冬そのものなのだが、つくば市内のショッピングモールの駐車場にある楓がきれいに紅葉している。

夏がいつまでも暑くてなかなか秋にならず、ようやく秋になったと思ったらすぐに冬に変わってしまったので、紅葉が季節に追いつかなかったようだ。

 

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2023年12月 4日

午後四時を過ぎて景色のほとんどは日陰にうちに入りて哀しも

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今日も穏やかな冬の日となった。空は明るく晴れ渡ったが日の傾くのも早く、午後 4時前頃にはほとんどの景色が日陰に入ってしまう。

ススキもほとんど冬の姿となっている。

 

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2023年12月 3日

冬の日の午後にこねたる玄麦の生地はふわりと焼き上がりたり

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昨日に 2kg の玄麦をこね上げ、寝かせて熟成させていたパン生地を、今日は焼き上げた。写真はおいしそうな焼き上がりである。玄麦パンらしくみっちりとしているが、食感はフワフワだ。

 

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2023年12月 2日

冷え込みて眠る天然酵母には手の温もりを伝え捏ねたり

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今夜は、明日焼くための玄米パンをこねた。我が家の玄米パンについてはこちらでも何度か書いているが、40年ほどずっと育て続けている天然酵母を使うものだ。

だんだんと気候が冷えてきたので天然酵母の働きも少しゆっくりになるが、その分じっくりと手の温もりを伝え、じっくりとした味わいにつなげる。

【12月 8日 追記】

この『和歌ログ」は 2003年 12月 2日にスタートしているので、この日が 20回目の「和歌ログ記念日」ということを、すっかり忘れていた。

20回目というのは結構大きな節目なので、遅ればせながら 12月 8日付で詳しく書いているので、よろしく。

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2023年12月 1日

午後五時にふと気がつけば世の中は夜の暗さに包まれてをり

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日の暮れるのが本当に早くて、机に向かって仕事しているうちに 5時を過ぎてふと気付くと、外は夜の暗さになっている。

川向こうの県道を帰宅する車のライトがすべっていく。今日から 12月だ。

 

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