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2024年5月31日

月末のよしなし事をこなすうち陽は沈みゐて明日は六月

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いろいろと用をこなしているうちに、ふと気付けば日が暮れてしまっている。

月末は忙しい。明日はもう 6月だ。

 

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2024年5月30日

見てみたしホタルノフクロといふ花に蛍の入りて青く光るを

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我が家のフェンスのそばに小さな可愛い花が咲いている。形だけ見ればツリガネソウに似ているが、ツリガネソウの場合は名前に反して花が上や横を向いて咲く。

これはホタルノフクロという花だ。この花の中にホタルが入って光っていたらさぞきれいだろうが、これまでのところそんな場面は見たことがない。一度は見てみたい気がするが、この辺りでは無理だろう。

 

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2024年5月29日

風の止みしとしと雨の降る中で額紫陽花の花咲き始む

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我が家のフェンス沿いにガクアジサイの花が咲き始めた。これ、フツーのアジサイより趣があって好みである。

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2024年5月28日

家が揺れ川に逆波立つほどの風吹き降ろす黒雲の下

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天気予報では「強風、大雨」と言われていたが、日中はそれほど大したことはなく時々小雨が降る程度のことだった。しかし日の暮れる頃からだんだん風が強くなり、9時過ぎには家が揺れるほどの大風が吹いている。

窓を明けると雨が吹き込むので閉じっぱなし。エアコンを付けるほどでもないので、室内はやや蒸し暑い。

明日と明後日は雨が止んで日が射し、夏日になるらしいが、金曜日はまた雨が降って最高気温が 18℃ 程度になるというから、相変わらず変化が激しい。長袖をなかなかしまえないでいる。

 

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2024年5月27日

五月田の苗と苗との間隔の日毎に狭く成り行くを見る

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今日は曇り時々雨という天気だったが、明日は一日中雨になってしまうらしい。

田植えを終えた田を見ると、苗同士の感覚が日毎に狭くなっているのがわかる。

 

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2024年5月26日

異次元の内に日常紛れ込み去る者の去る相撲の世界

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今日は高校時代の同窓生の伝で、両国にある大相撲八角部屋の打ち上げというものに参加させてもらった。八角部屋と言えば、親方が相撲協会の理事長を務めるだけに、100人以上の贔屓筋が参集して、なかなか盛んなものだった。

印象的なのは、関取になっていない幕下以下の力士がまるで飲み屋の店員の如くにバタバタと走り回り、客に酒肴の提供をしていたこと。あれだけの巨体が客で一杯の隙間を縫って立ち働く姿は、ちょっとした異次元の模様だった。

そして写真の奥にチラリと見えるのは、今場所を限りに引退する力士の断髪式。多くの後援者が入れ替わり立ち替わり、髷に少しずつ鋏を入れていく。そして、それとはほとんど無関係のように、平行する打ち上げ宴会はどんどん盛り上がる。

これもまた異次元の世界だった。

70歳を過ぎて、初めての世界に紛れ込ませていただいたのは、なかなかの経験だった。

 

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2024年5月25日

同窓会過ぎてホテルに入りては窓より夜の景色を見てゐる

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今日は高校時代の同窓会があって、二次会で遅くなったので家には帰らずホテルに泊まっている。

明日は今日の継続で、千秋楽を終えた相撲部屋にお邪魔することになっている。

 

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2024年5月24日

土手道の枯草の色消え果てて全て緑の世界となりぬ

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土手の道を歩くと、今月初め頃まではところどころに枯草色が残っていたものだが、今はすっかり緑に変わってしまった。

今日はあちこちで最高気温が 30℃ 以上の真夏日になったようで、つくば周辺も真夏の様相になった。エアコンのスイッチを入れて冷房機能が壊れていないか確認したほどである。

今年の夏も暑くなるのだろう。

 

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2024年5月23日

土手沿いの道に桜の色をして芝生の如く広がる花よ

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昼前は雲が多かったが、午後になってからかなり青空が広がった。

土手の道沿いにピンクの小さな花が群生していて、調べてみるとシバザクラという花のようだ。なるほど、桜のような花が芝生のように広がっている。

 

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2024年5月22日

十分に色づきしとは言へねども紫陽花の花咲き始めたり

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我が家のフェンス沿いに植えてあるアジサイの花が咲き始めた。

まだ十分に色づいていないが、次々に大きくきれいに咲いていくだろう。

 

 

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2024年5月21日

青空を映す水面の風を受けカヌーで遊ぶ人のありけり

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朝から曇りがちだったが、午後 3時を廻った頃から雲間が切れて青空が広がった。

岡堰を通りかかると、カヌーを漕ぐ人の姿が見えた。水の上で風に吹かれるのは、さぞ気持ちのいいことだろう。

 

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2024年5月20日

広き田で微妙に曲がる縞模様描き早苗は育ちゐるなり

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朝から降っていた雨は昼前頃に上がったが、日が射してきたのは午後 3時を廻ってからで、昨日と比べるとかなり涼しい日になった。

近所の田は、田植えが終わったばかりの頃は苗があるのかないのかわからないぐらい小さかったが、 2週間ぐらい経った今はかなり緑の色が目立つようになった。

明日は 27℃ ぐらにまで気温が上がるらしい。

 

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2024年5月19日

小貝川堰の間近のほとりにて釣り糸垂らす人のありけり

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今日、小貝川の土手の道を通りかかると、川岸で釣りをする人の姿が見えた。

あまり釣れているようには見えなかったが、昨日ほど暑くなかったので、気持ちはよかっただろう。

 

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2024年5月18日

我が庭の片隅選びどくだみは慎ましやかに群れて咲きゐる

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庭の端の辺りに、今年もドクダミの花が多数顔を出し始めた。

ドクダミの花というのは、白く花びらのように見える部分ではなく、その先の部分で、ここにごく小さな花が密集して咲いている。花びらのように見えるのは、特殊化した葉なのだそうだ。

ちなみに「ドクダミ」という名前だが、毒はない。それどころか、「十薬(じゅうやく)」として漢方薬にもなる。こんな気の毒な名前になったのは、葉の部分の異臭のせいだというのだが、うちの庭に生えているドクダミはそんな異臭はない。慎ましやかなものである。

 

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2024年5月17日

土手際にごく慎ましくひそやかに咲く紫の花はネモフィラ

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今日は朝から良く晴れて、日中は「暑い」と感じるほどになった。

土手際に微妙なほどの薄紫色で咲く小さな花は、ネモフィラだ。この季節、国営ひたち海浜公園はこの花に埋め尽くされる(参照)が、この辺りではごく慎ましく咲いている。

 

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2024年5月16日

春紫苑の蜜吸ひゐたる蜜蜂の飛び去りたれどまた戻り来ぬ

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ハルジオンの花の蜜を吸うミツバチを見つけ、近付いて写真を撮ろうとしたところ、蜂は驚いて逃げてしまった。

せっかくのシャッターチャンスを逃して残念に思っていると、その蜂が戻ってきてまた蜜を吸おうとしている。ただ、こちらも「今度こそ」と思いながらカメラを構え続けているため、なかなか花に止まることができない。

あきらめてカメラをしまうと、蜂は安心して花に止まった。もちらとしては「もう、ゆっくりどうぞ」と言うほかなかった。

 

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2024年5月15日

花らしき形を見せて紫陽花が五月の空の下で膨らむ

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アジサイが花らしき形を見せ始めている。

今日も日中は暑くなったが、朝晩はいつもの年の 5月の涼しさだ。服を脱いだり重ねたりするのが面倒な季節である。

 

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2024年5月14日

広き田の早苗同士の間隔の照り返し受け皐月は青し

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今日は昨日とは打って変わった上天気だった。

昼過ぎに図書館に寄ると、先月は駐車場の周囲のサツキが満開だった(参照)が、今はすっかり葉が輝くだけの姿になっており、その下の田んぼでは植えられたばかりの早苗が風にそよいでいた。

この小さな苗同士の大きな間隔が、どんどん狭くなっていく。

 

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2024年5月13日

雨の降る京都の町で手ぬぐいを眺めて新幹線に乗りたり

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今日は雨の京都をブラブラ歩いてから新幹線で帰宅した。思い返してみれば、私が京都で雨に降られるなんて、何十回も来ているのに初めての経験である。まあ、昨日と一昨日の 2日間、仕事の日にちゃんと晴れたのだからよしとしておこう。

昼前に、中京区役行者町(えんのぎょうじゃまち)という乙な地名の町にある「細辻伊兵衛美術館」というところを覗いてみた。これは京都手ぬぐいの永楽屋という店の運営する手ぬぐいの美術館である。

なんでも 十四代前の初代伊兵衛という人が織田信長の認可を得て始めた商売なのだそうで、なるほど当時の歌舞伎者のテイストが今にも伝えられている。

館内は嬉しいことに写真撮影自由とのことだったので、写した中から歌舞伎をテーマにした 3枚を並べてみた。左は市川團十郎の『暫』、真ん中は『仮名手本忠臣蔵』の大星由良助(役者は不明)、右は多分、出雲阿国だろう。

手ぬぐい好きの私としては、かなり楽しめた。

 

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2024年5月12日

神戸なる南京町を通り抜け雨の降るまで海を眺めぬ

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本日の姫路での仕事が予定より少し早く済んだので、帰り道にふとした気紛れで、神戸の元町で途中下車してみた。これまで中華街の南京町というところを歩いたことがなかったため、寄り道してみたくなったのである。

実際に歩いてみたところ、日曜日ということもあってかなりの人混みで、残念ながらとくに長居したりどこかの店に入ってみたくなるような雰囲気ではなかった。

で、そのまま海の方に歩いて行くと、メリケンパークでプロレスなんてやっていた。「KOBE メリケンパークプロレスフェス 2024」というものらしい。ただ、悪いけどレベルが低すぎておもしろくもなんともなかった。

もう少し歩いて海を眺めている方がずっとよかった。一時間近く海を眺めていると小雨が降り出したので、早足で帰ってきたのだが、新大阪のホテルに入るころには本降り一歩手前というぐらいになっていた。

夜中にザーザー降りになって、朝には止むらしい。せっかくだから、昼頃まで京都見物をして帰ろうと思う。

 

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2024年5月11日

青海に緑の島の点々と浮く風景は瀬戸内の果て

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今日は山口県徳山市周辺で朝からいろいろ駆け回って仕事をしていた。この辺りは瀬戸内海国立公園の西の端にあたるらしく、海の景色かかなり美しい。空も晴れてくれたので、かなり気持ちのいい一日だった。

とはいえ、昨日の朝から長距離移動が続いており、明日はもう一仕事あるので、今日は早めに風呂に入って休ませていただくことにする。

 

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2024年5月10日

白雪を頭に添へて遙か下に東名高速従ふる富士

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今日は出張で山口県に来ている。

このところ東海道新幹線に乗る度に空が曇っていたり雨が降っていたりして、富士山の姿がきれいに見えなかったのだが、今日は上天気でしっかりと見えた。

今回は三島に着く前の湯河原を過ぎたあたりの、箱根の峠を越える辺りのポイントで狙ってみた。東名高速道がトンネルに入るように見えるところなのだが、正確な地点はわからない。特定するには新幹線は速すぎる。

 

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2024年5月 9日

薄紅の花びらの内に血の如く燃ゆる筋見せ銭葵増ゆ

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初夏となって一斉にいろいろな花が咲き始めた中から、今日はゼニアオイの花。

川沿いの道を歩くと随所にポツポツと咲いている。近寄ってみると咲いている花のほかに蕾もずいぶん多い。これからまだまだ咲きそうだ。

 

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2024年5月 8日

草藤の小さき花は川土手のところどころを紫に染む

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初夏どころか本格的夏のような日が続いて、川土手には色とりどりの花がどんどん咲くようになった。

この紫の花はクサフジという花のようだ。藤のように垂れ下がるのではなく、真っ直ぐ上に伸びている。

 

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2024年5月 7日

地に刺せし棒きれ根付き育ちたる車輪梅こそこの年も咲く

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今年も我が家の裏の空き地でシャリンバイの花が咲き始めた。

前にも書いたことだが、これは我が家の長女が子どもの頃、どこかで拾ってきた棒きれを地面に挿しておいたところ、根付いて立派な木に育ったものである。

生命とは強いものだ。

 

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2024年5月 6日

この年も土手の斜面を華やかに染めて昼咲月見草咲く

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今年も土手の斜面にヒルサキツキミソウの花が群生し始めた。知らないうちはポピーかと思っていたのだが、数年前に図鑑で調べてヒルサキツキミソウという帰化植物なのだと知った。

それにしても、昼に咲く月見草というのも面白い命名である。

 

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2024年5月 5日

風に揺る赤詰草を支へゐる思ひがけなき茎の太さよ

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夏日となったが、湿度が低いので土手を歩いてもそれほど汗ばむことはない。足許にアカツメグサが咲いている。

風に揺れている姿を改めてよく見ると、花は小さいのに茎が思いがけないほど太い。シロツメグサの細い茎とは大違いだ。

 

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2024年5月 4日

この年の鶯の声この朝に初めて聞きて夏の陽射しよ

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毎年梅の咲く頃には泣き始めるウグイスだが、この辺りではなかなか声が聞こえなかった。他の地域では盛んに鳴いていたので、この近辺ではいなくなってしまったのかと思っていたが、今朝、ようやく鳴き声が聞こえた。どこからか移動してきたらしい。

陽射しはもう完全に夏である。

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2024年5月 3日

庭先の薔薇は五月の青空の真下で紅き二輪目ぞ咲く

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庭先のバラは昨日一輪目が咲き、今日二輪目が咲いた。空は脱けるように青い。

 

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2024年5月 2日

人知れず蕾膨らみゐし薔薇の最初の一輪今日咲きにけり

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先月 28日と言ってもまだほんの 4日前だが、バラの蕾の歌を詠んだ。その時は「大型連休が終わる前には咲きそうだ」と書いたが、もう最初の一輪が咲いてしまった。久し振りの青空の下でとても美しい姿を見せている。

ろくみ手入れもしていないのに、毎年きちんと咲いてくれるのはありがたい。この連休中にまだまだ咲きそうである。

 

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2024年5月 1日

月替わり冷たき雨の一日に箪笥より出す厚き冬物

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先月末から Tシャツ 1枚で十分な暖かさになったので「夏の歌」としているのだが、今日は寒い。洗ってしまったフリースを引っ張り出して着ているほどだ。ただせっかく「夏の歌」に変えたので、今日もそのまま通させていただく。

近頃、本当に天候が極端だ。思えば今年の春も「春らしい日」というのは極端に少なくて、初夏と冬の間を行ったり来たりしているうちに夏になってしまった。そして夏になってからまで冬に戻ってしまうのだから、油断がならない。

明日は過ごしやすい初夏の陽気になるらしい。

 

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