異次元の内に日常紛れ込み去る者の去る相撲の世界
今日は高校時代の同窓生の伝で、両国にある大相撲八角部屋の打ち上げというものに参加させてもらった。八角部屋と言えば、親方が相撲協会の理事長を務めるだけに、100人以上の贔屓筋が参集して、なかなか盛んなものだった。
印象的なのは、関取になっていない幕下以下の力士がまるで飲み屋の店員の如くにバタバタと走り回り、客に酒肴の提供をしていたこと。あれだけの巨体が客で一杯の隙間を縫って立ち働く姿は、ちょっとした異次元の模様だった。
そして写真の奥にチラリと見えるのは、今場所を限りに引退する力士の断髪式。多くの後援者が入れ替わり立ち替わり、髷に少しずつ鋏を入れていく。そして、それとはほとんど無関係のように、平行する打ち上げ宴会はどんどん盛り上がる。
これもまた異次元の世界だった。
70歳を過ぎて、初めての世界に紛れ込ませていただいたのは、なかなかの経験だった。
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